引っ越したいけど、どこに住もうか迷ってはいませんか?どうせなら今より住みやすい街へ引っ越したいと考えているかと思います。
住みやすい街を漠然と考えているだけでは、実際に住んでから後悔する原因となります。
しかし、「住みやすい街が具体的にイメージできない…」「自分にとっての住みやすい街が分からない…」といった人も中にはいるでしょう。
そこでこの記事では、どのような基準で住む街を選べばいいのか、街選びのポイントや2021年の住みやすい街ランキングをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
(アイキャッチ出典:https://www.pakutaso.com/20200539128post-27326.html)
引っ越しを成功させる人と失敗させる人との違いとは?
住みやすい街をしっかり考えないまま、引っ越しをすると失敗してしまう原因になります。
「住んでみたら何かイメージと違った…」「思ったより移動がめんどくさい…」などと後悔しないためにも、住みやすい街をはっきりさせましょう。
自身のライフスタイルにとって必要な要素が満たされている街を選ぶことが、引っ越しを成功させるポイントです。
次から、住みやすい街の選び方について詳しく解説していきます。自身のライフスタイルと相談して、じっくりと考えてみてくださいね。
住みやすい街の選び方・7つのポイント
一般的に考えられる、住みやすい街の選び方のポイントを7つご紹介します。
- 交通利便性
- 生活利便性
- 居住快適性
- 安全性
- 資産性
- 子育て・教育環境
- 街の雰囲気
1.交通利便性
交通利便性とは駅周辺などアクセスが便利で移動しやすいかどうかのことをいいます。
都市部では駅から徒歩5分~10分くらい、近郊や郊外の場合は、駅から徒歩10分~15分が快適に過ごせるひとつの目安です。
2.生活利便性
生活利便性とは、毎日の買い物や、病院、学校など生活する上で必要な施設が充実しているかをいいます。
家族や友人と楽しく過ごせる飲食店や公園、レジャー施設、図書館の有無も考えるといいでしょう。
3.居住快適性
居住快適性とは、人の声や車の音などがうるさくないか、日当たりは良好かといった住む上で快適かどうかのことをいいます。
駅周辺などの人が多く集まる場所は交通利便性や生活利便性に優れていることが多い一方で、騒音などが気になることがあるので注意です。
4.安全性
安全性は、治安の良さや防犯性に優れているかといった日常生活の安全性と、地震対策がしっかりされているかといった災害時の安全性があります。
日常生活の安全性では、商店街や街灯があり夜遅く一人で安心して歩けるか、終電や終バスが遅くまであるかといったポイントをみるといいでしょう。
災害時の安全性では、地盤が安定しているか、地震の揺れを抑えてくれる免震装置が備わっているか、津波がきても大丈夫か、などといったことをみます。
5.資産性
資産性は、賃貸物件ではなく、購入して居住する場合に当てはまります。価値が高く下がりにくいといった不動産は資産性があるといえるでしょう。
資産性が高い住宅であれば、何らかの理由で転居することになった際に、売却せずに賃貸に出し、収益を得ることもできます。価値が下がりにくいため売却もありでしょう。
再開発エリアは、町が生まれ変わって地価が急激に高まることもあるので、要チェックです。
6.子育て・教育環境
子育て支援は自治体によって異なります。託児施設の充実や育児休暇後に社会復帰しやすい環境が整っているかなどが重要になります。
受験などの教育環境を考える場合は、中高一貫校や、有名大学への進学率が高い学校に通いやすいエリア、希望する学校や学習塾があるエリアに住むといいでしょう。
7.街の雰囲気
街の雰囲気は実際に住んでみないと分かりにくいものです。しかし、住み心地に影響を与えるので、自分や一緒に暮らす家族との相性が良いかどうかは、一度考えておきたいところです。
【一人暮らし】住みやすい街のポイント3つ
ここからは、ライフスタイル別に考えた住みやすい街についてご紹介していきます。まずは、一人暮らしの住みやすい街のポイントを3つご紹介します。
- 交通のアクセスが良く移動しやすい
- 治安が良いか
- ショッピングモールが近くにある
