「最近犬を飼うようになって、犬を洗う最適ペースが分からないから、犬を洗う適切な頻度を知りたい」と悩まれてはいませんか?
犬を飼い始めたばかりだと、覚えなければならないことも多くて、犬の飼育方法が分からず困ってしまうことってありますよね。
そこで本記事では、そのような悩みを抱えられているあなたに向けて「犬を洗う適切な頻度」「犬の適切な洗い方」などを詳しくお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%ad%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%83%bc-%e7%8a%ac-%e5%8b%95%e7%89%a9-%e5%ae%b6%e7%95%9c-5277394/
犬を洗うにあたり適切な頻度は?【シャンプーを使おう】
犬を洗うにあたり適切な頻度は、月に2回が最適な頻度だといえるでしょう。
なぜなら、犬はきちんと洗ってあげないと、汚れがドンドン溜まってしまって、不衛生な状態になってしまうからです。
「毎日洗った方がいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは「シャンプー剤」を使って洗ったときの回数です。
シャンプー剤を使用しすぎると、犬の皮膚を守るために必要な「皮膚バリア」を洗い流してしまう恐れがあるため、月に2回が最適な回数だといえます。
「皮膚バリア」を洗い流してしまうと、感染症の皮膚疾患やアトピー性皮膚炎を発症したりと、様々なデメリットがあります。
犬を洗うシャワー頻度は毎日でもいい?
犬を洗うシャワーの頻度は「シャンプー剤」を使わなければ、毎日でも問題ありません。
シャワーで洗い流すだけなら「皮膚バリア」を洗い流すこともないので、常に綺麗な状態を保っておきたい場合は、毎日シャワーで洗い流してあげるのもいいかもしれませんね。
しかし、シャワーで洗い流したりお風呂に入れたりすると、犬の体温は急激に変化してしまうので、お風呂やシャワーから上がったら、タオルを使って念入りに拭いてあげるようにしましょう。
犬を洗うときの温度はどれぐらいが最適なの?
犬を洗うときに適切な温度は「仔犬」と「成犬」で違ってきます。
仔犬(1歳未満) | 35℃前後 |
成犬(1歳以上) | 30℃前後 |
人間にとって気持ちよく感じるお湯の温度は40℃前後ですが、犬にとっての40℃は、人間では、45℃〜50℃の熱湯ぐらいの熱さに感じてしまいます。
そのため、必ず仔犬は「35℃前後」成犬は「30℃前後」の、ぬるま湯で洗ってあげるようにしてあげましょう。
犬によって最適なお湯の温度も変わってくるので、洗う回数を重ねていく中で、どれぐらいの温度が1番気持ちよさそうにしているのかも観察してあげるといいですね。
犬を洗う頻度が少なすぎると良くない理由
シャンプーを使って犬を洗う頻度が少なすぎると、犬自身から出る油脂や排泄物などの汚れが蓄積されていき、病気になる原因にも繋がってしまいます。
シャンプーの回数は、多すぎても少なすぎても病気に繋がってしまう恐れがあります。
シャンプーをせずに、シャワーで洗い流すだけだと、皮膚炎に掛かってしまったり、身体にダニやノミが発生してしまったりして、悪臭を放つ原因にも繋がってしまいます。
そのため、月に2回シャンプーを使って洗ってあげるようにするのが、1番最適な方法だといえるでしょう。
【頻度以前】仔犬を洗い始めるのは予防接種を打ち終わってから
仔犬は生後3〜4ヶ月頃に3回目の予防接種を打ちます。3回目の予防接種を打ち終わるまでは、基本的にシャンプーを使って全身を洗う必要はありません。
なぜなら、生後3〜4ヶ月の仔犬の場合は、まだ生まれたばかりで体力が整っていないことが多いからです。
体力が整っていない状態で、突然体を濡らしたりしてしまうと、急激な温度の変化に耐えられずに病気に掛かってしまう恐れがあります。
予防接種を打って、体力が整うまでは全身を濡らして洗うことがないようにしましょう。
シニア犬の場合は洗う頻度を減らしてもいい
シニア犬(生まれてから7〜8年以上経っている犬)の場合なら、毎月シャンプーを使って洗う頻度を減らしても問題ありません。
なぜなら、体温に急激な温度変化を与えてしまい、体力を消耗させてしまうシャワーは、体力が衰えているシニア犬にとっては辛いことだからです。
しかし、シャンプーを使って洗う頻度を減らしていいと言っても、毎月最低1回はシャンプーを使い洗ってあげるようにしましょう。
自宅で犬を洗うにあたり必要なもの
ここでは、自宅で犬を洗うにあたって、必要なものを紹介していきます。
- バスタブ
- 犬用シャンプー
- 乾燥タオル
- ドライヤー
- ブラッシングするブラシ
バスタブ
1つ目に必要なものは「バスタブ」です。バスタブとは「浴槽」のことを表します。
