「格安SIMとは何か?」と聞かれると意外と答えることが出来る人が少ないのではないでしょうか?
CM等でもよく流れるので知名度は高まってきていると思います。格安SIMについて興味はあるけど詳しく知らないという方へ向けた内容となっています。
このページでは格安SIMについての知識と選び方のポイントについて詳しく解説していきます。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/63690/)
SIMとは何か?
そもそもSIMとはスマホに挿入されている小さなICカード(SIMカード)のことです。
SIMカードには電話番号や契約者の情報等が記録されており、携帯電話回線を使った通話、データ通信、SNSの使用が可能となります。
SIMカードは契約した携帯電話会社から発行されますが、契約したタイミングで会社側がすでに挿入してくれている場合もあります。
ちなみに一般的には大手携帯電話会社で契約した場合、SIMロックというのがかけられていて契約した会社以外のSIMカードは使えないようになっています。
どうして格安SIMなの?
格安SIMを提供している会社は「MVNO」と呼ばれており、大手の携帯電話会社の回線を繋ぐための設備を借りることで、コストを抑えられ格安で運用が可能となっています。
具体的に言うと、回線を繋ぐためにアンテナや基地局をたてたり、ショップを自前で持つといった設備投資や人件費を削減することで格安SIMとして提供ができるのです。
自前で携帯電話サービスの設備やショップを持とうとする方がコストがかかるみたいです。
SIMカードには大きさと機能がそれぞれ3種類ある
SIMカードは3つの大きさに分けられていて 標準SIM(MiniSIM) > microSIM > nanoSIM という順に小さくなっていきます。
現在、主流となっているのは一番小さい「nanoSIM」です。
ユーザーの使用目的に合わせて機能も3種類選択することができ、選べる機能は以下の表の通りです。
電話回線による通話 | 電話回線によるデータ通信 | 電話番号あてに送るショートメール | |
音声SIM | 〇 | 〇 | 〇 |
データSIM+SMS | × | 〇 | 〇 |
データSIM | × | 〇 | × |
格安SIMカードの選び方のポイント
SIMカードを選ぶ際に気を付けたいポイントは大きく3つあります。
- 使いたいスマホのSIMカードを入れるスロットサイズに対応しているか?
- 用途に合わせて通話、データ通信、SMSの機能を選択したSIMとなっているか?(使える機能が多い程、高いです。)
- 自身の利用スタイルに合った料金プランか?
1と2については前述の通りですが、3については様々な料金プランがあるので自身の利用スタイルに合わせたプランを選択しましょう。
中にはSNSのデータ通信が無制限になったり、動画サービスの通信が無制限になるといったデータフリーオプションがあるので是非、自分に合ったプランを探してみて下さい。
格安SIMのメリット・デメリットとは
格安SIMは携帯料金を少しでも安く抑えたい人にとっては魅力的なサービスですが、もちろんデメリットもあるのでメリットと合わせてご紹介します。
格安SIMのメリットとは
格安SIMのメリットは安いだけではなく、他にも良いところがたくさんあります。
- 料金プランの種類が豊富
- 契約期間の「しばり」がゆるやか
- ドコモ・au・ソフトバンクなど大手携帯電話会社と比べて安い
- SIMフリースマホだとSIMを差し替えるだけで簡単に通話等が使える
格安SIMのデメリットとは
次に格安SIMのデメリットを紹介します。(最近はサービス向上も進んできているので改善されている所もあります。)
- 大手携帯電話会社(キャリア)のメールアドレスが使えない
- 家族間や同じキャリア間の無料通話が使えない
- ショップが少ない為、サポートが受けづらい。
- 通信速度が大手と比べて遅め ※速いSIMもあり
格安キャリアプランと格安SIMはどっちが安いの?
今までは大手携帯電話会社の料金プランは格安SIMと比べるまでもなく、高めでした。
しかし、2021年、各大手携帯電話会社は格安の新料金プランを展開し値下げしており、結局どっちが安いのかと疑問に思った方の為にキャリアプランと格安SIMのプランを比較しました。
各大手携帯電話会社(キャリア)の新料金プラン
- ドコモでは「ahamo」が2980円/月
- ソフトバンクでは「Softbank on LINE」が2980円/月
- auでは「povo」が2480円/月
※新料金プランはいずれもデータ使用量は20GBまで使用することができます
格安SIMの最安料金プラン
- 楽天モバイルで0円/月
- BEAGLEで1276円/月
- LINEMOBILEで1210円/月
※データ使用量が1GB以下の場合、LINEMOBILEのみ500MB以下
比較してみるとまだまだ格安SIMに軍配が上がります。しかし、データ使用量が20GBの格安SIMプランはあまりないのでデータを多く使う方はいいかもしれません。
ちなみに同じデータ使用量という条件で見てみると「mineo」という格安SIMでは1980円/月で20GBまで使えるのでやはり格安SIMの方が安いです。
格安SIMのよくある質問
格安SIMについて知り始めた方の多くが疑問に思う点をQ&A形式でまとめましたので参考にしてみてください。
Q.今の電話番号をそのまま使用できる?
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)という制度を利用することで、携帯電話会社をMVNOに変えても、今の電話番号をそのまま使用できます。
Q.SIMカードを紛失してしまったら?
携帯電話会社に依頼して再発行してもらうことができますが手数料が2000円程かかります。第三者による不正利用も考えられますので早めの対応をしましょう。
Q.災害時にも問題なく使える?
MVNOは大手携帯電話会社の通信設備を借りて運営されています。そのため、通信エリアや堅牢性は大手キャリアと同等ですので、格安SIMだから使えないということはないでしょう。
まとめ
この記事では、格安SIMについての知識と選び方のポイントなどについてご紹介しました。
正しい知識もなく勢いで購入すると損をしてしまう可能性があるので、少しでもお得に格安SIMが欲しいと思われた方は格安SIMについての正しい知識を身につけましょう。
現在では、格安SIMといっても色々な種類や料金プラン、オプションがあります。様々な組み合わせで自分にあった最安の携帯料金プランを是非、検討してみてください!