「格安simに乗り換えをしたいけど、乗り換えの流れがわからない」と不安に思っていませんか?
乗り換えの流れがわからないと、金銭的に損をするかも知れず、なかなか乗り換えに踏み出せませんよね。
この記事では、格安simに乗り換える流れや、乗り換えする際の注意点についてお伝えします。
これから格安simに乗り換えようと考えている方は、乗り換え手続きをする前にぜひご一読ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22686534)
格安simに乗り換える流れ:準備しておくもの
まず、格安simへ乗り換えるために必要なものは何なのでしょうか?準備しておくものは以下の3つです。
- 本人確認書類
- MNP予約番号
- インターネット環境
準備しておくもの①本人確認書類
必要な本人確認書類は乗り換え先によって異なりますが、主に運転免許証やマイナンバーカードが利用できます。
手続きに必要な本人確認書類は、乗り換え先のウェブサイトを確認しましょう。
準備しておくもの②MNP予約番号
MNP予約番号を取得してMNP手続きをすると、使用している電話番号を継続して使用することができます。
「電話番号変更の連絡が面倒」という方は、利用中の携帯会社からMNP予約番号を取得してください。
また、MNP予約番号には、発行日含め15日間の有効期限があり、有効期限を過ぎるとMNP予約番号を使用できなくなります。
有効期限内に乗り換え手続きが完了するよう、早めに手続きをしましょう。
準備しておくもの③インターネット環境
iPhoneを利用する方は、APN設定の際「APN構成プロファイル」のダウンロードが必要です。
ダウンロードはインターネット環境がないとできないので、Wi-Fiが使える場所で設定をしましょう。
格安simに乗り換える流れ:乗り換え前の確認
格安simに乗り換える前に、以下の2点について確認することで、余分な出費や手間が省けます。
- 契約更新月
- 支払い方法
契約内容や解約時期によって解約金が発生する可能性があるので、マイページなどで自分の契約更新月を把握しましょう。
また、格安simの支払いには、主にクレジットカードが利用されます。
銀行口座振替が利用できない場合があるので、MVNOのウェブサイトで支払い方法を確認しておきましょう。
格安simに乗り換える流れ:乗り換えにかかる費用
格安simに乗り換える際、どのくらい費用がかかるのか気になりますよね。
乗り換えにかかる費用は人によって異なりますが、例えば以下のような費用がかかります。
- MNP転出の手数料:2,000円〜3,000円(キャリアにより異なる)
- 解約金:キャリアやプランにより異なる
- 端末の本体料金
- MVNOへの初期手数料:3,000円程度
解約金やスマホの本体料金を支払ってでも乗り換えた方が、現在の契約内容より安くなる場合があるので、比較しておきましょう。
また、MNP転出手数料や初期手数料は、契約中のキャリアや乗り換え先によって異なります。
大手キャリアの解約金が無料になる!?
ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアでは、解約時に解約金を支払う必要がありました。
しかし、2021年10月から2022年2月にかけて、これら大手キャリアの解約金の支払いが廃止になる予定です。
キャリア名 | 解約金廃止の実施時期 |
---|---|
ドコモ | 2021年10月1日 |
au | 2022年3月頃 |
ソフトバンク | 2022年2月から |
解約金の支払いが廃止になる対象は旧プランで、主に契約期間が定められたプランです。
解約にかかる費用を抑えたい方は、解約金の支払いが廃止されるタイミングを狙って解約すると良いですね。
格安simに乗り換えるならスマホはどうする?
