そんなお悩みを解決していきます。子犬のしつけはいつからすればいいのか。急に犬を飼うとなると何をしたら良いか分からなくて不安になりますよね。
この記事では、子犬に接するときに守ってほしいことや家に迎え入れてからその後のしつけ方を解説していきます。
ここで紹介するしつけ方を参考にして、行儀がよくて最高の絆で結ばれるパートナーを育てあげませんか?それでは早速、その最初の1歩を踏み出していきましょう!
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%91%E3%82%B0-%E7%8A%AC-%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84-%E7%B4%94%E8%A1%80-1098759/
子犬のしつけはいつから?家に迎え入れたらすぐ始めよう
子犬のしつけは家に迎え入れたらすぐ始めましょう!しかし、しつけには順番があります。まず最初は名前を覚えさせることと家族の紹介などから入るのがおすすめです。
というのも生後2~3ヶ月までの子犬は社会化期と言われる段階であり、脳が未発達。そのため、覚えられることも限られてしまいます。
社会化期とは、子犬が犬社会と人間社会のあらゆる物事に対して柔軟に対応していく力を育む時期のことを指し、人との絆形成や問題行動の予防にとって非常に重要です。
行儀の良い成犬に育てるにはこの2〜3ヶ月の時期にしつけを行うことが大切。まずその一歩として子犬に名前を覚えさせることと家族を理解させることから始めていきましょう。
【重要】そもそも「しつけ」とは?
しつけの順番ややり方を紹介する前に、そもそも「しつけ」とは何なのかを理解しておいてください。
しつけとはペットが人間社会の中で飼い主と共に幸せに暮らすためのマナーを学ぶことです。トラブル回避やお互いがストレスなく生活することにも繋がります。
実は犬の最初の1年は人の18年分に相当します。変化が激しい成長期だからこそ1歳までの経験が子犬の未来をつくるのです。
犬の責任は飼い主の責任です。これだけは頭に入れておいてください。
子犬をしつける時の守ってほしい大切なポイント2つ!
子犬をしつける時に守るべきポイントが2つあります。これを守ることで子犬を健やかに育てられたり、早くしつけを覚えることに繋がります。
- ルールを統一すること
- 子犬を大きな声で叱ってはいけない
これらを守ることが子犬のためにも、人間のためにもなります。しつけをするときはこの3つはしっかり守るようにしてください。
ルールを統一すること
しつけをする際には、家族間でルールを統一することが大切です。
これはしつけをする際に最も重要です。ルールを統一することで、犬の混乱を防ぎ、覚える時間を早くすることができます。
例えば子犬自身に「ぽち」という名前を理解させる時に、「ぽち」や「ぽーちゃん」、「ぽっち」など様々な呼び方をすると子犬は混乱してなかなか理解してくれません。
また覚えさせたくないことを覚え、問題行動へ発展する恐れもあります。ルールの統一は家族間でしっかり統一しましょう。
子犬を大きな声で叱ってはいけない
子犬がいたずらや失敗をしたときに、大きな声で叱ってはいけません。
例えば、子犬がトイレを失敗したとしましょう。そのときに「こら!」や「だめでしょ!」と大きな声で叱ってしまうのは子犬にとって悪影響に繋がります。
なぜなら、犬は大きな声で叱られてもなぜ怒られているかが分かりません。犬によっては「排泄すること」自体を恐れるようになり、トイレを我慢してしまうようになるかもしれません。
考えるべきポイントは「どうしたら失敗させないか」「どうしたら成功させてあげられるか」です。大きな声でなく、工夫をして理解させてあげましょう。
しつけ①名前とトイレのしつけはいつから?やり方は?
