社会人として働く中で多くの人が一度は考えたことがあるであろう「仕事を辞めたい」という気持ち。
実際に辞めたいと思っても「こんなことを考えるのは自分だけ」とか「自分が間違ってるんじゃないか?」「辞めたら生活できない」など、不安の気持ちばかりでなかなか行動できませんよね。
この記事では仕事を辞めたいと考えてしまう理由や、その考えが正しいのかどうか、さらにはスムーズに退職するための必要な4ステップについて解説しています。
一歩踏み出すためのきっかけにもなりますので、ぜひ最後まで読んでみてください!アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4616544?title=%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3&searchId=1839843678
仕事を辞めたい【なぜ考えてしまうのか?】
仕事を辞めたいと思うときはどんなときでしょうか?次の表は日本最大級の転職支援サイト「エン転職」で2020年8月に行ったアンケートの5位までの結果です。
- やりがい・達成感を感じない
- 給与が低い
- 人間関係が悪い
- 自分の成長が止まった・成長感がない
- 評価・人事制度に不満があり
出典:https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/23810.html
アンケートの結果のように自己に関するものと会社に関するものが半々であり、誰にでも経験があるような状況であなただけが特別ではないことがわかります。
仕事を辞めたい【考えが正しいのか不安】
仕事を辞めたくても決断がつかない理由でもっとも多いのが「将来への不安」でしょう。一時の感情に左右され後悔するのも避けたいところです。
そうするためには自分の判断が本当に正しいのか、改善する方法がないのかをじっくり考える必要があります。逆に体調不良やうつのような兆候が見られるなら、すぐさま休暇を願い出るか退職を考えるべきです。
社会の変化や会社の経営など遠くの未来は見通せないので自分の状態やできる範囲の努力、予測できる環境の変化で判断するしかありません。
仕事を辞めたい【決断する前に】
仕事を辞める以外に解決策がないか考えてみてください。辞めたい理由を文章にして客観的に眺めてみます。例えば会社の勤務体系や経営方針などに不満がある場合、自己解決は難しく変化も期待できないでしょう。
人間関係にしても部署変更などの希望が通らない限りは我慢するしかありません。こういった自分でどうにもできない理由なら、不満を持ったまま適当に頑張るより仕事をやめるという選択肢が正解かもしれません。
仕事を辞めたい【自分でできること】
仕事がうまく行かない、気に障る人間がいる、給料が安いといった理由で辞めたいと考えているなら少し立ち止まって考えてみましょう。
仕事がうまくいかないのは単純にスキルが足りない、やり方が悪いなどの可能性があります。
気に障る人に対しては自分の考え方や接し方によって解決する場合もあるし、直属ではなく別の上司に相談して道が開けることもあります。
給料への不満は今後の昇給の可能性まで考えると、次の就職先の方が安いかもしれません。自分の行動によって状況が変化するのなら、それらを試してからでも遅くはないはずです。
仕事を辞めたい【転職活動の進め方】
さまざまな考えから辞めるという決断に至ったのなら、時間を無駄にせず転職活動を始めましょう。
転職活動を在職しながら進めると、お金の心配は減りますが時間がうまく取れず面接などの日時に悩む可能性があります。
会社を辞めてからの転職活動だと時間を気にせず全力で取り組めますが、期間が長くなるほど生活が厳しくなり不安です。今の仕事に迷惑をかけることなく転職活動ができるなら在職中をおすすめします。
雇用保険を受給する場合
会社を辞めて雇用保険を受給しながら転職活動を進めようと考える人もいるでしょう。
ひとつ注意したいのは雇用保険には待期期間(7日間)と給付制限期間(2ヵ月~3ヵ月)というものがあります。申請してもすぐにはお金が入らないうえ、受給自体にも諸条件が必要になりますので十分注意しましょう。
雇用保険制度について、くわしくは厚生労働省ホームページをご覧ください。
スムーズに退職するための4ステップについて解説
スムーズに退職するための4ステップとは次のようなものになります。必要な知識と計画性、確実な意思伝達が重要です。
- 手続きについて把握(必要な知識)
- スケジュールを組む(計画性)
- 退職の相談(意思伝達)
- 退職願の提出
あくまで大まかな流れとなりますが、これらのポイントを押さえていれば問題なく退職へと進めるはずなので参考にしてみてください。では次から各項目についてもう少し詳しく解説していきます。
1.手続きについて把握
仕事を辞め次の就職先が決まるまでの間に、さまざまな手続きが発生します。離職の期間により必要な手続きも変わってきますし、申請期限が設定されているものも。
これら必要な手続きをリストアップし優先順位などを付けておきましょう。内容も確実に理解して忘れることがないようにします。
特に国民年金や国民健康保険などの手続きは重要ですので、しっかり確認しておいてください。
国民年金については「日本年金機構ホームページ」、国民健康保険についてはお住まいの市町村の国民健康保険ページをご覧ください。
2.スケジュールを組む
退職の日時を中心に前後で必要になる行動のスケジュールを組んでください。
転職活動期間はどのくらいの長さになるかはわかりませんが、その間にかかる生活費なども一緒に考えてスケジュールを組めば不安は少なくなります。
普通は転職活動に3ヵ月ぐらいかかり、退職は1~2ヵ月前までに意志を伝える必要があるでしょう。有給などが残っているならちゃんと消化して有効利用してください。
3.退職の相談
退職の相談といっても会社に意志を伝えるという意味で行う行動のことです。急に退職願を出しても会社は困りますから、相談という形でこの時期に退職を考えているという意志を伝えます。
もしかしたらあなたが考えている不満を解消してくれる提案も出てくるかもしれませんが、よく考えてみてください。信頼できない口約束などは気にせず、粛々と転職活動を進めましょう。
できれば今後の引継ぎなどを考えつつ、周りと関われるとよい結果につながります。
4.退職願の提出
退職願は自分の会社の就業規則に従って、適切な時期に提出します。会社にフォーマットがあればそれに記入、なければインターネットなどでテンプレートを探し退職願を作成してください。
これまでの行動で退職の意志や考えがしっかり伝わっているなら退職願を渡すときの気持ちは比較的楽なはずです。
また退職後の手続きに関して総務関係の部署などから説明があるはずなので、渡される資料やメモなどを使って確実に理解しておきましょう。
仕事を辞めたい【まとめ】
仕事を辞めたいと考えることは誰にでもあること、まずは自分の気持ちを客観的に分析してできることがないか探してみましょう。
次に大事なのは転職活動のリスクをなるべく少なくするためにも無理のない計画をたてることです。辛い時間をただ毎日過ごすだけじゃ何も変わりません、そこを抜け出すための行動にエネルギーを使うべきです。
行動して初めて何かが変化するもの、最終的に転職とはならなくても行動した結果はきっとあなたのステータスになりますので勇気を出して動いてみてください。