「乾燥肌のせいで肌荒れがひどくて気になる…」「どんな化粧水を使えば乾燥肌が改善できるの…?」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
乾燥肌を放置しているままでは、肌のつっぱりを感じたりメイクがきれいにのらないだけでなく、シミやシワが悪化して若々しさがどんどん失われてしまうかも…。
本記事では、乾燥肌の悪影響やNG乾燥肌対策、乾燥肌タイプ別のおすすめ化粧水、保湿効果バツグンの保湿成分などについて解説しています。
手遅れになる前に化粧水を見直して、しっとりと潤いのある肌を取り戻しましょう!
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「乾燥肌」のメカニズム
肌の水分が不足することで引き起こされる乾燥肌。しかしながら、通常は皮膚表面の機構によって肌の潤いは保たれています。
皮膚は「皮下組織」「真皮」「表皮」からなり、表皮が外界と接する部分の層は「角質層」と呼ばれています。
この角質層は、汗や皮脂が混合してできた皮脂膜に覆われており、この皮脂膜があることで皮膚表面の水分は保持され、肌の乾燥から免れているのです。
ところが、皮膚が乾燥しやすい環境にさらされたり、不健康な生活習慣が原因となって皮脂が不足してしまった結果、水分を保持する機構が崩れて水分が蒸発してしまいます。こうして乾燥肌は引き起こされるのです。
乾燥肌がもたらす悪影響
皮膚表面の保護機構が崩れて乾燥肌になると、以下のような悪影響が引き起こされます。
- 皮膚表面の色素沈着
- シワやたるみの原因となる
- 肌が荒れ、ザラつきが生じる
皮膚を保護できていない乾燥肌の状態では、紫外線などによる外部刺激を受けやすく色素沈着を引き起こす可能性があります。
また肌の細胞が水分を失って衰えることでシワやたるみが目立つようになり、肌荒れも悪化してしまいかねません。
これ以上、肌の状態を悪化させないようにし、皮膚の水分を取り戻すためには適切な化粧水を用いたスキンケアが必須です。
【逆効果⁉】やってはいけないNG乾燥肌対策
ここで早速化粧水を紹介…といきたいところですが、その前に必ず確認しておかなければならないことがあります。それが「やってはいけないNG乾燥肌対策」です。
あなたが乾燥対策のつもりで行っているスキンケアは、本当に乾燥対策になっていますか?もしかしたら、何気なく普段行っているスキンケアが乾燥肌の原因となっているかも。
誤ったスキンケアを継続しているままでは、いくら化粧水を乾燥肌に適したものに変えても得られる効果が薄れてしまいます。
化粧水の効果を最大限に得られるよう、化粧水を見直す前にまずは誤った乾燥肌対策を行っていないかチェックしておきましょう。
- とりあえず化粧水をたっぷりつける
- 熱いお湯で洗顔
- コットンでパッティング
乾燥を防ぎたいからと言って、化粧水をたっぷりをつける。やってしまいがちですが、化粧水をつけすぎると、化粧水の水分が蒸発すると同時に肌の水分が過剰に蒸発し、さらに肌を乾燥させてしまう原因となります。
また熱いお湯での洗顔もNGです。熱いお湯は保湿に必要な皮脂まで落としてしまうため、肌の乾燥が悪化するかもしれません。
加えてコットンを用いたパッティングを行った場合、コットン素材が肌に刺激を与えて乾燥を悪化させる可能性があります。乾燥肌は刺激を受けやすい状態であるため、手のひらで化粧水をなじませるのがよいでしょう。
【あなたはどれ?】4タイプの乾燥肌
自分の肌に合った化粧水を選ぶにあたって、自分の肌質を正確に理解しておく必要があります。そこで知っておいていただきたいのが、あなたの乾燥肌のタイプです。
乾燥肌と一口に言っても、実は特徴の異なる乾燥肌が存在します。以下で4タイプの乾燥肌について説明しますので、自分の乾燥肌はどれに当てはまるのかを今一度確かめてみましよう!