名前を理解させることとトイレのしつけは子犬を家に迎え入れた日から始めましょう。
しかし、最初は子犬が初めてくる環境に落ち着きません。大きな声などは避け、優しく迎え入れてあげることが大切です。
子犬に名前を理解させる方法
子犬に名前を理解させるためには、アイコンタクトをして名前を読んであげる方法があります。
この時も先ほどお伝えしましたが、子犬の混乱を避けるためにも家族間でしっかり呼び方は統一するようにしましょう。
なかなかアイコンタクトしてくれない時は、エサで興味を引き、顔の前に持ってきて目があったらエサを上げるといいでしょう。
トイレの場所を覚えさせる方法
子犬の頃は食べたらすぐ排泄します。食後は「排泄するまではケージから出さない」とすることで、より早くトイレの場所を教えることができます。
飼い主さんも少しずつ子犬のトイレのタイミングがわかってきたり、子犬自身もトイレの場所をわかってきたら、少しずつトイレシートを減らして、トイレの面積を小さくしていきましょう。
しつけ②いつから子犬の体に触ってもいいの?
「いつから子犬の体に触ってもいいのか」そんな疑問を持つ方もいると思います。それは、子犬が家の環境の慣れてからがいいでしょう。
というのも、警戒心が強い頃にたくさん撫でてしまうと触られることに恐怖心を覚えてします可能性があります。
家に迎え入れてから1週間ほど経過し、家の環境に慣れてから撫でてあげるようにしましょう。
撫でるときは犬に対して上から手を出すと、犬に覆いかぶさるような動きに対しストレスを感じさせてしまいます。撫でる時は必ずしゃがみ込み、犬の顔より下から手を出すのがポイントです。
しつけ③子犬の「甘噛み」を禁止する方法
子犬に自分の名前を覚えさせたら、次は危険な行動を禁止するしつけを行なっていきます。中でも「甘噛み」を禁止するのはとても重要になってきます。
子犬があなたの手や足に歯を当ててしまうたび、遊びや構うことをすぐに中止する。
これを繰り返し歯を当てると遊んでくれなくなると理解させましょう。
子犬は人間の子供同様になんでも口に入れようとします。この癖を子犬のうちにやめさせずに成犬になってしまうと、大変危険です。
人を噛むことは良くないことを優しい方法で教えていきます。しかし、例え甘噛みされたからといって絶対に大きな声で叱ってはいけません。
しつけ④外の人間社会を経験させる
家での生活に慣れたら、生後2〜3ヶ月のうちに外の人間社会を経験させてあげる必要があります。外のいろいろな刺激を経験させ、大人になった時に人間社会に馴染めるようにするのが目的です。
理想は将来、子犬が外へ出て経験する可能性のあるすべてのことは生後2〜3ヶ月の社会化期で経験させてあげましょう。
最初は抱っこしながらでも構いません。「大きな建物や銅像」「車やバイク」「いろんな背格好の人」「ジョギング、スケボーをする人」など何もかも全てです。
いろいろな刺激に慣らすことは人の社会でも臆することなく、楽しめる子に育てられるかは、社会化期にどれだけの多くの経験をさせてあげられるかがポイントになります。
しつけ⑤子犬に噛んでいいおもちゃを教える
子犬に噛んでもいいおもちゃを教えてあげましょう。甘噛みは禁止しなければいけませんが、犬にとって「噛む」という行為は非常に大切なものでもあります。
実は子犬の乳歯が抜け、永久歯に変わるまで5ヶ月しかかかりません。おもちゃを噛むことで、歯の抜け変わりを助けることに繋がるうえに、ストレスを軽減することもできます。
その他にも顎の力を鍛えたり、人間は噛んではいけないという意識づけにもなるのでメリットだらけです。
メリットは多くあり、おもちゃを選ぶ時は様々な硬さ・素材・形、なおかつ安全で衛生的なものを選ぶようにしましょう。
しつけ⑥留守番の練習はいつから?
