忙しい日々。仕事がうまくいかないことで頭を悩ませている社会人の方は多いのではないでしょうか。
「現状を改善したい」「思い切って環境を変えたい」など気持ちが湧いてくるけれど、実際にどんな行動をとればいいかわからないことも多いですよね。
この記事では、仕事がうまくいかない原因とうまくいかない人の特徴、うまくいくための対処法について紹介します。
これを読み終わったころには、現状の課題が整理され、あなたの仕事に向かう気持ちが楽になっているでしょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22164104?title=%E6%82%A9%E3%82%93%E3%81%A7%E9%A1%94%E3%82%92%E6%8A%BC%E3%81%95%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7&searchId=3213552524)
仕事がうまくいかない7つの原因
仕事がうまくいかない原因は、主に以下の7つに分けることができます。一つずつ、解説していきます。
- 経験が不足している
- 人間関係がうまく築けていない
- 周りからのプレッシャーが大きい
- 他人と比べてしまう
- スケジュール管理ができていない
- そもそも仕事が自分に合っていない
- 運動不足で健康面に問題がある
➀経験が不足している
仕事がうまくいかない大きな理由の一つとして、経験不足が挙げられます。
「電話の取次ぎ」を例にします。初めは客先の名前を聞き取れなかったり、どの部署に取り次げばいいかわからない、といった状況があり得そうですね。社会人になりたての新入社員であれば、尚更戸惑うことでしょう。
最初は仕事がうまくいかない、というのはある意味当然のことで、誰しも初心者からのスタートです。時間をかけていけば、経験不足が解消されうまく仕事を進められるようになるでしょう。
➁人間関係がうまく築けていない
人間関係がうまく築けていないことも、仕事がうまくいかない原因です。
仕事は一人だけ完結することは少なく、周囲と協力して進めていくものが大半です。このため、人間関係がうまく築けていないと、仕事を円滑に進めること自体が困難です。
日頃から報連相を行い、仕事ぶりや個性を理解されていれば、ミスが生じた場合もフォローしてもらえるでしょう。しかし、全く信頼関係が築けていないと、積極的に助けてくれる人がいないかもしれません。
親密とまではいかずとも、ある程度の関係を構築する必要があります。
➂周りからのプレッシャーが大きい
周囲からのプレッシャーに押しつぶされ、仕事がうまくいかない人もいます。
「絶対に失敗してはいけない」というプレッシャーにさらされていると、気が休まる瞬間がありません。緊張によって本来の力が発揮できず、仕事がうまくいかない、という悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。
➃他人と比べてしまう
自分よりも優秀な人がいたとき、自分とその人を比べて落ち込んでしまいがち、という方もいるのではないでしょうか。
できないことにばかり目を向けていると自身の長所が見えなくなり、どんどんマイナス思考にはまってしまいます。
⑤スケジュール管理ができていない
あなたは仕事をする上で、常に納期や締切に追われていませんか?
納期までの期間が短い仕事をしていると、常にストレスを抱え気持ちの余裕がなくなります。急に舞い込んできた仕事をこなすことも難しく、普段は起こりえないミスに繋がることもあるでしょう。
➅そもそも仕事が自分に合っていない
自分の適性に合わない業務を行っている場合、仕事がうまくいかないと感じるのは無理もありません。
コミュニケーションが不得手な人が営業の仕事を任されたら、日々苦手と向き合いながら仕事をしなければなりません。ミスをする機会が多く、思うような業績をあげることが難しい場合も考えられます。
こうなると、だんだんと自信をなくし、仕事へのモチベーションが低下しやすいでしょう。
⑦運動不足で健康面に問題がある
仕事がうまくいかない原因として、運動不足が理由という場合もあります。
昨今はリモートワークが増えており、平日家から出る機会が少なく土日は休息にあてるためお家でごろごろ・・・という方も多いでしょう。運動せずに食べてばかりいると体が重くなる一方で、健康が損なわれていきます。
結果として、健康状態が悪化し仕事のパフォーマンスに影響しかねません。
仕事がうまくいかない人の5つの特徴
原因が見えてきたところで、実際にどういった特徴を持った人が仕事がうまくいかないのでしょうか?以下に5つの特徴をあげました。
- 基礎的な仕事がこなせていない
- 仕事の優先順位がつけられない
- 周囲とコミュニケーションをとらない
- 自分への理想が高い
- 整理整頓ができていない
➀基礎的な仕事がこなせていない
仕事がうまくいかない人は、基礎的な仕事がこなせていない人が多いです。
例えば、挨拶をする、不明な点はその場で質問する、といったことです。仕事が出来る人が誰しも技術力が高いとは限りません。基礎的な仕事ができているからこそ、周りから評価されやすい傾向にあるでしょう。
