「頑張っているつもりなのに成果が出せない・・・」「人間関係がうまくいかない・・・」社会人として仕事をする中で、なかなか思うようにいかず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
どんな人でもうまくいくことばかりではありません。私自身も失敗して落ち込むようなことがよくあります。誰しも仕事をする上で躓き、悩むことがありますよね。
今回は、どうして仕事がうまくいかないのか、またうまくいかない人の特徴や仕事がうまくいくにはどうすればよいのか、その方法について詳しく説明していきます。
うまくいかない現状をなんとか変えたいと考えている人はぜひ、この記事を読んでみてください。
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仕事がうまくいかない原因
うまくいっていないことには、どんなことであれ必ず原因があります。まずはなぜ仕事がうまくいかないのか、その原因について見ていきたいと思います。
- 経験値不足
- 必要以上に考え込む癖がある
- 効率よく仕事を処理できない
- 周りが見えていない
- 疲れが溜まっている
経験値不足
スムーズに仕事をこなしていくためには経験を積むことが必須です。初めて経験する仕事内容やまだ十分慣れていない業務の場合、知識が不足していたり、コツが掴めていないためこなすのに時間がかかってしまいます。
わからないことや失敗から得た経験も少ないため、ミスが多くなることも当然のことです。
また要領がわからず段取りがうまくできないため、効率よく業務を処理することができずなかなか成果が出せない、ということも考えられます。
完全にマニュアル通りの仕事というのは少なく、臨機応変に対応しなければならない場面も多くありますよね。こういったことは特に、経験して少しずつ対応を身につけていくことが重要になってきます。
必要以上に考え込む癖がある
一つのことに対し、ずっと考え込んでしまうことも仕事がうまくいかない原因の一つとして挙げられます。
よく考えることも時には重要です。しかし、考えても仕方ないことまで考えてしまったり、重要性の低いことまで考え込んでしまうことで時間を浪費し、やらなければならない仕事が間に合わなくなる可能性もあります。
また経験不足や人間関係、仕事内容のことに対して考え込むことも、仕事に集中できず結果として仕事がうまくいかないということになりかねません。
自分の思うようにいかなかったり、満足のいかない場合でも、時には割り切って仕事に集中することも必要です。
効率よく仕事を処理できない
効率よく仕事を処理するには、やるべきことに優先順位をつけてこなしていく必要があります。優先順位付けがうまくできず、緊急性・重要性の高い仕事を後回しにしてしまうことも仕事がうまくいかない原因の一つです。
忙しくなると、つい気持ちが焦って目の前の仕事に追われがちです。しかし、それでは重要な仕事や緊急の仕事がこなせず後々トラブルになることも考えられます。
どんなときでも現時点で自分の抱えている仕事全体を把握し、優先順位をつけて頭の整理をしてから仕事に取り掛かることが大切です。
周りが見えていない
仕事を円滑に行うためには、自分のことだけでなく周囲への気配りや周囲とのコミュニケーションも重要になってきます。
周りをみて、その時々に応じた自分のすべき仕事やとるべき行動を即座に判断できれば、仕事をスムーズに進めることができます。
しかし、自分のことで手一杯になってしまい、なかなか周囲を見る余裕がない人も多くいるのではないでしょうか。
また周囲とのコミュニケーションを苦手としている場合も、全体の状況が把握できず仕事がうまくいかない原因になり得るでしょう。
疲れが溜まっている
案外見逃してしまいがちなのが心身の疲労です。仕事がうまくいかないとき、「もっと頑張らなければ」と無理をしてしまう人も中にはいると思います。
しかし無理をするとストレスが増し、気づかないうちに心身ともに疲れが溜まってしまうのです。
人間というのは疲れているとき、ネガティブに考えてしまう傾向にあります。そのため、仕事がうまくいかないことに対して余計に悩んでしまったり、失敗による落ち込みからなかなか抜け出せなくなってしまいます。
