「インターネットを快適に使いたいけど、自分に合うWi-Fiルーターってどう選べば良いの?」「お店やネットのおすすめを見ても、何を基準に選べば良いかわからない」そう思ったことはありませんか?
毎日の生活でWi-Fiの通信速度が遅かったり接続が不安定だと、イライラして嫌になりますよね。
この記事では快適なWi-Fi生活が送れるよう、自分に合ったWi-Fiルーターの選び方とおすすめのWi-Fiルーターをご紹介しています。
この記事を読めば自分に合ったWi-Fiルーターがわかるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22090925?title=%E3%81%9A%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%A9%E7%8C%AB&searchId=1471707541)
Wi-Fiルーターを選ぶ手順
快適なWi-Fi環境を手に入れるには、自分に合うWi-Fi環境とはどんなものかを考える必要があります。「自分に合う」という価値観は人それぞれだからです。
今回はWi-Fiルーターの選ぶ手順を以下の3つに分けてご説明します。
- 選ぶ手順1:条件をあげる
- 選ぶ手順2:自分に合う条件を整理する
- 選ぶ手順3:条件に合うルーターを比較する
【選ぶ手順1】ではWi-Fiルーターを使う生活上の条件や、Wi-Fiルーターの機能をご説明します。その後【選ぶ手順2】で自分に合う条件を整理しましょう。
そして整理した条件でルーターを選べるように【選ぶ手順3】でおすすめのルーターを4つご紹介します。
選ぶ手順1: Wi-Fiルーター選びの条件をあげる
まずはWi-Fiルーターを使う条件などをあげていきましょう。今回は以下の3つの視点で条件をあげていきたいと思います。
- 使用環境
- ルーターの機能
- 予算
「①使用環境」は家の状況やWi-Fiを使って何をしたいかという内容です。「②ルーターの機能」はWi-Fiルーターのスペックや便利な機能について説明します。
「③予算」はWi-Fiルーターの価格と機能・使い方のバランスについて説明します。では次の章から1つ1つ見ていきましょう。
Wi-Fiルーター選びの視点①【使用環境】
まずはWi-Fiルーターの使用環境からです。自分がWi-Fiを使いたい生活空間の条件をあげていきましょう。
場所
Wi-Fiはその電波が届く範囲でしか使えないため、使うのが家の中なのか、外なのかで変わります。外の場合は持ち運べるものを選択する必要があります。
家
使用場所が家の場合は、家の構造など以下のような条件をあげていきましょう。
- 一戸建てかマンションか
- 木造かRC造か
- 何階建てか
- どんな間取りか
Wi-Fiは電波ですので、ルーターと機器の間に壁や床など障害物があるとつながりづらくなってしまいます。その場合は中継器を使うなどの対策が必要になります。
使用人数
1人暮らしなのか家族がいるのか、どのくらいの人が同時に使用するのかでWi-Fiルーターの選び方は変わります。Wi-Fiルーターの機能以上のことをすると速度が遅くなったり不安定になります。
使い方
インターネットの使い方は人それぞれです。具体的には以下のような目的があると思います。
- ネットで買い物したい
- ニュースを見たり友達とメールしたい
- Youtubeなどの動画を見たい
- ネット上で仲間とゲームをしたい
ストレスなくゲームをしたり動画を見たいという場合は、速度が速いWi-Fiルーターを選ぶ必要があります。反対にニュースやメール程度であれば速度はそこまでこだわらなくて良くなります。
Wi-Fiルーター選びの視点②【ルーターの機能】
次にWi-Fiルーターの機能について見ていきましょう。電波の規格や最近の特徴的な機能などを説明していきます。
周波数帯
Wi-Fiの電波は2つの周波数帯があります。特徴を簡単に示すと以下のようになります。
周波数帯 | メリット | デメリット |