➁仕事の優先順位がつけられない
優先順位がつけられないと、仕事全体がうまくまわっていきません。
急な案件が舞い込んだり、複数の仕事を並行する場面がありますよね。そういった時は焦りがちですが、とりあえず目の前のものから手を付ける、といった対応をしている人は仕事がうまくいかないかもしれません。
仕事には納期がつきものなので、緊急度・重要度の高いタスクからこなす必要があります。
➂周囲とコミュニケーションをとらない
仕事がうまくいかない人は、周囲とのコミュニケーションをとらない傾向もあります。
相談せずに仕事を進めていき、納期に近い段階でミスに気付く、といったこともあり得るでしょう。業務に支障が出ることで社内での低評価にも繋がりかねません。
➃自分への理想が高い
自分への理想が高すぎると、仕事がうまくいかない傾向が強いです。
理想が高い人は「完璧主義」なことが多く、一つの仕事に時間を使ってしまいます。そうすると、しわ寄せで他の仕事で低クオリティな成果物しか作れない、といった状況もあり得ます。
⑤整理整頓ができていない
整理整頓ができないことも、仕事がうまくいかない人の特徴です。
例えばデスクの上が整理されていないと、必要な書類を探すことに時間を要したり、視界に無駄なものが入り集中力も削られます。時間や気持ちに余裕がある人に比べ、悪環境で仕事をしていることになるでしょう。
仕事がうまくいかない時の5つの対処法・行動編
仕事がうまくいかない時の対処法を行動編・考え方編の二つに分けて説明します。まずは行動編の5つについて、お話していきますね。
- 上司や同僚に相談する
- コミュニケーションを積極的にとってみる
- 趣味に没頭する
- 仕事関連の勉強をする
- 整理整頓をする
➀上司や同僚に相談する
仕事がうまくいかない時は、思い切って上司や同僚に相談してみましょう。
第三者からの意見をもらうことで、新たな視点が生まれ打開策が見つかることは多いです。1人で考える時間を決めて、その時間をオーバーしても解決しなかったら周りに相談する、といった方法も効果的です。
➁コミュニケーションを積極的にとってみる
日頃人と関わることを避けていたのなら、まずは挨拶でコミュニケーションをとってみましょう。
うまく話す必要はありません。日頃からちょっとした関りをもち、認識しあうことに意味があります。また、言葉を交わすうちに新たなアイディアが生まれることもあるので、仕事を進めるうえでプラスに働くでしょう。
➂趣味に没頭する
仕事に忙殺されて、好きなことに使う時間が減っていませんか?そんな時は、一旦仕事のことは忘れて趣味に没頭してみましょう。
趣味に身を投じることで心身ともにリフレッシュし、また仕事へのやる気が燃え上がることでしょう。
➃仕事関連の勉強をする
仕事をうまく進めるために、新たな知識を身に着ける、というのも効果的です。
資格が求められるような職種であれば、資格試験の合格を目標にしてみるのも良いでしょう。計画的に勉強し、合格した時には大きな達成感が得られるはずです。
⑤整理整頓をする
仕事がうまくいかないと感じたら、デスク周りを整理整頓してみましょう。
視界に余計なものが入らなくなり、自然と仕事に集中できるようになるでしょう。
仕事がうまくいかない時の5つの対処法:考え方編
次に、仕事がうまくいかない時に意識したい考え方について説明していきます。以下の5つです。
- ポジティブ思考
- 80点でOK
- 他人と比べない
- 他人はコントロールできないと割り切る
- 今の環境が続くわけではない
➀ポジティブ思考
仕事がうまくいかないと、マイナス思考になりがちですよね。そういう時は、あえてポジティブ思考を意識してみましょう。
いきなり自分の考え方を変えるのが難しい、という方は、周りで性格がカラッとしていて明るい方を見つけてみてください。その人ならこういう場面でどう考えるか、という風にイメージしてみましょう。
➁80点でOK
完璧主義でいつも100点を目指してしまう人は、まずは80点を合格ラインにして仕事に取り組んでみましょう。
100点を目指すことを辞めると、仕事のスピードが速くなります。そうすると他の仕事に着手する余裕ができ、新たな業務に挑戦する機会も舞い込んでくるかもしれません。
➂他人と比べない
仕事がうまくいかないときは、他人と比べないことを意識しましょう。
人により育ってきた環境・性格・体格など全く異なりますので、得意なことが違うのは当たり前です。人と比べることでモチベーションに繋がるのであれば問題ありませんが、落ち込むことは全くありません。
➃他人はコントロールできないと割り切る
他人に振り回されてうまくいかない場面は多いですよね。そんな時、いつまでも「あの人が悪い!」など考えていると怒りの感情がおさまらず、頭の中がいっぱいになってしまいます。
怒りの感情は爆発的で周囲に訴えれば共感を得やすいですが、それをしたところで原因となった人が変わるわけではありません。心無い発言をする人は同じことを繰り返す可能性も高いです。