また疲労感やネガティブ思考は脳の働きを悪くしてしまうため、ミスが増えて仕事がはかどらないといった悪循環を引き起こしてしまうことも考えられます。
仕事がうまくいかない人の特徴
ここまでは、仕事がうまくいかない主な原因を挙げましたが、仕事がうまくいかないと悩む原因としてあなたの性格や考え方、行動の癖が影響している可能性もあります。
以下で仕事がうまくいかない人にはどのような特徴があるのかを説明していきます。
- 失敗で落ち込みやすい
- 完璧主義・理想が高い
- 要領が悪い
- 周囲と比較してしまう
失敗で落ち込みやすい
仕事中のミスは誰にだってあることです。しかし、中には失敗するとすぐに落ち込んでしまう人もいるのではないでしょうか。
失敗を気にしすぎるとそのことばかり考えてしまい、次の仕事に集中できず思うように仕事を処理できなくなってしまいます。
失敗して気分が沈んでしまうのはよくわかりますが、その後の業務に支障をきたしては元も子もありませんよね。
失敗して落ち込むのではなく、失敗から学んで次に生かすことで仕事もうまくこなせるようになっていきます。
完璧主義・理想が高い
仕事がうまくいかず悩んでしまう人は、完璧主義であったり、理想の高い人が多い傾向にあります。
自分が求めている理想と現実の差が大きいために、今の自分に満足できず悩んでしまうというのはよくあることです。
また完璧なものを求めるあまり、あまり重要でない細部まで気になってしまい仕事が円滑に進まないこともあります。
力を入れる部分のピントがずれていれば、いくら完璧を目指して行っても上司の求めているものとの間でズレが生じて評価されにくくなってしまうため注意が必要です。
要領が悪い
要領が良くない人は、やるべきタスクを整理して仕事に取り掛かることが出来ていません。
頭の中を整理してから仕事に取り組まなければ、無駄に時間がかかったり余計なエネルギーを消耗してしまいがちです。
今やっている仕事の目的やゴールを把握し、その遂行のためにはどんな方法・手順で物事を処理すれば効率が良いのかを考えて行動するよう心がけることが大切です。
周囲と比較してしまう
「同期は順調に仕事をこなしているのに、どうして自分にはできないのだろう・・・」というように、周囲と比較して落ち込んでしまったりすることはありませんか?
人それぞれ得意・不得意が必ずあります。なので、仕事をうまくこなせるようになるまでの時間に差が生じるのは当然のことです。
それに、あなたが羨ましく感じている同期にも別の悩みがきっとあるでしょう。何の悩みもなく生活している人はそういないはずです。
周囲と比べて自分を責めるのではなく、自分のできることを1つずつ確実に増やしていくよう意識して仕事を進めることで、間違いなくあなたは成長していくことができます。
仕事がうまくいく方法
以上で、仕事がうまくいかない原因やそういった人の特徴については理解していただけたかと思います。
では、どうすれば仕事がうまくいくようになるのでしょうか。ここからは仕事がうまくいくためには何を改善すればよいのか、具体的な方法について詳しく見ていきます。
「どうすれば仕事がうまくいくのか分からない」という人は、ぜひ以下を参考にしていただければと思います。
- 失敗した「原因」を考える
- タスク整理をする
- 分からないことは他の人に聞く
- 他の人の仕事のやり方を真似してみる
失敗した「原因」を考える
先程、仕事がうまくいかない人の特徴の1つとして「失敗で落ち込みやすい」ということを挙げたかと思いますが、失敗で落ち込んでしまうというのは賢明ではありません。
もちろん失敗は失敗ですので、反省することは必要です。しかし、それをズルズルと引きずっていてはその後の仕事に支障をきたしてしまうため、素早く気持ちを切り替える必要があります。
失敗して落ち込むことが重要なのではありません。大切なのは、「なぜ失敗したのか」その原因を考えること、そして同じ失敗を繰り返さないよう、対策を練ることです。
やり方を工夫して変えてみたり、改善策を紙に書き留めておいて定期的に見直すようにしてみてください。そうすれば自然とミスは減り、仕事を順調に進めやすくなるはずです。
タスク整理をする
頭の中がごちゃごちゃのままでは、効率よく仕事を進めることが出来ません。また失敗を引き起こす原因にもなります。