通学や通勤がしやすいか、都心までのアクセスはしやすいかといったところを重要視する人が多いようです。
治安の良さは、一人暮らしをする際には、気を付けたいポイントです。犯罪発生率の高さ、どのような犯罪が多いかといったことは確認しておきましょう。
生活する上で必要なものを買うために、ショッピングモールが近くにあると便利です。
【子育て世帯】住みやすい街のポイント5つ
次に子育て世帯の人が、住みやすい街のポイントを5つご紹介します。
- 子育て支援制度が整っている
- 待機児童数が少ない
- ショッピングモールが近くにある
- 公園や児童館、病院が近くにある
- 治安が良いか
子育て支援は自治体によって異なるので、制度が整っているかどうかはしっかりと確認しておきましょう。
子育て世帯には、ショッピングモールや公園、児童館、病院などが近くにあると生活に便利です。病院は夜間までやっていると、なおいいでしょう。
子供たちの安全に関わる治安の良さも気になるところですよね。特に子供たちが入ってしまいそうな路地裏など犯罪を助長するような立地には注意が必要です。
【コスパ重視】住みやすい街のポイント5つ
とにかく安く、便利に暮らしたいという方におすすめな、コスパ重視で住みやすい街のポイントを5つご紹介します。
- 交通のアクセスが良く、車がなくても移動しやすい
- ショッピングモールが近くにある
- 飲食店が多い
- 朝市が近くにある
- 家賃相場が低め
車が無くても移動しやすく、生活に必要なものは近くに集まっているような、コンパクトな街がコスパ重視の人にはおすすめです。また、朝市が近くでやっていると新鮮で安い食材が簡単に手に入るのでおすすめです。
また、家賃の安さもこだわりたいところでしょう。間取りや立地条件などを考えて家賃相場が低めならコスパが良いと言えそうです。
【2021年】住みやすい街ランキング第一位 神奈川県横浜市
ここからは、生活ガイド.comが発表した住みやすい街ランキング2021年の結果をご紹介します。堂々の第一位は神奈川県の横浜市でした!
生活ガイド.comとは、街をテーマにした地域情報サイト。全国815市区(※2019年1月時点)の官公庁・公的機関の統計データおよび、独自アンケートにより集計したオリジナルデータを掲載している。(参考:https://www.seikatsu-guide.com/rank_sumitaimachi/)
2005年の住みたい街ランキングから不動の1位を貫いている横浜市は、人が住むことのできる面積が全国12位と広く、人口は東京都に次いで全国2位となっております。
歴史的な建造物と都会の便利性、東京都へのアクセスのしやすさといった魅力だけではなく、鶴見川や境川などの河川や、海水浴もできる海などもあり、自然にも恵まれた街です。
横浜市の住みやすいポイント
横浜市の魅力は、「交通利便性が良く都心へのアクセスも便利」「観光スポットや商業施設が集まる街」「都市機能が充実している」ことです。
横浜市の中でも屈指の観光エリアとされる「みなとみらい」では、異国文化や歴史的な建造物、都会的なスポットを楽しむことができます。
公園の遊具が充実していて、無料で入園できる野毛山動物園やレジャー施設も豊富なため、子供連れの家族に人気が高いです。みなとみらい地区から少し離れると、閑静な住宅街が広がっているのも嬉しい所でしょう。
横浜市のアクセス情報・主要な駅
横浜市の主要な駅は新横浜駅やみなとみらい駅でしょう。東京都が隣接しているため、都心へのアクセスがしやすく、神奈川県内では京急線・相鉄線など、横浜を中心としてさまざまな路線が利用可能です。
横浜市の家賃相場
横浜市は18の区に分かれており、区によって家賃相場が違います。ワンルームでみると横浜市中区が6.5万円、横浜市瀬谷区は4.0万円と都心に近いエリアはやや高い家賃相場です。(2021/8/8時点 SUUMO参考:https://suumo.jp/chintai/soba/kanagawa/area/)
横浜市の犯罪件数・犯罪発生率
神奈川県警の犯罪認知件数をみると、令和2年の凶悪犯は103件と横浜市の人口約375万人に対して非常に少ない傾向(凶悪犯罪率:0.000002%程度)になっています。
【2021年】住みやすい街ランキング第2位 北海道札幌市
2021年の住みやすい街ランキング第2位は北海道の都市として有名な札幌市でした!
