「職場での人間関係がうまくいかない…」「今の仕事に全くやりがいを感じず、仕事を辞めたい…」などと思い悩んでいませんか?
仕事を辞めたいと思って、一人で考え込んでいても、原因や解決策がわからず、なかなか行動に移せません。
そこで今回は、仕事を辞めたいと思う原因の見つけ方や、対処法について紹介していきます。
「仕事を辞めて、今の自分の環境を変えたい!」そんな方たちへ向けて、背中を押せるような内容をまとめていますので、ぜひ最後まで読んでください。
出典:https://winnova.net/wp-content/uploads/2021/07/PAK86_atamawokakaerudansei20131223_TP_V.jpg
仕事を辞めたい理由
では、「仕事を辞めたい」と思う原因はどのようなことが多いのでしょうか?
『エンジャパン』が2019年9月26日に公表した、退職理由に関するアンケート「 退職を考え始めたきっかけを教えてください」に対する結果を見てみましょう。
第1位: | やりがい・達成感を感じないから |
第2位: | 給料が低かった |
第3位: | 企業の将来性に疑問を感じたから |
第4位: | 人間関係が悪かったから |
第5位: | 残業や休日出勤など拘束時間が長かったから |
第6位: | 評価・人事制度に不満があった |
第7位: | 自分の成長が止まった・成長感がない |
第8位: | 社風や風土が合わなかった |
第9位: | 体調を壊した |
第10位: | やりたい仕事ではなかった |
( 参考:https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/19432.html) |
ランキングから、仕事を辞めたいと思う原因の第7位以下は、自分の仕事へのモチベーションが関係しているように思えます。
ただ、第1位~6位の上位にある理由の多くは、人間関係や福利厚生面、仕事内容など職場環境にあると言えます。
仕事を辞めたい…そう思ったらまずすべきこと!
「仕事を辞めたい」と思った時に、まずして欲しいことがあります。それは、仕事をやめたいと思った原因について考え、整理することです。以下の手順に沿ってやり方を紹介していきますので、取り組んでみましょう。
- なぜ辞めたいのか書き出す
- 書き出したことを嫌な順に並べ替える
- 自分で解決できること、できないことを分ける
ステップ.1 なぜ辞めたいのか書き出す
まずは、なぜ辞めたいと思ったのか、全て書き出してみましょう。書き出すことで、漠然と辞めたいと思っていた人も理由が明確になってきます。
ステップ.2 書き出したことを嫌な順に並べ替える
次に書き出したことを、嫌な順に並べ替えてみましょう。そうすることで、自分自身が本当に不満に思っていることが何なのか、整理することができます。
ステップ.3 自分で解決できること、できないことを分ける
そして、最後に書き出したことを「自分で解決できること」と、「自分では解決できないこと」に分けていきましょう。
自分で解決できることが多い場合と、自分では解決できないことが多い場合では対処法が異なってきます。
以上の3段階を踏むことで自分が辞めたいと思っている原因を整理することができ、対処法を見つける手掛かりや退職するか否かの判断材料になります。
仕事を辞めたい原因が自分になかったら
ここまでの内容で、自分の仕事を辞めたい原因が明確になってきたと思います。特に以下の3つのどれかなら転職を考える必要があります。
- 会社が原因:職場の人間関係、残業・休日出勤などの労働環境に不満
- 業界が原因:業界の在り方や将来性が不安
- 職種が原因:営業が向いていない…、デスクワークがキツい…
会社が原因であれば同業他社への転職、業界が原因であれば別業界への転職、職種が原因であれば職種を変えての転職を考えるといいでしょう。
決して、仕事を辞めることは甘えではありません。視野を広く持つことが大事です。
信頼できる人に相談する
転職を決意するにあたって、今まで紹介した自己分析ともう一つ有効な手段があります。それは、「信頼できる人に相談する」です。
ただし、ここで一つ注意点があります。それは、身近な人や同僚、家族には相談しないほうがいいです。なぜなら、確実に仕事を辞めるのを止められるからです。
人には恒常性という性質があります。これは、生き物が生存確率を上げるために、今まで安全だった環境を維持しようとする性質です。あなたが仕事を辞めることで自分の環境が変わってしまうことを無意識に嫌がります。
なので、相談するなら学生時代の先輩や友人、恩師や習い事の先生などの、今あなたの仕事が変わっても何も影響のない人に相談すると、客観的かつ合理的な意見を聞くことができます。
転職を決意!今の職場を辞めたい人の「はじめの一歩」
転職を決意してからまずすべきことは、「転職サイトに登録する」です。いきなり退職に乗り出すのは少し待ってください。
こちらは、リクナビNEXTが転職成功者1000人を対象に行った、転職活動したタイミングに関するアンケート結果です。
- 会社に在籍しながら転職活動をした 63%
- 会社を退職してから転職活動をした 34%
- その他 3%
(参照:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/2022/) |
このように、ほとんどの人は退職の前に転職活動を始めています。次の転職先を見つけないまま退職してしまうと、金銭的な理由や長期化への焦りから十分な転職活動ができず、後悔することになりかねません。
退職後に転職活動をするのではなく、まずは今すぐ転職サイトに登録し、転職活動をスタートさせましょう。
転職活動の6つのステップ
続いては、転職サイトに登録してからの転職活動の進め方について解説していきます。
- 自己分析
- 情報収集
- 書類作成・応募
