「キエリクロボタンインコってどんな小鳥なんだろう」「キエリクロボタンインコとボタンインコって別の生き物?」と頭をかかえてはいませんか?
もしペットとして飼いたいなら、キエリクロボタンインコがどんな生物でどんな生態かも分からないのに、飼育をするのは難しですよね。
この記事では生態や飼い方、キエリクロボタンインコを飼う際の注意点などについてお話ししていきます。
(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/ni-6q8LI-CY)
キエリクロボタンインコとは
キエリクロボタンインコは、「ボタンインコ」の中でも、名前の通り首にかけて「イエロー」、頭部が「ブラック」のインコを指します。
自由気ままな性格ですが、飼い主以外には人見知りすることもあるようです。
そのほか、キエリクロボタンインコ以外にも体の色をもとに名付けられたボタンインコがたくさんいます(例えば「ブルーボタンインコ」「ルリコシボタンインコ」など)。気になる方はチェックしてみましょう。
キエリクロボタンインコとボタンインコは別?
ボタンインコとはアフリカ原産の鳥類で、大きさはほとんどが10~15cmです。
結論をいいますと、キエリクロボタンインコはボタンインコの一種で襟が黄色く、頭が黒いことからその名がつけられました。
パートナーへの愛情が大きいため英語では「Lovebird(ラブバード)」と呼ばれ、多くの人から愛されています。
小さい体でパートナーと身を寄せ合っている姿には癒やされること間違いなしですね。
キエリクロボタンインコの特徴
すべてのボタンインコに共通する最も大きな特徴は目の周りを囲っている「アイリング」と呼ばれる白い縁取りです。
そして、キエリボタンインコは「ボタンインコ」の中でも、首回りが黄色で頭が黒いインコを指します。
ペアとは非常に仲良くすることから「Lovebird(ラブバード)」と呼ばれており、気の合うパートナーと一緒に飼育するのがおすすめです。
または、一匹で飼ってたくさん愛情を注いであげれば飼い主になつきやすいですが、コミュニケーションが不足すると大声で泣いたり電気コードをかじるなどの問題行動をすることがあるので注意しましょう。
キエリクロボタンインコの鳴き声
鳴き声は基本的に「ピリリリ、ピピピピ」という高い声です。ただし、機嫌が良いときは「ブゥ、グゥ」、機嫌が悪いときは「グエッ、ギャギャ」と鳴くこともあります。
また、キエリクロボタンインコの中には、言葉を熱心に教えてあげればおしゃべりできるようになる固体もいるようです。
口笛をしたり、単純な物音を真似たりすることもあるそうなので、賑やかな暮らしになること間違いなしですね。
一人暮らしで寂しいと感じている方や話し相手がほしい方にもおすすめのペットと言えるでしょう。
キエリクロボタンインコの寿命
キエリクロボタンインコの寿命は、およそ10年~15年と言われています。
ただし、ストレスの少ない環境で育てられたキエリクロボタンインコは20年以上元気だったこともあるそうです。
日々の掃除や餌やり、コミュニケーション等をしっかりしてあげることが長寿に繋がるでしょう。
やはり一番大切なのはたくさん愛情を注いであげることです。飼育方法や飼育する際の注意ポイント(以下で記します)を必ず抑えておきましょう。
キエリクロボタンインコの販売価格と販売場所
キエリクロボタンインコのおおよその販売価格と販売場所に関して以下に記します。
キエリクロボタンインコの販売価格
ボタンインコの一般的な販売価格は8000円~20000円程度です。餌代やケージ代も合わせると25000円ほど用意しておけば飼育を始めることができます。
キエリクロボタンインコの販売場所
キエリクロボタンインコは鳥類を販売しているペットショップ、ホームセンター、ネットショップ等で販売されています。
ただし、ネットショップで購入する際は、個体の状態を直接見れないため信頼あるショップで購入しましょう。
ちなみにボタンインコのお迎え時期は温かい春頃がおすすめです。寒さに弱く、温度管理が大変なため冬場はなるべく避けましょう。
キエリクロボタンインコを選ぶ際の注意点
不衛生な環境で飼育されている場合、病気を持っていたり、荒々しい気性になってしまう可能性があります。そのため販売店の様子もしっかり観察すべきです。
足を引きずっていないかや目がぱっちり開いているか、羽が折れてないか等を観察して健康なキエリクロボタンインコを選びましょう。
また、「下痢をしていないか」「病気を経験したことがあるか」等を販売員の方に聞いておくとなおいいです。
キエリクロボタンインコの飼い方
キエリクロボタンインコの飼い方には6つのポイントがあります。一つずつ見ていきましょう。
- ケージ
- 餌
- 餌入れ・水入れ
- 留まり木
- ヒーター
- 水浴び容器
キエリクロボタンインコのケージ
