「オンラインストレージって何だろう?」「おすすめの個人利用向けオンラインストレージを教えてほしい」と思ってはいませんか?
オンラインストレージの基礎知識や活用方法を知らないと初めて選ぶのも大変ですよね。
この記事では、オンラインストレージの基礎知識や活用方法、おすすめのオンラインストレージ5選などを紹介していきます。最後まで読めばどのオンラインストレージを使うべきかが明確になるでしょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1696724?title=%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88PC%E3%80%81%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3&searchId=1571454462)
オンラインストレージとは?
オンラインストレージとは、言葉の通りインターネット上でデータを保管するストレージのことです。
別名「クラウドストレージ」とも呼ばれ、クラウド上にファイルを同期することからそう呼ばれています。
オンラインストレージでは、サービスを提供者が用意したクラウド内のストレージにログインして簡単にファイルを保存することができます。
また、ファイルに更新があった場合にはオンラインストレージ内のファイルも自動的に更新・同期されるので、常に最新データにアクセス可能です。
オンラインストレージの主な3つの機能
オンラインストレージには主に以下の3つの機能があります。どれもオンラインストレージには欠かせない機能です。
- 自動バックアップ
- ファイル共有
- ファイル転送サービス
自動バックアップ
オンラインストレージの主な機能の1つ目は、「自動バックアップ」です。
パソコン等のハードデスクで指定したファイルのバックアップを自動で定期的に取ってくれます。
ハードデスク内でバックアップも無しにデータを保存していると、機器が壊れてしまった際にデータの復旧ができない場合がありますし、復旧できたとしても料金がかかる場合もあるのでバックアップ機能は必須です。
ファイル共有
オンラインストレージの主な機能の2つ目は、「ファイル共有」です。
オンラインストレージに保存したファイルをアクセス許可した複数人で共有できます。また、一つのファイルに複数人で同時にアクセスして編集することも可能です。
ファイル転送サービス
オンラインストレージの主な機能の3つ目は、「ファイル転送サービス」です。
添付ファイルのサイズが大きすぎる場合、メールなどではファイルのサイズに上限があるため送信できないことがあります。
そこでファイル転送サービスを用いれば、大きいサイズのファイルをオンラインストレージにアップロードして、ファイルを送信したい相手にダウンロード用のURLを送信するだけでファイルのやり取りができます。
もちろん、ファイルのダウンロードにはパスワードや期限などの制限もつけられるので第三者に勝手にダウンロードされることはありません。
オンラインストレージの活用方法は?
オンラインストレージの活用方法は多数存在します。単にファイルの保存先としても利用できますし、仕事の効率化にも繋がるのでぜひ以下の活用方法を参考にしてください。
- 写真・動画の保存
- データのバックアップ
- 社内のファイル共有
- 複数のデバイスから同時作業
写真・動画の保存
オンラインストレージの1つ目の活用方法は、「写真・動画の保存」です。
企業等の大人数の団体では、オンラインストレージを通じて写真・動画、PDFファイルなどのやり取りを行っていることがほとんどです。
また、大きなファイルをメールやLINE等で送受信すると非常に時間がかかるため、オンラインストレージを利用すれば時間短縮も見込めます。
データのバックアップ
オンラインストレージの2つの目の活用方法は、「データのバックアップ」です。
ハードディスクが壊れた際にバックアップを取っていなければすべてのデータが消えてしまう可能性があります。
オンラインストレージは自動バックアップの機能を兼ね備えているため、いざというときにデータがすべて消えてしまう心配はありません。
災害や盗難、パソコンのメモリ不足等からデータを守ることができる点も優れたポイントでしょう。
社内ファイルの共有
オンラインストレージの3つ目の活用方法は、「社内ファイルの共有」です。
ファイルデータの保存に加え共有もできるので、企業などで全社員に共有したいファイルがあったとしても瞬時に共有できます。
さらに、フォルダやファイルごとにパスワードでアクセス制限をかけることもできるので、セキュリティ面でも安全です。
複数のデバイスから同時作業