- 面接
- 採用
- 退社準備
以上の順番で転職活動を進めていきます。転職活動の期間は平均「2か月~3か月」ほどかかると言われています。各項目でどのようなことをしていくか、順番に解説していきます。
ステップ.1 自己分析
自己分析とは具体的に何をするのかというと、主に以下の項目を確認していきます。
- 転職する目的の整理
- 自分が持っているスキル・キャリアの見直し
- 強みの洗い出し
これらを転職活動の初めに行っておくと明確な軸ができ、今後転職活動をしていくに当たり、書類作成や面接対策がスムーズになるでしょう。
ステップ.2 情報収集
自己分析が出来たら、転職する業界や職種が絞れていると思います。次にしていくのが情報収集です。
まずは転職を希望する業界の求人をすべてチェックしていきます。そこで気になる企業を見つけたら、ホームページの社員紹介、取り扱っているサービスや商材を確認し、受けたい会社を絞り込みます。
ステップ.3 書類作成・応募
転職を希望する会社が見つかったら、次は履歴書や職務経歴書の作成をしていきます。
転職活動の場合は、希望する人材が見つかった時点で採用が打ち切られますので、少しでも気になったらすぐに応募していきます。多い人だと同時に10社以上に応募することもあります。
ステップ.4 面接
書類選考を突破したら、次は転職活動のメインとなる面接になります。
ステップ.5 採用
無事面接を突破し、内定をもらうことが出来たら、今度は内定先の企業に入社意思を伝えます。
ステップ.6 退職
転職先が決まったら、いよいよ今の職場を退職する準備に入ります。この退職の流れについては次の章で詳しく解説していきます。
以上が転職活動の流れになります。時間が掛かるものなので、時間にも心にも余裕をもって取り組むことが大事です。
仕事を辞めるまでの4つのステップ
転職先が決まったら、いよいよ今の職場を退職することになります。退職の流れを以下の順に解説していきます。
- 退職の意思表示
- 退職の手続き
- 引継ぎ
- 退職
ステップ.1 退職の意思表示
まずは、退職する意思を伝える必要があります。最初に話をする相手は直属の上司や先輩へするのがいいでしょう。タイミングとしては2~3か月前ぐらいが、職場にも迷惑にならずに済むと思います。
なかなか退職の意思を伝えるのはためらってしまいますが、「相談したいことがあるので、終業後にお時間よろしいでしょうか?」の一言が言えればOKです。後はなるようになります。
ステップ.2 退職の手続き
退職の意思を伝えることが出来たら、今度は退職願を提出します。
退職願いを提出するタイミングは、少し余裕をもって1か月前ぐらいに提出しましょう。
また、会社によって退職する際に必要な書類が異なるので、必ず確認するようにしましょう。
ステップ.3 引継ぎ
業務の引継ぎについては、退職日から逆算してスケジュールを立て、必ず退職の3日前には済ませるようにしましょう。
ステップ.4 退職
退職する日までには、最後の挨拶をしっかりと考えて置き、今までお世話になった感謝を伝えることが重要です。
以上が退職する際の流れになります。同じ業界へ転職する場合はもちろん、退職後も職場の方たちとの人間関係が続くこともありますので、今後の為にも円満退職を目指しましょう。
やむを得ない理由で仕事を辞めたい場合①【原因】
ここまで転職先を見つけてからの退職について解説してきましたが、仕事を辞めたい原因によっては転職先を見つける前にやめなければいけないこともあります。例えば以下の通りです。
- 結婚・育児
- 親族の介護
- 夫の転勤
- ウツや体調不良
これらが原因での退職の場合、次の転職先を見つけての退職は困難になるでしょう。そして、これらを理由として退職した場合は、失業保険の利用を検討するとよいでしょう。
やむを得ない理由で仕事を辞めたい場合②【失業保険】
続いては失業保険の受給資格と、申請方法について解説していきます。
失業保険の受給資格
転職をはじめ、結婚、育児、病気療養など、自分の意志で退職をする、『自己都合退職』においての受給資格は以下の通りです。
- 離職日以前の2年間で、12か月以上、被保険者期間がある人
- 現在、就職できる能力(健康面、環境面)を有している人
- 再就職を希望している
また、前章で紹介した育児や介護などによる離職は「特定理由離職者」として扱われ、一般離職者よりも手厚く、被保険者期間は6ヶ月以上(一般離職者は12ヵ月以上)、3か月の受給制限がないなど、優遇されます。
申請方法
続いて、実際に失業保険を申請する際の手続きについてです。まず、住んでいる地域にあるハローワーク(公共職業安定所)に行き、失業保険の受給手続きの申請をする必要があります。
ハローワークで失業保険の申請のために必要となる書類や道具は下記の通りです。
- 離職票-1(退職前に会社からもらう必要があります。)
- 離職票-2(離職票1と同じ)
- マイナンバーカード/運転免許証のどちらか
- 写真2枚(縦3cm × 横2.5cm)
- 本人名義の「預金通帳」または「キャッシュカード」
- 本人の印鑑(スタンプ印不可)
そして、ハローワークで仕事探しにエントリーし、雇用保険説明会に参加すれば、実際に保険の受給方法の説明を受けることができます。
以上が失業保険の受給資格および、実際に失業保険を申請するための手順になります。
仕事を辞めたい…と思ったらまず「行動」を
今回は、仕事を辞めたいと思った時に考えるべきことや、取るべき行動、転職の手順について解説しました。
今や転職は当たり前の時代です。しかし、いまだに仕事を辞めることに対して悪いイメージを持っている人が多く、辞める本人も後ろめたさがあると思います。
ただ会社を辞めるのではなく、転職することでステップアップするという考え方が大事です。
まずは最初のステップとして転職サイトへ登録するところから始めてみましょう。