2.4GHz | 電波が遠くまで届きやすい | 電波干渉しやすい |
5GHz | 電波干渉がしにくい。 2.4GHzより速い |
障害物で電波が届きにくい |
状況によって切り替えも可能ですし、自動で切り替えてくれるWi-Fiルーターもあります。
通信規格
通信規格は「IEEE802.11○」と表記されているものです。これは無線の国際的な標準規格で、これにより通信速度が変わってきます。
現在の最新である規格は「IEEE802.11ax」で、Wi-Fi6と呼ばれています。これから購入する場合はWi-Fi6に対応したものが良いでしょう。
なぜかというとWi-Fi6に対応した機種であれば、その1つ前のIEEE802.11ac(Wi-Fi5)やそれ以前の規格にも対応できるからです。
セキュリティ
Wi-Fiは電波なので、ハッキングや第三者による無断利用が問題になります。クレジットカードやキャッシュレス決済など、お金に関する情報もあるためセキュリティも考えておくことが必要です。
現在は「WPA3」という規格が最新なので、「WPA3」に対応したWi-Fiルーターを選びましょう。
便利な機能
Wi-Fiルーターの中には、便利な特徴を持っているものもあります。以下に主な機能をあげてみます。
- ビームフォーミング
- メッシュWi-Fi
- MU-MIMO
それぞれの機能がどのようなものなのか、その概要をご説明します。
ビームフォーミング
電波は通常、全方向に広がるように飛びます。しかしビームフォーミング機能があると、特定の通信機器に向けて電波を飛ばすことができます。
この機能を使うことにより、電波干渉が抑えられて通信の速度や安定性が増します。
メッシュWi-Fi
Wi-Fi環境でよく問題になるのは「部屋によって電波が届かない」ことです。
メッシュWi-Fiは「サテライトルーター」と呼ばれるルーターを複数台設置することで、家のどこでも電波が途切れない環境を構築する機能です。
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)
MU-MIMOはWi-Fiルーターと接続する機器の両方に複数のアンテナをつける技術です。それにより複数の端末を同時に使用していても、速度を低下させずに安定した通信をすることができます。
Wi-Fiルーター選びの視点③【予算】
あたりまえのことですが、Wi-Fiルーターの価格はそのスペックによります。たとえばみんなでゲームをするような大容量で速い速度が必要な場合は、それに対応した高性能なWi-Fiルーターが必要です。
Wi-Fiルーターは1万円前後のものが多いですが、高性能だと3万円以上するものもあります。
しかし高性能で高価なWi-Fiルーターを使用しても、使用頻度が低ければお金のムダになってしまいます。自分の使い方に合わせて、予算の設定をしましょう。
選ぶ手順2:自分に合う条件を整理する
【選ぶ手順1】で条件を見てきましたので、次はそれらの条件を整理して自分に合うWi-Fiルーターをイメージしてみましょう。以下にその具体例をあげてみます。
- 木造の一戸建て(2階建て)
- 妻と子ども2人の4人家族
- 休日は全員が同時に使用する
- 使い方は買い物や動画鑑賞、ニュースを見るなど
- 妻と私はリビングで、子どもは2階の部屋で使うことが多い
- 子どもがゲームに興味を持っている
だんだん自分に必要なWi-Fiルーターのスペックなどがイメージできてきたのではないでしょうか。
選ぶ手順3:条件に合うルーターを比較する〈おすすめ4選〉
【選ぶ手順2】で考えたイメージから、実際にWi-Fiルーターを選んで比較しましょう。今回は【選ぶ手順2】の具体例をイメージしたおすすめWi-Fiルーターを4つご紹介したいと思います。
比較の際の注意点を1つお伝えします。これからおすすめするWi-Fiルーターの多くが新しい機能に対応しています。
しかしWi-Fiルーターが新しい機能に対応していても、使用しているパソコンやスマートフォンがその機能に対応しているとは限りません。
