「犬のしつけっていつからはじめればいいの?」「いったいどんなしつけからするべきなのか全くわからない」そんな風に思う方も多いのではないでしょうか?
特に初めて犬を飼い始めたという方にとっては、いったい何をどうしつけるべきか迷いますよね。
そこでこの記事では、初めて犬を飼い始めた方向けに、犬のしつけを始めるべき時期や、最初に始めるべき基本のしつけ5選を紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5195099?title=%E5%BC%95%E3%81%A3%E5%BC%B5%E3%82%8A%E5%90%88%E3%81%86%E7%8A%AC&searchId=3191752030)
犬のしつけはいつから始めるべき?
犬のしつけは、生後2~3カ月ごろから始めるのが良いとされています。
生後2~3カ月の子犬は、人間でいうとおよそ3~5歳。人間の赤ちゃんも、3~5歳は生活習慣や社会性を身につける大切な時期ですよね。
生後2~3カ月以降におうちに迎えた場合は、迎えたその日からしつけを開始しましょう。
子犬の時期にしつけがしっかりできれば、成犬になってから落ち着いた立ち振る舞いのできる犬に成長してくれるでしょう!
しつけの前に必要な準備
犬のしつけを始める前に、必要な準備をしておくようにしましょう!
- ゲージやリードなど、必要なペット用品の用意
- トイレの場所や犬が入ってはいけない場所など、家族ルールの統一
- 愛犬との信頼関係を築く
ペット用品は、犬との生活に必須のアイテムです。犬が過ごしやすい環境をいち早く作ってあげるためにも、早めに準備しておくことが望ましいですね。
また、しつけを始める前に家族内で、犬との共同生活におけるルールを統一しておくことが大切です。
しつけをするにあたり、人によって言っていることが異なるようでは犬も混乱し、覚えにくくなってしまいます。
犬との信頼関係はいつからでも築ける!
しつけをするにあたり、最も大切なのは犬との信頼関係です。信頼関係がないままでは、「呼んでも来ない」「手を出すと噛まれる」「無視される」といった態度をとられてしまうこともあるのです。
まだしつけを始めていない方、これから始めようとしている方、もちろんもうしつけ始めている方でも、信頼関係を築くことを大切にしながらしつけしていきましょう。
- 犬にとって常に安心できる環境を作ってあげる
- 充分なスキンシップをとってあげる
- “叱る”よりも”ほめる”回数を増やしてあげる
安心できる環境というのは、適量のごはんやお水が与えられてることや、犬を毎日気にかけられる人が周りにいること、トイレが常に清潔であるなど、基本的な住環境が整っているだけも安心できるのです。
犬をしつけるときのポイント
しつけるときは、以下のポイントを頭に入れて接してあげましょう。
- 低く、落ち着いた声で話す
- 1回のしつけ時間は短く、何日も根気強く
- 成功したら大げさにほめる
犬は人間の声や雰囲気でその状況を読み取っています。高圧的で大きな声でしつけをすると、怯えて信頼関係が崩れかねないので、落ち着いた声でしつけをしてあげたほうが効果的。
しつけ時間は、1回数分で終わらせて、様子を見ながら回数を重ねましょう。あまり長い時間しつけをすると、犬はストレスを感じやすいのです。
犬にとって、ストレスのないしつけをしてあげることが、あなたへの尊敬の気持ちを育てつつ信頼関係を築くしつけ方法です。
基本のしつけ①まずは名前を覚えさせよう
しつけの基本は、名前を覚えさせること!犬に名前を覚えさせると、今後のしつけにももちろん役立ちますし、何よりコミュニケーションがとりやすくなります。
ゴールは名前を呼んだら飼い主のほうを振り返って駆け寄ってきてくれること!具体的には、以下のように試してみてください。
- 犬の名前を呼びながら、おやつを見せる
- 犬が振り返ったら、ほめる・おやつをあげる
- 慣れてきたら、おやつを見せずに名前を呼ぶ
- 犬が振り返ったら、ほめる
大事なのは、犬が振り返ったら大げさにほめること。おやつがなくても、いつもほめてくれるあなたのことを、犬はどんどん大好きになっていくでしょう。
基本のしつけ②トイレトレーニングはいつからはじめられる?
