「お気に入りの服にシミがついた!」「重曹はあるけど、シミの落とし方はわからない!」と困っていませんか?
お掃除アイテムとして有名な重曹は、実は服についたシミを落とすためにも非常に役立つアイテムです。
今回は重曹を使ったシミの落とし方や注意点、重曹が持つシミ落とし以外の効果についてお伝えします。
「わざわざ洗剤を買いに行くのも面倒」という方は、ぜひこの記事を読んで、重曹を使ったシミ落としをしてみましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22896933)
まずは重曹で落とせるシミか確認しよう
重曹を使ったシミの落とし方をお伝えする前に、どんなシミに重曹が有効なのか説明します。
重曹で落とすことができるのは以下2種類のシミです。落としたいシミが当てはまるかどうか確認してください。
- 油分
- 黄ばみや黒ずみ
重曹は、料理やお菓子をこぼしてついた汚れの油分や、服に皮脂がついて生じた黄ばみや黒ずみに効果があります。
多くのシミは油分が原因で生じるので、シミができてしまった場合は、まず重曹を使ってみてよいでしょう。
重曹が使える服か確認して失敗を防ごう
シミ落としに失敗しないために、重曹を使える服かどうか確認しましょう。重曹が使えない3種類の服を紹介します。
- 水洗いができない服
- 色が濃い服
- 天然染めの服
水洗いができない服は、シミ落としの最後に、重曹を洗い流すための水洗いができないので、重曹は使えません。
また、色が濃い服や天然染めの服は、重曹を使うと色が落ちてしまう可能性があります。
服の目立たないところにシミ落としを行い、重曹を使っても色が落ちないかどうかテストするのがおすすめです。
重曹を使ったシミの落とし方①重曹ペーストを使う
ここからは、重曹を使ったシミの落とし方を紹介します。まず紹介するのは、重曹ペーストを使った方法です。
おおよそのシミ汚れは、この重曹ペーストを使用すれば落とせるので、試してみてください。
- 重曹ペーストを作る。
- 重曹ペーストをシミ部分に塗る。
- シミ部分に食器用洗剤をもみ込む。
- 30分ほど放置し、水で洗い流して洗濯する。
シミの落とし方①重曹ペーストを作る
重曹ペーストとは、重曹と水を混ぜ合わせペースト状にしたものです。「重曹:水=2:1」の割合で混ぜます。
重曹ペーストの量に決まりはありません。まず重曹大さじ1杯分で作り、足りない場合に作り足すのがおすすめですよ。
シミの落とし方②重曹ペーストをシミに塗る
作った重曹ペーストを、シミ部分を覆うように塗ります。塗る際は、スプーンや歯ブラシを使いましょう。
シミ部分の裏にタオルを敷いておけば、シミが他の部分に移ってしまうのを防げるので安心です。
シミの落とし方③シミ部分に食器用洗剤をもみ込む
重曹ペーストを塗った部分に食器用洗剤を数滴垂らし、手でもみ込んで馴染ませてください。
この時、水に浸しながらもみ込めば、シミ部分に重曹や洗剤がより染み込みますよ。
シミの落とし方④30分ほど放置し、水で洗い流して洗濯する
重曹ペーストと食器用洗剤をもみ込んだら、30分ほど放置してシミを分解していきます。
30分ほど放置したあと、シミ部分を水で洗い流して、普段どおりに洗濯機で服を洗えば、シミ落としの完了です。
重曹を使ったシミの落とし方②血液には重曹水スプレー
衣服についてしまった血液は、水と重曹を混ぜた重曹水スプレーを作って、きれいに取り除きましょう。
重曹水スプレーを使った血液のシミ落としは、以下4つの手順で行ってください。
- 水500mlと重曹大さじ1杯を、空のスプレーボトルに入れ混ぜる。
- 重曹がしっかりと溶けたらシミ部分に吹きかける。
- 数分放置し、水で洗い流す。
- 普段どおりに洗濯する。
「空のスプレーボトルがない」「シミの範囲が広い」「靴下などの小さいものにシミがある」という方もいるでしょう。
そのような方は、バケツや桶などに重曹水を作り、服を浸けておくという方法でシミ抜きすると良いですよ。
重曹を使ったシミの落とし方③重曹+αで色素を落とす
ワインやジュースなどの色素は、重曹だけでは落としきれません。しかし重曹に+αすることで落とせるようになります。
シミ落としをするタイミングによって、+αするものが変わるので、以下2つのパターンに分けて紹介しますね。
- シミがついた直後
- シミがついてから時間が経っている時
シミがついた直後なら重曹+熱湯
服にシミがついた直後であれば、重曹に熱湯をかけることで、シミを取り除くことができます。