オンラインストレージの4つ目の活用方法は、「複数のデバイスから同時作業」です。
オフィスではパソコンから、外出先ではスマホからアクセスでき、複数人で同じファイルを同時に閲覧・編集できます。
オンラインストレージのメリット11選
オンラインストレージを使うメリットは以下のようなものがあります(上記の「オンラインストレージの活用方法」と重なる部分もあります)。
- 低コストで導入できる
- データを一括管理できる
- ファイルを共有できる
- 複数のデバイスから同時アクセス、共同作業ができる
- ハードディスクが破損した際にデータを保護できる
- 自動バックアップ機能がある
- 容量を拡張できる
- ファイルに制限を設けられるため安全性が高い
- 時間や場所を問わずにアクセスできる
- ログが残る
- ローカルディスクと同期できる
個人向けの基本無料のオンラインストレージが多数存在しているため導入しやすいはずです。また、有料だとしても比較的低コストで導入可能でしょう。
基本無料で使えて安全性も高く利便性も高いためまだ使ったことがない方は試しに利用してみることをおすすめします。
オンラインストレージのデメリット3選と対策
オンラインストレージには豊富なメリットがありますが、反対にデメリットも少しだけあります。オンラインストレージのデメリットを以下に記します。
- ファイルに制限を設けないと情報漏洩する可能性がある
- 障害時の対応がサービス提供者任せになる
- カスタマイズがしにくい
情報漏洩への対策
オンラインストレージのデメリットの1つ目は、「情報漏洩の可能性がある」です。対策として以下の内容に気をつけましょう。
オンラインストレージにログインする際のID・パスワードは大切に保管して関係者以外に漏洩しないように気をつけましょう。また、定期的にパスワードを変更するのも効果的です。
さらに、共有するファイルにもアクセス制限をかけ、本当に共有したい相手以外にはパスワード等を教えないように気をつけましょう。
障害時の対策
オンラインストレージのデメリットの1つ目は、「障害時の対応がサービス提供者任せになる」です。対策として以下の内容に気をつけましょう。
障害時の復旧は完全にサービス提供者任せになるので、状況に合わせてどんなサポート態勢があるのか確認しておく必要があります。
夜間や休日の障害にも対応できるように、運用監視サポートがあると便利です。
アップロード済みのデータの復旧が困難になる前に、日頃からデータのコピーを残しておくとより安心ですよ。
カスタマイズへの対策
オンラインストレージのデメリットの1つ目は、「カスタマイズがしにくい」です。対策として以下の内容に気をつけましょう。
オンラインストレージは幅広い企業に対応する設計のため、大幅なカスタマイズには適していません。
一般的にはシステムや機能が有料のパッケージ化されており、オプションで機能を追加できます。
最初からサーバー容量やユーザー発行数など必要な機能を兼ね備えたサービスを選択しましょう。
オンラインストレージは無料と有料どちらがおすすめ?
オンラインストレージには無料のものと有料のものどちらも存在しており、どちらがおすすめかは利用規模によって変わってきます。
- 無料のオンラインストレージ → 個人利用向け
- 有料のオンラインストレージ → 法人利用向け
後に紹介する、無料のオンラインストレージは基本的に個人利用におすすめです。
ただし、無料と言っても「オンラインストレージの主な機能3選」で紹介した機能は基本的に兼ね備えてます。
反対に、有料のオンラインストレージは基本的に法人利用におすすめです。
無料版に比べてセキュリティ性能が高かったり、使用できるデータ容量が大きかったり、ビジネス専用の豊富な機能が兼ね備えられていたりと無料版に比べビジネス関連の機能が多いのがポイントです。
オンラインストレージを選ぶポイント3選
オンラインストレージにも無料版から有料版までたくさんの種類があるため、初めて選ぶ人にとっては何を基準に選んだらよいか分かりませんよね。
ここではオンラインストレージを選ぶ上で考慮すべきポイント3選をご紹介します。
料金
オンラインストレージを選ぶポイントの1つ目は、「料金」です。前述では個人で利用するなら無料、法人で利用するなら有料のものをおすすめしましたよね。
ただし、利用できる機能や容量は料金によって変わってくるので、無料版では物足りないと感じる方もいるはずです。
そんなときは、有料のオンラインストレージに無料プランがある場合は先にお試しで使ってみてから有料プランに移行するなどの工夫をしましょう。
データ容量
オンラインストレージを選ぶポイントの2つ目は、「データ容量」です。