犬を室内で飼っている方にとって、トイレトレーニングは必須ですよね。
トイレトレーニングは、おうちに来てすぐに始めてOKです。理由は、一度「おうちのどこでトイレしてもいいんだ!」と思ってしまうと、後から訂正するのは難しいから。
トイレトレーニングはとにかく失敗させないことが大切!以下の方法を試してみましょう。
- ゲージの中にトイレと寝床を分けて設置しておく
- トイレをしそうになったらトイレシートの上に連れていき10~15分ほど様子を見る
- 無事、トイレができたらほめる
- 失敗したら、尿をふき取ったティッシュをトイレシートにたたき、においをつける
排泄しやすい時間帯を把握しておくことも重要です。起床後・ごはん後・水をたくさん飲んだ後・散歩の後は特に排泄しやすい時間帯と言われているので、犬の様子を常にチェックしておきましょう。
くるくると回りながら床のにおいをかいでいるときは排泄場所を探しているサインです。
基本のしつけ③お散歩トレーニングも大事なしつけ
犬と安全にお散歩を楽しむためには、お散歩トレーニングが重要です。
お散歩トレーニングの大切なゴールとして、「リードの引っ張り癖をなくす」ということがあげられます。
- リードを引っ張られたら、あえてその場で立ち止まる
- それでも引っ張るようなら、散歩の方向を変える
- リードを軽く引っ張ったときに犬も立ち止まるようになったら、ほめる
引っ張り癖を直さずに放置しておくと、成犬になってから力強い力でリードを引っ張る癖が直らず、飼い主が疲れてしまうので、子犬のうちから直しておくことが大切です。
基本のしつけ④ほかの犬や人との社会性を育む
生後2~4カ月の子犬は「社会化期」とも呼ばれる、社会性を育むための適性期ともいわれています。
社会化期にたくさんの犬や生き物、人間と触れ合う事で犬の社会性は育まれていくのです。
- とにかくたくさんかまってあげる
- 散歩中にほかの人や犬に興味を持ったらコミュニケーションを取らせる
- 少しおびえた行動をとっていても、慣れるまでじっくり待つ
子犬の社会化期にほかの犬や人に慣れていない状態のまま成犬になると、他者に対して臆病になり威嚇し続けるようになってしまう可能性があります。
社会性の身に付いた、落ち着きのある犬に育てるためにも、子犬のころから社会性を身につけさせてあげましょう。
基本のしつけ⑤自己コントロールの為の「待て」
「待て」ができるようになると、犬の安全を守れるようになります。
例えば、投げたボールを取りに道路に飛び出そうとした時に、すかさず「待て!」という言葉で行動を止めさせ、道路に飛び出ることを防ぐことができますよね。
「待て」で自己コントロールができるようにしぜひげることはとても重要なのです。
- 犬の前で、手のひらにおやつをもってしゃがむ
- 逆の手のひらを顔に向けながら、犬の目線の少し上にキープし「待て」を教える
- しばらく「待て」ができたらおやつをあげてほめる
「待て」はごはんの度にできるしつけなので、毎食続けていると身に付きやすいしつけです。
“いつから”よりも”どうしつけるか”を重要視しよう
しつけは、犬と人間が仲良く暮らすためにもとても大切なことですよね。
記事の冒頭で、しつけは生後2~3カ月からが適正と述べましたが、たとえ成犬になってからでも根気強く犬に向き合ってしつけをすれば、遅くはありません!
重要なのは、どうしつけるか。人間と同じく、犬との信頼関係は一度崩れたら修復するのに時間がかかります。
常に愛情を持って、信頼関係を築きながらしつけをするということが何より大切なのです。