最近、ペットとして人気が高まってきているウサギさん。ウサギさんを飼おうと考えている人にとっては、餌代がどれくらいかかるか気になる所ですよね。
ウサギは、犬や猫に比べて飼育費用は安く、鳴き声や臭いもそれほど気にならないため、飼いやすい動物です。
しかし、どれくらいの費用を持っていれば、飼えるのか分からないといったお悩みを抱えている人も多いです。
この記事では、ウサギの餌代や飼育するのに必要な費用についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
アイキャッチ出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2389073/
ウサギの餌代はどれくらい?他の動物と比べて安い?
ウサギの餌代は毎月3,000円前後かかります。しかし、これだけでは安いか高いか分かりにくいので、他の動物と比較してみました。
アニコムの2020年の年間支出調査では、1年間にかかる「フード・おやつ」の費用は猫が42,925円、犬が64,745円、ウサギが35,225円という調査結果になりました。(参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2020/news_0210323.html)
つまり、人気のペットである、犬や猫の餌代と比較すると、ウサギの餌代は安いということが分かりますね。
アニコムとは、アニコム損害保険株式会社のこと。アニコム損保のペット保険契約者3,000名以上から得られた回答をもとに、年間支出費用を発表している。
ウサギを生涯飼育するのに必要な費用は90万円以上
これからウサギを飼いたいと考えている人は、総額でどれくらいの費用が必要になるのか知っておくといいでしょう。ここでは、ウサギを生涯飼育するのに必要な費用をご紹介します。
アニコムの2020年の年間支出調査によると、ウサギの年間支出平均は83,612円とされています。(参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2020/news_0210323.html)
近年では、ウサギの寿命が増えて10歳を超えることも多くなってきました。仮に、10歳で計算すると83万6,120円の費用がかかります。
さらに初期費用として3万円程度かかり、ウサギ自身の価格などもかかることを考えると、ウサギの生涯飼育費用は、総額で90万円以上かかると考えられるでしょう。
ウサギを飼育するのに必要な初期費用は2~3万円程度
ウサギをお迎えする際の初期費用はおよそ2~3万円程度です。ここでは、ウサギを飼育するのに必要な飼育用品と初期費用についてご紹介します。
飼育用品など | 価格 |
ウサギ | 5,000円~100,000円 |
ケージ | 10,000円前後 |
トイレ用品 | 2,000円~5,000円 |
フード入れ | 1,000円程度 |
牧草入れ | 1,000円~3,000円 |
グルーミングブラシ | 1,000円~3,000円 |
爪切 | 1,000円程度 |
その他
(暑さ対策グッズ、コロコロ、キャリーケース、グルーミングスプレー) |
10,000円~20,000円 |
合計 | 21,000円~143,000円 |
必要最小限の飼育用品だけ購入する場合は2万円程度になりますが、ウサギさんのために、こだわりたい方は3万円以上はかかると考えておくといいです。
ウサギの品種は、ミックス(雑種)の場合は5,000円~10,000円ですが、純血種の場合は30,000円~100,000円が相場です。好きなウサギの品種によっては高くなることもあるでしょう。
その他の飼育用品については、無くても飼うことはできますが、あると便利で役に立ちます。
特に、ウサギが病気になったり、地震が起きたりした際にウサギを連れ出すのに、役に立つキャリーケースは買っておくことをおすすめします。
ウサギは毎月の餌代以外に電気代が多くかかる
ウサギは暑さに弱い動物で、快適に過ごせる温度が16℃~22℃とされています。
そのため、夏は一日中クーラーをつけ、冬は暖房を入れることが多くなるため、電気代が高くなってしまうペットなのです。
アニコムの年間支出調査では、年間の光熱費は22,429円で、犬や猫と比べても高いという結果になっています。平均して毎月2,000円程度かかると考えておきましょう。(参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2020/news_0210323.html)
