「不動産投資をしたら管理は管理会社に委託したい」「自分で管理するのは難しい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
ただ、管理会社もたくさんあるのでどうやって選ぶのか迷うところです。大きな投資をしているので失敗はしたくないですよね。
この記事では不動産投資で管理会社を選ぶ際のポイントについて紹介していきます。ぜひ不動産投資で大切な管理会社選びの参考にしてください。
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不動産投資で管理会社選びが大切な理由
不動産投資は物件購入がゴールではありません。購入後、いかに物件の資産価値を保ちつつ空室を作らずに家賃を回収し続けられるかが大切です。
しかし、それらを個人でやることは簡単ではありません。そのため管理会社の存在が重要になってきます。
しっかりした管理会社を選ばないと入居者が見つからず空き室だらけになったり、建物自体の価値が下がったりしてしまいます。そうなればせっかく不動産投資をしても損する形になりかねませんよね。
不動産投資の管理会社選びは不動産投資成功のカギです!しっかりと見極めて不動産投資を成功に導いてくれる管理会社を選びましょう。
不動産投資で関わる2つの管理会社
不動産投資の管理会社は2つに分かれます。「賃貸管理」と「建物管理」です。1つの物件で同じ会社がどちらも行っている場合もありますし、別の会社が行っている場合もあります。
賃貸管理会社
賃貸マンションやアパート、オフィスなどの賃貸物件の管理・運営を行う会社のことです。入居者の募集から退居までの一連の業務を行います。
建物管理会社
建物の資産価値の維持、向上のために行われる物理的なメンテナンスを担う会社のことです。
不動産投資の管理会社の主な業務
「賃貸管理」「建物管理」それぞれの具体的な業務について紹介します。
- 入居者募集
- 入居者管理
- 家賃管理
- クレーム・トラブル対応
賃貸管理の主な業務は上記4つ。入居者とかかわる部分が賃貸管理の仕事です。入居者からの突然のトラブル連絡にも即時対応を求められる業務ですね。
- 共有部分の清掃
- 設備点検
- 共有部分の補修・修繕工事の計画・実施
建物管理の主な業務は上記3つ。建物をきれいに保ち資産価値を保っていくのが建物管理の仕事です。入居者の満足度にもつながる重要な業務ですね。
不動産投資の管理会社選びの5つのポイント
管理会社を決める際に押さえておきたいポイントは5つです。しっかりと確認しておきましょう。
①管理実績が豊富
物件がある地域での管理実績がある会社のほうが入居者が期待できます。その地域での家賃の相場や入居条件についても詳しいはずです。
②管理手数料
管理手数料は多くの会社で家賃の3~5%と言われています。条件が同じなら安い方を選んだ方かいいですよね。
③担当者と連絡が取りやすい(レスポンスが早い)
担当者との連絡の取りやすさ、レスポンスの早さは後々の対応に大きく影響します。入居者への対応と同じと考えてもいいです。
連絡が取りにくいということは、トラブルやクレームがあった際の対応が遅れることになります。それにより入居者の不満がたまり退居ということにもなりかねません。
④トラブル対応が早い
トラブル対応の早さは入居者の満足度につながります。「水漏れが発生した」や「ご近所トラブル」など日常的に起こりうるトラブルに即座に対応してくれるかは重要なポイントです。
⑤保証会社との連携の有無
家賃滞納や夜逃げなどにより家賃が回収できない場合、家賃収入が減ってしまいます。そのような場合に備えるために保証会社と連携している方が安心です。
不動産投資の管理会社選びの3ステップ
管理会社を選ぶ際には次の3ステップで進めていきましょう。とてもシンプルですが、とても重要な工程です。
①リサーチ
物件周辺にある管理会社を3つほどピックアップ。店長クラスの方とお話しできるよう事前に連絡を入れて対応していただきましょう。
