「駐車場の経営ってローリスクなの?」「失敗した事例はある?」と考えているでしょうか?必ず成功する事業などありませんので駐車場の経営も失敗する可能性はあります。
ですが、事前に対策と準備をしっかり行うことで失敗する可能性を大きく下げることはできます。
この記事では駐車場経営の失敗例5つとその対策について解説していきます。是非最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e5%b8%82-%e8%bb%8a-%e8%bb%8a%e4%b8%a1-%e3%83%93%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%bc%e3%82%b8-1284508/)
駐車場経営について知ろう
そもそも駐車場経営についてよく調べないまま始めると失敗する可能性は高くなります。まずは駐車場経営の種類について簡潔に解説していきます。
月極駐車場
月極駐車場は、賃貸等の条件を決めて月単位で貸し出す駐車場です。利用者がいれば安定的に収入を得ることができます。ですが、空きがあるとその分収入が入ってきません。
コインパーキング
コインパーキングは稼働率と収益率が比例しているので利用者が多ければ多いほど収益に直結します。ですが、ゲートや精算機などの機器を定期的にメンテナンスする必要があります。
駐車場経営に失敗した時のリスク
駐車場の経営を始めた方、始めようとしている方は「不労所得がもらえる!」と考えているかもしれません。ですが、必ず成功して収益を上げられるとは限りません。
収益よりも損失の方が大きくなることも往々にしてある、ということを忘れないようにしましょう。
また、駐車場は不動産ですので当然ながら移動することはできません。売りたくても時間がかかり、簡単にはいかないことも念頭に置きましょう。
では、実際にどのような点で失敗をするのでしょうか?次項からは失敗例と対策を5つ解説していきます。
駐車場経営の失敗例と対策①【土地】
まずはじめに、土地についての失敗例と対策を解説していきます。
よくある失敗例
土地についての失敗例は以下のとおり2つあります。土地選びに失敗すると取り返しがつかないので気を付けましょう。
- その場所の駐車場に需要がない
- 駐車場の全面道路が狭い
駐車場は利用者がいないと収益は発生しません。特に住宅街では場所によっては需要が全くありません。また、全面道路が狭いと車の出入りが大変で「あの駐車場は狭いから…」と言われ、再び利用されなくなります。
対策
まずは土地の状態や周りの環境をよく調査しましょう。決して素人の判断で決めずに、駐車場運営会社にも調査を依頼して需要や道路について知るようにしましょう。
駐車場経営の失敗例と対策②【収入】
収入が思い通り入らないこともあります。収入についての失敗例と対策を解説します。
よくある失敗例
収入については以下のように3つの失敗例があります。収入がないと経営が成り立たないのでよく確認しましょう。
- 料金設定が高すぎる
- 空車を想定していなかった
- 賃料の未納
需要があっても料金設定が高ければ別の駐車場へ行ってしまいます。また、駐車場は常に満車ではありませんし、賃料の滞納によって思っているより収入が低いかもしれません。
対策
料金を設定する際は周辺の駐車場の料金を必ずチェックし相場になじんだ料金にしましょう。
駐車場の稼働率は8割の場合と6割の場合を計算し、収支のバランスは問題ないか確認しましょう。また賃料をしっかり払ってもらうためにも、現金ではなく口座引き落としを利用するのは有効な手段です。
駐車場経営の失敗例と対策③【支出】
3つ目は支出についての失敗例と対策について解説していきます。
よくある失敗例
支出についての失敗例は以下の2つです。よく見落としがちですが、大切な点なのでしっかり確認しましょう。
- 固定資産税
- 事故による損害賠償
家を取り壊して駐車場にする場合は要注意です。宅地を駐車場にすると固定資産税が6倍になる可能性があります。また、駐車場内での事故や車上荒らしはオーナーの管理不足として損害賠償が課されるケースもあります。
対策
事前に税金がどのくらいかかるかを管轄の自治体で確認しましょう。また、駐車場内には「駐車場での盗難・事故等に関して一切の責任は負いません。」というように責任範囲や注意事項を明記しておきましょう。
駐車場経営の失敗例と対策④【競合相手】
4つ目に競合相手が近くにでてきた際の失敗例と対策を解説します。
よくある失敗例
需要のある土地では新たに駐車場ができるかもしれません。料金設定があなたの駐車場よりも低い場合は対策を立てなくては客足が遠のいてしまいます。
対策
あなたの土地が特別に優れていないのであれば、こちらも料金を下げる必要があります。ですが、料金を下げると収支のバランスが崩れるかもしれません。
その場合は夜間料金を上げたり、料金は据え置いて最大料金を安くすることも1つの対策です。
駐車場経営の失敗例と対策⑤【管理】
最後に駐車場の管理についての失敗例と対策について解説していきます。
よくある失敗例
クレーム対応や駐車場が荒れている、設備のメンテナンスの不備があれば自然と利用者は減っていきます。管理を管理会社に委託しても管理をしっかりしていないかもしれません。
対策
個人で管理をする場合は定期的な清掃とメンテナンスを心掛けましょう。管理会社に委託する場合は質の良い仕事をしてくれる会社を選びましょう。探し方は、会社が管理しているほかの駐車場を見ることが一番です。
駐車場経営を委託するのもアリ!
駐車場経営はほったらかしでで所得が入ると考える方もいるでしょう。ですが、自分で経営するなら管理や収支の計算等やることがたくさんあります。駐車場内でトラブルが起きたら対応もしなくてはなりません。
その際は駐車場の管理を管理会社に委託するという方法も1つの手です。費用はかかりますが、駐車場の整備やメンテナンス、収支計算などをあなたに代わって進めてくれます。
管理会社を選ぶ際は複数社を比較する、会社が管理している駐車場を見てみる等の方法でよく調査をしましょう。
利用者ファーストの気持ちで取り組む!
駐車場経営は収益を上げることが目的ですが、利用者からお金を頂く以上利用者ファーストの気持ちを持つことは大切です。
料金を安くするだけが、利用者のためとは言えません。駐車場通路のスペースのゆとりや車をとめやすい配置にしているか、清掃を定期的に行って綺麗にしているか等の要素はとても大切です。
このような利用者のことを考えた経営にすることで駐車場の稼働率や契約者獲得につながるかもしれません。
まとめ:しっかり対策を立ててから駐車場を経営してみよう!
今回は駐車場の経営について失敗例とその対策について解説しました。
簡単そうに思いますが、駐車場の経営は事前にしっかり準備・調査して利用者のために取り組むことで収益を上げることも可能です。逆に準備不足や自己本位でしか物事を考えないなら経営が難しくなるかもしれません。
もし土地を持っているなら第一歩として土地や税金について調べてよく事前準備をしましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。この記事があなたの参考になれば嬉しいです。