「どうせ田舎の土地だから、土地活用なんて無理…」そう思って諦めていませんか?
確かに人口の少ない田舎は、都心に比べると土地活用は難しいかもしれません。ただ、田舎の土地の特徴を理解することで、田舎でもできる活用法があります。
今回の記事では、田舎の土地の特徴と、土地を活用するうえで知っておかなくてはならない規制について説明した後に、田舎の土地におすすめの土地活用方法を5つ紹介します。
せっかく土地を所有していても、放置してしまっていては、固定資産税が掛かるだけで、負債になってしまいます。そうならないためにも、今回の記事を読んで、田舎の土地を有効活用し、負債から資産に変えましょう!
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22021554?title=%E7%94%B0%E8%88%8E%E3%81%AE%E9%A2%A8%E6%99%AF%E3%83%BB%E7%94%B0%E3%82%93%E3%81%BC&searchId=1340529866
田舎で土地活用するメリット
田舎で土地活用する一番のメリットは、もちろん収入を得られることにあります。
当然収入を得るためには、土地活用をすることで、費用や固定資産税以上の売り上げを出して、利益を上げる必要があります。
逆に言えば、土地活用をせずに土地を放置しておくと、活用されない土地に対しても、固定資産税が掛かってしまい、お金を支払い続けなくてはなりません。
なので、最低でも掛かってしまう固定資産税分以上は、土地を活用して収益をあげなければなりません。
田舎の土地活用の特徴
田舎の土地活用の特徴として、主に以下の3つの項目があげられます。
- 人口が少ない
- 地形に問題がある
- 駅から遠い場所にある
以上の3点が主な特徴になります。田舎でも有効な土地活用方法を見つけるためには、特徴を理解することが重要です。一つずつ解説していきます。
人口が少ない
田舎は人口が少ない特徴があります。人口が少ないということは言い換えれば、集客が難しいということです。田舎の土地活用は集客の必要が無いものが向いていると言えます。
地形に問題がある
田舎には山岳地のような、地形に問題のある土地が多いです。そのため、土地活用をしようとした時に、余計に造成費がかかってしまうことがあります。
駅から遠い場所にある
田舎と呼ばれる土地は、駅から遠い場合がほとんどです。駅近くでのみ成り立つ時間貸し駐車場や、マンション経営などにも不向きと言えます。
田舎で土地活用を検討する際に、知っておくべき重要な2つの規制
この章では、田舎で土地活用を検討する際に、知っておかなければならない、重要な2つの規制について説明していきます。また、最後に2つ以外にも、関係する規制を一覧で紹介します。
- 市街化調整区域
- 農地法
- その他の規制
市街化調整区域
市街化調整区域とは、無秩序に市街地を拡大することを防ぐ規制です。
都市計画法によって区域が定められていて、農林業、または公共性の高い建物を除き、基本的には建物を建てることは出来ません。
なので、土地が市街化調整区域にある場合、土地活用の選択肢は限られます。
自分の土地が市街化調整区域かどうかは、自治体のホームページか、役所に問い合わせることで調べることができます。
農地法
農地法とは、都市開発などで不用意に農地が減ってしまうことを防ぐための規制です。
もし農地以外の目的で使用したい場合は、農地転用許可申請を所在する市町村の農業委員会を経由して都道府県知事に提出し、許可をもらう必要があります。
ただ、そもそもその土地が農業振興地域の農用地区域に指定されていた場合は、農地以外での活用は出来ません。
その他の規制
上で紹介した2つの規制に加え、土地活用をする上で関係のある規制を下記に記載します。すべて詳細に理解する必要は無く、こういった規制があることを知っておくことが重要です。
- 森林法
- 都市緑地法
- 生産緑地法
- 自然公園法
- 地すべり等防止法
- 宅地造成等規制法
- 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律