格安simに乗り換えをするなら、スマホを新しく購入するかどうか考えましょう。
その理由は、スマホを新しく購入するかどうかによって、乗り換え手続きの流れに違いがあるからです。
また、スマホも新しく購入する方法、simカードだけを購入する方法それぞれにメリットやデメリットがあります。
- メリット:スマホの対応可否は関係ない、simロックの解除が不要
- デメリット:希望の機種が販売されてない可能性がある
- メリット:スマホ本体を購入しなくてよい
- デメリット:乗り換え先で使える端末か確認が必要、simロックの解除や差し替えが必要
メリットやデメリット、利用状況などから、スマホを新しく購入するかどうか考えてみてください。
スマホを新しくして格安simへ乗り換える流れ
simカードと同じMVNOでスマホ本体を新しく購入すれば、simカードに対応したスマホを購入できるので安心です。
「使用中のスマホが古いから新しくしたい!」という方は、スマホ本体ごと乗り換えても良いですね。
では、スマホを新しく購入して格安simに乗り換える流れについて見ていきます。紹介する流れは以下の3つです。
- 購入する機種を考える
- 契約の申込み
- スマホ本体とsimカードが届く
①購入する機種を考える
まず、購入したいスマホの機種を考えましょう。機種を考えたら、各MVNOで取り扱っているか確認します。
取り扱っている機種は、各MVNOのウェブサイトで確認できますよ。
②契約の申込み
格安simの契約を申込みます。希望するプランやオプションなどのサービス内容を選択しましょう。
多くの場合、サービス内容の選択後、スマホやMNP利用の選択、個人情報や支払い方法の登録を行います。
③スマホ本体とsimカードが届く
申込み完了後、1週間程度でスマホ本体とsimカードが届きます。届いたスマホにsimカードを挿入しましょう。
次は、simカードだけを購入して乗り換える流れについて紹介しますね。
simカードだけ購入して格安simへ乗り換える流れ
スマホ本体を購入する必要がないので、費用を抑えたい方はsimカードのみの購入がおすすめです。
ただし、スマホの対応可否を確認したり、simロックの解除や差し替えを行ったりする必要があります。
では、simカードだけ購入して乗り換える4つの流れについて見ていきましょう。紹介する流れは以下の4つです。
- 動作確認状況の確認
- 回線タイプとsimカードのサイズを確認する
- 契約の申込み
- simカードが届く
①動作確認状況の確認
スマホが乗り換え先の格安simに対応しているか確認しましょう。
対応しているかどうかは、各MVNOの格安sim動作確認端末ページで確認できます。
「乗り換え先の名前 対応端末」で検索すると、各格安simの動作確認端末検索のページが表示されますよ。
②回線タイプとsimカードのサイズを確認する
どのキャリアの回線を利用するか選択します。各回線は以下のように表記されることが多いです。
- ドコモ回線:タイプD
- au回線:タイプA
- ソフトバンク回線:タイプS
現在使用している回線と異なる回線をタイプを選択する場合、simロックの解除が必要です。
また、simカードにはサイズがあり、スマホによって対応するサイズが異なります。
対応するsimカードのサイズは、スマホの説明書や携帯電話会社のウェブサイトから確認できますよ。
「スマホは換えたくないけど、simロックの解除手続きが不安」という方もいるでしょう。
契約中のキャリア回線を利用している格安simに乗り換えれば、simロック解除をする必要はありません。
また、simロックの解除は、店舗で行う場合は3,300円かかりますが、ウェブ上では無料でできます。
simロックを解除することで、どのキャリアの回線でも使える「simフリー」の状態になりますよ。
③契約の申込み
申込みの際は、希望するプランやオプションなどのサービス内容を選択しましょう。
多くの場合、サービス内容の選択後、個人情報や支払い方法の登録、MNP利用の選択を行います。
④simカードが届く
申込み完了後、1週間程度でsimカードが届くので、使用するスマホにsimカードを挿入しましょう。
契約や準備を終え、スマホやsimカードが手元に届いたら、次に紹介する流れを進めていきましょう。
スマホやsimカードが届いてから行うこと
購入したスマホやsimカードが届いてから行う設定や作業3つについて紹介します。
- APN(アクセスポイント)設定
- simカードの挿入
- MNPを利用する場合:MNP切り替え手続き
APN(アクセスポイント)設定
