「5gの普及でwifiが不要になるかも、なんて耳にするようになったな。自分はwifiよく利用するけど使えなくなると不便だな」
「最近5gって言葉をよく耳にするけどwifiとは別物なのだろうか?2つは関係しあうのだろうか?便利・快適になるなら利用したいんだけどな。うーん、分からない」
そんな風に頭を抱えていませんか。分かったようで分からない、そんなモヤモヤした状態を解消すべくこの記事を書きます。ぜひ、読み進めてみて下さいね。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%bb%e3%82%b7%e3%83%93%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3-%e3%83%96%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%82%b8%e3%83%b3%e3%82%b0-3570138/
wifiとは無線で通信する方法(物を指す言葉ではない)
先ずはよく耳にする「wifi」という言葉を説明します。一言で言えば「通信方法」のことです。形のある物を指す言葉ではありません。
あなたが使うネットワーク対応の端末(スマホなど)とケーブルなどを使わずに「無線」で接続することが出来る、その方法のことです。
インターネット利用に配線が不要なため、利用場所がゴチャゴチャしません。電波が届く範囲であれば端末と接続できるようになります。
5gとは第5世代のモバイル(移動)通信システム
5gを一言で説明すると「第5世代のモバイル通信システム」のことです。5gの「g」は「Geneation(ジェネレーション)」を表します。
場所に固定されている通信システムではなく「モバイル」、つまり移動しながら通信が可能なシステムを指します。
5gが5世代目なので、当然1~5と進化してきました。第1世代から5世代までどのように進化したかを下記にまとめました。
- 1g(第1世代)
・自動車電話
・ショルダーフォン(肩掛けカバンのような大きさの携帯電話)
↓ - 2g(第2世代)
・携帯電話
・メール
↓ - 3g(第3世代)
・iモード(携帯でウェブページ閲覧が可能)
・カメラ付き携帯
↓ - 4g(第4世代)
・スマートフォン
・タブレット
↓ - 5g(第5世代)
・自動運転、ドローン
・AIやVR(バーチャルリアリティー「仮想現実を体感する」)
第1世代から第5世代と進むにつれてモバイル通信が大容量・高速になってきました。現在は4gと5gが主流となってます。
そして今後は徐々に5gの占める割合が高くなり、様々なサービスやモバイル端末が進化することが予想されます。
5gの3つの特徴
次に5gの特徴を書いていきます。大きく3つの特徴があります。先ずは下記の表を見て下さい。その後、個々を説明していきます。
- 超高速大容量
- 超低遅延
- 超多数同時接続
超高速大容量
5gの超高速大容量とは、通信速度が上がることを指します。5gは4gに比べて速度が20倍の設定をされています。
このことにより、データ容量の大きい動画も快適に伝送できるようになります。VR(バーチャルリアリティ「仮想現実」)も体感できます。
超低遅延
5gの超低遅延とは、タイムラグが無くなることです。あなたは年末のカウントダウン中継などで、現実と放送画面のズレを感じたことはないでしょうか。そのことです。
これが解消されることで、自動運転が可能となる、医療などの遠隔操作も問題なく対応できるようになります。
超多数同時接続
5gの超多数同時接続とは、サービスエリア内で多くの端末(スマホ等)が同時に接続できることを指します。5gは4gの10倍とも言われています。
このことで、IoT(インターネット・オブ・シングス)の普及が速くなります。IoTとは「あらゆるものがインターネットにつながることを指します。
5gのメリット(快適さがアップしてIoTが普及促進される)
5gのメリットはたくさんありますが、大きくくくると下記の2つになります。
- 通信が快適になる
- IoT普及促進
先ず1つ目の通信がより快適になることが挙げられます。これは上記に記した通り、5gは4gに比べて速度が20倍ですから当然通信が快適になります。
2つ目の「IoT普及促進」とは、あらゆるものがインターネットにつながることで様々な場面で(家庭や職場に限らず)IoT機器が利用されることを指します。
家庭や職場の機器はもちろん、お店や病院、工場などの場でもインターネットによる操作や制御が可能となります。
5gのデメリット(セキュリティ面が心配事項)
5gは4gに比べると圧倒的なデータ量を高速で処理することが出来て、様々な面で快適さが増します。しかしメリットの大きさの裏にはデメリットも含まれてます。
