そんな疑問や不安をお持ちの方に向けてこの記事は書いています。私も最初に格安SIMとは一体何なのか。よく分からないものだし何となく不安を感じました。
この記事を読めば、格安SIMがどのようなものなのか。格安を実現できる訳を知ることができます。大手キャリアから乗り換えを考え中の方もそうでない方も、プランを考えるきっかけにしてみてください。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/search?q=SIMカード
格安SIM(シム)とは?
そもそもSIM(シム)とは、スマホの中に入っている小さなカードのことを指します。SIMには電話番号や加入者の情報が記録されており、「電話機」として使うために必要なものになります。
そして格安SIMとは、ドコモやソフトバンク、auなどの大手キャリアの3社に比べ、格安で利用できるSIMのことを指します。実際に5000円ほども安くなる場合もあり、注目されています。
SIMカードを入れないと、4GやLTEなどのインターネット回線に接続できないうえに、電話をかけることもできません。wi-fiに接続すれば使用できるものの、スマホとしての利便性には欠けるでしょう。
ちょっと不安?格安の理由を解説します
なぜ格安になっているか気になりますよね。重要な何かが犠牲になっているのでは?ちゃんと使えるの?そんな声が聞こえてきます。
その理由ですが、格安SIMを提供できる携帯電話会社(以下、キャリア)は、携帯電話のサービスを提供するために必要な基地局を持たず、大手キャリアの設備を借りているために格安を実現することができるのです。
全国にある基地局の管理には膨大なコストがかかり、それを所有するよりレンタル料を払った方がコストを抑えることができます。
つまり、格安の理由は「基地局の管理コスト」にあったのです。格安SIMは大手キャリアの基地局を使用しつつ、月額料金を抑えることができるまさにいいとこ取りをしていると言えるでしょう。
格安と言われているけど、実際の月額料金はどのくらい?
格安SIMを使用したプランの実際の月額料金はいったいどれくらいなのか。
5社ほどのプラン料金をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
携帯会社名 | 基本となる月額料金(税込) |
---|---|
UQモバイル | 990円〜3828円 |
楽天モバイル | 0円〜3278円 |
QTモバイル | 990円〜3300円 |
Linemo | 990円〜2728円 |
ahamo | 2980円 |
5社ほど調べてみましたが、平均990円〜3000円ほどになるようです。
それぞれの会社に強みはありますので、自分に合った最適なプランを見つけてみてください。
調べてみると上記の5社は「1プランか2プランのみの提供」や料金は「使った分だけ」でした。プランもシンプルでしたので、非常に分かりやすい印象を受けました。
これだけは知っておきたい格安SIMのデメリットとは?
気になる方は多いと思いますが、格安SIMにもデメリットはあります。格安の裏に隠されたデメリットを3つほど紹介します。
デメリット①:通信速度が不安定
まず一つ目のデメリットとして、通信速度が大手キャリアと比べると不安定ということが挙げられます。
「え?大手の基地局を借りているのに不安定になってしまうの?」
はい。確かに先ほどもお伝えしました通り、大手キャリアの基地局を借りていますが、それは条件付きである場合がほとんどです。
その条件の一つに、「データ量の制限」が設けられています。アクセスが集中する場合は通信速度が不安定になりがちなので注意が必要です。
デメリット②:店舗数が大手キャリアと比べ少ない
二つ目のデメリットとして、店舗数が大手キャリアと比べ少ないということが挙げられます。
中には完全に実店舗が一切ない会社もあり、サポートを受けるにはインターネット上で申し込みや相談をする必要があります。
ネットがあまり得意ではない方には不便に感じることがあるでしょう。
デメリット③:キャリアメールが使えない
3つ目のデメリットとして、キャリアメールが使えないということが挙げられます。
「@docomo.ne.jp」や「@au.com」、「@softbank.ne.jp」などの大手キャリアで契約した時にもらえるメールアドレスのこと
これらは携帯を契約すると初期設定の状態で送受信可能な状態にあり、非常に便利です。
格安SIMではこれらのキャリアメールがないため、自分でフリーアドレスのメールアプリをダウンロードし、設定する必要があります。
フリーアドレスのメールアプリは例えば「Gmail」があり、設定も難しくないので、キャリアメールがないというのはそこまで大きなデメリットではないと言えます。
安いだけじゃない!格安SIMのメリットとは?
3つほどのデメリットを紹介しましたが、大きなメリットがあることは確かです。
これらのメリットとデメリットを天秤にかけて検討されるといいと思います。
メリット①:月額料金、スマホ本体ともに格安
月額料金はもちろんのこと、スマホ本体までも格安で揃えることができます。
機種にこだわりもなく、普段からスマホをあまり使われない方には格安SIMの方が予算も抑えられ、大きな恩恵を受けることができます。
メリット②:自分にあったプランを見つけやすい
一度上の方でお伝えしましたが、格安SIMのプランは会社ごとに特徴があり、自分に合ったプランを見つけやすいというメリットがあります。
調べてみた印象として、おおよそ下記の3パターンに分かれていると感じました。
- 月々1、2GBほどの超格安プラン
- 月々20GBで日常的にスマホを使える格安プラン
- 使用量は使った分だけで柔軟な対応が可能なプラン
これに加え、かけ放題のオプションをつけるなど自分に合ったプランを作ることができるため、無駄に携帯料金を払うのを避けることができます。
メリット③:契約期間の縛りが緩い
メリットの3つ目として、契約期間の縛りが緩いというのが挙げられます。
大手キャリアなどは基本的に2年自動更新プランですが、格安SIMは最低利用期間1年プランとなります。
最低利用期間というのは、仮にこの期間内に契約を解除すると解約料を払う必要がある期限のことです。逆にこの期間を過ぎれば解約料金なしで他社に乗り換えることができます。
ライフスタイルの変化にも対応しやすく、自由度の高さに繋がっています。
【まとめ】格安SIMとは大手キャリアの基地局を利用したもの
格安SIMとは、大手キャリアの基地局を条件付きで使用し、大手キャリアより格安で利用できるSIM、その通信サービスのことを指します。
実際の月額料金や格安SIMのメリット、デメリットを紹介しましたが、いくつか挙げたデメリットでさえも、圧倒的な月々990円〜という格安の料金の前では気にならないのではないでしょうか。
最後に記事の内容を踏まえ、格安SIMをおすすめしたい方の条件を紹介します。
- ・月額料金を格安にしたい
- ・自分にぴったりなプランを見つけたい
- ・スマホにこだわりがなく、通信環境が不安定になっても強いストレスを感じない
- ・インターネットに慣れている若しくは近くに慣れている人がいて、有事の際は実店舗がなくても解決できる。
- これらの条件が当てはまる方は、今よりも月々の料金を大きく下げつつ、ストレスなくスマホを使用できる可能性があります。
- 実店舗がないと不安という方は、まずは大手キャリアのサブブランドである「ahamo」や「Yモバイル」、「UQモバイル」などから話を聞いてみるのもいいかも知れません。