犬や猫にはない魅力があるフェレット。中でも「パスバレーフェレット」は「丸い顔」が特徴のペットとしても人気類の1つです。
そんな、パスバレーフェレットですが、あなたにはこんな心配がありませんか?
- 「パスバレーフェレット」ってどんなフェレット?
- 飼い方分からない、、、。
- フェレットを飼う時の注意点ってなんだろう?
この記事ではそんな悩みを解決すべく、パスバレーフェレットの特徴や、飼い方の注意点などについて詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e5%8b%95%e7%89%a9-%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%88-%e5%8b%95%e7%89%a9%e7%a6%8f%e7%a5%89-1144845/
「パスバレーフェレット」の特徴は?
パスバレーフェレットの特徴は「丸い顔」と「丈夫な体」です。流通量も多く、マーシャルフェレットに次いで日本でもペットとして高い人気を誇ります。
パスバレーフェレットはその丈夫な体のおかげで、病気にもかかりにくく、長生きしてくれます。性格も人懐っこく、フェレット飼育の初心者でも飼いやすい種類だと言えます。
カラーバリエーション(毛色)も豊富で、自分好みのフェレットを見つけることができますよ。
人気5種の比較表|パスバレーフェレットの体格
最初に、パスバレーフェレットの体長や体重などについて、人気フェレット5種の比較表を作成してみました。
「丈夫な体」が特徴とは言いましたが、体長自体はマーシャルフェレットより一回り大きい程度です。成長しても大きくなりすぎないため、比較的飼いやすいと言えるでしょう。
種類 | 体長 | 体重 | 平均寿命 |
パスバレーフェレット | 33〜43cm | 0.8〜2kg | 6〜8年 |
マーシャルフェレット | 30〜40cm | 0.7〜1.8kg | 6〜8年 |
カナディアンフェレット | 35〜45cm | 0.9〜2kg | 4〜8年 |
アンゴラフェレット | 40〜45cm | 1〜2kg | 6〜10年 |
ニュージーランドフェレット | 35〜45cm | 1.2〜2kg | 4〜7年 |
「体長」や「体重」は、「オス」か「メス」かでも大きく異なり、「オス」の方が体長も体重も大きくなりやすいです。
人気5種の比較表|パスバレーフェレットの性格
続いて、パスバレーフェレットの性格についても人気5種の比較表で簡単に紹介していきます。
種類 | 特徴(性格面) |
パスバレーフェレット | 比較的おとなしいが、好奇心旺盛 |
マーシャルフェレット | 温厚でおとなしい |
カナディアンフェレット | やんちゃで気が強い |
アンゴラフェレット | 気性が荒く、人に慣れにくい |
ニュージーランドフェレット | 凶暴な子が多い |
パスバレーフェレットは、幼少期に少し噛み癖がありますが、しっかりと「しつけ」をすれば問題ありません。
パスバレーフェレットはカラーも豊富
パスバレーフェレットはカラーが豊富です。そのため、自分好みのフェレットを育てることが出来るでしょう。
- セーブル
- ブラックセーブル
- バタースコッチ
- シャンパン
- アルビノ
- パンダ
- ブレイズ
- シルバー
- シルバーミット
- マークドホワイト
フェレットの毛色は成長過程で変化する
フェレットは大人になるにつれて毛色が変化する可能性があります。色が変わりにくいカラーと、色が変わりやすいカラーは以下の通りです。とはいえ、毛色の変化もフェレットの成長の楽しみの1つですよ。
- パンダ
- ブレイズ
- シルバーミット
- セーブル
- バタースコッチ
- シャンパン
- アルビノ
毛色の変化=「白っぽくなる」
毛色の変化は段々と「白っぽく」なり、最初から毛色が白い仔は黄ばみが目立ちやすくなります。
フェレットはカラーでも値段が変わり、レアカラーであればあるほど高くなりますので、毛色の変化も加味して選んであげたいですね。
- マークドホワイト
- パンダ
パスバレーフェレットの購入方法や値段
パスバレーフェレットは日本での流通量が多いので、フェレットを取り扱うペットショップに行けば必ずといっていいほど扱っているでしょう。
ペットショップ以外の場所で迎え入れる方法としては、「里親」を利用するという選択もあります。
生体価格ですが、相場は「30,000円〜50,000円」です。レアカラーであれば値段は高くなります。参考に他のフェレットの相場もまとめておきます。
種類 | 生体価格の相場 |
パスバレーフェレット | 30,000円〜50,000円 |
マーシャルフェレット | 40,000円〜55,000円 |
カナディアンフェレット | 14,000円〜20,000円 |
アンゴラフェレット | 80,000円〜100,000円 |
ニュージーランドフェレット | 60,000円〜70,000円 |
こうやって比較表で見てみると、性格面でも飼いやすく、生体価格でも買いやすいフェレットだと言えそうですね。