大きなデメリットは、ずばり「セキュリティ」のことです。これに関しては2つあります。
1つ目として「あなたの情報が盗まれる可能性が高まる」ことが挙げられます。つまり5gは4gの20倍もの情報が増える分、危険も増えるということです。
2つ目として「サイバー攻撃される確率が高まる」ことが挙げられます。つまり5gは4gの10倍も端末につなげられるその分だけ、危険が増えるということです。
5gとwifiの関係(5gが普及してもwifiは必要)
5gとwifiは共に無線でインターネット接続が出来ます。そしてお互いがお互いの違いを活かし助け合うような関係を持っています。
5gは「広範囲のエリアでの通信が強み」となり、屋外や遠隔地での通信に適しています。(基地局が増える分だけ広範囲の通信が可能となります)
wifiは「限定されたエリアでの通信が強み」となり、自宅やオフィス、観光施設など狭い範囲での利用に適しています。
5gとwifiはそれぞれ違う周波数の電波を使用しているため、互いが互いの強みを活かしているわけです。
5gとwifiの違い(5gには携帯電話回線の側面がある)
5gとwifiは両者とも無線でインターネットに接続できるので全く同じものと考えがちですが、両者には大きな違いが1つあります。
その大きな違いとは、5gには「携帯電話回線の側面」があるということです。
つまり、どこの携帯電話会社と契約するかで「使えるスマホが違ったり」「通信エリアや速度に違いがあったり」「プランにより料金が違ってくる」のです。
もしこれから5gの利用を考えるなら自分がどこの回線(どこの携帯電話会社と契約するか)を選ぶのも重要となります。
5g対応wifiルーター(選び方は3つの手順で安心です)
ここまで「5gとwifi」について書いてきました。ここからは5gを活用する為にどのように製品を選んでいけば良いか説明します。
先ずは5g対応の端末(スマホなど)を持っていることが必須です。次に「5g対応のwifiルーター」を選びます。
ルーターとは「wifi接続するのに必要な機器」のことです。製品を選ぶ手順を下記に記しました。
- 使用環境を考える
- 接続可能台数を考える
- 初期設定が簡単なものを選ぶ
1,使用環境を考える
ルーターは電波を飛ばす製品なので「持ち家で家族が使う」か「マンションで一人暮らしの使用」かでは最適なものが変わってきます。
持ち家で様々な方向に電波を飛ばす必要があるのか、マンションの一室で電波を飛ばすのでは選ぶ製品が変わってきます。使用する範囲を考えてみて下さい。
2,接続可能台数を考える
ルーターによっては接続可能な台数に上限があります。接続するものを洗い出しておくと良いです。(スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機、プリンターなど)
家庭での利用の場合、各個人の使い方を把握するのも重要です。また、最大接続数よりも少ない利用の場合、ルーターのパフォーマンスが上がるという側面があります。
3,初期設定が簡単なものを選ぶ
初期設定時のパスワードはアルファベットと数字の組み合わせのため、入力に不安を感じる人もいることでしょう。
そんな人は「ワンタッチで接続できる機能付き」のルーターを選べばいいです。ボタン一つで接続可能なので出だしがスムーズで安心です。
補足事項:オススメのルーターは工事の必要がない製品
最近は「モバイル(ポケット型とも言う)」と「ホームルーター(自宅などに据え置く)」の2種類が現在人気があります。
この2つの優れている点は「工事の必要がない」ということです。有線が不要なのでコードがゴチャゴチャすることもありません。
5g対応wifiルーター(契約時の注意点)
5g対応wifiルーターは様々な携帯電話会社で契約できます。契約する前の注意点を4つ書いていきます。
1つ目は「5g対応の製品は(端末、ルーター共に)4g対応のものより高価であること」2つ目は「あなたの使用するエリアは5gに対応しているか確認すること」
3つ目は「5g対応のプランは4gのプランより高めであること」4つ目は「モバイル(ポケット型)」のバッテリーは長持ちしない」
5gはまだ新しい技術なので4gと比べると製品もプランも高めである点に注意する必要があります。
5gとwifi(まとめ)
以上「5gとwifi」について書いてきました。5gもwifiも無線であるので混同しがちですが、5gには携帯電話回線としての側面があるところが違います。
ですので5gを利用したいと思った時は「5gの端末がいくらか」「5gのプランはいくらか」に注意するとよいでしょう。
また5gはまだ新しい技術なので「対応するエリア」が狭いです。使用する端末がエリア内かどうかの確認も必要です。
5gは便利・快適さに加えて、エンターテイメントの面でも、もっともっと楽しい世界を見せてくれるでしょう。あなたもぜひ5gの世界に触れてみて下さいね。