札幌市は、2年連続で住みたい街ランキング2位を獲得しました。
北海道の中心都市である札幌は、北海道大学や、美術館、音楽ホールなどの文化施設、商業施設などの都市機能が充実しています。
また、季節の移り変わりを感じやすく、春夏秋冬それぞれの良さを楽しむことができるのも魅力的です。季節に合わせたイベントも多数行われていて一年を通して楽しむことができるでしょう。
札幌市の住みやすいポイント
札幌市の魅力は、「緑が多く自然が豊か」「4季を楽しめる」「商業施設が集まっている」「都市機能が充実している」ことです。
北海道の中でも、企業のオフィスや商業施設が多くなっており、公園数に関しては約2,700か所と、日本の市区で一番多い数になっています。
自然環境にも恵まれており、様々な海の幸や、豚丼、ジンギスカンなど食べ物も美味しいです。また、スギ花粉の飛散が非常に少ないため、花粉症の人には嬉しいポイントです。
札幌市のアクセス情報・主要な駅
札幌の主要な駅は、札幌駅やすすきの駅でしょう。札幌駅には多くの商業施設があり、生活に必要なものは一通り揃っています。すすきの駅は繫華街として有名で居酒屋などのお店が豊富です。
市営地下鉄が市内を3つのルートで通っており、大通駅ではどの路線も乗り入れることができます。天候に左右されないメインの交通手段となるでしょう。
また、都心を100円で走っている路線バスや、市内の南西部を一回りする路面電車など交通手段は充実しています。
札幌市の家賃相場
札幌市の家賃相場は、ワンルームでみると3.1万円~3.6万円となっており都市部の中ではとても安いです。ただし都心中央部に近いほど価格はあがる傾向にあります。(2021/8/8時点 SUUMO参考:https://suumo.jp/chintai/soba/hokkaido_/)
札幌市の犯罪件数・犯罪発生率
北海道警察の犯罪認知件数をみると、令和2年の凶悪犯罪件数は約70件で、札幌市の人口約200万人に対して少ない傾向です。(凶悪犯罪率:0.00003%)
【2021年】住みやすい街ランキング第三位 東京都港区
2021年の住みやすい街ランキング第3位は日本の首都である東京都の港区でした!
3年連続で住みたい街ランキング3位入賞を果たした港区は、六本木やお台場、白金など高級感のある都会的な街並みです。
事業所数が37,116件(平成28年度の経済センサス)と日本有数のビジネス街としての顔もある港区は、会社員、会社役員といったビジネスマンから芸能人、財政人などの著名人も多く住んでいると言われています。
東京都の区別で平均年収をみると、1,216万円とダントツで全国1位の平均年収を誇ります。(参考サイト:https://fpcafe.jp/mocha/2185)
港区の住みやすいポイント
港区の魅力は、「交通利便性が良い」「買い物施設や病院が多く日常生活をしやすい」「働く場所が多い」「都市機能が充実している」という点です。
東京都23区ある中で千代田区、中央区とともに都心3区に数えられる、東京の中心都市となっており、オフィス街エリア、商業エリア、住宅街、各国大使館、大企業などがあり、都市機能が充実しています。
港区のアクセス情報・主要な駅
港区の主要な駅は、品川駅、新橋駅、浜松町駅です。山手線、東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線、千代田線、半蔵門線、都営三田線・浅草線など多くの路線が走っており、交通網が発達しています。
品川駅はターミナル駅となっており、駅に様々な商業施設、ホテル、ビジネスオフィスなどが集まっています。また、羽田空港まで電車で14分程で移動することができ出張が多いビジネスマンにも人気です。
港区の家賃相場
港区の家賃相場はワンルームで9.7万円となっています。全国1位の平均年収を誇る港区だけあり、家賃相場は高めとなっており、1LDKでは20.1万円と非常に高いです。(2021/8/8時点 SUUMO参考:https://suumo.jp/chintai/soba/tokyo/sc_minato/)