- 乾燥性敏感肌
- 脂性乾燥肌(隠れ乾燥肌・インナードライ肌)
- 老人性乾燥肌・乾皮症(乾燥性皮膚炎など)
- 一般的な乾燥肌(ドライスキン)
乾燥性敏感肌
乾燥性敏感肌とは、気温や湿度といった環境の変化により肌が乾燥し、外部の刺激に対して過敏に反応するようになってしまった肌のことを指します。
外部刺激に対する抵抗力が著しく落ちているため、保湿機能の低下によって肌の潤いやハリが失われるだけでなく、肌荒れも起こしやすくなった状態です。
脂性乾燥肌(隠れ乾燥肌・インナードライ肌)
脂性乾燥肌とは、皮脂と角質層の水分のバランスが崩れ、皮脂が多いにもかかわらず水分が不足しており、ベタつきと乾燥が混在した肌のことを指します。
脂性乾燥肌は混合肌ともいわれ、額や鼻、顎などは皮脂が過剰分泌されておりニキビができやすいのに対し、他の部分では乾燥がみられるのが特徴です。
生活習慣の乱れや睡眠不足、ストレスなどが原因となり、角質層の保水力が衰えることで保湿機構が正常に働かなくなって乾燥肌の症状が現れてきます。
老人性乾燥肌・乾皮症(乾燥性皮膚炎など)
老人性乾燥肌とは、加齢によって皮脂などの保湿成分の分泌量が減少し、皮脂膜が薄くなり角質層の水分が保持できなくなって乾燥してしまった肌のことを指します。
皮膚の表面に浅い亀裂や白い鱗屑が生じ、かゆみを伴うのが老人性乾燥肌・乾皮症の特徴です。
一般的な乾燥肌(ドライスキン)
一般的な乾燥肌とは、文字通り皮膚が乾いた状態のことを指します。
原因はさまざまですが、表皮の角質層の水分が失われることで皮膚の保湿機構が正常に働かなくなり、肌荒れやかゆみなどの症状が現れます。
肌タイプ別おすすめ化粧水①~乾燥性敏感肌~
ここまでは、乾燥肌の悪影響や乾燥肌の4つのタイプを紹介してきました。ご自身の肌タイプはご確認いただけたでしょうか?
ここからはいよいよ、肌タイプ別のおすすめ化粧水をランキング形式で紹介していきます。まずは乾燥性敏感肌の方向け化粧水です。
第1位:モイスチャライジングローション
乾燥性敏感肌におすすめの化粧水第1位はエトヴォスのモイスチャライジングローションです。
植物性セラミドや保湿成分POs-Ca、肌のうるおいを守る成分リピジュア、ヒアルロン酸などがバランス良く配合されているため、高い保湿効果が期待できます。
また界面活性剤やアルコールなどは含まれていないため、敏感肌の方でも安心してお使いいただけます。
第2位:エッセンスローション
乾燥性敏感肌におすすめの化粧水第2位はヒフミドのエッセンスローションです。
3種類の天然セラミドが配合されており、角質層のすみずみまでうるおいを与えてくれます。
また肌に水分をしっかりと浸透させることで、乾燥による小じわも目立たないようにしてくれるといった点も特徴的です。
第3位:d programモイストケア
乾燥性敏感肌におすすめの化粧水第3位は資生堂のモイストケアローションです。
こちらは美肌菌に着目した化粧水で、酵母エキスなどの保湿成分を配合することでかさつきや乾燥を防ぎ、しっとりとした美肌に導いてくれます。
肌タイプ別おすすめ化粧水②~脂性乾燥肌~
続いては、脂性乾燥肌の方向け化粧水を第1位~第3位まで紹介します。
第1位:薬用スキンコンディショナー
脂性乾燥肌におすすめの化粧水第1位はアルビオンの薬用スキンコンディショナーエッセンシャルです。
うるおい成分ハトムギエキスを配合しており、紫外線の影響を受けた肌や、乾きがちな肌にうるおいをあたえ、肌を積極的にサポートしてくれます。
また乾燥に対するアプローチだけでなくニキビ防止にも効果的ですので、厄介な混合肌をお持ちの方におすすめです。
第2位:キュレル ジェルローション
脂性乾燥肌におすすめの化粧水第2位はキュレルのジェルローションです。
セラミドが配合されているため肌荒れを防ぐことができ、またジェルタイプですがベタつかずスッと肌になじみます。
低価格で購入でき、化粧水としてだけでなく全身にも使えるのがおすすめポイントです。
第3位:フェイシャルトリートメント
脂性乾燥肌におすすめの化粧水第3位はSK-Ⅱのフェイシャルトリートメントエッセンスです。
特別な酵母から得たSK-Ⅱ独自の天然由来成分がしっかりと肌になじみ、角質層を潤いで満たしてくれます。さらりとしたテクスチャーで、しっとりする使用感も魅力です。
肌タイプ別おすすめ化粧水③~老人性乾燥肌・乾皮症~
次は、老人性乾燥肌・乾皮肌の方向け化粧水を第1位~第3位まで紹介します。
第1位:オルビスユー ローション
老人性乾燥肌・乾皮症の方におすすめの化粧水第1位はORBIS(オルビス)のオルビスユーローションです。