タスク整理をして優先順位を決め、順序立てて仕事をこなすように心がけることは、仕事を円滑に進める上で必要不可欠です。
ぜひ一度、あなたがやらなければならない業務を紙に書き出してみることをおすすめします。頭の中で整理しようとしても、それをずっと覚えておくことは困難ですし、集中力も低下してしまいます。
その日の優先順位を決めて紙に書き出しておけば、無駄に頭の中で考える必要がなくなりスムーズに次の業務へ移ることができるようになります。
分からないことは他の人に聞く
慣れない仕事をするときなど、要領がわからず戸惑ってしまうこともありますよね。分からないことに遭遇した時、「他の人の仕事の邪魔をするのは迷惑かな・・・」と人に尋ねることをためらう人もいるかと思います。
しかし、分からないことは誰だって教わらなければ分かりません。また、教わらなければ効率の良い方法が分からず、自分でやり方を模索することになるため、仕事を処理するのに時間がかかってしまいます。
何度も同じことを聞くのは迷惑になりかねませんが、分からないまま仕事を進めると間違ったことをして訂正に手間がかかり、反対に他の人の迷惑になってしまう可能性もあります。
分からないことはその場でしっかりと聞き、忘れないようメモをとって確実に理解した上で仕事に取り掛かるのが得策です。
他の人の仕事のやり方を真似してみる
仕事がうまくいかない原因の1つとして、効率よくこなすコツが分かっていないことが考えられます。
そういった場合、同期や上司など自分より順調に仕事をこなしている人や経験のある人に、どうやって仕事をこなしているのか話を聞いてみて、やり方を真似してみることも1つの方法といえます。
自分のできないことはできる人を手本にして真似することで、自分自身も身につけることができます。
また向上心や改善しようと努力していることも相手に伝わるため、人間関係もうまく構築できるきっかけにもなるでしょう。
仕事がうまくいく思考
仕事がうまくいくためには、精神的な部分や考え方がかなり重要になってきます。
思考を変えるだけでも、仕事がうまくいかないことに対する悩みは軽減し、心が軽くなるはずです。
以下で仕事がうまくいく思考について説明していくので、日常生活において以下の考え方を意識的に取り入れ、「仕事がうまくいく」思考の癖をぜひ身につけてみてください。
- 失敗は「これを機に改善すれば良い」と前向きに捉える
- できない自分を認める
- 小さな成長を実感する
失敗は「これを機に改善すれば良い」と前向きに捉える
失敗はいけないことだと考えがちです。しかし、失敗は学べる機会でもあるのです。
失敗してしまった時は一度反省したら、「これを機に改善しよう」とすぐに気持ちを切り替えて失敗の原因を理解するようにしましょう。
そうすれば失敗を引きずってミスを立て続けに起こしてしまうことを避けられますし、次の仕事にも集中でき成果を上げやすくなるはずです。
また同じ失敗を繰り返さないよう対策を練ることで失敗が減り、自分自身も成長することができます。
できない自分を認める
仕事がうまくこなせない自分に苛立ちや焦りを感じることも時にはあるでしょう。しかし、いくら出来ない自分を責めても、落ち込んでも、仕事がうまくいくようになったりはしませんよね。
理想の自分や周りの人と比べるのではなく、まずは「今の自分」と向き合ってあげてください。うまくいかないながらに頑張っている自分を認めて、褒めてあげてください。
向上心を忘れず努力を続けていれば、必ず誰かがあなたのことを認めてくれます。自分では気づいていなくとも、案外あなたの頑張る姿を見てくれている人はいるものです。
無理をして自分を追い込んだりはせず、自分のペースでできることを一つずつ増やしていけば仕事がうまくいくようになるはずです。
小さな成長を実感する
毎日の仕事の中で1つでもいいので、「今日頑張ったこと」「今日できるようになったこと」「今日新しく知ったこと」などを思い出してみてください。
これらは全部、昨日のあなたにはなかった「あなたの成長」なのです。
どんなに仕事がうまくいかない時でも、小さな成長は必ずあるはずです。日々自分と向き合って小さな成長を実感し、それを積み重ねていけば順調にこなせる仕事はどんどん増えていきます。