港区の犯罪件数・犯罪発生率
警視庁の犯罪認知件数をみると、令和2年の凶悪犯罪件数は約37件で、港区の人口約25.8万人に対して少ない傾向です。(凶悪犯罪率:0.00001%)
【2021年】地域別~住みやすい街ランキング第一位
日本全国で見た住みたい街ランキングトップ3はいかがでしたか?次は日本全国ではなく、日本の地域別に住みたい街を見てみましょう。2021年の住みやすい街ランキング第1位をそれぞれご紹介していきます。
北海道地方~北海道札幌市
日本全国の住みたい街ランキング第二位に輝いた札幌市が北海道の中では文句なしの第一位です。
東北地方~宮城県仙台市
東北地方では、宮城県仙台市が第一位でした。仙台市は東北地方の政治と経済の中心地であり大都市となっています。都市機能だけではなく、自然と調和して「杜の都」とも呼ばれています。
牛タン、ラーメン、海鮮、スイーツなど豊富なグルメと自然に恵まれた土地は観光も十分に楽しむことができます。
関東地方~神奈川県横浜市
日本全国の住みたい街ランキング第1位に輝いた横浜市。関東地方でも、もちろん堂々の第一位となっています。
北陸・甲信越地方~石川県金沢市
北陸・甲信越地方では、石川県の金沢市が第一位でした。金沢市は、北陸の新鮮な海の幸と歴史的な街並みがあり、大人も楽しめる観光スポットとしても人気です。
ズワイガニや甘えび、ノドグロ、ブリなどの海の幸を味わうことができます。また、日本三名園のひとつに数えられている兼六園は金沢市にあります。
東海地方~愛知県名古屋市
東海地方では、愛知県の名古屋市が第一位でした。名古屋市は日本三大都市のひとつであり、東京と大阪の間に位置しているため、アクセスに便利な街として知られています。
味噌カツや手羽先、小倉トーストなどの独自の食文化は根強い人気があります。喫茶店も多くモーニングが好きな人にも人気です。
関西地方~大阪府大阪市
関西地方では、大阪府大阪市が第一位でした。大阪市は梅田、なんば、心斎橋が近く集まっていてコンパクトに住むことができる街です。
都心部にはオフィス街や商業施設が立ち並び、交通網も発達しています。
古くから日本の政治、経済、文化の中心地として繁栄してきた歴史を受け継ぎ、歴史的な建造物や「食いだおれ」の町と呼ばれる食文化が有名です。
中国地方~広島県広島市
中国地方では、広島県広島市が第一位でした。広島市は、地方都市ならではの魅力が溢れています。
温暖な気候で、牡蠣やレモン、ピオーネ、広島菜など豊富な食材があります。自然に恵まれた土地ですが、ショッピング施設が充実しているので都会過ぎず田舎過ぎない住みやすい街でしょう。
また、中国山地と四国山地に挟まれている瀬戸内は、雪や暴風の影響を受けることが少ない地域でもあります。
四国地方~愛媛県松山市
四国地方では、愛媛県の松山市が第一位でした。松山市は、典型的な瀬戸内海式気候の土地のため、温暖な気候で降水量も少なく晴天が多いです。
都市部と山間部の間にあり、新鮮な海の幸や取れたてのみかんなど地元の食材が豊富にあります。松山市の中心部には商業施設が集中しており、コンパクトに住むこともできます。
九州・沖縄地方~福岡県福岡市
九州・沖縄地方では、福岡県福岡市が第一位でした。福岡市は九州の北に位置し、国内外の交通の結節点ともされています。
福岡は食べ物が美味しい、美人が多い、家賃が安いということで有名です。ちなみに日本全国の住みたい街ランキングでは第5位と上位に入賞しています。
海と山に囲まれて新鮮な食材が豊富にあり、もつ鍋などの郷土料理からラーメン、うどん、水炊きなどを堪能することができます。
【まとめ】自分にとっての住みやすい街を見つけよう
この記事では、住みやすい街の選び方や2021年の住みたい街ランキングについてご紹介しました。
住みやすい街とは、自身のライフスタイルに合った街のことです。一人暮らしと家族で暮らす場合の住みやすい街は異なるため、自身のライフスタイルをしっかりと考えてみてください。
自分にとっての理想の街をイメージすることが、住みやすい街を見つける第一歩になるでしょう。しっかりと考えて理想の街を見つけてくださいね。