シミというと紫外線の影響でできるというイメージがあるのではないでしょうか。
つまり、日焼けを対策することがシミを防ぐことにつながるということです。
ただし、シミには4つのタイプがあり、それぞれ原因や対策法が変わってきます。
原因とともに対策方法を理解して、適切にお手入れしていくために読み進めてください。
出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E4%BA%BA-%E4%BA%BA%E9%96%93-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E9%A1%94-%E7%9B%AE-1270953/
4つのシミタイプによって対策方法が違います!
シミと呼ばれるものは、淡褐色または暗褐色の色素斑を指します。
医学的に、老人性色素斑、雀卵斑(そばかす)、炎症後色素沈着、肝斑の4つに分けられます。特に多いのは老人性色素斑です。
シミといえば美白化粧水でお手入れすればいいだろうと思っている人も多いかもしれません。
しかし、このタイプ別に美白成分が効くものと効かないものが存在しています。シミのタイプを見極めて、シミを増やさない対策をしていきましょう。
シミのタイプ①老人性色素斑
頬骨の高いところに出来やすく、様々な大きさの丸い色素斑を老人性色素斑と呼びます。
紫外線の影響や肌の老化によってメラニンが蓄積することででき、最も多いシミのタイプです。
このタイプのシミは、紫外線をさけて、UVケア商品で紫外線を防ぎましょう。初期の薄いものは美白化粧品で対処できます。
ただし、定着してしまった濃いシミは消えないので、レーザー治療が必要になってきます。
シミのタイプ②雀卵斑(そばかす)
主に頬や鼻を中心に散らばるようにできるもので、直径2〜3mmの小さな点状に広がるシミです。よく見ると、丸くはなくて三角や四角の場合が多いです。
これは遺伝的な要因でできて、幼児期から思春期にかけて目立つ傾向にあります。
紫外線の影響で濃くなることもあるので、これも紫外線をさけて、UVケア商品で防ぐことが大切です。
遺伝的要因が強いためか、美白化粧品の効果は出にくいとされています。
シミのタイプ③炎症後色素沈着
肌の炎症が残ったもので、赤いものから黒い色まで様々な形があります。
ニキビ跡や虫刺され、傷などによる肌の炎症が残った時にできるシミで、毛抜きで無駄毛を抜いていると毛穴周りが黒く跡になることもあります。
このタイプのシミは美白化粧水が効果的です。ただし、原則レーザー治療は禁忌とされています。
気にしすぎて刺激しすぎると刺激がメラニン合成を高めるので、洗顔時などに擦りすぎないようにすることもポイントです。
シミのタイプ④肝斑
基本的には頬骨あたりに左右対象にできるものですが、前額、頬、上唇、下顎辺りにもできることがあります。
述べたように、左右対象にできるのが特徴で、淡褐色や暗褐色など様々です。
このタイプは紫外線による影響や女性ホルモンのバランスが崩れた時にできることが多いです。妊娠中であったり、ピルを服用している時であったり、更年期障害であったりする時によく見られます。
このタイプは内服薬のトラネキサム酸が効果が出やすいとされています。美白化粧水で薄くなることもありますよ。
シミ対策①UVケア商品
UVケア商品で紫外線対策することは、どのタイプのシミでも有効です。
シミの原因はたくさんありますが、大きな要因のひとつは紫外線です。
少し難しい話になりますが、紫外線によって、肌が黒くなろうとする原因であるメラニンという物質が排出されることでシミになります。
このメラニンという物質が排出されるのを予防するために、UVケアを行うことが大切なのです。冬でも紫外線対策をバッチリするようにしましょう。
シミ対策②美白化粧水
美白化粧水が効果があるのは、ごく初期の老人性色素斑、炎症後色素沈着です。雀卵斑や肝斑は、効果がないわけではありませんが、効果が出にくいです。薄くなることはあります。
紫外線が気になる夏にだけ使用するというのではなく、1年中使用することが大切です。
美白化粧品はシミができてから使えばいいと思っている人も多いかもしれませんが、美白化粧品はシミができる前に予防のために使うことをお勧めします。
美白化粧水に含まれる美白成分や作用メカニズムについては、次の記事に記載されています。美白化粧水の効果があるシミと効果がないシミがあります!
シミ対策③内服薬
肝斑というシミには内服薬のトラネキサム酸が効果が出やすいと言われています。
肝斑は女性ホルモンの影響によって出現すると言われているため、妊娠中や授乳中の方には目立ってくる方も多いです。
しかし、妊娠中や授乳中の方は、安全性が確認できないため、使用しないようにしましょう。
内服を開始して、1日3回継続して内服をした場合に、シミに対して効果が出てくるまで2〜6週間ほどかかると言われています。
シミ対策④洗顔は優しく
洗顔時の擦りすぎによる刺激がメラニン合成を高めるので、洗顔時はソフトにする必要があります。
特に肝斑は、洗顔時の擦りすぎで発症、悪化することもあるので気をつけましょう。
洗顔は、泡で洗うのが基本です。汚れが気になるところがあっても、しつこく擦らずに、泡を転がすようにくるくると優しく洗うのがコツです。
皮脂が残っていても、ニキビや肌の老化の原因になるので、優しく洗いたいから水洗顔でというのもやめた方がいいですね。
シミを防ぐ、シミを増やさないための対策まとめ
4つのシミのタイプとともに、タイプ別のお手入れ方法をまとめてきました。
美白化粧水の効果があるものとないものがあるので、すべてのタイプに美白化粧水が効くわけではないと言うことは心に留めておきましょう。
また、どうしても気になる場合はレーザー治療が有効な場合もありますので、皮膚科、美容皮膚科の医師に相談するのが良いでしょう。
UVケアや美白化粧品でのケアをしっかりと行って、シミを予防し、これ以上増やさないように対策していきましょう。