うまくいかないことに気をとられがちですが、日々の小さな成長にもっと意識を向けてあげてください。
仕事がどうしてもうまくいかないときは
仕事がうまくいく考え方や具体的な方法についてここまで話してきましたが、ここまで読んでも改善の兆しが見えないという方もいるかもしれません。
そういう方は、思い切って環境を変えてみることで現状から抜け出せる可能性もあります。
長めに休暇をとる
仕事がうまくいかないことでストレスが溜まり、落ち着いて冷静になることが難しくなっている場合は長めに休暇をとってみましょう。
一旦足を止めて心を落ち着かせ、自分と向き合ってみてください。そうすればこれから自分がどうしたいのか、どう仕事と関わっていきたいのかがきっと見えてくるでしょう。
精神的に不安定な状態で無理やり仕事をしていても良い成果を出すことは困難ですし、あなた自身が体調を崩してしまうことにもなりかねません。
仕事がうまくいかないことに焦らず、一度長期休暇をとってゆっくり過ごしてみるのも1つの手段です。
部署異動を申し出る
どうしても人間関係がうまくいかなかったり、仕事内容がどうも自分にあっていないと感じているようであれば、部署異動を申し出ることも選択肢の1つといえます。
部署異動できれば、環境が一気に変わります。あなたの周囲の人間関係や仕事内容が大きく変わるので、心機一転して新しいスタートを切ることができます。
今の仕事が自分にあっていないのであれば、異動することで実力を発揮できるかもしれません。
転職をする
どうしても今の仕事に満足できない場合は、転職を検討するのも一つの手です。
転職した場合も生活環境や人間関係、仕事内容が大きく変わります。仕事が全く自分にあっていないと感じているのであれば、転職し思い切って環境をガラリと変えることで納得のいく仕事ができるかもしれません。
ただし原因が「性格によるもの」である場合、転職しても同じような状況になることが多く、また転職の前に仕事がうまくいかない原因を客観的に判断できていなければ、自分にとっての適職を見極めることが出来ません。
転職を考えるときはまず、自己分析を徹底的に行うようにしましょう。
仕事がうまくいかない人に送る名言
ここで、仕事がうまくいかず落ち込んでしまうという方のために、前向きになれる著名人や成功者の名言を紹介したいと思います。
著名人や成功者は、失敗をポジティブに捉えることができる人が多くいます。その姿勢を見習うことで現状を変えることができるかもしれません。
これから紹介する名言が、困難を乗り越えるきっかけになれば幸いです。
「失敗すればやり直せばいい。やり直してダメなら、もう一度工夫し、もう一度やり直せばいい」
パナソニックを築き上げた実業家・松下幸之助さんの名言です。失敗との向き合い方を考えさせられる一言ですね。
「壁というのは、できる人にしかやってこない。越えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている」
続いては、元プロ野球選手であるイチロー(鈴木 一郎)さんの名言です。
「越えられる可能性がある人にしかやってこない」という壁。チャンスと捉えることができれば、仕事がうまくいかず困難な状況であっても乗り越えようと頑張れるのではないでしょうか。
「俺は、絶対落ち込まないのよ。落ち込む人っていうのは、自分のことを過大評価しすぎやねん。過大評価しているから、うまくいかなくて落ち込むのよ。人間なんて、今日できたこと、やったことが全てやねん」
お笑いタレント明石家さんまさんの名言。納得の名言ですね。失敗も実力のうち。落ち込まずに今の自分を認め、日々できることを一つずつ増やしていけばよいのです。
まとめ:仕事がうまくいかない時は
今回は「仕事がうまくいかない」原因やそういった人の特徴、またうまくいくための方法や思考などについて述べてきましたが、参考になりましたでしょうか。
仕事がうまくいかない原因は人それぞれですが、一人ひとり個性があり、得意・不得意もあって当然です。
また経験不足や人間関係の問題をすぐに解決することはやはり難しいです。
「どうも仕事がうまくいかない…」そんな時は、あまり深く考え込みすぎず自分のペースで、できることから少しずつ取り組んでみてくださいね。