バスタブの大きさは、犬が少しだけ動き回れる大きさが適切だと言われています。
バスタブの適切な大きさは、飼っている犬の大きさによって変わってくるので、バスタブは「犬が少しだけ動けて、大きすぎないもの」を購入するようにしましょう。
犬用シャンプー
2つ目に必要なものは「犬用シャンプー」です。できるだけ人間用のシャンプーではなく、犬用のシャンプーを購入することをおすすめします。
なぜなら、シャンプーによって「弱アルカリ性」「アルカリ性」など含まれている成分が違うからです。
人間用シャンプーには、犬の皮膚に合わないシャンプーも存在するため、犬用シャンプーを別途で購入して使う方が犬のためになるといえるでしょう。
乾燥タオル
3つ目に必要なものは「乾燥タオル」です。タオルに関しては、使い古しのタオルを用意しておけばいいです。
新品でわざわざ購入する必要はないので、いまは使っていないタオルを2〜3枚用意しておくといいでしょう。
ドライヤー
4つ目に必要なものは「ドライヤー」です。ドライヤーは犬を洗ってから乾かすときに必要なものです。
もしも、自宅にドライヤーがない場合は、安いものでいいので購入しておきましょう。
ブラッシングするための専用ブラシ
5つ目に必要なものは「ブラッシングするための専用ブラシ」です。
専用ブラシでブラッシングをすることで、犬の綿毛や毛のもつれを取ることができます。
ブラッシングをせずに、綿毛や毛のもつれが残っている状態で、犬を洗ってしまうと、シャンプ剤の洗い残しが発生してしまう恐れがあるので、専用ブラシは購入しておいた方がいいといえるでしょう。
犬をシャンプーで洗うときの適切な手順
ここでは、シャンプーを使って犬を洗うときの適切な手順をお伝えしていきます。
- お湯の温度に慣れさせる
- しっかりブラッシングして濡らす
- 泡でマッサージするようにシャンプーする
- 頭から足に向かって順番にすすぐ
- 全身を乾かす
①お湯の温度に慣れさせる
人間とは違って、犬には、最初からお風呂に入るという習性はありません。
犬にとってお風呂場は慣れ親しみのない「未知なる領域」です。まずは興味を持ってもらえるように、お湯の中に「おやつ」を入れるなど工夫を施してみましょう。
無理にお風呂に入れようとすると、苦手意識を感じてしまい、2度とお風呂に近づかなくなってしまう恐れもあるので、強要だけは絶対にしないようにしましょう。
②しっかりブラッシングして濡らす
お風呂に入ることを慣らすことができたら、次は「専用ブラシ」で全身をブラッシングしてあげてから、その後に30℃〜35℃の温度のお湯を使い、全身を濡らしてあげましょう。
もしも、犬がシャワーで全身を流されるのを苦手そうにしていたら、スポンジなどを使って優しく全身を濡らしてあげましょう。
③泡でマッサージするようにシャンプーする
ぬるま湯で全身を濡らしてあげたら、順番にお尻から頭までをシャンプーして全身泡だらけにしてあげましょう。
事前に泡だてスポンジを使って、しっかりと泡立てておくことで、シャンプーする際にスムーズにできます。
④頭から足に向かって順番にすすぐ
全身をシャンプーで泡立てたら、頭から足に向かって順番にすすいでいきます。
目にシャンプーが残ってしまうと、角膜を傷つけてしまう恐れがあります。目の周りにシャンプーの泡を残さないように、シャワーの水量を弱めて入念に流していきましょう。
また、脇・お腹・お尻周り・足裏は、洗い流しにくい場所のため、すすぎ忘れが多くなってしまいがちなので、忘れないように流してあげましょう。
⑤全身を乾かす
シャンプーをして全身を洗い流し終わったら、タオルを数枚用意して、濡れてしまっている毛を入念に拭き取ります。
タオルで全身を拭いてあげたら、最後にドライヤーで毛の根本から乾かします。
ドライヤーを使う際は、ドライヤーの温風が熱すぎないように、犬の身体から離して当てることを心掛けるようにしましょう。
シャンプーするにあたり注意しておくべきことはある?
シャンプーを使って犬を洗ってあげる際に注意しておくべきことは、出来るだけ短時間で済ませれるように心掛けることです。
なぜなら、どれだけ健康的な若い犬であっても、シャンプーをして全身を洗うことは体力の消耗に繋がってしまい、疲れが残ってしまうからです。
シャンプーをする時間を短縮できるように、全身のすすぎやドライヤーで全身を乾かすときも、出来るだけ手早くすることを心掛けましょう。
犬を洗う頻度には気を付けよう
この記事では「犬を洗う適切な頻度」「犬の適切な洗い方」をお伝えしてきました。
シャンプーを使って犬を洗いすぎると、犬の「皮膚バリア」を洗い流してしまう恐れがあるため、毎月シャンプーを使う回数には気をつけるようにしましょう。
犬の歳によっても、シャンプーしていい回数も変わってくるので、「仔犬」「成犬」「シニア犬」別に、毎月シャンプーしていい回数も把握しておきましょう。最後までご精読いただきありがとうございました。