重曹と熱湯を使用したシミの落とし方は以下のとおりです。シミが乾かないうちにやってみてください。
- シミ部分を覆うように重曹をかける。
- シミが薄まったら、シミの外側から熱湯をかける。
- 普段どおりに洗濯する。
時間が経ったなら重曹+クエン酸や漂白剤
服にシミがついて時間が経っているなら、重曹に加えクエン酸や酸素系漂白剤を使うことで、シミを落とすことができます。
重曹とクエン酸を使う方法、重曹と酸素系漂白剤を使う方法を紹介しますので、やってみてくださいね。
- 重曹と水を2:1で混ぜ、重曹ペーストを作る。
- 重曹ペーストをシミ部分に塗る。
- 水200mlとクエン酸小さじ1杯を混ぜ、シミ部分につける。
- 10分ほど放置し、水で洗い流す。
- 普段どおりに洗濯する。
手順③では、強酸性のクエン酸が洗濯洗剤の洗浄力を弱めないように、しっかりと水で洗い流してください。
- 重曹と水を2:1で混ぜ、重曹ペーストを作る。
- 重曹ペーストをシミ部分に塗る。
- 酸素系漂白剤(液体タイプが便利)をシミ部分にもみ込む。
- 10分ほど放置し、水で洗い流す。。
- 普段どおりに洗濯する。
酸素系漂白剤は金属と相性が悪く、ファスナーなどの金属部分をボロボロにしてしまうので注意が必要ですよ。
重曹を使ったシミの落とし方④重曹+酢を使う
クエン酸や酸素系漂白剤が自宅にない方は、酢を代用してシミ落としをやってみてください。
酢もクエン酸と同じ酸性です。重曹と混ざることで泡が発生し、その泡がシミ部分に入り込んで汚れを浮かせます。
先ほど紹介した血液シミの他にも、シャツの襟やスニーカーなどの黄ばみに効果があります。
重曹と酢を使ったシミの落とし方は以下のとおりです。「酢なら家にある!」という方は試してみてください。
- 重曹と水を2:1で混ぜ、重曹ペーストを作る。
- 重曹ペーストをシミ部分に塗る。
- 酢をシミ部分につける。
- 10分ほど放置し、水で洗い流す。
- 普段どおりに洗濯する。
重曹を使ったシミの落とし方⑤注意点
重曹でシミを落とす際、注意すべきことが3つあります。注意点を確認してからシミ落としをしてくださいね。
- 重曹を使用できない洗濯機がある。
- 作業時は手袋をする。
- 食用グレードの重曹を使用する。
洗濯機によっては、重曹を使用できないものがあります。故障の原因になるので、説明書を確認しておきましょう。
重曹を使う際は、必ずゴム手袋をしてください。重曹は皮脂汚れに強いため、手指の油分を奪い、手荒れの原因になります。
また、扱いやすく安全性の高い、食用グレードの重曹を使用することをおすすめします。
食用グレードの重曹には、他グレードの重曹に比べてキメが細かく、ペーストを作りやすいという特徴があります。
重曹のパッケージに「食品用」「食品添加物」「炭酸」の表記があるものが食品グレードの重曹です。
パッケージの品名欄などに記載されているので、確認してから購入や使用をしてくださいね。
重曹はシミ落とし以外にも効果あり!
ここまででシミ落としに使うアイテムとして紹介した重曹は、シミ落とし以外にも、以下のような効果を持っています。
- 消臭
- 汗ジミ予防
洗面器でぬるま湯と重曹大さじ3杯を混ぜ、服を入れて1時間ほど放置して洗濯すると、消臭や臭い防止の効果を得られます。
ワイシャツや白いTシャツなどを洗濯する際、気になる部分に重曹ペーストを塗っておけば、汗ジミの予防になりますよ。
日頃から重曹を使用すれば、しぶといシミと戦う必要がなくなり、臭いや汗ジミの予防にも繋がるのです。
なんで重曹でシミが落ちるの?
重曹を使ったシミの落とし方をお伝えしましたが、そもそも、なぜ重曹はシミ落としに効果的なのでしょうか?
理由は、重曹がアルカリ性であることに加え、油分やタンパク質の分解も得意だからです。
アルカリ性である重曹は、特に酸性の汚れに強く、汚れを分解し水でも流せる状態に変える働きをします。
また、重曹は、シャツの黄ばみに含まれる皮脂や血液に含まれるタンパク質を分解することもできますよ。
重曹を使ったシミの落とし方は簡単!効果もたくさん!
今回は、重曹を使ったシミの落とし方や注意点、重曹が持つシミ落とし以外の効果についてお伝えしました。
重曹と水を混ぜた重曹ペーストは、多くのシミに効果があるので、シミ落としの際は、まず重曹ペーストを作りましょう。
また、シミが落ちやすいのは、シミがついてすぐのタイミングなので、できるだけ早い対処を心がけてください。
やり方は簡単なので、幅広く活躍する重曹の使い方を理解すれば、どんな汚れにも対処できるようになりますよ!