大手通信キャリアの月額利用料の半額以下でスマホを使える格安SIMとはどのようなサービスをご存知ですか?
ネット通販やスマホ決済など、生活に欠かせないスマホですが、スマホ代に月1万円前後払っている方も多いのではないのでしょうか。格安SIMに乗り換えることで、月のスマホ代を半額以下にできるかもしれません。
この記事では、「格安SIMとは何か分からない」という人や「格安SIMに乗り換えるか迷ってる」という人にも役に立つ情報を紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/iphone-ビジネス-メール-393080/)
格安SIMとは?
格安SIMとは、大手と呼ばれるsoftbankやauなどの通信キャリアと比べて安い価格で利用できるSIMのことです。
SIMとは、使用者の電話番号などの情報特定するための情報のことです。この情報が入った小さなICカードはSIMカードと呼ばれ、SIMカードをスマホに入れることで通話やネットの使用をすることができます。
スマホの核とも言えるSIMを大手キャリアよりも安く利用できるサービスを格安SIMと呼んでいます。
どのくらい安いの?
契約会社やプランによるので一概には言えませんが、大手と比べて半額以下になることが多いです。
例えば、大手通信キャリアのauと格安SIMの UQmobileを比べてみましょう
au 8,118円/月(毎月データ使い放題,1回5分以内なら通話し放題)
UQmobile 1,628円/月(毎月3GB 使わなかった分は繰り越し、通話は22円/3秒)
プランの違いはありますが、UQmobileの方が月々6,500円ほど安いです。これは年間78,000円の差になるので非常にお得ですよね。
格安SIMの安さの秘密とは
なぜ格安SIMがこれほど安いのか、その理由は「格安SIMは大手通信キャリアの回線を借りているから」です。
大手通信キャリアは通信回線のための設備費や人件費がかかりますが、格安SIMでは回線を借りているためコストを抑えることができるのです。
また実店舗ではなく、ネットでの販売が中心であるため人件費や店舗の維持費をカットできるのも理由の一つです。
「安すぎて不安….」という方も理由が分かれば安心できたのではないでしょうか?
安いだけじゃない!格安SIMのメリットとは
月額料金の安さが魅力の格安SIMですが、他にも次のようなメリットがあります。
・データ容量・通話プランが豊富
・大手より契約期間の縛りが緩い
データ容量・通話プランが豊富
「通話は使わないけどデータ通信はたくさん使う」、「通話もデータ通信も必要最低限でいい」などスマホの使い方は人それぞれです。
格安SIMでは多くのプランが用意されており、自分のスタイルに合ったプランを選ぶことができます。
大手より契約期間の縛りが緩い
大手通信キャリアでは、契約から2年以内に解約してしまうと解約金が発生してしまう「2年縛り」があることが多いです。
一方で格安SIMでは、このような縛りが6ヶ月や1年など大手よりも緩い傾向にあるので、さほど解約金の心配をしなくてもよくなります。
乗り換え前に知っておきたい!格安SIMのデメリットとは
通信速度が不安定
格安SIMは大手の回線を借りていますが、全く同じというわけではありません。
格安SIMは大手の回線の一部を借りている状態なので、地域や時間帯によっては通信速度が遅くなってしまうことがあります。
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、「〇〇○△△△.softbank.jp」や「〇〇○×××@docomo.ne.jp」のようなアドレスのメールのことです。
格安SIMでは、キャリアメールが使えないためメールを使いたい場合はgmailやYahoo!メールなどを用意して利用することになります。
実店舗でのサービスが受けにくい
ネット販売が中心のため、大手キャリアと比べ実店舗が少ないです。
そのため実店舗でサービスを受けようと思っても、「近くに店舗がない」ということがあります。
端末はそのまま使える?
格安SIMに乗り換えても、SIMカードのみを変えれば端末をそのまま使うことができます。ただし「SIMロック」に注意しなければなりません。
基本的に日本の携帯会社が販売している端末は、その携帯キャリアのSIMカードしか使用できなくなっており、これをSIMロックといいます。
ネットまたは店舗でSIMロック解除の手続きができるので、詳しくは現在お使いのキャリアのサイトで確認してみてください。
格安SIMに乗り換えたら電話番号も変わる?
格安SIMに乗り換える際、事前に「NMP予約番号」を準備しておけば乗り換え後も同じ電話番号を使用することができます。
NMP予約番号とは、携帯電話会社を乗り換えても電話番号を変えずに使用できるサービスで乗り換え前の携帯電話会社に発行してもらえます。
大手キャリアの場合、お近くの店舗に行けば対応してくれるので自分で難しい手続きは必要ありません。
ただし「NMP予約番号」は、発行後15日で有効期限が切れてしまうので乗り換える直前に発行するようにしてください。
格安SIMに「変えた方がいい人」の特徴とは
毎月のスマホ代を抑えたい人
毎月かかる費用なので、できる限りスマホ代は安く済ませたいですよね。
スマホ代を抑えたい方は、メリット・デメリットを確認した上で乗り換えを検討してみてください。
自分のスタイルに最適なプランを選びたい人
最近では、「連絡は全てLINEで済ませてしまうので通話を全く使わない」という人もいます。
格安SIMは様々なプランが用意されているので、スマホ代を抑えつつ自分に最適なプランが選ぶことができます。
自分で会社ごとのサービスを調べられる人
格安SIMは提供会社やプランによって、内容が大きく異なります。
そのため自分でしっかり違いを調べ、提供会社やプランを選びましょう。
格安SIMに「変えない方がいい人」の特徴とは
仕事の関係などで長時間通話する人
格安SIMでは通話時間が長くなると、その分の料金が上がっていくプランがほとんどです。
一方で、大手では「かけ放題プラン」などがあるので時間を気にせず通話できます。
仕事などの関係でたくさん通話する方は、格安SIMは不向きと言えるでしょう。
店舗で対面のサービスを受けたい人
「スマホのトラブルを自分で解決するは苦手」、「サービスは対面で受けたい」という人は実店舗が多い大手通信キャリアがオススメです。
最新のiPhoneを使いたい人
大手キャリアでは、最新のiPhoneを割引価格で買えることがあります。
一方で格安SIMでは最新の端末を取り扱っていないことが多いので、iPhoneファンの人は大手キャリアの方が向いているでしょう。
格安SIMって?メリット・デメリットは?詳細解説 まとめ
格安SIMは、大手通信キャリアと比べて大幅に安い価格で利用できるサービスのことです。大手から通信回線をレンタルして、設備費や人件費を抑えることで低価格を実現しています。
SIMロックやNMP予約番号を利用することで、端末や電話番号は変えずに格安SIMに乗り換えることができます。
格安SIMは安い反面、通信速度が遅かったり、キャリアメールが使えなかったりデメリットもあります。デメリットもしっかり確認して乗り換えを検討してみてくださいね。