残業の多い業界で働いているあなた、少しでも残業の少ない業界で働いてみたいと思ったことはありませんか?
残業が多いとどうしても疲れてしまいますし、プライベートに割く時間も十分に取れないことが多いため、心身が十分に休まらず、辛いですよね。
この記事では、残業の少ない業界と具体的な仕事を5つご紹介します。
残業の少ない業界への転職を希望している方にとっては、特に今後の参考になる内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20160846242post-8859.html)
残業の全国的平均
まず、わたしたち日本人は月にどれだけの残業をしているのでしょうか?
転職サービス「doda(デューダ)」の2020年の調査によると、日本人の平均残業時間は20.6時間でした。
2020年はコロナウイルスによる緊急事態宣言で、多くの業種で残業時間が減りました。また、テレワークやリモート会議の普及によって、働き方そのものも見直されました。
コロナウイルス収束後の日本の残業時間がどのように変動するかはまだ不明ですが、現在はこの20.6時間を一定の基準として、あなたの残業時間が多いか少ないか判断してみましょう!
残業の少ない業界の特徴
一般的に、残業の少ない業界はどのような特徴があるのでしょうか。以下、2つの特徴をまとめてみました。
- シフト制勤務である
- 1日の業務量が決まっている
シフト制勤務である
残業が発生する原因は、突発的な対応や次の日のために終業時間内に終わらなかった仕事を行う場合がほとんどでしょう。
シフト制勤務を実施している業界であれば、次の業務時間を担当する人に仕事を引き継ぐことで、あなたは残業することなく帰宅できます。
特に、何かを製造するような工場や24時間の対応が必要なサービス業などで、この勤務制がとられていることが多いです。
1日の業務量が決まっている
1日の中でやるべき仕事の業務量が決まっている業界は、残業が少ない傾向があります。理由は、業務量が時間内で終わるように調整されているからです。
また、そのような業界は、1週間や1か月単位で仕事内容も決められることが多いため、出勤日とプライベートの調整もしやすく、有給休暇も取得しやすい傾向があります。
次の項目では、残業が少ない具体的な業界と仕事内容をご紹介します。
残業の少ない業界① シフト制の製造業界
シフト制の製造業は、残業の発生しない業界の代表格です。基本的に製造業は、1日のスケジュールがきっちり決まっており、終業時間内に仕事が終わるように業務が区切られていることから、残業は発生しにくいです。
特にシフト制で24時間稼働するような工場では、もしもなにか突発の機械トラブルの発生で業務に遅れが発生しても、次のシフトの交代要員に引き継がれるため、決められた就業時間を超過することはありません。
ただし、製造業では決められた製品を安定的に作り続けることが重要視されますので、シフト制のない職場で突発のトラブルが発生した場合は、翌日の製造のために多少の残業が発生することはあります。
残業の少ない業界② 店舗型のサービス業界
店舗を構えたサービス業は残業が少ない傾向があります。なぜなら、店舗は営業時間が決まっているからです。
そのため、仕事も営業時間に合わせて開始、終了することが多いため、営業時間がそのまま就業時間となり、プライベートの調整もしやすいです。
ただし、同じ店舗型でも何か製品を販売するような店舗であれば、売れ行きによっては在庫品の発注や次の日の品出し作業などで残業が多く発生する場合があります。
そのため、例えばエステやスポーツクラブなどの、お客さんに商品を売らないようなサービスを提供する業界であれば、突発的な残業は発生しにくいです。
残業の少ない業界③ シェア独占系のBtoB業界
B to Bとは、Business to Businessの略であり、企業を相手にしたビジネスを行う会社です。素材や部品、原料などを扱うメーカーがこれに該当します。
そのような会社は多くの場合、高い技術を持ち、ライバル企業が少ない傾向があるので、経営が安定しています。つまり、ホワイト企業である可能性が高いです。
ホワイト企業の場合、基本的に社員の過重労働を徹底的に防ぐ意識が高く、そもそも残業を発生させないような仕組みが出来上がっていることが多いです。
製造業の中では、化学系(医薬品、化粧品)や電子部品の製造ラインでの仕事が、同時にシフトも組まれていることが多く、残業が発生しにくい業界と言えます。
残業の少ない業界④ 事務、営業アシスタント業界
こちらもBtoB企業ではありますが、シェア独占系のBtoB企業と異なるのは、提供するサービスが製品ではなく業務上のサポートという点です。