- 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律
以上が、田舎の土地活用を検討するに当たり、覚えておいた方がよい規制になります。
次の章からは、前章の田舎の土地活用の特徴をふまえて、おすすめの土地活用方法を紹介していきます。
田舎のおすすめの土地活用方法①太陽光発電
田舎の土地活用としておすすめなのが、太陽光発電です。太陽光発電とは、太陽光を電気エネルギーに変換するパネルなどを使った発電方法のことです。この時発生した電気を電力会社に買い取って貰い、収益を得ます。
田舎の土地は高い建物などの太陽光を遮断してしまうものも少なく、さらに他の土地活用と比べて集客する必要が無いので、田舎のような人口の少ない場所でも、問題なく運用できます。
一般的に太陽光発電では、8~9%の利回りで運用し、初期費用を12~13年ほどかけて回収します。10kw以上の事業用電力であれば、20年間は買取価格が固定されるので、安定している土地活用と言えます。
田舎のおすすめの土地活用方法②民泊
民宿とは、所有している古屋を宿泊施設として貸し出す土地活用方法です。もし、住んでいない、またはほとんど利用していない家を所有しているなら、最適な方法です。
使用していない物件は湿気などで建物が傷んでしまう場合があります。そのため、定期的に利用者が発生する民泊は、建物の状態を維持する面でもメリットがあります。
ただし、民泊を始めるには、行政への届け出をはじめ、旅館業許可の取得や住宅宿泊事業届などの手間がかかるデメリットもあります。
観光地や自然が多く残っている田舎で、観光や療養目的の利用者が十分に見込める場合は、民泊もおすすめの土地活用方法です。
田舎のおすすめの土地活用方法③戸建て賃貸
マンションやアパートなどのように部屋数が多いと、人口の少ない田舎での経営は困難です。ですが、戸建て賃貸であれば、多くの入居者を集める必要が無いので、おすすめです。
ただし、マンションやアパートの経営とは異なり、戸建て賃貸の場合は、入居者が退去してしまうと、次の入居者が決まるまでは、完全に収入が無くなってしまいます。
集客に手間が掛からない反面、空室のリスクが大きいという点は、注意する必要があります。
田舎のおすすめの土地活用方法④トランクルーム
田舎の土地で、そもそも建物を建てることができない場合はトランクルーム経営もおすすめです。
トランクルームは住居などとは違い、毎日利用するものではありません。一度荷物を預けたらほとんど訪れないこともあります。なので、駅や学校から距離が離れている田舎の土地でも十分に経営が成り立ちます。
また、トランクルーム経営の利回りは15%~25%と高く、うまく運用すれば大きな収益が見込めます。
田舎のおすすめの土地活用方法⑤キャンプ場経営
戸建てや駐車場などの賃貸需要が無い場合は、キャンプ場経営もおすすめです。特に、山林や広い土地の場合はキャンプ場に向いているでしょう。
特に近年では、一人でキャンプを楽しむソロキャンや、キャンプを題材にしたアニメ、アウトドア系ユーチューバーなどの影響で、キャンプをする人の人口が増えています。
防火対策や、認可の取得などのハードルはありますが、賃貸需要のない田舎であれば、キャンプ場経営も選択肢の一つです。
売却するのも一つの選択として考えよう!
ここまでは土地活用について説明してきましたが、土地を売却するという選択肢もあります。
田舎での土地活用は、上で紹介したキャンプ経営などの田舎ならでは方法もありますが、基本的には田舎の土地活用は難しいと考えてよいでしょう。
土地活用をすることは初期費用が掛かる場合がほとんどなので、リスクも負います。なので、無理せずに売却することも視野に入れておいた方がよいでしょう。
田舎の土地は放置せず、土地活用か売却を早めに検討しよう!
今回は、田舎の土地の特徴や規制、おすすめの土地活用法を5つ紹介しました。
田舎の土地活用は難しいと言われていますが、田舎の土地の特徴をしっかり理解した上で運営していけば、利益を得ることは十分に可能です。
とはいえ、田舎の土地活用は集客の面から不利なことが多いです。
また、放置していても固定資産税だけが掛かってしまうことにもなりますので、土地活用で悩まれてた場合は、売却も視野に入れて検討しましょう!