パスバレーフェレットの飼育 準備編
パスバレーフェレットの飼育方法について解説していきます。まずは、フェレットを迎え入れる前に準備しておきたい物を5つ紹介します。
- ケージ
- トイレ
- ハンモック
- ご飯皿
- 給水ボトル
ケージ
ケージはフェレットが1日の大半を過ごす大切な空間ですので、ケージ選びで妥協してはいけません。また、ケージは「トイレ」「ハンモック」「ご飯皿」が入るサイズを選びましょう。
1匹のみの飼育であれば、ケージサイズは「高さ」と「横幅」が50cm以上、「奥行き」が40cm以上あれば大丈夫でしょう。
フェレットは高い所へ登ることは得意なのですが、高いところから降りることが苦手です。2階建てのようなケージもありますが、転落の危険性もありますのでオススメできません。オススメのケージは以下の商品です。
トイレ
トイレ用品で用意すべきなのは「トイレトレー」と「トイレ砂」です。トイレ用品の選択の失敗は、トイレトレーニングの失敗につながりますので、こちも慎重に選びましょう。
まず、トイレトレーですが、フェレットの体全体が入る大きめサイズを用意しましょう。そして、フェレットがケージの角でトイレをする習性をうまく利用できるように、ケージの角に設置できるような形を選びましょう。
次にトイレ砂ですが、おしっこをした後に砂が固まるタイプのトイレ砂は避けましょう。フェレットが誤飲したり、体に刺さったりと危険です。
トイレトレーについては先ほど紹介したケージにピッタリの商品がありますので合わせて紹介しておきます。
ハンモック
ハンモックもフェレットを飼育する上での必需品になります。ハンモックは種類が多く「季節×デザイン」の組み合わせで選びます。
「季節」は、「オールシーズン用(めんどくさがりな人にオススメ)」「夏用」「冬用」があります。「デザイン」には「大型ポケット」「トンネルポケット」「サークル型」「ポット型」など様々です。
ハンモックに関しては、飼育環境や飼い主の好み、フェレットにも好き嫌いがあるでしょうが、悩んだら「耐久性」と「安全性」が高いものを選ぶといいと思います。
ご飯皿
ご飯皿は「固定型」がオススメです。固定型以外の餌入れは、フェレットがイタズラすると倒れる可能性があり、餌入れの形状や重さによってはフェレットが怪我をします。
その点、固定型のご飯皿であればその心配は入りません。そんな固定型のご飯皿ですが、デメリットもあり、フェレットによっては他のご飯皿が選択肢に入ってくるかもしれません。
- 柄やデザインがシンプルな商品が多い
- 固定するため「高さ」がやや高くなり、ベビーやシニアには食べにくい
給水ボトル
給水ボトルもご飯皿と同様の理由で「固定型」がオススメです。フェレットの怪我以外に、衛生面でもオススメだと言えます。
大量の水が入る給水ボトルを買っても、一度入れたら水がなくなるまで「放置」ではなく、最低でも1日1回は水を変えてあげてください。
パスバレーフェレットの飼育 食事編
犬には「ドッグフード」を、猫には「キャットフード」を与えるように、フェレットにはフェレット専用のフードを与えましょう。
フェレット専用フードとは?
フェレットの身体機能に合わせて作られたフードです。フードは販売メーカーによって「粒の大きさ」や「原材料」が異なる上、フェレット自身が急に飽きることもあるのでまとめ買いは注意が必要です。
フェレットに与えたい「栄養価」
そんなフェレット専用フードを選ぶ際に押さえておきたいのは次の2点です。
- 動物性タンパク質が36%以上、動物性脂質が18%以上
- 繊維質が3%以下
複数のフードをブレンドして飽きさせない
フェレットはフードに飽きると食べなくなります。フェレットは好き嫌いもハッキリしているので、フードの切り替えは正直難しいです。そこでオススメしたいのが「複数のフードをブレンドする」という方法です。
2〜3種類のフードを混ぜてフェレットに与え、色んな味に慣れさせておくことは、フードの切り替えをスムーズに行うことにもつながります。
絶対にNG!与えてはいけない食べ物
乳製品や果物、野菜など消化不良を引き起こしやすい食べ物はNGです。また、マカダミアナッツは中毒症状を起こし、チョコレートだと最悪の場合死に至る危険性があります。
- 野菜(ネギやニラは特に注意)
- 乳製品
- チョコレート
- マカダミアナッツ
- タコ、イカ、貝類
- 果物
オススメのフード
オススメのフードを3種類ほど紹介します。フェレットにフードを飽きさせないためにも、同じ種類をまとめ買いするより、複数の種類を購入するといいでしょう。
パスバレーフェレットの飼育 環境編
犬のように朝晩の散歩が不要で、鳴き声も小さいフェレットは一人暮らしでも書いやすい動物です。そんなフェレットを飼育する上で注意するべきことは次の通りです。
- 危険物の除去
- 動物病院
- 室温の維持
なお、注意点の1つに「臭い対策」を入れるつもりでしたが、ペットショップで販売されているフェレットは基本的に臭いの元となる「臭腺」の除去手術が完了しているため、今回のリストには入れてありません。
危険物の除去|フェレットと遊ぶ時に要注意!
