「不動産投資を始めたい!」と思ってもローンはどのように組めばいいのかわかりづらいですよね。
自分に必要な準備を進められていないと、融資を受けられないことも多くあります。
この記事では融資を受けられるかを左右する5つの要素を紹介しており、実践すると有利に交渉を進めることが出来ますので是非参考にしてみて下さい!
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%a2%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%88-%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%82%ad%e3%83%86%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%a3-1845884/)
不動産投資ローンとは
不動産投資ローンとはその名の通り不動産投資で利益を得るために組むローンであり、賃貸経営の物件購入費用のために使用されます。
そのため当たり前ですが、住宅ローンを収益目的の物件購入費用に充ててしまうと重大な契約違反となってしまうのです。
返済原資は賃貸経営を行って物件の入居者から支払われる家賃収入から行われます。
また、賃貸経営を事業としてローンを組むため、個人名義ではなく法人名義で契約することも可能です。
不動産投資ローンの金額や金利はどのくらい?
不動産投資ローンの融資金額は個人の年収や給与体系、貯蓄の状況などが加味されて決定されます。
また、不動産投資ローンは住宅ローンと比べて貸し倒れのリスクが高いため、金利が高くなることが一般的です。
例えば、家賃の下落や入居者が集まらず空室の状態が続き、家賃収入を得られないことが考えられます。
年利は1.5%~4.5%程度と言われており、融資金額が高くなればなるほど金利も比例して高くなり、返済金額が大きくなります。
不動産投資ローンを左右する5つの要素
不動産投資ローンは下記の5つの要素が融資を受けられるかどうかに影響を及ぼすことを理解して準備を進めましょう。
- 年収
- 勤務先や個人の信用力
- 不動産投資ローンに契約する人の健康状態
- 資産価値の高い物件
- 自己資金の貯蓄状況
これら5つの条件は融資の通りやすさだけでなく、融資の金額や金利に関わってきます。
次の章から5つの条件について詳しく解説していきますので、自分が条件を満たしているかどうかをチェックしてみて下さい。
①年収
まず初めに、融資の通りやすさに重要となってくるのが融資を受ける人の年収です。
借り入れ状況などにも左右されますが、基本的に不動産投資ローンでは年収の10倍ほどの融資を受けられると言われています。
また、年収が上がるほど融資先の選択肢を増やすことが出来ることも覚えておきましょう。
例えば年収500万円以下だと限られた銀行からしか融資を受けることが出来ませんが、700万円~1000万円になってくるとより有利な交渉を進めることが出来るようになります。
②勤務先や個人の信用力
次に挙げられる融資に影響を及ぼす条件は、勤務している会社や個人の信用力です。
例えば、上場企業に勤めている人や勤続年数の長い人ほど信用があるとみなされ、融資が通りやすい傾向にあります。
逆に言えば、年収が安定しない自営業の方や失業リスクが日系企業より高い外資系企業に勤めているとローンが出にくいことがあります。
また、クレジットカードやローンの返済で支払いに滞納があった方は融資が通りにくいことも覚えておきましょう。
③不動産投資ローンを契約する人の健康状態
融資を受けるにあたって、契約する人の健康状態も影響を及ぼす要素の一つです。
持病などを持っていると団体信用生命保険(以下団信)入ることが出来ないため、融資を受けることが難しくなってしまいます。
団信とは債務者が完済前に事故や病気で亡くなった場合、残り分を金融機関に弁済してくれる制度です。
銀行によっては団信が必須の場合もありますので、日ごろの生活習慣を見直し健康を維持するようにしましょう。
④資産価値の高い物件
不動産投資ローンの融資を通りやすくするためには、資産価値の高い物件を選ぶことも必要です。
金融機関は安定した家賃収入を得ることが出来るのか、担保とした場合に価値はあるのかを軸にして融資するか判断します。
これらに該当していないと、貸し倒れのリスクが高いとみなされ、融資を受けることが難しくなってしまうのです。
自身にとっても融資を受けるためにも、収益性の高い物件を見つけることに努めましょう。
⑤自己資金の貯蓄状況
最後に融資を左右するポイントとしてご紹介するのが、自己資金の貯蓄状況です。
資金を貯めておくことで、物件のトラブルや家賃収入の低下があっても返済能力があると金融機関から評価されます。
例えば、年収が高いのに自己資金が乏しい場合、返済能力があまりないと評価され、融資を受けにくくなってしまいます。
また、自己資金を頭金として支払って、返済金額を減らすことが出来るのもメリットの一つです。
不動産投資ローンを組む際の流れ
不動産投資ローンを組む際には3つの段階があり、事前調査から借り入れまで2カ月ほどかかります。
- 事前調査
- 本審査
- 融資契約、借入
事前調査では物件や自分の資産状況に関する資料を提出する必要があり、銀行によっても求められる資料の種類や提出期間が異なりますので、余裕をもって準備するようにしましょう。
本審査では銀行の方との面談が行われ、資産や運用の目的について聞かれるなど融資として適しているかを審査されます。
最終的には実印や身分証を提示して金融消費賃借契約を行い、手続きは完了です。
不動産投資で長期的な資産構築するためにローンを活用しよう
不動産投資ローンは自己資金が不足している場合、賃貸経営をする上で必要となってきます。
ただ融資を受けるためには、返済能力が高く、貸し倒れのリスクが低いことを証明しなければなりません。
そのためには本記事で記載した5つの要素を見直し、条件を満たしているかチェックして準備を進めて下さいね。
- 年収
- 勤務先や個人の信用力
- 不動産投資ローンに契約する人の健康状態
- 資産価値の高い物件
- 自己資金の貯蓄状況
不動産投資にローンを組んで挑戦して、長期的な資産を構築しましょう!