乗り換え先のMVNOによっては、APN設定を行う必要があります。
APN設定を行ったら、実際に検索エンジンなどを使ってみて、インターネットに接続できるか確認しましょう。
今回は、iPhoneとAndroidそれぞれのAPN設定方法を紹介します。動画も載せますので、見ながら設定してみてください。
設定方法は各MVNOのウェブサイトでも解説されていますので、確認してみてくださいね。
iPhoneのAPN設定方法
iPhoneのAPN設定方法を紹介します。手順は以下の5つです。
- Wi-Fiに接続する。
- 「設定」→「一般」→「プロファイル」をタップする。
- 古いAPN構成プロファイルを削除する。
- APN設定ページにアクセスし、新しいAPN構成プロファイルをインストールする。
- Wi-Fiの接続を解除、インターネットに接続できているか確認する。
APN設定ページへは、URLを入力してもアクセス可能ですが、QRコードを読み込んだ方が手軽にアクセスできます。
URLやQRコードは、スマホやsimカードに同封されているマニュアルに記載されていますよ。
インターネットへの接続が不安定な場合は、一度再起動をしてみましょう。
AndroidのAPN設定方法
AndroidのAPN設定方法を紹介します。手順は以下の5つです。
- Wi-Fiをオフにする。
- 「設定」→「無線とネットワーク」をタップ。
- 「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」をタップ。
- 該当するAPNを選択する。
- インターネットに接続できているか確認する。
手順②「無線とネットワーク」の名称は端末によって異なりますが、多くの場合、名称下部にWi-Fiやモバイルの表記があります。
手順③で、該当するAPNを選択してもインターネットに接続できない場合は、一度再起動をしてみましょう。
また、該当するAPNがない場合は、マニュアルに記載されている内容を手動で入力し設定する必要があります。
simカードの挿入
simカードが手元に届いたら、スマホ本体にsimカードを挿入します。
simピンを使用して、スマホ本体横のトレイを取り出します。この際、simカードに傷や汚れが付かないよう注意しましょう。
取り出したトレイに新しいsimカードを乗せたら、スマホ本体にトレイを戻します。
MNPを利用する場合:MNP切り替え手続き
MNPを利用する場合は、MNP切り替えの手続きをします。手続きは1〜4時間程度で完了しますよ。
MNP切替のタイミングは、各MVNOによって異なるためウェブサイトで確認しましょう。
格安simに乗り換える時の注意点
格安simに乗り換える際に注意するべき点が4つあります。解約手続きの前に確認しておきましょう。
- 端末代金の支払いは継続
- キャリアのメールアドレスが使えなくなる
- サポートが受けにくい
- MNPをすると不通期間が生じる可能性がある
端末代金の支払いは継続
格安simに乗り換えをしても、もともと使用していた端末の代金は、継続して支払う必要があります。
解約をする際は、マイページなどで残りの端末代金を把握しておきましょう。
解約後の支払い方法は、多くの場合、もともと端末代金を支払っていた方法が適用されます。
キャリアのメールアドレスが使えなくなる
格安simに乗り換えをすると、キャリアのメールアドレスが使用できなくなります。
あらかじめGmailなどのフリーメールアドレスを取得しておきましょう。
サポートが受けにくい
多くのMVNOは実店舗を持っていないため、問題が生じた場合は自分で操作や解決をする必要があります。
しかし、電話やチャットで受けられるサポートが充実しているので、困った時は電話やチャットで相談してみましょう。
MNPをすると不通期間が生じる可能性がある
simカードが届く前にMNP転入の手続きをすると、ネットや電話が使えない不通期間が生じてしまいます。
しかし現在は、任意のタイミングでMNP転入できる「即日MNP」に対応した格安simが多くあります。
不通期間を生じさせたくない方は、「即日MNP」に対応した格安simで契約をしましょう。
乗り換えの流れを理解すれば損しない!
今回は格安simに乗り換える際の流れや注意点についてお伝えしました。
乗り換えの流れを理解することで、余計な出費をすることなく解約できるので、損をしなくて済みますよ。
また、大手キャリアから乗り換える方は、解約金が廃止になるタイミングに解約すると、さらに費用を抑えられます。
「乗り換えたいけど費用を抑えたい」という方は、この記事を参考にして、解約の準備を進めてみてくださいね。