駐車場を経営するのに資格が必要なのか気になるところだと思います。
比較的簡単に始められる駐車場の運営は、土地を有効活用する為には人気があります。
この記事では駐車場経営を始める為に、必要な知識や資格について解説していきます。
駐車場経営の不安や疑問を解決できますので、是非最後まで読んでみてくださいね。
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駐車場経営に資格は必要ない
駐車場を経営するにあたり資格は必要ありません。土地さえあれば、すぐに参入できる事業です。
土地の活用や他人に貸すことで利益を生む事業ですから、宅建(宅地建物取引士)などの資格が必要と思い込んでいる人が多いです。
しかし、運営する設備が整えばすぐに経営を始めることができる、参入としてはハードルの低い事業となります。
その為、すぐに始めようと考える人もいますが、資格以外に必要な知識はありますので、順をおって解説していきます。
宅建の資格はいらない理由
一般的に不動産を扱う時に必要なのは宅建(宅地建物取引士)の資格は必須と感じるかもしれません。
他人の不動産売買や賃貸の仲介には宅建の資格は必須になります。駐車場経営には土地を活用するとことで、宅建が必要と考えてしまうのも無理はありません。
しかし、アパートやマンションなどの大家さんが皆さん宅建をお持ちと思いますか?答えは、NOです。理由は必要がないからなのです。
つまりは、自分の土地や建物を「貸す」ことは、宅建の資格は必要なく誰にでもできる事業なのです。
駐車場経営に資格は必要ないが届出は必要な場合がある
駐車場経営では届出は必要ないとされていますが、条件によっては必要になります。
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- 500平方メートル以上のコインパーキングを運営する時
- 運営規定者になる時(運営を業者に任せず自分でする場合)
- 不特定多数が利用できる
- 都市計画区域内にあること
- 利用料金を徴収する
- 駐車場法
- 駐車場法施行令
- 駐車場法施行規則
届け出が必要な場合500平方メートル以上のコインパーキングを運営する時
500平方メートル以上のコインパーキングを運営する時の条件があります。月極の場合はありません。
運営時の3つの条件月極駐車場の場合は、500平方メートル以上の駐車場でも届出は必要ないとされています。
運営規定者になる時
駐車場の運営を業者に任せずに自分で運営する場合は運営規定を届出する必要があります。
駐車場の名前、運営時間、利用料金などを必要なものを記載し、駐車場運営開始から10日以内に届出する必要があります。
駐車場法内で、各届出の提出期間が10日以内と決まっていますので、必ず守るようにしておきましょう。
運営を業者に一任することで、この辺りの手間を省くことができる上に、問い合わせやクレーム対応なども任せられます。
月極と時間貸しはどちらが儲かるのか
駐車場のタイプには「月極」と「時間貸し(コインパーキング)」の2つのタイプがありますが、どちらを運営するのか経営していく上で大切なことになります。
安定した収入を望むなら「月極」、大きな収入を得るなら「時間貸し」となるのですが、共にデメリットがあります。
また、どちらにしても立地条件が大きく影響しますので、周辺のリサーチが不可欠です。
月極め
月極の場合、月額料金を決め、契約することで毎月安定した金額を得ることができます。人口が多いが駐車場が足りていないような土地では有効な選択肢となります。
デメリットは、空室ができてしまうと大きな損失になります。空室を作らない運営をしていく必要があります。
時間貸し
時間貸しの場合は、分単位や時間単位での料金設定を行い、利用していただく形になります。利用される方が多く、利用の回転が多ければ月極よりも利益が出ます。
デメリットは、周辺の料金設定などを継続してリサーチしておかないと利用者がどんどん減ってしまうことも考えられます。
駐車場経営に必要な知識
持っておきたい3つの知識駐車場経営には資格はいらず、届出も必要ないとなるとかなり、参入に前向きに考えられているのではないかと思います。
しかし、法律などは必要知識として、最低限理解しておきましょう。どんな事業でも必ずと言っていいほどトラブルは起こります。
経営者はトラブルが起きた時にすぐに対応ができるかどうかはとても大切なことです。
業者に任せるという方法である程度は回避できるとは思いますが、経営するのであれば、知っておいて損は絶対にありません。
駐車場経営の流れ
簡単に説明すると、まずは路面の舗装を行います。土のまま運営している所もありますが、車を大事にしている人はあまり使わないでしょう。
路面をアスファルトで舗装して、車室のラインを引いてしまえば完成となります。月極駐車場ならこれで問題ありません。
コインパーキングの場合は、コインパーキング業者と契約を行い、設備を整えていただきます。最近ではロック版のないタイプもあります。
また、これらの設備を自身で準備できるのであれば、業者との契約は必要ないですが、メンテナンスなどが困難となるので、慎重に判断しましょう。
駐車場経営には資格よりもリサーチが大事
参入が簡単な分、リサーチには力を注いでいきましょう。駐車場ができては潰れるを繰り返している状況を見たことはありませんか?
必要な経費や駐車場の需要があるのか、また駐車料金の相場などはリサーチしていきましょう。
コインパーキングだと、一時間に100円安いだけで遠い所でも我慢する人が多いものです。
しかし、安くても目的地から遠すぎても利用側は使おうとは思いません。需要と供給のバランスが非常にシビアな事業と言えます。
駐車場経営にオススメの資格
駐車場経営を行うことで、収支の計算が必要になってきます。状況により、確定申告も必要となりますので、「簿記」の資格または、準ずる知識があった方が後々助かります。
最近では、経費の計算など簡単にできるソフトもたくさん出ているので、そちらの活用でも問題はありません。
前述したように、駐車場経営では周辺状況のリサーチや収支の計算などをしっかり行わないと継続した経営は難しいと考えられます。
簡単に始められるということで、すぐに始めたくなりますが、最低限の知識や対処できる術を自身で確認しておきましょう。
駐車場経営以外の土地活用方法
土地を所有している状況であれば、それだけで税金が発生してしまい負の遺産となってしまいます。
活用はしたいけど、何をしていいかわからないという方に、一例を挙げてみますので参考にしてください。
トランクルーム
トランクルームに関しては管理などは比較的楽ですが、収益性が低いというのが問題になるでしょう。
コインランドリー
コインランドリーは最近需要が高く人気ですが、立地条件や初期投資・メンテナンスといったことが問題になりやすいです。
駐車場経営に資格はいらないが継続は難しい
前述のように駐車場の経営には資格を持つ必要はなく、届出に関しても難しいことではありません。
しかし、継続するにはそれなりに計画や戦略が必要ですし、経営者としての最低限の知識を持つべきでしょう。
誰でも資産や土地を運用して儲かるのであれば、借金してでも始めますし、駐車場だらけの街に変わってしまいます。
しっかりとしたリサーチを行い、安定した経営を行えるように必要な知識を身に付けていきましょう。
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