近年よく耳にする「格安SIM」とはいったい何なんだろう?と考えたとこがあるのではないでしょうか。さらにSIMと聞いても何を指しているかも分かりませんよね。
「今更説明されても分からないし、面倒そうだからやらなくていい」と考えている方は多いのではないでしょうか。また「安いと変な回線で、不具合とかに悩まされたりしたら不安だからやめておこう」と思うでしょう。
今回はそんな方向けに、「格安SIMとは何か」「格安は安いと分かるんだけどSIMって何なのか」、そもそもなぜ「安い!」と言われているかを簡単に説明していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3419276?title=SIM%E4%BA%A4%E6%8F%9B&searchId=2334802804)
格安SIMとは何なのか?
今まで携帯電話は決められた大手3社でしか契約できず、毎月大体7,000~9,000円程度の通信費を払っている方が多いでしょう。
格安SIMとは、大手通信会社であるau・docomo・ソフトバンクの3社に比べて、月々の通信費が安く利用できる通信サービスのことです。毎月大体3,000円程度まで抑えられるところが特徴です。
格安SIMの「SIM」とはスマホの中に入っているICチップ(利用者の情報や電話番号などが記録されているもの)のことを指しています。また格安SIMが入ったスマートフォンは、「格安スマホ」とも言います。
安いのに格安SIMに乗り換えないのはなぜか
スーパーのセールはすぐに買いに行ってしまうのに、通信費が安くなると聞いても乗り換えないのはなぜでしょうか。それは、中身が分からないからです。
例えば、スーパーの広告でキャベツの特売があります。キャベツが198円→50円になっていたら、買いに行きませんか?それはキャベツという商品が、どういう物でどう利用できるかを明確に理解しているからです。
しかし「格安SIM」と聞いて、どういう物かはっきりと思い浮かべられる人は少ないでしょう。
携帯代が安くなるとは分かりますが、「なぜ安くなるのか、信用できる会社なのか、じゃあ大手通信会社は何で安くしないのか」などあなたの中に疑問や不安が溢れているから変更しないのです。
格安SIMが大手通信会社よりも安くなる理由とは
大手通信会社では回線をつなぐためにアンテナや基地局を自費で設置し、通信設備に投資しているため多額の費用が掛かっています。
その費用を利用者の通信料に上乗せしているため、高く設定されているのです。
一方で格安スマホは、自社で通信設備を設置せずに、その大手通信会社が設置した回線を借りています。そのため、人件費や設備投資のコストをカットすることででき、通信費を安くできるのです。
格安SIMには向き不向きがある!
格安SIMには手厚いサポートがある大手通信会社に比べて向き不向きがあります。スマホをどのような使い方をしている方が格安SIMに向いているかを箇条書きにしましたので、参考にしてくださいね。
- 毎月の通信費を安くしたい方
- 2年契約に縛られないで使いたい方
- キャリアメールを使っていない方
- 店舗でのサポートが必要なく、自力で調べたりしてどうにかできる方
- Wi-Fiを中心に使用している方
- 仕事などでスマホが2台必要な方
- 通話をあまり使わない方
以上の方が格安SIMに変更しても不便なく使える方と言えるでしょう。
もちろん、絶対にこの方は契約した方がいいというわけではないので頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いです。
現在使っているスマートフォンをそのまま使えるのか?
現在使っている大手通信会社によってはそのまま端末を使えない場合があるので、新しく契約したい格安SIM会社に必ず確認してみましょう!
現在契約しているところがauの場合、乗り換え先の格安SIM会社がau回線を利用していると、SIMカードを差し替えるだけなので、現在使っているスマートフォン(端末)はそのまま使えます。
その場合は端末がそのままなので、電話帳や画像などのデータ移行やアプリの再インストールも必要ありません。
仮にSIMカードが合わないから諦める必要はなく、その場合には契約先にSIMロックの解除を依頼すれば大丈夫なので確認してみましょう!
格安SIMとは今までと変わらずネットは使えるのか?
ネット回線=通信回線は今まで通り使えますが、格安SIMの通信回線は大手会社から借りてきているので、通信量や時間帯によって通信速度が劣ることがあります。
しかし、普通に使用していて繋がりにくいなどの不具合は感じないので、月々の値段を考えれば打倒とも言えるでしょう。
あくまでプランを自分が使用する分のデータ量で設定しておけば、ネットは問題なく使えますので安心してください!
格安SIMの良いところ!
