昨今スマホがここまで普及しましたが、その一方で、格安SIMとは何なのか知らない人も多いのではないでしょうか?
実際、筆者も現在格安SIMを利用していますが、初めて格安SIMを契約するときは不安でいっぱいだった思い出があります。ですので、今回は過去の自分に対して説明するつもりでわかりやすく解説していきます。
大手キャリアを利用中という方で格安SIMに興味があるという方は、ぜひ最後までご覧ください!
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そもそも格安SIMとは?
現在、携帯電話端末を利用するにはSIMカードというものが必要になってくるのですが、大手キャリアでそれを契約するとプラン内容にもよりますが、一般的に6〜8,000円前後の料金がかかってしまいます。
しかし大手キャリアの設備を借りる事によりコストを抑えることで安価なSIMカードを提供している会社も存在します。このSIMカードのことを格安SIMと呼ぶのです。
大手キャリアの料金が一般的に6〜8,000円前後なのに対し、格安SIMでは3〜4,000円前後の料金である事が多いため、通信費を節約したいという方にはもってこいの内容なのではないかと思います。
格安SIMを利用するメリットとは?
大きく分けて以下の3つが格安SIMを利用するメリットとなるので順に解説していきます。
- 料金が安い
- 料金プランがシンプル
- ○年縛りなどがない
「料金が安い」
一番の格安SIMの特徴で、前述しましたが大手キャリアの設備を借りて運営をしているためランニングコストを抑えることができるため、格安のSIMカードを提供する事が可能なのです。
「料金プランがシンプル」
格安SIMでは料金プランを自分に合わせて選ぶ事ができるため、上限のGB数を細かく設定できます。
例えば普段からインターネットを利用しないという方は上限が1GBのプランで安く抑える事ができたり、逆に趣味がインターネットサーフィンという方は大容量プランを選択することもできます。
「○年縛りなどがない」
大手キャリアでは大抵、2年契約となっており、契約してから2年経過した後の一定期間しか無料で解約できる期間がありません。
それ以外の期間で解約するには有料となるため、無料期間を逃したらまた2年が過ぎるのを待つ人が多いのではないでしょうか?
しかし格安SIMでは6ヶ月〜1年ほどの最低利用期間があるのみで、それ以降の解約に契約解除料は発生しません。なので気軽に利用する事ができます。
格安SIMを利用するデメリットとは?
メリットを紹介しましたが、残念ながらデメリットも存在します。それが以下の2つです。
- キャリアのメールアドレスが利用できない
- LINEの年齢認証とID検索ができない
「キャリアのメールアドレスが利用できない」
大手キャリアで契約を行うとキャリアメールと呼ばれるメールアドレスが発行されます。例えばソフトバンクだったら「@softbank.ne.jp」といった感じです。
ちなみに、こちらのキャリアメールには料金がかかりません。なおかつ信頼性もフリーメールよりも高いとされています。
しかし、格安SIMを契約してもメールアドレスは発行されないので、注意が必要です。ただし、キャリアメールの代用として「Gmail」を無料で利用することができるため、そこまで痛手ではないように感じます。
「LINEの年齢認証とID検索ができない」
無料通話アプリでお馴染みのLINEの機能の一つとして「ID検索」があります。このID検索では、離れた場所にいる相手でもその人が持っているIDを検索することで、友達として追加する事ができます。
しかしこの「ID検索」を利用するためには、大手キャリアの年齢認証システムを利用しなければならないので、格安SIMを利用したスマホではID検索を行うことができません。
そのためLINEアカウントを友達として追加したい場合、「QRコード」「招待メール」の機能を使うようにしましょう。
大手キャリアから格安SIMに切り替えた場合の価格差は?
現在では、格安SIMも市民権を徐々に得てきましたが、まだまだ大手キャリアの存在感が強いです。そこで、皆さんの格安SIMへの乗り換えを応援するために具体的な料金の差を教えます!
皆さんは大手キャリアの平均月額料金をご存知ですか?約8,300円です。一方で格安SIMの平均月額料金は約4,400円です。参考:『携帯支払いの月額平均は大手3キャリアは「8312円」、格安SIMは「4424円」』――MMD研究所調べ(https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2011/27/news094.html)
これらの数字を元にして1ヶ月、1年、5年利用した場合の料金差は以下のグラフの通りとなります。
1ヶ月 | 1年 | 5年 | |
大手キャリア | 8,300円 | 99,600円 | 498,000円 |
格安SIM | 4,400円 | 52,800円 | 264,000円 |
価格差 | 3,900円 | 46,800円 | 234,000円 |
どうでしょうか?大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで1年で約4万6千円、5年で約23万円の節約になります。これが家族全員分となると相乗効果でもっと節約できますね。
格安SIMを利用している人の割合について
格安SIMを周りに利用している人がいないからちょっと不安という人もいるでしょう。では大手キャリアを利用している人と格安SIMを利用している人の割合を、皆さんはご存知でしょうか?
2021年3月時点で大手キャリアは約90%、格安SIM約10%です。参考:『通信4キャリア6サービスのシェアは89.6%、MVNOは10.4%、2020年11月と比べてMVNOは1.9ポイント低下』(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1941.html)
こう聞くと、まだまだ格安SIMを利用している人の割合は少ないように感じますが、街を歩いていてすれ違う10人に1人は格安SIMを利用している計算になります。あれっ?意外と多くないですか?
格安SIMは怖くない!
ぜひ皆さんも、より低価格でSIMカードを提供するために、大手キャリアの設備を借りてコストを抑える事に成功した「格安SIM」を利用してみましょう。
格安SIMの一番の特徴はやはりなんと言っても、その料金の安さにありますので、皆さんの固定費の削減につながる事が期待できると言えるでしょう。
格安SIMを利用している人の割合はまだ全体の10%程ですが、最近は大手キャリアも低価格帯のプランを新設してきましたので、格安SIMの存在感はこれからももっと増すこととなるでしょう!