仕事がうまくいかないとき、「なぜ自分は仕事ができないんだろう」「この先今の職場でやっていけるのか」と不安になることはありませんか?
また「違う環境ならもっと活躍できるのに」と思っていても、転職は不安で最初の一歩が踏み出せないことも…。
生きるためには仕事をしないといけないとはいえ、出来ればやりがいを感じながら仕事をしたいですよね。
この記事では仕事がうまくいかない原因と対処法や、転職のメリット・デメリットを紹介しています。少しでもあなたをポジティブな気持ちに変えることができたら幸いです。
(アイキャッチ出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5149311?title=%E5%B7%9D%E3%82%92%E7%9C%BA%E3%82%81%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7)
仕事がうまくいかない6つの原因と対処法
仕事がうまくいかないと感じる原因は様々で特定が難しいです。しかし原因を特定しないと適切な対処を行うことはできません。ここではその原因について記載しているので、自分にあてはまるものを確認してください。
- まだ仕事に慣れていない
- スケジュール管理が出来ていない
- 仕事のゴールが把握できていない
- 職場のコミュニケーション不足
- 適性の合わない仕事を任せられている
- 労働環境が悪い
まだ仕事に慣れていない
異動や昇格、転職直後は「仕事がうまくいかない」と感じがちです。
特に、今まで仕事で高評価を得ていた人は期待に応えようとしすぎて一人で問題を解決しようとし、結果ミスを犯してしまうことがあります。
新しい環境ではパフォーマンスの一時的な低下は仕方のないことです。周囲もそれは理解しているでしょう。粘り強く仕事を続けていれば、自分なりの仕事の進め方が見つかるはずですよ。
スケジュール管理が出来ていない
「タスクが多すぎてどれから手を付ければいいかわからない」「任された仕事が期限内に終わらない」このような状況に陥っているときは、スケジュール管理が出来ていない可能性が高いです。
手当たり次第仕事を終わらせるのではなく、優先度をつけてタスクを消化していきましょう。優先度がつけれていれば、新しい仕事を振られたときに受けることが出来るかどうかの判断もしやすくなります。
仕事のゴールが把握できていない
取引先や上司が満足する成果物が作れないときは、仕事のゴールに対する認識の差異が発生しているかもしれません。
差異が発生しないようにするためには、成果物の提出相手に定期的に進捗報告を行うとよいでしょう。そうすれば、途中で差異があることがわかっても軌道修正がしやすく、相手にも安心感を与えることができます。
職場のコミュニケーション不足
上司や同僚とコミュニケーション不足も、仕事がうまくいかない原因の一つです。
「あの上司とは性格が合わない」「自分の仕事だけしていればいい」そういう理由で職場でのコミュニケーションを疎かにしていないでしょうか?
仕事仲間とプライベートで仲良くする必要はありませんが、世間話が出来るくらいには人間関係を作る必要があります。
コミュニケーション不足が原因だと感じる場合は、挨拶やちょっとした声掛けから初めてみましょう。特に仕事を依頼した相手には、仕事の節目に「ありがとう」という感謝の言葉を忘れないようにしましょう。
適性の合わない仕事を任せられている
社会人である以上、不慣れな仕事もこなさなければならないときがあります。とはいえ、得手不得手が存在するのも事実です。
今の仕事がどうしても自分の性格や適性に合わないと思う場合は、上司に相談してみましょう。仕事内容の変更や、異動を検討してくれる可能性があります。
労働環境が悪い
仕事量が多く長時間労働や休日出勤が常態化している職場では、効率的な仕事は出来ません。そのような職場では心身ともに疲弊してしまい、最悪体調を崩してしまう可能性があります。
まずは上司や人事へ環境改善の依頼をしましょう。それでも解決しない場合は、転職を検討しましょう。
仕事がうまくいかない時にしてはいけない4つのこと
仕事がうまくいかない時はついついネガティブ思考になってしまいます。そういうときにやってはいけないことを4つ紹介します。
ここに書いてあることを行ってしまうと、「自分はダメなやつだ」と落ち込みネガティブ思考の悪循環を引き起こしてしまいます。そうならないためにも、これらの行動は避けるようにしましょう。
- 自分を責め過ぎる
- 他責思考になり過ぎる
- 仕事の失敗理由を考えない
- 逃げたい気持ちだけで異動・転職してしまう
自分を責め過ぎる
責任感が強すぎる人は、仕事がうまくいかない理由を自分が悪いからだと決めつけてしまいます。
適度な責任感は必要ですが、プレッシャーを感じすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。
自分のミスを振り返るときは、出来る限り客観的な視点を持つようにしましょう。
他責思考になり過ぎる
自分を責め過ぎてはいけませんが、かといって他責思考になり過ぎてもいけません。
仕事がうまくいかないときは、仕事の仕方を考えなおすいい機会です。
例え自分に非が無い場合でも、「何かできることがあったのでは」とプラス思考を持つようにしましょう。
仕事の失敗理由を考えない
仕事でミスをしてしまったとき、「うまくいかなかったなぁ…」と落胆するだけで終わってはいないでしょうか?