例えば、ある会社に派遣されて、その会社の総務や経理、文書管理や資料作成を引き受けることが主な業務となります。基本的にパソコンのスキルがあればどこでも通用します。また、受付業もこれに該当します。
仕事はあくまでも派遣先の業務のサポートなので、一定の業務量を達成すれば、定時上がりであることがほとんどです。
決算期やその会社のボーナス支給月などは業務が増えることがありますが、基本的に1日のスケジュールや仕事量は決まっているため、残業は発生しにくいです。
残業の少ない業界⑤ 警備業界
大型施設や工場などに常駐している警備員の仕事は、残業が発生しません。さらに、人と関わることもないので精神的なストレスもほとんどかかりません。
仕事のノルマがなく、決められた時間に決められたコースを巡回して、何か問題があれば報告するという単純業務の為、業界に入るための基礎スキルも少なくて済みます。
ただし、配属先によっては夜勤が発生しやすいため、夜や暗闇が苦手な方にとっては合わない仕事です。
残業が少ない業界で働くメリット
残業が少ない業界で働くメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- プライベートに割ける時間がとりやすい
- 心身ともに健康な状態でいられる
- 仕事に対して、心身の余裕を持って取り組める
プライベートに割ける時間がとりやすい
残業が少なければ、仕事が終わった後の飲みに行ったり、スポーツクラブで汗を流したり、平日でも心身をリフレッシュすることができるでしょう。
また、副業やボランティア活動などで会社外でのキャリアを形成することや、友人や家族と過ごしたり、趣味に割く時間も確保しやすいです。
心身ともに健康な状態でいられる
仕事は、眼を使ったり体を動かしたり、座りっぱなしだったり、多かれ少なかれ身体に負担がかかります。
残業が少なければ、当然その分仕事に関わる時間が減るので、心身ともに健康な状態を維持できます。
仕事に対して、心身の余裕を持って取り組める
プライベートが充実すれば、その分仕事に対しても、心身の余裕をもって取り組むことができます。
それによって、仕事の質の向上や、心の余裕が独創的なアイデアの創出を促すことに繋がり、仕事で大きな成功を収めるきっかけを呼ぶ可能性もあります。
残業が少ない業界のデメリット
残業が少ない業界で働くことにも、デメリットが存在します。以下の3つがそれに該当します。
- 自分のペースで仕事ができない可能性がある
- 収入が少なくなりがち
- 仕事内容が単調になりがち
自分のペースで仕事ができない可能性がある
残業が少ない業界は、残業をしないための仕事形態を優先するあまり、仕事の効率や進捗状況に合わせた柔軟な勤務ができない場合があります。
例えば、あと1時間残業すれば確実に終わる作業を、敢えて明日に回すことで、翌朝の設備の再稼働に時間と手間を取られ、かえって作業に時間がかかってしまうなどのケースがあります。
また、個人の仕事ペースや時間配分にまで管理が行き届きすぎるあまり、自由な時間配分で仕事ができない可能性があります。
収入が少なくなりがち
残業が少ない業界は、BtoBのホワイト企業や製造業以外の場合は、給与は他の業界と比較して少ない傾向にあります。
特にサービス業などは、正社員ではない派遣、契約社員の雇用形態であるところも多いため、将来的な人生設計を考慮すると、先行きが不透明な場合があります。
そのため、あなたが基本的に高収入を望む場合は、仕事量が多く、残業が多い業界に入ることが一番の近道となるでしょう。
仕事内容が単調になりがち
残業が少ない業界は、仕事の内容や進め方がしっかり決まっていることが多い分、クリエイティブな仕事内容ではない場合が多いです。
そのため、なにか新しいものを開発したり想像したりすることに対してワクワクする人にとっては、退屈な仕事となる可能性が高いです。
逆に、決められたルールに従ってきっちり行うことに対してうれしさと楽しみを感じる方にとっては、天職になり得ます。
心身の健康は一番の財産! すり減るくらいなら転職も一案
残業が多い業界と比較して、残業が少ない業界は、多くの場合は収入が少ないです。しかし、収入よりも大切なのは、あなたの心と身体です。
お金は働けばなんとでもなりますが、仕事に費やした時間は決して戻ってきません。それによって心と身体がすり減ると、病気や不摂生で、あなたはお金には代えられないものを失ってしまうでしょう。
そのため、今の仕事があなたにとって心と身体を壊す可能性が高ければ、転職を考えることも一案です。
もしかすると、残業が少ないことに加え、いまの仕事と同等の収入が得られる業界を見つけることができるかもしれません。一度、転職サイトを覗いてみてはいかがでしょうか?
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