②ヒアリング
訪問した会社の賃貸付けするための戦略を確認しましょう。どのくらいの家賃でどのような条件なら空室を作らずに常に入居者がいる状態にできるかという質問をしてみてください。
しっかりと客付けするための戦略がある会社であれば具体的な回答があります。具体的な回答が得られない場合は、賃貸付けは運に任せることになってしまいます。
③比較検討
各社の訪問が終わったら、比較します。対応が良く、賃貸付けの強いと判断できる会社を選びましょう。
大手管理会社と地場管理会社のメリット・デメリット
テレビCMでよく見るような大手の管理会社と地域の管理会社どちらを選ぶかも悩むところではないでしょうか。どちらにもメリット・デメリットはあります。それぞれの特徴を理解してあなたに合う方を選んでください。
大手管理会社のメリット
業務内容がしっかり組織化されており、安定した管理体制が整っている点は大手管理会社のメリットです。また、全国規模のネットワークはとても魅力的ですね。
大手管理会社のデメリット
大手管理会社は社内規定がしっかりしているがゆえにイレギュラーなトラブル発生には弱い点がデメリットです。担当の確認や社内の承認などで素早い対応が難しい場合があります。
地場管理会社のメリット
地場管理会社のメリットは何と言ってもその土地でのつながり強さです。
地元のさまざまな業者とのつながりもあるでしょうし、募集条件を決める際にはその土地に需要のあるものを提案してくれるでしょう。
地場管理会社のデメリット
地場管理会社は知名度の低さがデメリットとなります。大手管理会社のような飛び込み客は期待できません。
建物管理会社の見極めポイント
これまで賃貸管理会社を選ぶポイントについて紹介してきましたが、建物管理会社を選ぶ際の基本的には同じです。しかし、さらに下記の2点を加えてチェックしておきましょう。
- 共有部分がきれいかどうか
- 修繕積立金と建物管理費を管理しているかどうか
その会社が管理している物件の共有部分であるエントランスや廊下、駐輪場などを見るとしっかりと仕事をしているかどうかがわかりますよ。
将来的に修繕が必要になった時のための費用をしっかり徴収、管理できているかも大事なポイントです。
不動産投資の管理会社との付き合い方
どんなにしっかりした管理会社を選んだとしても「任せきり」にすることは絶対におすすめできません。
管理会社の担当者は1人で複数の物件を抱えています。そのため口うるさいオーナーの物件や大口の物件を優先し、あなたの物件が後回しにされる可能性もあります。
「任せきりで大丈夫」と思わずに定期的に連絡を取ったり、管理会社を訪問したりして関りを持ち続けましょう。
管理会社選びは不動産投資のカギですが、さらにその後の関係を大切にすることで不動産投資成功にまた1歩近づくことになります。
不動産投資の管理会社が合わないと思ったら乗り換えるのもあり
いい管理会社を選んだと思っても実際に業務委託してみたら何か違う、いい管理会社だったのに10年、20年したら変わってしまったということもありますよね。
ずっと同じ管理会社とお付き合いできることが理想ですが、もしうまくいかなくなったらほとんどの場合は管理会社の乗り換えも可能です。
乗り換えの際は、複数の管理会社に訪問し、話を聞いて比較検討してみましょう。セミナーなどに参加して情報を得るのもいいですね。
また、たくさんのオーナーさんと出会うことで、いい管理会社を紹介してもらえるかもしれませんよ。
まとめ 管理会社選びが不動産投資成功のカギ!
不動産投資の管理会社選びのポイントについて紹介しました。管理会社は投資のパートナーです。長くお付き合いできる会社をしっかり見極めて選びましょう。
- 実績が豊富
- 管理手数料
- 担当者と連絡が取りやすい(レスポンスが早い)
- トラブル対応が早い
- 保証会社との連携の有無
管理会社選びのポイントは上記5つです。また、管理会社ごとに得手不得手がありますので、自分自身でしっかりと基準を持って選ぶことでさらに後悔のない管理会社選びができますよ。