初めて犬を飼った場合、どうやって「お座り」を覚えさせようか悩みますよね。しつけをきちんとしないと、飼い主のいうことを聞かなくなり、犬を飼うことが大変になるかもしれません。
この記事では「犬にお座りを覚えさせるメリット」と「犬にお座りを覚えさせるための手順」についてご紹介してます。ぜひ最後までご覧ください。
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犬にお座りを覚えさせるメリット:事故の防止
犬にお座りを覚えさせることで事故を未然に防ぐことができます。
犬が散歩中に道路へ飛び出そうとしたとき、お座りをさせることで急な飛び出しをやめさせることができますよ。
また、大きな音で犬がパニックになる可能性もあります。そんなとき、飼い主が「お座り」と言うことで犬を落ち着かせることができるため、重要なしつけであるといえますね。
犬がお座りをできるようになると、安心して散歩に行くことができます。
犬にお座りを覚えさせるメリット:他人に迷惑をかけない
犬にお座りを覚えさせておくことで、他人に迷惑をかけることも減りますよ。
人とすれ違うときに、犬は通行人に対して吠えたり飛び出したりする可能性があります。
そのときに、飼い主が犬に対して「お座り」をさせていると、しつけができている犬だと認識してもらえるため、安心感を与えることができますよ。
犬と散歩をするときは、「他人に迷惑をかけないようにする」「他人を怖がらせないようにする」などの配慮が大切ですね。
犬にお座りを覚えさせるメリット:飼い主への服従心を高める
犬にお座りを覚えさせることで飼い主に対する服従心を高めることができます。
犬は群れで暮らす動物で、群れのボスに対しては絶対に服従する生き物です。そのため、お座りをしてくれることは、飼い主に対して服従心があるという証拠になります。
お座りはしつけの中でも基本となるしつけです。そのため、お座りをできるようになったら、他のしつけに移行する時期の目安と覚えておきましょう。
犬にお座りを覚えさせるメリットについてお分かりいただけたでしょうか。次は犬にお座りを覚えさせる時期について紹介します。
犬にお座りを覚えさせる時期
「お座り」はいつ頃から犬に教えることができるのでしょうか?お座りを教えるのに最適な時期について解説します。
生後4ヶ月ごろ
お座りを教えるのに適した時期は、生後4ヶ月後です。生後2ヶ月から3ヶ月頃は様々なものに興味を示す時期であるため、様子を見てしつけをすることをお勧めします。
生後4ヶ月頃から精神的に落ち着いてくるため、本格的にしつけを始めるといいでしょう。
家にお迎えしてからすぐに始める
犬が成人してからお迎えする可能性もあります。その場合は、家にお迎えしてからすぐにしつけを始めましょう。
早ければ早い方が「お座り」を習得するスピードも速いですが、成人しても習得するため、犬のペースに合わせてしつけをしましょうね。
犬のお座りのしつけに必要なもの
これからお座りのしつけについて解説していきます。まずは、お座りのしつけに必要なものを紹介しますね。
- おもちゃ
- おやつ
おやつ
しつけが成功したときのご褒美用のおやつを用意しましょう。おやつは犬が大好きなものをおすすめします。
犬は、「おやつの大きさ」よりも「おやつをもらえた回数」の方が喜んでくれます。そのため、おやつは一口大のものか、ジャーキーをちぎったものにしましょう。肥満防止にも繋がりますよ。
おもちゃ
犬の中にはおやつに興味がない子もいます。このような場合は、おやつの代わりにボールなどのおもちゃでトレーニングをすることもできますよ。
お座りのしつけ方法
お座りは犬のしつけの中でも、問題行動を防止させるための重要なしつけです。以下の手順をもとに犬にお座りを教えてあげましょう。
- アイコンタクトを取る
- お尻を地面につけてもらう
- おやつをあげる
- 「お座り」を認識させる
手順1:アイコンタクトをとる
まずは、おやつを握って犬の注意を引きましょう。犬の目線の先に飼い主の目が行くように調整します。これでアイコンタクトを取ることができます。
手順2:お尻を地面につけてもらう
次は犬の目の前に立って、おやつを握った手を犬の真上にかざします。
おやつが欲しくて上を向き続け、疲れて座るので、そのタイミングで褒めてください。
手順3:おやつをあげる
お尻が床についているときに、おやつをあげましょう。なでなでしながらおやつをあげることで、「お座りをするといいことがあるよ」という認識をさせることができます。
手順4:「お座り」を認識させる
1〜3の手順に慣れてきたら「お座り」という言葉を認識させましょう。
お尻が床についた瞬間に「お座り」と呼びかけをします。お座りが床にお尻をつけることだと認識するまで、何度も繰り返してください。
犬に座るとおやつがもらえて褒められるという成功体験を繰り返させることで、おやつがなくてもお座りできるようになりますよ。
やってはいけないしつけ:怒る
犬にお座りを教える際にやってはいけないことは、「怒る」ことです。
しつけに気合が入っていると、できないときに感情的になり、手を出したくなることがあるかもしれません。
しかし、犬を叩いたり、大きい声で怒鳴ったりすると、犬は飼い主に対して恐怖心を抱いてしまいます。
犬が飼い主を怖がると、しつけもうまくいかなくなってしまいます。そのため、怒りの感情は心の中で抑えましょう。
犬にお座りを教える際の注意点
順調にお座りを覚えてもらうためにも、飼い主が犬にお座りを教える際の注意点を紹介しますね。
- 指示語を統一する
- 犬の様子から練習時間を決める
指示語を統一する
複数の人で教える場合は、指示語を統一しましょう。家族内で異なる言葉を使うと、犬が混乱してしまう可能性があるからです。
言語は日本語でも英語でも大丈夫です。指示語には「お座り」「座って」、「SIT」といったようにバラエティが豊富ですが、指示語を統一するように心がけましょう。
犬の様子から練習時間を決める
しつけを行う際は、犬の様子に合わせて練習時間を決めてください。
犬の集中力は年齢や環境、その他の状況によって毎日異なります。犬のモチベーションが下がってきたと感じたら、休憩を挟んだり、練習を終了したりしてください。
しつけは続けて行うことが大切であるため、犬の様子を見ながら練習時間を決めてくださいね。
犬がお座りをしない理由:安心できない環境にある
犬がお座りをしない理由として、安心できない環境にいる可能性があります。
屋外といった犬が落ち着けない場所でやっても、「お座り」はうまくできません。
「お座り」ができるようになるまでは「屋内」や「慣れた部屋」といった犬が安心できる場所でしつけをすることがコツです。
室内での「お座り」ができるようになったと感じたら屋外での練習を始めるようにしましょう。徐々に難易度を上げることがしつけをする際のコツですよ。
犬にお座りを覚えさせる:まとめ
犬にお座りを覚えさせるための方法やお座りを覚えたときのメリットについてお分かりいただけましたでしょうか?犬がお座りを覚えた時のメリットは以下の3つが考えられます。
- 事故の防止
- 他人に迷惑をかけない
- 飼い主への服従心を高める
生後4ヶ月頃から精神的に落ち着いてくるため、その時期から本格的にしつけを始めましょう。また、犬にしつけを覚えさせるときは以下の手順で教えてあげましょう。
- アイコンタクトを取る
- お尻を地面につけてもらう
- おやつをあげる
- 「お座り」を認識させる
犬にお座りを覚えさせるときに以下の2つの注意してしつけをしましょう。
- 指示語を統一する
- 犬の様子から練習時間を決める
犬に「お座り」を教えるには時間がかかりますが、信頼関係を築くために大切な期間となります。しつけという過程を楽しみながら教えてあげましょうね。