テレビCMやニュースなどでスマホの月額費用を下げられる「格安SIM」ですが、格安SIMとはどのようなものなのかしっかりと理解している人はわずかです。
どうして安くなるのか、どうすれば利用できるのかの方法など、格安SIMのメリットデメリット含めて解説していきます。
筆者も格安SIMを使って4年になりますが、乗り換えて良かったと思っています。よりお得にスマホと付き合っていくために、ぜひ最後までご覧ください。
<トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E3%81%AB%E3%81%93%E3%82%84%E3%81%8B-%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3-5875064/>
格安SIMとは|そもそもSIMとは何か?
SIMとは、「スマホの中に入っているICカード」のことです。このSIMの中に電話番号や個人情報などが記録されています。
SIMをスマホに挿すことで5Gや4Gなどのモバイル通信や電話を行うことができます。SIMが入っていないとWiFi環境のある場所でしかネットが使えなくなるので注意してください。
SIMは、機種変更でショップへ行くと店員さんが入れ替えをしてくれるので、SIMを見たことない人も多いかと思いますが、スマホの頭脳と呼んでも良い重要なパーツなのです。
格安SIMとは|どうして格安で使えるのか?
格安SIMを提供している携帯電話会社のことをMVNO(仮想移動体通信事業者)と言います。
MVNOは、大手キャリアのアンテナや交換機などの設備を借りてサービス提供を行っています。また、通信設備にかかる初期投資や維持費もかかりません。
さらに店舗も少なく、申し込みや問い合わせに対してはネット中心で行っており、低コストでの運営を行っています。
よって格安SIMが安く使える理由は、徹底したコスト削減によって格安で回線を利用できるようにしているためです。
格安SIMとは|格安スマホとは違うのか?
格安SIMと似た「格安スマホ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。格安スマホは、頭脳であるSIMを入れるための身体だと言えます。
通常のテレビCMや広告などでよく見るスマホは最新のハイエンドスマホなので、7,8万円から10万円などの高価なものばかりです。
それに対して格安スマホは、2,3万円程度で買うことができますが、その分カメラの品質や操作のサクサク感など、機能が限られるものもあります。
スマホの性能にそこまでこだわりが無ければ、格安スマホでも不自由なく使うことができます。購入前に念入りに調べておくと良いでしょう。
格安SIMとは|今使っているスマホで使えるのか?
上記で格安SIMとセットで契約と説明しましたが、現在使っているスマホに格安SIMを挿すことで同じスマホを継続利用することもできます。
機種代を完済していれば、月々の通話料金とデータ通信料のみになるので、安く使うことができます。データの移行もほとんど無いので、スマホ乗り換えよりも少ない手間で済むのが良いですね。
ただし、スマホ継続の場合でも、SIMが変わるので乗り換えのための対応をする必要があるので注意しましょう。
また、スマホは消耗品であり、長期で使用していると急に故障してしまうリスクもあります。常にバックアップを取るなどの対策をしておくようにしましょう。
格安SIMとは|乗り換えるメリット
格安SIMについて一通り説明をしました。ここで格安SIMに乗り換えることによる大きなメリットを3つまとめていきます。
- 月々の料金を安くできる
- 選べるプランが多い
- 契約期間のしばりがゆるい
一番のメリットは、利用料金を安くできることです。また、利用するデータ量によってプランが分かれており、自分にあったプランにすることで更に安くすることができます。
大手キャリアの場合は、月6,000~10,000円かかりますが、格安SIMだと3,000円程度で済んでしまいます。
契約期間は、会社によりますが半年~1年の最低利用期間があるくらいです。よく聞く2年縛りは無いので、最低利用期間を過ぎれば解約料を気にせずに乗り換えができます。
格安SIMとは|乗り換えるデメリット
格安SIMに乗り換えることによるデメリットは以下の3つです。慣れればデメリットには感じません。
- キャリアメールやが使えない
- LINEのID検索ができない
- 実店舗が少ない
キャリアメールとは「@docomo…」「@ezweb…」のようなアドレスのことです。
どちらにしても乗り換えすると引き継ぐことができないので始めからキャリアメールは使わずに、Gmail,やYahooなどのフリーメールを使った方が良いです。
LINEのID検索が使えなくても、QRコードやふるふる検索など、友達追加する方法はあるので特に困ることはないでしょう。
実店舗は、大手キャリアに比べて圧倒的に少ないです。低価格実現のため、致し方ない部分と言えます。ネットから加入して、不明点などあればネットからサポートを利用します。
格安SIM契約前に準備すべきこととは?
ここからは実際に格安SIMを契約する上での実践的な内容を説明します。格安SIM契約に必要なものは以下の3つです。
- 運転免許証などの本人確認書類
- 月々の料金支払いに必要なクレジットカードまたはキャッシュカード
- MNP予約番号(乗り換えする場合のみ)
店頭あるいはネットで申し込む場合のどちらも必要です。通信会社によっては印鑑が必要なところもあるので予め確認するようにしてください。
MNP予約番号は、乗り換えで電話番号を継続利用する人のみ必要です。事前に転出元の通信会社へ連絡して発行してもらいましょう。
MNP予約番号は発行日を含めて15日間の有効期限があります。ただ、乗り換え先へ申し込む場合に12日間以上残っていないと不可となってしまいます。
MNP予約番号は乗り換え申し込みの直前に発行してもらいましょう。発行の際、電話だと繋がりにくいのでネットで行うと楽にできるのでおすすめです。
格安SIM契約でどのプランを選ぶべきか?
格安SIMを申し込む際にあらかじめプランを設定する必要があります。格安SIM契約プランで考慮すべき点は大きく以下の2つです。
- 通話し放題にするかしないか
- 月々のデータ容量をいくつにするか
通信業者によりますが、1回の通話は10分まで無料のところが多いです。10分以上の通話をよくする場合は通話し放題にしたほうがコストを抑えられます。
月々のデータ容量は、皆さんが悩むところですね。今使っているスマホで月々平均データ使用量を確認したり、通信会社のサイトにある料金シミュレーションを参考にすると良いでしょう。
格安SIM契約はどこですべきか?
大まかなプランまで選んだところでいよいよ契約です。格安SIMの契約は大きく以下の2つの場所でできます。
- インターネットで契約
- 店舗で直接契約
インターネットでの契約は、最小の手間で済ませられるのでおすすめです。必要事項の入力と画像アップロードを行い、送られてきたスマホとSIMで初期登録を行うことで利用できます。
一方で、店舗で直接契約は、クレジットカードの無い人や初期登録に不安のある方におすすめです。時間はかかりますが、その場で切り替えることができるのがメリットです。
格安SIMとは|まとめ
格安SIMについて、契約まで紹介していきました。少なくとも現在スマホ利用で月10,000円以上かかっている方は、乗り換えの検討をおすすめします。
大手キャリアでも格安SIMでも契約するという手間はあります。同じ手間をかけるなら後々安く使えたほうが良いですよね。
料金プランや使用端末の説明などを確認・比較しながら自分が納得できるぴったりのものを見つけていきましょう。