もしそうであれば、振り返りの時間を作ってみましょう。失敗したことを思い返すことはつらいかもしれませんが、失敗から改善点を見つけることが次のよりより仕事につながります。
もしかしたらちょっとした改善で、仕事の質が向上するかもしれませんよ。
逃げたい気持ちだけで異動・転職してしまう
現状から逃げ出したいという思いだけが先行して異動・転職してしまうことは控えましょう。
環境を変える前に、まずは仕事がうまくいかない原因を特定しましょう。さもないと、いくら環境を変えても同じことを繰り返してしまう可能性があります。
原因を特定し現環境での改善が見込めないと判断できたときに、その原因が取り除かれる環境を探すようにしましょう。
仕事がうまくいかない時に試してみるべき5つのこと
仕事がうまくいかないときは無気力になりがちです。だからといって何もしないままでは、状況が改善することはありません。
そういうときに試すべきことについて紹介します。つらい時期かもしれませんが、自分に出来ることを見つけて少しでも気持ちを前向きにしましょう。
- うまくいかないと感じることを書き出す
- 一人だけで悩まず誰かに相談する
- メンタルクリニックを受診する
- しっかりと睡眠を取る
- 適度な運動をする
うまくいかないと感じることを書き出す
頭の中だけで考えごとをすると、原因も対策もまとまらず堂々巡りの思考になってしまいがちです。
うまくいかないこと、その原因と考えられることを紙に書き出すことで、今の状況における問題や改善点を整理しやすくなります。
紙に書き出すときにオススメの手法がマインドマップです。ここでは詳しい手法は述べませんので、ぜひインターネットで検索して実践してみてください。
一人だけで悩まず誰かに相談する
仕事がうまくいかないと感じているときに一人で悩んでいると、ネガティブな感情に支配されて建設的な考えが浮かびません。
そういうときは上司や同僚、友達、家族に悩みを打ち明けてください。違った視点からアドバイスをもらえる可能性があります。また、話すことで自然と考えが整理され、自分の中でアイディアが生まれるかもしれません。
メンタルクリニックを受診する
もし近しい人に相談しづらければ、メンタルクリニックを利用しましょう。
普通の病院と違って近寄りがたいイメージを持っているかもしれませんが、そんなことはありません。私も以前の職場で悩んでいるときに利用したことがありますが、真摯に話を聞いていただき心が軽くなりました。
仕事がうまくいかないときは、精神的にも疲れていることがあります。また肉体的な疲れと違い、精神的な疲れは知らず知らずのうちに溜まっています。毎日ストレスを感じているという人は、一度受診してみましょう。
しっかりと睡眠を取る
仕事がうまくいかないときは、しっかりと睡眠を取ることも重要です。
睡眠時間が十分に取れないと、日中の脳のパフォーマンスが下がることが研究により判明しています。
6時間睡眠が2週間続くと、1晩徹夜したあと同じレベルに脳のパフォーマンスが低下する(中略)。さらに、4時間睡眠が続くと、1週間後には何と、脳のパフォーマンスは2晩徹夜明けと同じくらい低下する(後略)
十分な睡眠はそれだけで心身の薬となります。仕事のパフォーマンスを上げるためにも、まずはしっかりとした生活リズムを作りましょう。
適度な運動をする
運動をすることで、「セロトニン」と呼ばれる脳内物質が分泌されます。「セロトニン」は脳のパフォーマンス向上やストレス低減に効能があるとされています。
セロトニンは、精神の安定や安心感や平常心、頭の回転をよくして直観力を上げるなど、脳を活発に働かせる鍵となる脳内物質です。特に、ストレスに対して効能があり、自らの体内で自然に生成されるもので、精神安定剤とよく似た分子構造をしています。
「セロトニン」は別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。運動を生活習慣に取り入れることで、ポジティブな思考を保ちやすくなるでしょう。
現環境での改善が難しいなら転職を検討する
最初に注意する点として、勢いで転職を行うことは控えましょう。抱えている課題を把握しないと、次の環境でも同じことが起きる可能性があります。
ただしどうやっても課題が改善しないときがあります。そのような時は転職を検討しましょう。一昔前までは一つの会社で生涯勤め上げるのが美徳とされていましたが、近年は働き方の多様化で転職は一般的なものです。
初めての転職は不安になることが多くあります。しかし「なぜ転職したいのか」という理由を明確にし、転職のメリット・デメリットをしっかり把握すれば、自然と不安はなくなります。