この商品には独自の高保湿成分が配合されている上、水分子によるエイジングケアもしっかりと行ってくれます。
また、無油分・無香料・無着色かつアルコールフリーの弱酸性仕様ですので、肌に刺激を与えることなく乾燥ケアができます。
第2位:アヤナスローション
老人性乾燥肌・乾皮症の方におすすめの化粧水第2位はDECENCIA(ディセンシア)のアヤナスローション コンセントレートです。
人が持つセラミドと同じ構造のヒト型セラミドをカプセル化した保湿成分「セラミドナノスフィア」が角質層に行き渡り、乾燥から肌を守ってエイジングケアを行ってくれるのでおすすめですよ。
第3位:ORBIS クリアローション
老人性乾燥肌・乾皮症の方におすすめの化粧水第3位はORBIS(オルビス)のクリアローション です。
刺激に弱くなった肌に優しくアプローチし、べたつかない高保湿で乾燥などの外的ダメージを受けにくい肌に整えてくれます。
肌タイプ別おすすめ化粧水④~一般的な乾燥肌~
最後に、一般的な乾燥肌の方向け化粧水を第1位~第3位まで紹介します。
第1位:ノブⅢ フェイスローションEX
一般的な乾燥肌(ドライスキン)の方におすすめの化粧水第1位はORBIS(オルビス)のオルビスユーローションです。
この製品は肌あれ・乾燥が気になるお肌にたっぷりうるおいを与える化粧水で、しっとりした感触が特徴として挙げられます。
みずみずしいテクスチャーで扱いやすく、お肌にすばやくなじんで乾燥を防いでくれます。
第2位:ファンケル エンリッチ
一般的な乾燥肌(ドライスキン)の方におすすめの化粧水第2位はファンケルのエンリッチです。
とろみのある化粧液にコラーゲンの質に着目した美容成分が凝縮されており、乾燥から肌をしっかりと守ってくれます。
ハリや弾力不足にもアプローチして、ふっくらとした肌をもたらしてくれますよ。
第3位:クラリフィックデュアル
一般的な乾燥肌(ドライスキン)の方におすすめの化粧水第3位はランコムのクラリフィック デュアルエッセンスローションです。
酵素に着目することで 古い角質をはがれやすくした化粧水で、透明感のある肌に導いてくれます。
エッセンスオイルとブナの芽エキス配合エッセンスの2層によって、乾燥肌にしっかりと浸透して潤いとみずみずしさのある肌を手に入れることができます。
乾燥肌に効果バツグン!化粧水の保湿成分チェック
ここまでは乾燥肌タイプ別のおすすめ化粧水を紹介してきました。
しかしながら「化粧品に含まれる、乾燥肌に適した保湿成分についてもっと知りたい!」「化粧水にもっとこだわりたい!」という方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、乾燥肌に効果バツグンの保湿成分をここで紹介しておきます。化粧品選びの際には、自身の乾燥肌タイプだけでなく、全成分表示に記載された配合されている保湿成分にも注目してみると良いでしょう。
乾燥肌に効果絶大とされている保湿成分は、主に以下の4つです。
セラミド | 角質内部の水分をつなぎとめる | |
---|---|---|
コラーゲン | 肌にハリや弾力を与え、水分保持に寄与する | |
ヒアルロン酸 | 高い保水力を持つ | |
ライスパワーNo.11 | 肌の内部に浸透してセラミドを増大させる |
特に重要視してほしい成分はセラミドです。「セラミドの量が肌の保湿力を左右する」といわれるほど、セラミドは乾燥肌の保湿にとって欠かせない成分となっています。
セラミドにも種類がありますが、中でも「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」「セラミド6(Ⅱ)」は保湿力が高いとされています。
またセラミドに加え、コラーゲンやヒアルロン酸など他の保湿成分も配合されている化粧水であれば、なお保湿力が高いといえるでしょう。
加えて、近年注目されているのが「ライスパワーNo.11」です。保湿成分として重要なセラミドを増大させる役割があるため、化粧水にこだわりたい人必見の成分といえます。
まとめ:乾燥肌タイプに合った化粧水で理想の美肌に
今回の記事では、乾燥肌の悪影響やNG乾燥肌対策、乾燥肌タイプ別のおすすめ化粧水、保湿効果バツグンの保湿成分などについて解説しました。
記事内で紹介した通り、乾燥肌にはさまざまなタイプが存在します。自分の肌質を正確に把握して化粧水を選ぶことで、より効果的に乾燥肌を改善できるでしょう。
「自分のタイプを正確に把握できているか、イマイチ自信がない…」という方は、化粧品売り場の店員さんに相談して肌診断を受けてみてください。あなたの肌質を調べてもらうことができますよ。
自分に合った化粧水を使った正しいスキンケアで、理想の美肌を手に入れてくださいね!