フェレットはケージの中で飼育できますが、ストレス対策として1日1時間程度はケージから出して遊んであげる必要があります。
ケージに入れっぱなしでは、フェレットもストレスが溜まりますし、ストレスが溜まっていると「噛み癖」が直らないことにもつながります。
危険ポイント | 詳細 |
部屋の「隙間」や「穴」 | フェレットが入り込んでしまう |
ゴム製品 | フェレットがかじる |
小さいアクセサリーなど | フェレットが誤飲する |
高さのある場所 | フェレットが落下する |
特に、1歳未満の若いフェレットは誤飲しやすく、吐き出すことも苦手です。知らないうちに誤飲したまま過ごしてしまうと、最悪の場合、消化管内閉塞を引き起こす可能性があります。
動物病院|フェレットを診断できる病院はある?
フェレットを飼育する時は、近くに「フェレットを診断してくれる動物病院があるか」を確認しておきましょう。動物病院によっては犬や猫は診断できるけど、フェレットは診断できないというケースもあります。
何か起きてからフェレットを診断してくれる病院を探すのは大変です。事前にフェレットを診断してくれる病院を見つけておきましょう。
なお、病院が見つかってフェレットを迎え入れた時には予防接種しておくことをオススメします。
- ジステンパーワクチン(犬ジステンパーの感染予防)
- フィラリア予防(フィラリア症の感染予防)
室温の維持|フェレットは「暑さ」に弱い
フェレットを飼育する場合、室温管理が重要です。地域によっては半年以上エアコンの稼働が必要になるかもしれません。というのも、フェレットは汗がかけず、「暑さ」に弱い動物なのです。
フェレットにとって快適な室温は「15℃〜25℃」です。湿度は「40%〜60%」程度でしょう。繰り返しですが、フェレットは暑さに弱いので、室温が25℃を上回りそうな時は早めに冷房をつけてください。
なお、フェレットは「乾燥」にも弱いため冬場の「こたつ」にも注意してください。フェレットにとっては乾燥地帯です。ヒーターやストーブも危険ですので、夏も冬もエアコンで室温調整するように心がけましょう。
パスバレーフェレットの飼育 手入れ・しつけ編
最後にフェレットを飼育し始めてからの「お手入れ」や「しつけ」について解説していきます。
フェレットのお手入れ|清潔を維持
フェレットのお手入れは以下の5つです。なお、シャワー時のシャンプーや、ブラシ、イヤークリーナーなどはフェレット専用の物もありますので、フェレットに合ったものを用意してあげましょう。
お手入れ | 頻度 |
シャワー | 月に1、2回 |
ブラッシング | 週に1、2回 |
歯磨き | 週に1、2回 |
耳掃除 | 2週間に1回 |
爪切り | 2週間に1回 |
フェレットのしつけ|「噛み癖」は直せる?
パスバレーフェレットは「噛み癖」のある仔もいるわけですが、フェレットが噛んでしまう理由をまずは理解してあげましょう。フェレットが噛む理由は大きく次の4つです。
- 警戒心やストレス
- 遊んで欲しい、気を引きたい
- おもちゃと勘違い
- 病気やケガ
この上記4つのうちの「病気やケガ」以外はしつけで直せます。逆に、普段噛まないおとなしいフェレットが噛んできた場合には「病気やケガ」の場合がありますの、注意深く観察し、必要な場合には受診してください。
噛み癖の直し方|首根っこを持って叱る
噛み癖を直す方法は、フェレットが噛んだら即座にフェレットの首根っこを掴み、目を見て「ダメ!」と叱ります。
ポイントは2つで、1つ目は「噛んだらすぐに捕まえること」。2つ目は「フェレットの鼻が上に向くように掴み、目を見て叱ること」です。
叱っている時にフェレットがジタバタしても「ダメなことをした」ということを感じさせるために、少しの間は掴んだままにしましょう。
病気に強く長生き|初心者にも飼いやすい
パスバレーフェレットは病気に強い種類ですので比較的長生きします。そのため、フェレット初心者でも飼いやすいです。カラーも豊富で自分の好みの仔を見つけられるでしょう。
小さい時期には「噛み癖」がありますが、しっかり愛情を持ってしつけをすれば噛み癖は直りますし、その成長も楽しみの1つではないでしょうか。
フェレットは暑さに弱い生き物ですので、年中エアコンでの温度調整(15℃〜25℃)が必要です。また、フェレットは遊び好きなので、遊ぶ場所に危険物がないようにしてあげましょう。
パスバレーフェレットは小さい頃から飼えますし、好奇心旺盛なので、ペットと一緒に遊びたい人にもオススメできますよ!素敵なフェレットライフを楽しみましょう!