使用する機器が対応していなければ、Wi-Fiルーターで期待する能力を発揮することができません。このことは覚えておきましょう。
おすすめWi-Fiルーター①【バランス型】
ます1つ目はBUFFALO(バッファロー)のAirStation WSR-5400AX6Sです。
AirStationはBUFFALO(バッファロー)の定番シリーズです。その中でもこのWSR-5400AX6SはメッシュWi-Fiなどの新しい機能にも対応した、バランスの良い商品になっています。
Wi-Fiの利用はこれからもどんどん増えていくと予想されます。それも考慮すると機能も充実していてコストパフォーマンスの良い製品だと思います。
周波数帯 | 2.4/5GHz |
---|---|
通信規格 | IEEE802.11ax(Wi-Fi6) IEEE802.11ac(Wi-Fi5) IEEE802.11n/g/b/a |
セキュリティ | WPA3、WPA2、WPA、WEP |
便利な機能 | ビームフォーミング メッシュWi-Fi MU-MIMO |
おすすめWi-Fiルーター②【バランス型】
次に紹介するのもバランスが良くコスパが良い商品です。NECのWX3600HP PA-WX3600HPをご紹介します。
「やはり信用できる日本のメーカーで選びたい」という人もいると思います。この商品はNECという日本メーカーのAtermという定番シリーズの1つです。
Wi-Fi6やビームフォーミング、MU-MIMOなどにも対応し、安定した性能を発揮できると思います。
周波数帯 | 2.4/5GHz |
---|---|
通信規格 | IEEE802.11ax(Wi-Fi6) IEEE802.11ac(Wi-Fi5) IEEE802.11n/g/b/a |
セキュリティ | WPA3、WPA2、WPA |
便利な機能 | ビームフォーミング MU-MIMO |
おすすめWi-Fiルーター③【高性能型】
ゲームなどで安定した性能を発揮するWi-Fiルーターを考えるのであれば、ASUS(エイスース)のTUF-AX5400をおすすめします。
見た目も特徴的なこの商品は、大容量で高速通信をガンガンしたい人向けです。8K/4Kの動画などもストレスなく見ることができます。
その分価格も高くなりますが「それでも遅くてストレスがかかるよりは全然良い」と思える人はぜひ試してみてください。
周波数帯 | 2.4/5GHz |
---|---|
通信規格 | IEEE802.11ax(Wi-Fi6) IEEE802.11ac(Wi-Fi5) IEEE802.11n/g/b/a |
セキュリティ | WPA3、WPA2、WPA |
便利な機能 | ビームフォーミング メッシュWi-Fi MU-MIMO |
おすすめWi-Fiルーター④【安さ重視型】
最後に紹介するのはBUFFALO(バッファロー)のAirStation WSR-2533DHPL2です。
上の3つと異なる点はWi-Fi6に対応していないことです。ただしWi-Fi6は新しい規格でまだ未対応の機器もあるため、Wi-Fi5対応のこの機種でも十分快適に使うことができます。
その分価格が下がるので選択肢に入れても良いと思います。ビームフォーミング、MU-MIMOなどにも対応しています。
周波数帯 | 2.4/5GHz |
---|---|
通信規格 | IEEE802.11ac(Wi-Fi5) IEEE802.11n/g/b/a |
セキュリティ | WPA2、WPA、WEP |
便利な機能 | ビームフォーミング MU-MIMO |
まとめ:自分に合ったルーターで快適なWi-Fi生活を
今回は自分に合ったWi-Fiルーターの選び方と、4つのおすすめWi-Fiルーターについてご紹介しました。
Wi-Fiルーターの寿命は4~5年と言われています。規格や機能もどんどん新しいものに更新されていきますので、今回で完璧にしようとするよりは定期的に見直すぐらいの気持ちの方が良いかもしれません。
自分の家や生活環境にぴったりのWi-Fiルーターを購入して、快適なWi-Fi生活をお過ごしください。