ここまでは仕事がうまくいかない原因と対処法を紹介してきました。それでもあなたが転職という道を選んだなら、きっと転職理由は明確になっているはずです。次からは転職のメリット・デメリットを紹介していきます。
転職の4つのメリット
まずは転職をすることによる4つのメリットを紹介していきます。転職先を選ぶときに見るべきポイントにもなるので、ぜひ押さえておいてください。
- 人間関係をリセットできる
- やりたかった仕事に挑戦できる可能性がある
- 賃金・労働環境が改善する可能性がある
- 他社と比較検討することで今いる会社の良さが見える
人間関係をリセットできる
新しい職場で、今までにない素晴らしい人との出会いが期待できます。
前職でのしがらみをなくせるので、人間関係が原因でモチベーションを維持できなかった人にはメリットを感じられるでしょう。
やりたかった仕事に挑戦できる可能性がある
素晴らしいアイデアがあっても、会社の規模や方針によっては実現できないことがあります。
転職は環境の改善だけでなく、キャリアアップの側面もあります。やりたい仕事が今の環境で出来なくて悩んでている人は、転職先でそれが実現できるのかを考慮しましょう。
賃金・労働環境が改善する可能性がある
転職をしたことが無い人は、自分の市場価値を知らないことが多いです。
もし思ったよりも自身の市場価値が高かった場合は、給料が増える可能性があります。また福利厚生等の労働環境も良くなる可能性があります。
他社と比較検討することで今いる会社の良さが見える
転職活動をすると、現職の環境を今までよりも客観的に見れます。
その結果、「実は現職の環境が他の会社よりも良い」と感じることもあります。
転職活動を通して現職に留まることを決断すれば、「この会社で頑張ろう」というモチベーションを高く持つことができるでしょう。
転職の4つのデメリット
次に転職をすることによる4つのデメリットを紹介していきます。
転職すれば全ての問題が解決する…ということはほぼありません。「やっぱり転職しないほうが良かった」「他の会社にすればよかった」とならないよう、デメリットもしっかり把握しておくようにしましょう。
- 人間関係を新たに作らないといけない
- 仕事のミスマッチが起きる可能性がある
- 退職金が減る可能性が高い
- 抱えている問題が解決しない可能性がある
人間関係を新たに作らないといけない
人間関係の再構築はメリットであるとともにデメリットでもあります。
新卒採用と違い同期社員がいないため、受け身の姿勢では気の置けない同僚が出来るまでに時間がかかるでしょう。また中途採用だと、年下の上司のもとで働くことも少なくありません。
謙虚な姿勢を忘れずに、自分から積極的に人間関係を構築していく必要があります。
仕事のミスマッチが起きる可能性がある
転職面接での確認を怠ると、いざ入社したあとに「やりたかった仕事と違う」と後悔してしまうことになります。
そのため面接では、自分が出来ることややりたい仕事を明確にして臨みましょう。
もちろん面接だけでは仕事内容を完全に把握することはできないので、ある程度のリスクを伴うということを認識する必要があります。
退職金が減る可能性が高い
退職金は、会社への在籍期間によって額が決まります。一般的に在籍期間が長ければ長いほど掛け率が有利になります。
そのため前職よりも給与が上がらないと、生涯を通じた退職金総額は低くなってしまいます。何かしらのローンが残っている場合は、ライフプランに影響が出ないか確認しましょう。
抱えている問題が解決しない可能性がある
仕事がうまくいかない理由を把握し、解決できそうな会社に転職できたとします。
それでも抱えている問題が解決しないかもしれません。自己分析が間違っていたり、異なる問題が発生することもあります。
転職は全てを解決する銀の弾丸ではありません。一定のリスクを伴うことを理解しましょう。
仕事がうまくいかないという感情は伸びしろかも?!
仕事がうまくいかないと感じるのは、自分が考える理想の姿に到達できていないということです。逆にいうと、その課題を改善できればより成長することができます。
今の会社で改善ができないのであれば、その会社では成長機会がないということです。キャリアアップのためにも転職を検討しましょう。
仕事でミスが続くと、ついネガティブな感情に支配されてしまいますよね。それを跳ね除けてポジティブな行動を起こせるか、最終的には自分がどうなりたいかを考えることが重要です。