「うさぎを飼いたい」そんなあなたにオススメしたい「ミニレッキス」。ペットのミニうさぎの中でも人気のある品種で、毛並みが美しく触り心地が良いのが特徴です。
この記事では、そんなミニレッキスの特徴や性格、飼育する際の注意点について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
- ミニレッキスの特徴や性格が分かる
- ミニレッキスの飼育方法が分かる
- ミニレッキスを飼育時の注意点が分かる
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e8%8d%89-%e8%87%aa%e7%84%b6-%e5%88%86%e9%87%8e-%e3%83%90%e3%83%8d-%e7%89%a7%e8%8d%89%e5%9c%b0-3249879/
【どんなうさぎ?】毛並みが魅力のミニレッキス
ミニレッキスの魅力はやはり、美しい毛並みです。全身が光沢のあるベルベット(ビロード)状の密度の濃い短毛でおおわれており、その滑らかな手触りに驚くことでしょう。
一般的に大人のミニレッキスは、体重が1.4kg~2.0kg程で、体長は35cm程です。1度の出産で平均6~8匹の子供を産みます。
また、ほかの品種と違い「ヒゲ」が少し退化しており、短く縮れています。これもミニレッキスの特徴の1つでしょう。
【比較的新しい品種】ミニレッキスの歴史
「ミニレッキス(英語表記:Mini Rex)」は、ウサギ目ウサギ科アナウサギ属に分類される、ミニうさぎです。
大型の「レッキス」と、小型品種「ネザーランドドワーフ」との交配によりアメリカで誕生した品種で、その美しさから「毛並みの美しさを競うコンテスト」も開催されるほどだそうです。
1988年のARBA(アメリカン・ラビット・ブリーダー・アソシエーション)で公式に認められた比較的新しい品種ですが、国内では「ネザーランドドワーフ」「ホーランドロップ」 などに次いで主流の品種です。
【実は初心者向き】ミニレッキスは「知能が高い」
個体差はありますが、人に慣れやすく、穏やかで甘えん坊な性格です。知能が高く、自分の名前やトイレを覚える子もたくさんいます。しかし、賢いが故に「一度危険を感じた場所には近寄らない」といった面もあります。
とはいえ、頭が良く環境適応能力も高いことは、うさぎ飼育の初心者に向いていると言えるでしょう。また、ミニレッキスの人懐っこさは、「最高のペットになる」と言われるほどです。
【単色だけじゃない】ミニレッキスの毛色は豊富!
ミニレッキスには、さまざまな毛色の子がいます。単色であれば「ホワイト」や「ブラック」、「グレー」、「オパール」などが主流です。
また、白地にまだら模様のある「ブロークン」と呼ばれる毛色の子も多いです。こちらもカラーバリエーションが豊富で、「ブロークンブラック」や「ブロークンオパール」、「ブロークンチェスナット」などがあります。
- ホワイト
- ブラック
- グレー
- ブルー
- オパール(灰色)
- ライラック(薄紫色)
- チェスナット(茶色)
【人間年齢の換算表あり】ミニレッキスの平均寿命は7〜8年
ミニレッキスの寿命は一般的に「7~8年」と言われていますが、最長で「13〜15年」生きるケースもあります。
ミニレッキスの年齢を人間に換算すると何歳になるのか気になる方も多いと思うので、参考までに換算表を作成しました。
最初の1年で人間でいう20歳まで一気に成長し、その後の成長は緩やかです。7歳頃からは高齢期に入り、徐々に運動能力が衰え始め、病気にかかりやすくなるでしょう。
10歳を越えてくると、寝たきりになったり、介護が必要になる子も出てきます。ミニレッキスが元気な時から、高齢になった時のことをしっかり考えておきましょう。
ミニレッキス | 人間 |
〜1歳 | 〜20歳 |
1歳〜4歳 | 20歳〜40歳 |
4歳〜7歳 | 40際〜60歳 |
8歳〜10歳 | 60歳〜80歳 |
10歳〜 | 80歳〜 |
【無料で入手する方法も】ミニレッキスの購入方法と生体料金
ミニレッキスの生体料金は平均3万円程度ですが、毛色や毛並みがよければ高額になることもあります。また、入手方法によっても生体料金は変わります。
- ペットショップで購入
- ブリーダーからの紹介
- 里親制度の利用
ペットショップで購入
ミニレッキスをペットショップで購入する場合、生体料金は「約2〜3万円」です。犬猫メインのペットショップではなく、うさぎの取扱品種が豊富なペットショップで探しましょう。
ただ、犬猫メインのペットショップであれば、他のミニうさぎと判別できず、ミニレッキスを1万円くらいの価格で販売していることが稀にあります。
ブリーダーからの紹介
ブリーダーからミニレッキスを紹介してもらう場合は、「2万5千〜4万8千円くらい」です。もし、血統書付きの子を紹介してもらう場合は、3万円以上は見込んでおく必要があるでしょう。
里親制度の利用
里親募集団体からミニレッキスを譲渡してもらう場合は、基本「無料」でもらえます。里親を募集しているミニレッキスは、サイトや、動物病院等で探すことができます。
ただ、里親になるためには細かい条件・審査をクリアする必要があります。より適切な飼育環境を用意してあげられるかどうか、事前にしっかり考える必要があるでしょう。
【環境や食事は?】ミニレッキスの飼育方法
ミニレッキスの育て方は基本的に他の品種のうさぎと同じと考えて大丈夫です。ここではミニレッキスの特性上、特に注意してあげたいポイントに焦点を当てて解説します。