そんな時、毎回怒り心頭で愚痴をまき散らすのはあまりおすすめしません。怒りがこみあげてきたら深呼吸をして、10秒耐えてみてください。一度耐えてしまえば、意外とすっと冷静さを取り戻すことができるでしょう。
⑤今の環境が続くわけではない
「今の環境が続くわけではない」といった考え方もおすすめです。
環境を変えるには、他部署への異動、場合によっては転職という方法もあります。人間関係に悩んでいるのであれば、自分以外の人の入れ替わりもあり得ます。今の環境はずっと続かず、未来は変わると考えてみましょう。
仕事がうまくいかない時にやってはいけない3つのこと
仕事がうまくいかないときに、自暴自棄になりがちですよね。そんな時、特に以下の3つをやらないように意識してみてください。
- 暴飲暴食する
- 他人にあたる
- 全て自分のせいにする
➀暴飲暴食する
仕事がうまくいかなくて、やけ食い・やけ酒に走ってしまう方は多いと思います。
食事は生活の一部ですし、価格が安いのでストレス解消法としては簡単に思えるかもしれません。
しかし、暴飲暴食をすることで太ったり、体調が悪くなるなど健康を害する可能性があります。すると、ストレス解消のつもりが心身ともに更に悪い方向にいき、普段の生活も辛くなるかもしれません。
美味しいものを適量食べるのは素敵ですが、度を超した量は後々後悔することになるので、控えましょう。
➁他人にあたる
うまくいかないことが多いと、他人に八つ当たりしてしまうこともありますよね。
普段は絶対口にしないようなことを、心の余裕をなくしていたために言い放ってしまった、ということもあるかもしれません。他人にあたった結果、攻撃された相手とあなた自身も傷つくことになります。
そうなった場合、後の人間関係に影響し、後悔が押し寄せるでしょう。うまくいかない時こそ冷静さを保ち、一旦ぐるっと頭の中で考えてから言葉を発してみましょう。
➂全て自分のせいにする
うまくいかないことを全て自分のせいにしてしまう、という方も多いかもしれません。
自分を責めてしまう人は、優しく、向上心があるという傾向があります。
過去を振り返るのは重要です。しかし、何度も思い出して負の感情を反芻すると、より落ち込んでしまうことになります。思考のループにはまる前に、「今の自分にできることは?」と未来志向で考えてみましょう。
何をやっても仕事がうまくいかない場合は?
上述のように対処法を紹介してきました。ここまで読み進めても、「それでも仕事がうまくいきそうにない・・・」と感じた方は、下記のような方法も検討してみてください。
- 長めの休暇を取る
- 他部署への異動を申し出る
- 転職する
➀長めの休暇を取る
日々仕事がうまくいかないと感じている場合は、仕事に対するプレッシャーやストレスを蓄積してしまっているのかもしれません。
そんな時は、長めに休暇をとり、現在の環境から離れてみることをおすすめします。旅行や趣味に没頭する時間をとりましょう。
仕事のことで頭がいっぱいだった日々から解放され、自分のペースを取り戻すことでリフレッシュできるはずです。
➁他部署への異動を申し出る
どうしても仕事がうまくいかない、毎日が辛い・・・と感じている方は、今の仕事や環境が合っていない可能性が高いです。
もし可能であれば、他部署への異動を申し出てみましょう。新しい仕事に触れることで活かしきれていなかった能力が発揮される事もあり得ます。変化を楽しんでみましょう。
➂転職する
どうしても現状を変えたい!という方は、転職を検討してみても良いでしょう。
ただ、仕事がうまくいかない原因は、周りに相談したり、意識を変えることで改善されることも多いです。
うまくいかない原因が明確でない場合、新たな会社に入っても同じ状況を繰り返す可能性が高いです。現状を分析し、なにが辛いのか、なにをしている時はうまくいくのかを把握したうえで転職を検討してみましょう。
転職を経験した著者の体験談
筆者である私自身も転職の経験が2回あります。1回目は知人の紹介、2回目は転職エージェントを経由しての転職でした。
2回も転職しているのだから、失敗だったのでは?と思われるかもしれませんが、転職してよかった、と断言できます。
1回目は環境が合わずに転職しましたが、2回目は「楽しいけれど、もっと新しいことに挑戦したい!」というポジティブな決断でした。合う合わないのリスクはありましたが、環境を変えたからこそ今の自分があります。
転職という決断をする場合には、「現状を変えたい!」という強い想いか、「これに挑戦したい!」という熱意があれば、その後後悔なく働くことができるはずです。
仕事がうまくいかない場合の対処法・まとめ
仕事がうまくいかない原因とうまくいかない人の特徴、うまくいくための対処法について紹介しました。
仕事がうまくいかない原因はさまざまです。経験不足や人間関係の構築が浅いなど、これからの行動次第で変えられることもたくさんあります。
まずは原因をしっかり見極め、現状の改善ポイントを見つけてみましょう。それでも厳しい場合には、部署異動や転職など環境を変える方法をとってみてください。
現状を見つめ直すことで、あなたのしたい仕事、あっている仕事を改めて見つめ直すこともできます。心身ともに健康な状態で生活できるよう、今すぐスマホのメモ帳を開いて原因を洗い出してみましょう!