「Wi-Fiルーターを買いたいけど種類が多いし、価格が高い」「金銭面も考えて、自分に適したWi-Fiルーターを選びたい」なんて思ったことはありませんか?
最近のWi-Fiルーターは通信速度も早くなってきている分、価格も高くなってきています。そこで、今回はあなたの使用用途に合っているWi-Fiルーターを紹介していこうと思います。
ぜひ最後まで記事を読み進めて、あなたに適したWi-Fiルーターを検討してみてください!
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97-%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF-336373/)
Wi-Fiルーターの役目とは?
まず「Wi-Fi」とはパソコンやスマホ、テレビなどのネットワークに接続可能な機器を無線でネットワークに接続する技術を言います。
この「Wi-Fi」を利用するために、機器と電波のやり取りを行い、ネットワークと仲介をするのが「Wi-Fiルーター」です。
「Wi-Fiルーター」が目には見えない電波の処理をしてくれているからこそ、パソコンやスマホ、テレビをネットワークにつなぐことができています。
Wi-Fiルーターの価格の違い
Wi-Fiルーターの価格に差があるのは、その価格によってルーターの規格や通信速度、使用できる周波数帯が異なるからです。規格や周波数帯などは以下の通りに表されています。
規格名 | 策定時期 | 周波数帯 | 速度 (理論値) |
IEEE802.11ax(Wi-Fi6) | 2020年1月 | 2.4GHz/5GHz | 1.1Gbps〜9.6Gbps |
IEEE802.11ac(Wi-Fi5) | 2013年12月 | 5GHz | 433Mbps〜6.93Gbps |
IEEE802.11n(Wi-Fi4) | 2009年9月 | 2.4GHz/5GHz | 65Mbps〜600Mbps |
IEEE802.11g | 2003年6月 | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11a | 1999年10月 | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 1999年10月 | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11 | 1997年6月 | 2.4GHz | 2Mbps |
表のようにIEEE 802.11には様々な規格があり、上に行くほど価格も通信速度も上がります。使用する端末(パソコン、スマホ、テレビなど)がどの規格に対応しているかも重要になります。
規格に対応していなければ一部機能しかつかうことができません。また、Wi-Fi4以前の規格でも使用することはできますが、現代のインターネットの膨大な情報量に十分な速度は出ません。
2.4GHzと5GHzの違いですが、2.4GHzは障害物に強く対応機種が多く、5GHzは電波干渉が少なく、安定した高速通信ができます。
ルーターの使用環境にあわせて周波数を選べるので、「2.4GHz」「5GHz」があるルーターを選ぶのがおすすめです。
Wi-Fiルーターを価格で見る①:低価格
比較的低価格(2000円~5000円)で購入することができるWi-Fiルーターをご紹介します。
BUFFALO WMR-RM433W/A
2.4GHz/5GHzの両方に対応している小型のWi-Fiルーターです。
低価格なこともあり、規格と通信速度(最大転送速度)はWi-Fi5(433Mbps)、Wi-Fi4150Mbps)ですが、ネットサーフィンや動画視聴には問題ありません。
また、ネットワークオーディオ用のルーターとして設計されているため、ネットワークプレーヤーのリモコンをタブレットやスマホのアプリから操作できるように設定されています。
I-O DATA WN-SX300GR
WN-SX300GRは2.4GHz帯のみの対応になっています。規格と通信速度(最大転送速度)はWi-Fi4(300Mbps)と少し前の規格を使用しているためやや性能は劣ります。
性能が劣ってはいますが、比較的広範囲(目安、戸建て3階建て4LDK)でもネットサーフィンや動画視聴目的で利用することができます。
TP-Link TL-WR902AC
2.4GHz/5GHzの両方に対応しているワイヤレストラベルルーターです。
コンパクトで低価格ながら規格と通信速度(最大転送速度)はWi-Fi5(433Mbps)+Wi-Fi4(300Mbps)のデータ転送が可能になっています。
また、ルーターだけでなく中継機としても使用することができるため使い勝手のいいルーターになっています。
Wi-Fiルーターを価格で見る②:中価格
1万円に行かない程度(7000円~10000円)の価格帯で購入することができるWi-Fiルーターをご紹介します。
TP-Link Archer AX20