室温・湿度管理
ミニレッキスは短毛なので、暑さも寒さも苦手です。また、体温調整が苦手なので、直射日光が当たらない場所にケージを置きましょう。特に赤ちゃんや高齢の場合は、気温差が激しいと死に至るリスクが高まります。
適正温度は15~25℃(赤ちゃんの時期なら26~27℃)、できれば18〜20℃以上を常に保つようにしましょう。湿度については、40~60%が理想的です。
食事
主食は、チモシー(牧草)とペレットです。野菜や果物も食べますが、与えすぎるとチモシーなどを食べなくなります。
ミニレッキスは食欲旺盛な子が多く、太りやすい体質です。定期的な体重管理・日々の食事量の調整をしてあげましょう。
ちなみに、標準体重の目安は多くて2kg前後です。もし、3kg以上になってしまった場合は、「おやつの量を減らす」「運動量を増やす」などの工夫が必要です。
耳掃除
ミニレッキスは立ち耳種のため、耳の通気性が悪くなることはほぼありません。むしろ、素人が耳掃除をすると傷を付けてしまう可能性があるため、心配な時は動物病院に対応をお願いする方が良いでしょう。
ブラッシング(毛のケア)
短毛種であるミニレッキスは、抜け毛が少なく、ブラッシングの手間が他の品種のうさぎより少ないです。とはいえ、3日に1回程度はブラッシングをしてあげましょう。
ミニレッキスは皮膚が非常に弱く繊細なので、水で濡らした手で体を全体的に撫でてあげれば十分です。もし、ブラシを使用する場合は、柔らかい素材である「ラバータイプ」にしましょう。
定期的なブラッシングは、毛球症といった病気(抜け毛をうっかり飲み込んでしまい、お腹の中で毛玉を詰まらせる)の予防になります。
【ストレスに注意】うさぎを長生きさせるためのコツ
ミニレッキスを長生きさせるためには、基本的なうさぎの飼い方や注意点をよく知っておく必要があります。「寿命」は飼い方によって、長くも、短くもなるものです。
そもそも、うさぎはストレスを感じやすく、ストレスによって亡くなってしまうこともある生き物です。そんなうさぎの寿命を延ばすためのコツは、以下の通りです。
- ストレスをできるだけ与えない
- 怪我や事故に気をつける
- 肥満に気をつける
ストレスをできるだけ与えない
うさぎは非常に繊細で、ストレスを感じやすい生き物です。特に環境の変化には弱く、ペットショップから家に連れてきたときや、泊まりで外に連れ出したとき、気温の変化などでもストレスを感じます。
ストレスが溜まると食欲が減退したり、排泄が少なくなったりと様々な症状が出ます。「抱っこ」もストレスになることがあるので、適度な管理を心がけましょう。
怪我や事故に気をつける
うさぎは骨が弱く、転落や接触で骨折をしやすいです。部屋の中で飼育するときには、骨折など怪我や事故に対して細心の注意を払う必要があります。
例えば、「高いところに昇ろうとして落ちてしまった」「走り回って壁にぶつかった」ということでも怪我をする可能性が十分あります。
特に、高齢の場合は足腰も弱っており、ちょっとした段差から落ちただけでも怪我をするので注意が必要です。
肥満に気をつける
うさぎは、常に食事をして胃腸を動かさなくてはならない動物です。しかし、たくさん食べ物を与えると肥満になり、運動能力が落ちて怪我や病気の原因になります。
うさぎは犬や猫と違い、見た目から肥満であることが判断し辛いです。そのため、定期的に健康診断を行い、しっかりと体重管理をすることが重要です。
【この病気に注意!】ミニレッキスがなりやすい「ソアホック」
「ソアホック(飛節びらん・足底潰瘍)」とは、うさぎの足の裏の皮膚が炎症を起こし、ただれてしまう病気です。ミニレッキスは足の裏の毛が短いため、ソアホックにかかりやすいといわれています。
「床」が原因
ソアホックは、フローリングやプラスチック製のスノコなどの「硬い床」が原因でなりやすい病気です。
ソアホックの発症・悪化を防ぐためには、柔らかい素材の床材を用意し、ミニレッキスの足裏に汚れが付着しないように床・ケージ・トイレなども頻繁に掃除してあげることが大切です。
病気のサインは「足の裏」
ソアホックは「足の裏の皮膚の炎症」です。そのため、病気のサインも当然に「足の裏」に現れます。基本的には後ろ足に現れますが、稀に前足に現れることもあります。
後ろ足の場合、「かかと部分」で発症することが多いです。後ろ足の裏の状態を見ることで、異常に気づけるでしょう。また、痛みを伴う病気ですので、元気がなくなりじっとしていることが増えます。
毎日のように足裏をチェックし、早期発見してあげられるように心がけましょう。
症状がひどい場合は病院へ
ソアホックになってしまい、その症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。鎮痛剤の処方や、半導体レーザーなどによる炎症緩和などの対応をしてくれます。
【まとめ】「ミニレッキス」は賢く初心者向きのうさぎ
ミニレッキスは、温厚で賢く、飼いやすいうさぎです。また、高級感のある毛並みは、一度触れただけで虜になることでしょう。
平均寿命は「7〜8年」ですが、ストレスや怪我、食事に気をつけることで長生きさせることも可能です。
また、ミニレッキスを飼う際には、「ソアホック」に気をつけましょう。早期発見できるように、毎日足の裏をチェックしてあげるといいですね。
今回の記事を参考に、しっかりと知識を身につけて、ミニレッキスと長く暮らしてあげてください。では、素敵なラビットライフを!