実は子犬のときから留守番の練習をする必要があります。留守番の練習は、子犬がオモチャで遊ぶようになってから始めるとしつけがしやすいです。
なぜ留守番の練習をしなければならないか。それは犬は家族への執着が強く、ひとりでいることに慣れておかないと「分離不安」という精神的な病気になる恐れがあるからです。
- 子犬を安全な場所にオモチャと入れる。
- 定期的に短時間外出をする。
- 出かける時と戻った時は子犬に注目せず、ごく自然に振る舞う。
子犬の意識をそらせるように環境に慣れ、オモチャで遊ぶようになってからしつけ始めるのがいいでしょう。
しつけ⑦「おすわり」「まて」「ふせ」の練習はいつから?
「おすわり」や「まて」「ふせ」の練習はいつから始めればいいか。それは生後3ヶ月以降が適していると言えるでしょう。
最初にも言った通り、2〜3ヶ月は脳が未発達の社会化期です。その時期が過ぎ、なおかつ人間社会にも慣れてきた頃にしつけ始めましょう。
お座りのしつけ方
お座りは犬のしつけの中でも、問題行動を予防させるためにとても重要な役割も持っています。
愛犬が興奮して飛びかかる、チャイムの音に反応して吠えるなどの問題行動が始まっても「お座り」の号令で犬は自分の取るべき行動を思い出すことができます。
- 子犬の目の前に座り、おやつで注意を引き、アイコンタクトする。
- そのままおやつを子犬の頭上に上げ、「お座り」と言って、おやつを近づけるとおやつを見つめる子犬は自然と腰を下ろす。
- 腰が床についたらおやつをあげる。何度も繰り返し、おやつなしでできるようになる。
危険が多い外に出る時には、犬としっかりコミュニケーションがとれるように練習しておきましょう。
待てと良しのしつけ方
犬のしつけの基本が「待て」「良し」です。この2つはリーダートレーニングと言い、犬にリーダーは誰なのかを理解させるためのしつけです。
「待て」のしつけをされた犬はどんな時でもリーダーの指示を聞くことができます。これもトラブルの回避につながるので、しっかり覚えさせましょう。
- 愛犬の正面におやつを置く。「待て」といい、動いてしまったらおやつを下げてやり直す。
- 「待て」が成功したら「よし」と言っておやつをあげる。
- これを何度も繰り返す。
犬に「待て」ができるといい事があると言う体験を繰り返し、理解させるのがコツになります。
伏せのしつけ方
伏せはお座りよりも長く愛犬を制御することができるので、犬には必要なしつけです。
しかし、服従性の強いしつけのためリーダーだと愛犬に認められていないと伏せをしない可能性があります。またお座りの延長線上のしつけのため、先にお座りを習得させてから「伏せ」に入りましょう。
- お座りをさせ、指先でつまんだおやつを子犬の鼻先に近づけ注意を引く。
- そのまま子犬が伏せの状態になるようおやつを移動させて「伏せ」の号令をかける。
- 成功したらおやつをあげる。犬に「伏せ」という言葉を理解させるために毎日繰り返し行う。
先ほども言いましたが、外には多くの危険があります。事故防止やどこへでも連れて行けるよう「伏せ」もしっかり覚えさせておきましょう。
毎日なるべく多くの時間を犬とのコミュニケーションに当てることが習得を早めることに繋がります。
まとめ:子犬のしつけは家に迎え入れたときから始まる
子犬のしつけは家に迎え入れたその日から始まります。生後2〜3ヶ月は「社会化期」と言われ、行儀の良い成犬になるかの鍵を握る非常に重要な時期です。
この時期に正しいしつけ方をすることで、人間社会に馴染める行儀の良い成犬に育つかどうかが決まります。また、社会化期は脳が発達する時期でもあり、しつけをする順番を守らないと子犬は対応できません。
また、しつけをする際の「ルールの統一をする」と「大きな声で叱らない」の二つを常に頭に入れ、子犬を混乱させないようにしてあげましょう。
そして最後になりますが、たくさんの愛情を持って接してあげてください。人間には仕事や友達がいますが、犬にはあなたしかいません。そのことを忘れずに、多くの幸せな時間を一緒に過ごしてあげてください。