オンラインストレージを導入する前に自分に必要なデータ容量を確認しておくといいでしょう。
サービスによってはデータ無制限のプランやデータ容量が足りなくなったときに増量できるプランもあります。
セキュリティ
オンラインストレージを選ぶポイントの3つ目は、「セキュリティ」です。
オンラインストレージはインターネットでデータを保管、共有するサービスのため、情報漏洩などのトラブルは避けたいところです。
サーバーのウイルスチェックが定期的に行われているか、サーバー上の動向を記録するログ機能がついているかなどを確認しましょう。
個人利用におすすめのオンラインストレージ5選
ここでは個人利用におすすめのオンラインストレージを簡潔に紹介していきます。
Google Drive
おすすめのオンラインストレージ1つ目は、「Google Drive」です。Googleが提供しており、スマホを購入したときからアプリとして標準装備されていることもあります。
容量は無料で15GBまで使えて、保存やバックアップなどの基本的な機能は網羅しているので個人利用にお勧めするサービスの中でも特におすすめです。
なお、有料版へのアップグレードも可能で、Basic(月額680円、容量30GB)とBusiness(月額1,360円、容量無制限)の2つがあります。
Dropbox
おすすめのオンラインストレージ2つ目は、「Dropbox」です。Dropboxは無料版の容量が2GBと「Google Drive」に比べて少ないですが基本的な機能は網羅しています。
「Google Drive」と同様に有料サービスにアップグレードすることも可能です。Standardプランの場合、月額1,250円で5TBのデータ容量を使えます。
セキュリティ面でも安全なため、法人ユーザーも多いようです。そのため、個人利用でも安心して利用することができます。
One Drive
おすすめのオンラインストレージ3つ目は、「One Drive」です。
Microsoft社が提供しているオンラインストレージで、無料版では5GBまでのデータ容量を利用できます。
特に、Windowsユーザーの中でも「Office365」のサブスクリプションサービスを導入しているユーザーは無料で1TB利用できる特典がつきます。
OSでWindowsを利用していてOffice365を導入しているユーザーには特におすすめのオンラインストレージです。
Box
おすすめのオンラインストレージ1つ目は、「Box」です。セキュリティ面で特に定評のあるオンラインストレージですね。
ファイル共有する際は共有リンクにパスワードや有効期限をつけられるため、第三者による介入も起こりにくいです。
また、アップロードやダウンロードの履歴を即座に確認できるレポート機能もついているのでより安心です。
無料で10GB使うことができ、容量無制限のコースは月額1,800円になっています。
iCloud Drive
おすすめのオンラインストレージ1つ目は、「iCloud Drive」です。
iCloudはiPhoneやiPadといったapple製品を利用している方に付随するオンラインストレージで、無料で5GBまで利用できます。
容量の追加も容易で、50GBで130円/月、200GBで400円/月、2TBで1,300円/月と他のサービスに比べて格安で追加できます。
「Windows用のiCloud Drive」もリリースされているので、心配される別OS間での共有なども問題ありません。
迷ったらコレ!「Google Drive」
「個人利用にお勧めのオンラインストレージ5選」を見ても迷ってしまうという方におすすめしたいのは【Google Drive】です。
なんと言っても無料で15GBまでデータ容量を利用できる点が魅力ですね。
認知度も高く、GoogleフォトやGmailと同じような感覚で気軽に使うことができるので、利用者数はトップシェアを誇っています。
有料版へのアップグレードも簡単で、インターネット上からすぐに手続きできるので即時容量アップできます。
個人利用におすすめのオンラインストレージまとめ
この記事では、オンラインストレージに関する基礎知識と、個人利用でおすすめしたいオンラインストレージ5選をご紹介しました。
基本的に今回紹介した5つのオンラインストレージは、基本的な機能(「自動バックアップ」「ファイル共有」「ファイル転送」)は網羅しています。
そのため、無料で使える容量の多さや利用しているOSとの互換性などを考慮すると厳選しやすくなります。
個人利用におすすめと書いていますが、法人向けで利用しても全く問題ないものばかりなので、まずはインストールしてみましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。