トランクルーム投資は不動産投資と比べ初期投資が少ないため、低リスクで始めることができます。
初期投資分の回収も比較的早くできる為、検討される方も多いです。
低リスクとはいえ、ポイントをおさえておかないと失敗して終わるなんてことも考えられるでしょう。
この記事では、トランクルーム投資の運営方法から、リスクと重要なポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5036556?title=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0&searchId=1105924417
トランクルーム投資の初期費用
トランクルーム投資の初期費用は、トランクルームの形状により大きく変わります
トランクルームの形状には大きく分けて2つあります。「屋外コンテナタイプ」と「屋内コンテナタイプ」です。
屋外コンテナタイプの初期費用は、500~1000万円程度、屋内トランクタイプは、300~800万円というのが相場となります。
初期費用にはある程度の金額が必要ですが、運営後にかかる費用が少なく修繕費程度で済むのがトランクルーム経営の好かれる部分です。
トランクルーム投資の運営方式
トランクルームの投資方法にはいくつかの方法があります。特徴と合わせて確認してください。
- 事業用定期借地方式
- 業務委託方式
- リースバック方式
- 個人運営方式
事業用定期借地方式
トランクルーム業者に土地を貸す方法です。土地の所有者としてもらえる収入は土地の貸し出し分で一定額となります。つまりは低額で安定した収入を得られます。
業務委託方式
設備投資や運営をおこない、細かな部分は業者に任せる方法です。管理業務を自身でおこなうため、業者へは一部委託した分のみの出費となります。
収益がある程度あるならば、この方法で細かな作業を任せると良いと思います。
リースバック方式
建物やコンテナを建設後に業者に貸し出す方法です。管理業務を業者に依頼する形のため、業者への支出が多くなり収入が少ないと赤字となってしまいます。
個人運営方式
設備や運営すべてを自身でおこなう方法です。全てを自分でおこなう分、収益は全て自身に入りますが、作業工数が多くなるため、時間がとられます。
トランクルーム投資の利回りについて
利回りについては「想定利回り」と「実質利回り」とを確認しておく必要があるでしょう。
両方を確認し、理解しておくことで適切な判断ができることになります。
想定利回り
単純利回りともよばれます。常に満室の状態であり、最大の売り上げを想定し、初期費用で割って計算した数字を指します。
屋外コンテナタイプでは35%程度で屋内コンテナタイプで40%程度が望ましいです。
想定通りにいかないことも考えられるので、あくまでも参考値として考えておきましょう。
実質利回り
年間の収入かたメンテナンスにかかる費用や固定資産税などの支出を引いて、初期費用で割った数値です。
野外コンテナタイプで13%程度、屋内トランクタイプであれば17%程度が望ましいです。
支出も考えるため、正確な利回りを計算できます。そのため、支出分の費用はしっかり計上していきましょう。
トランクルーム投資にもリスクがある
投資には必ずリスクは存在します。起こりやすいリスクをまとめてみました。
- 空き室
- 価格競争
- 需要がない
空き室
不動産投資と同じく空き室があることで、収益がない状態が発生するリスクがあります。
空き室を減らすためには、引っ越しの繁忙期に合わせ、営業をすることで利用につながりやすくなります。
価格競争
周辺にトランクルームがある場合は、価格競争になる可能性があります。
相手が価格を下げることで、こちらも下げないととどんどん利用料が下がってしまいます。
本来、想定していた収入にならない可能性がありますので、慎重に考えましょう。
需要がない
受容がないことには投資をしても意味がありません。若者が多い・交通の便がよいなどの情報収集をおこないましょう。
トランクルームを利用する場面は想定し、ターゲットの需要に合わせたトランクのサイズなども検討しましょう。
トランクルーム投資のポイント①市場調査
トランクルーム投資では市場調査が重要なポイントとなります。地域の人口や年齢などのデータをしっかりとっておきましょう。
せっかく投資に向け準備をしても、利用顧客がいなければ何の意味もありません。需要があることが一番重要ですが、近隣に同じような運営をされていないかの確認はしておく必要があります。
競合してしまうことで、顧客見込みの分散や価格競争などが起こってしまいます。
そのため、市場調査は投資する上で1番重要なポイントいっても過言ではありません。
トランクルーム投資のポイント②賃料交渉
運営方法にもよりますが、賃料が発生するリースバック方式や業務委託を行う場合はしっかりとした計算をおこなっておきましょう。
導入部分で賃料などをきめてしまう場面もあるかとは思いますが、安易な計算ではあとで苦しい運営を迫られます。
後々のトラブル回避のためにも、導入時の設定金額は大切なポイントとなります。先を見据えた金額提示をおこない、交渉を進めて決めていきましょう。
トランクルーム投資のポイント③料金
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/882586?title=%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E9%81%B8%E3%81%B3&searchId=3258434223
料金は安く設定すれば、利用は多くなるでしょうが、思ったような収益がでず、高く設定すれば、利用が減ってしまうでしょう。周囲の料金を参考に適正な料金設定をおこないましょう。
適正価格の設定はとてもシビアなものになりますが、重要なポイントですのでじっくりと検討しましょう。
アピールできるポイントや営業に自信があれば、少し高い金額設定でも問題はないでしょう。
必要なのは、料金に対しての価値提供になりますので、その点をしっかりとおさえておきましょう。
トランクルーム投資のポイント④集客
トランクルーム投資を行うには集客をしっかりおこない、空き室を作らないように運営することが大事です。
無駄に広告費を投入することで、収支も変わってきますので営業や広告の出し方には気をつけましょう。
トランクルームは他社と比較しても大きな差が生まれにくいものなので、その中でアピールポインとを見つける必要があります。
経営者の人柄が集客の円滑さを生み出すことがありますので、接客やサービスに力を入れると良いでしょう。
トランクルーム投資のポイント⑤失敗の見極め
トランクルーム投資をおこなっていく上で、失敗を感じることがあるかもしれません。
例えば、思っていた以上に集客が上手く行かない、気温・湿度の問題で保存状況に影響が出るなどです。
多くの失敗事例には、市場調査不足があげられているので、しっかりと事前に調査をおこないましょう。
失敗したかと感じた時は、自己判断だけでなく、第3者からの評価を受け、必要であれば撤退も考えていきましょう。
リスクを減らしトランクルームを運営しよう
トランクルーム投資は、リスクが少なく安定した収益を見込める投資方法と言えます。
しかし、市場調査や料金設定を怠ると思ったほどの収益が出ないどころか、損益が増えてしまうことでしょう。
また、どの部分を業者に任せるのかで、支出が変わります。無理なく自身でおこなえる業務を選定していきましょう。
今回、紹介したポイントをしっかり押さえ上手く土地活用をおこなっていただきたいと思います。