デュアルバンドWi-Fi6というこれまでよりも速く、大容量で、混線に強くなったWi-Fiルーターです。
最大通信速度が両バンド(2.4GHz/5GHz両方)合計で1.8Gbpsで動画・映画の視聴、オンラインゲームや大容量ファイルのダウンロードなども快適に処理されます。
また、Wi-Fi6の特徴でもある、同時に複数の端末と待機時間なしで接続できます。
BUFFALO WSR-1800AX4
Wi-Fi6に対応しているBUFFALOエントリーモデルのルーターです。
最大通信速度が5GHz帯で1201Mbps、2.4GHz帯で573Mbpsとなっているのでどんな作業をするにも十分な処理速度があります。
また、このルーターもWi-Fi6の特徴になっている同時に複数の端末と待機時間なしで接続できる機能があります。
IO-Data WN-DEAX1800GR
Wi-Fi6に対応し、規格値では5GHz帯で最大1201Mbps、2.4GHz帯で最大574Mbpsと十分な処理速度があります。
中価格帯の紹介した中の性能はあまり変わりませんが、本ルータはやや価格が高いです。
Wi-Fiルーターを価格で見る③:高価格
現在出ているWi-Fiルーターのトップモデルになっているルーターです。性能がとても高い分値段も2万円以上と、とても高いです。
TP-Link Archer AX11000
ゲーミングルーターと言われる最速のWi-Fiルーターです。2つの5GHz帯の各速度4804Mbpsと2.4GHzの速度1148Mbpsを実現している高速Wi-Fiです。
複数端末を接続してもラグなしでゲームを快適にしたい方にはおすすめです。
BUFFALO WXR-6000AX12S
BUFFALOから2021年3月に発売されるフラッグシップモデルのルーターです。
理論値ですが5GHz帯の最大速度は4804Mbpsで2.4GHz帯では1147Mbpsを実現しています。
IO-Data WN-DAX3600XR
理論値で5GHz帯の最大速度は2402Mbpsで、2.4GHz帯では1150Mbpsを実現しています。
また、インターネットポートとLANポートの一つが高速な10GbEに対応しており、有線LANの接続でも高速な通信が行えます。
高価格帯の中ではやや性能は劣りますが、十分なスペックを持っています。
Wi-Fiルーターを価格で見る④:おすすめ
価格帯で見てもどれがいいかわからない、高いWi-Fiルーターを買うことは難しいという方に、そこそこの価格で十分満足に使用できるルーターを今回紹介した中でまとめます。
- TP-Link Archer AX20(8,800円程)
- BUFFALO WSR-1800AX4(8,000円程)
- TP-Link TL-WR902AC(3,000円程)
上にまとめたルーターは価格も高すぎず、性能も通常の動画視聴や大容量ダウンロードが十分できる(TP-Link TL-WR902ACはやや劣ります)のでおすすめです。
価格を抑えるコツ!
Wi-Fiルーターを設置する際に問題になって来るのは、光回線の工事が必要になってくることがあります。
家に光ファイバーケーブルが引き込まれていない方や室内に光コンセントがない方は光回線の工事が必要になり、工事費もかかってしまいます。
工事費を掛けずに家にWi-Fi環境を構築したい方は「ポケットWi-Fi」やコンセントに挿すだけで使える「置くだけWi-Fi」がおすすめです。
価格が高ければいい!というわけではない
高価格帯で紹介したルーターはゲーミングルーターと言われています。超高速通信を可能にするため高額になりますが、日常生活で使用する分には勿体ないほどの性能です。
日常生活で動画視聴やダウンロード、ネットサーフィンをするだけならそこまで性能のあるWi-Fiルーターを使用する必要はありません。
また、マンションやアパートの関係上、高速通信可能なルーターを使ってもそこまで速度が出ないこともがあることも考えなければなりません。
使用用途に合ったWi-Fiルーターを!
これからWi-Fiルーターの購入を検討されている方は下の項目を一度自身で考えてから、どの程度のルーターが良いのか考えてみてください。
- Wi-Fiを使って何をするのか
- WI-FIに接続する端末がいくつあるのか
- 家の広さはどの程度なのか
- これから高速のWi-Fiを使う機会があるか
- 戸建てなのか集合住宅なのか
この項目を一度考えてみてからWi-Fiルーターのスペックを確認していくことで、自身に一番あったルーターを探しやすくなります。
まとめ
今回は価格帯に合わせたWi-Fiルーターについて述べました。
低価格なWIi-Fiルーターは購入しやすいですがその分性能も劣ります。だからといって高価格なWi-Fiルーターも必要ない場合があります。
使用用途に合ったWi-Fiルーターを選ぶことをおすすめします。中価格帯でも十分使用できる方も多いと思います。
ぜひ理解した上で無駄のないように自身に適したWi-Fiルーターを探してみてください。