ウサギが快適に過ごせるように、夏は冷却マット、冬はペットヒーターなどがあると便利です。また、停電や災害時など、万一エアコンが使えなくなった場合に備えて、保冷剤やカイロなどを常備しておくといいでしょう。
ウサギによって餌代は変わる
ウサギの餌代は、体重や餌の種類などで価格が2,000円~5,000円まで変わります。
ウサギに与える餌の量は、生後6か月までは好きなだけ食べさせて、その後は体重の3~5%、1歳を超えたら体重の1~3%が目安になります。
理想的な給餌配分は、「牧草:ペレット:おやつ=75:20:5」がひとつの目安とされています。ウサギが牧草を食べると自然と歯が削れていき、歯の伸びすぎを防いでくれる役割もあるので、多めにあげましょう。
ウサギの餌は様々ありますが、「よく食べる餌=良い餌」とは限りません。ウサギが好き嫌いをすると栄養が偏る可能性があるので、色々な餌を与えてみてください。
子ウサギの時は餌代は気にせず色々な食べ物をあげよう
ウサギによって餌の好みは変わってきます。そのため、子ウサギのうちに色々な食べ物を与えて、色々な味を覚えさせましょう。
色々な味を覚えさせると、いつも買っている餌が販売終了になったり、急に食べなくなったりといった事態に対応できます。特に牧草をたくさん食べさせると健康に育ちますので、色々な牧草を試してみてください。
もし、ウサギは元気なのに、色々な餌をあげても食べてくれないという状況が続いたら、ウサギさんの体で何かが起こっている可能性が考えられます。
ウサギは病気を隠す動物ですので、少しでも異変を感じたら迷わず動物病院に連れていってください。
ウサギの健康を考えると餌代は惜しまない方がいい
ペレットは様々な種類があります。ウサギさんが毎日食べるものは健康に影響を与えます。ウサギさんの健康を保つために栄養バランスの整った良い餌をあげるようにしてください。
- 主原料から選ぶ
- 年齢や成長段階に合わせて選ぶ
- 成分表から選ぶ
- 原材料から選ぶ
ペレットの主原料は牧草で、基本的に「アルファルファ」「チモシー」の2種類あります。
「アルファルファ」は、たんぱく質とカルシウムを多く含んでおり成長期のウサギに適しています。「チモシー」は、繊維質が豊富で大人のウサギに適しています。
栄養バランスが整っていて、お腹の調子を整える乳酸菌と高濃度殺菌菌体を配合しているイースターが販売しているペレットが特におすすめです。
ウサギの病院代も考えておこう
どんなに健康に気を使っていても、急なケガや病気になる可能性はゼロにはできません。ウサギさんを飼いたいと考えている人は、病院代がどれくらいかかるかも知っておくといいでしょう。
診療費の内容によって金額は変わりますが、アニコム損保のデータでは手術をする場合は平均で99,231円かかるようです。
また、年齢別の平均年間診療費は0歳で8,820円、4歳では50,748円となっており年齢と共に高くなる傾向にあるため、早めにペット保険へ加入しておくといいかもしれません。
ウサギさんは、病気やケガをしても本能的に隠す動物ですので、少しでも異変を感じたら、悪化する前にすぐに動物病院へ連れていってあげてください。
ウサギを飼うならウサギ専門店がおすすめ
ウサギさんをお迎えするなら、サポートが充実しているショップを利用することをおすすめします。
ペットショップでもサポートが充実している所はありますが、特にウサギ専門店は、ウサギに対するサポートが充実しているのでおすすめです。
ウサギ専門店では、ウサギに詳しい人が多くなりますし、ウサギの品種や飼育用品も多いです。ウサギ専門店でウサギを飼った後のアフターフォローもしっかりとしてくれますので安心でしょう
【まとめ】ウサギは猫や犬に比べ餌代が安く、飼いやすい
この記事では、ウサギの餌代や飼育するのに必要な費用についてご紹介してきました。
ウサギは、猫や犬に比べて餌代を含め飼育費用が安く、鳴き声もうるさくないため、飼いやすい動物です。
しかし、生き物を育てることは大変なこともあるでしょう。飼うと決めたら、最後まで責任を持ってお世話をするということを肝に銘じてください。
ウサギさんが与えてくれる癒しはお金には代えられませんが、しっかりとお世話ができるか費用を考えた上で、ウサギさんをお迎えしてくださいね。