ここでは格安SIMの良いところを3点ご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 大手通信会社に比べて通信費が安い
- 2年契約がない
- データ容量プランの区分が細かく設定されている
大手通信会社に比べて通信費が安い
格安SIMの良いところは何と言っても安さです!大手だと大体7,000~9,000円程度かかっている通信費が2,000~3,000円程度に抑えられるところが大きいでしょう。
2年契約がない
大手通信会社は基本2年契約で、2年未満に解約すると解約金が発生してしまいます。
格安SIMでは自動更新がなく基本6ヶ月以内に解約すると解約金が発生してしまいますが、7ヶ月以降はいつでも解約可能です。プランによっても解約金がかからない場合もありますので、契約時によく確認しましょう。
データ容量プランの区分が細かく設定させている
大手に比べてデータ容量区分が細かく設定されており、自分にあったプランを選ぶことが可能です。
大手通信会社だと1GB以上使うと月額料金が変わったり、使い放題のプランをメインに扱っていて自分に合うプランがなかったりします。
格安SIMでは1GB・2GB・3GB…などと細かく分かれていたり、3GB、15GB、25GBと設定されているところもあります。
格安SIMの悪いところ!
今まで格安SIMの良いところばかりご紹介していたので、悪いところもご説明します!
- キャリアメールが使えない
- 店舗が少ないので、直接のサポートが難しい
- 通信速度が多少劣る
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは大手通信会社の独自機能である「~@docomo.ne.jp」や「~@ezweb.ne.jp」などのメールアドレスのことを言います。
こちらは、格安SIMに乗り換えた時点で使えなくなりますのでご注意ください。事前に使用しているサイトのアドレスを変更するなどの対応が必要になります。
店舗が少ないので、直接のサポートが難しい
大手通信会社はあちらこちらに店舗がありますが、格安SIMを扱う店舗は少ないの直接のサポートは受けずらいです。
格安SIMは人件費を抑えて費用を安くしているため、大手で機種変更などを店舗で行っていた方には不便と感じるかもしれません。
しかし、家の近くに店舗がある場合にはあまり関係がないと思いますが、転勤などで地方に移る場合などは気を付けた方がいいでしょう。
また最近では大手通信会社の店舗でも格安SIMを扱っているところが増えていますので、お近くの店舗で扱っているか調べてみてください。
通信速度が多少劣る
大手通信会社から借りているため、通信速度が多少劣る場合があります。しかし、普通に使ってあまり気にならない程度なので、価格を考えれば打倒とも言えます。
気になる方は、多くデータを取り込む場合にはWi-Fiを使用したり、データ容量が多めなプランにしておくなど対策をしておいた方がいいかもしれません。
格安SIM会社は選ぶポイントとは
最近では格安SIMは多くの会社が扱っていて、多すぎてどれが良いのか分からないという人は多いでしょう。自分に合った格安SIM会社を選ぶために3点簡単にご説明していきます。
- 電話番号での通話が多い場合、通話プランがあるか
- 毎月使う程度のデータ量プランがあるか
- 身近に実店舗があるか
電話番号での通話が多い場合、通話プランがあるか
格安SIMでは、データ量がメインでプランを設定していることが多いので、通話プランが少ない場合があります。
10分間だけ無料や月60分かけ放題などのプランだけのところもあるので、電話番号(090ーなどの番号で掛けるもの)をメインに使っている人はそれにあったプランがあるところを選んだ方がいいでしょう。
毎月使う程度のデータ量プランがあるか
毎月使用するデータ量相当のプランがあるところです。Wi-Fiメインに使っていると毎月1~2GB程度しか使わないこともあります。
その場合、5GBのプランにしているとずっと使わないデータが、翌月に繰り越されて余ったままで勿体ないですよね。家族がいればデータは分け合ったりできますが、一人だと使わない場合も多いです。
なので、自分にあったプランを設定できるところを探して、より月々の支払いを安くする方が良いのではないでしょうか。
身近に実店舗があるか
大手通信会社に比べて店舗が少ないですが、中には実店舗が多くある場合もあります。
店舗が身近にあれば、何か不具合があった場合に自力で頑張って解決しようとしなくても店舗に行って解決方法を聞けるので安心して使えます。
まとめ:通信費が安くなる格安SIMとは!
格安SIMが大手通信会社より安く提供できるのは、人件費を抑えて大手の回線を借りているからです!
現在使っている端末をそのまま使えて、その場合はデータ移行やアプリを再ダウンロードする手間もありません。しかし、現在使っている端末と同じ回線を使用している格安SIMを利用した方が手続きもスムーズです。
大手通信会社は日割り計算はしないので、格安SIMへの乗り換えは月末に行うのがおすすめ!
携帯代が高いと思っている人は、この機会に格安SIMに乗り換えてみてはいかがでしょうか。通信料は格安SIMが断然安いので損はしませんよ。