キエリクロボタンインコを飼育する際は、キエリクロボタンインコが羽を広げても余裕な広さある角型のケージを用意しましょう。
理由は、臆病で神経質な個体が多く、あまりにも狭いと動けるスペースがないのでストレスがたまってしまうからです。
ケージにもフン切りがしやすいものや掃除がしやすいもの、ボタンインコのくつろぎスペースが多いものなど様々な種類があるのでよく考えて購入しましょう。
キエリクロボタンインコの餌
キエリクロインコはセキセイインコより一回り大きく、噛む力が強いので多少堅い餌でも食べることができます。
餌はペレットと呼ばれる乾燥栄養食が好ましいです。体重の10%の量を目安に与えましょう。
キエリクロボタンインコの餌入れ・水入れ
餌を与えすぎるのはNGです。肥満の原因にもなりますし、食べ残しを置いたままにしておくのは衛生的にもよくありません。
また、古い水は病気の原因にもなるので毎日交換するようにしましょう。特に夏場は一日2~3回交換することをおすすめします。
キエリクロボタンインコの留まり木
キエリクロボタンインコの足のサイズも個体によって様々です。そのためサイズにあった留まり木を選びましょう。
留まり木のちょうど良い太さは前と後ろの爪の感覚が、留まり木の円周の3分の1になっているときがジャストです。
キエリクロボタンインコのヒーター
キエリクロボタンインコは元々アフリカ原産の鳥類なので日本の気候では少し寒いです。
特に冬場はヒーター等の暖房器具での加温が必須となります。キエリクロボタンインコにとって適切な温度の26~28℃に調節しましょう。
キエリクロボタンインコの水浴び容器
キエリクロボタンインコは体を清潔に保ったり遊びとしてストレスを発散するために水遊びをします。ケージの中に水遊びの場を設けてあげるとなお良いでしょう。
キエリクロボタンインコを飼う際の注意点
キエリクロボタンインコを飼育する際の注意点を5点以下にまとめました。飼い始める前に必ず確認しましょう。
- ケージの掃除
- 噛む力に注意
- 日光浴もさせよう
- 放鳥時間の確保
- 複数飼うときの注意点
ケージの掃除
キエリクロボタンインコはトイレを覚えることができません。そのためケージに新聞紙やシーツを敷いてあげる必要があります。
ケージ内が不潔なままだと病気やストレスの原因になります。汚れたシーツや新聞紙は毎日交換するようにしましょう。
噛む力に注意
キエリクロボタンインコは噛む力が強いです。そのため、噛まれるとけがをしてしまう恐れがあります。
噛み癖がつくとなかなか治らないので、癖をつけさせたくない方や癖を治したい方は獣医師に相談してみましょう。
日光浴もさせよう
キエリクロボタンインコは、日光浴をしないとカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD3」を生成できずにカルシウム欠乏症を起こしてしまいます。
そのため、毎日30分を目安に日光浴をさせてあげましょう。注意点としては窓越しなどではなく直接日光を浴びせてあげることです(窓が紫外線を遮ってしまいビタミンD3をせいせいしにくくなるため)。
また注意点として、外にケージを置く際に猫などの小動物に狙われないようにしっかりケージにロックがかかっているかを確認しましょう。
放鳥時間の確保
キエリクロボタンインコなどの鳥類はケージ内だと狭すぎて運動できません。そのため室内で放鳥させてあげる時間を確保しましょう。
放鳥のメリットとして、運動による健康の促進と自由に飛び回ることでストレス発散が期待できます。
放鳥している間は、飼い主とキエリクロボタンインコとの貴重なスキンシップの時間にもなるので、たくさん遊んであげましょう。
なお、放鳥の際は部屋の窓や扉が開いていないか、小鳥にとって危険な物が部屋の中にないかを確認してください。
複数飼うときの注意点
キエリクロボタンインコはペアで飼うと飼い主には甘えなくなることがあります(ペア同士で仲良くなりすぎるため)。
また、ペアの仲が良くないとどちらのインコもストレスを抱えてしまうという事態になりかねません。
事前にペットショップ等でペアの相性が良いかを確認してから複数飼いするようにしましょう。
キエリクロボタンインコに関するまとめ
キエリクロボタンインコは「ボタンインコ」の仲でも特に、名前の通り首にかけて「イエロー」、頭部が「ブラック」のインコを指します。
ラブバードと呼ばれるくらい、ペアには愛情深く接します。もし、飼い主がパートナーとして認められたら甘えてくれるはずです。
飼育しやすくなつきやすい一方で神経質で臆病な個体が多いため、飼育環境はとても大切です。ケージ選びや毎日の掃除は忘れずに行いましょう。
他にも餌やり、日光浴、放鳥などを毎日忘れずに育ててあげましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。