格安スマホにもショートメールがあるのですが、実際にそれを使ってやり取りをすることは殆どありません。私も格安スマホにして6年程経ちますが、ショートメールでのやり取りは数えるほど。
だからといってショートメール機能がいらないかというとそんなことは無く、むしろ必要なことが多いのです。矛盾しているかもしれませんが事実になります
こちらの記事ではそんなショートメールが必要な理由やショートメールを使う上でのメリットなどを紹介しています。
「ショートメールなんていらない」と思っている方に、ショートメール機能がいかに必要かを知ってほしいので、是非最後までお付き合いくださいね。
(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23140167)
ショートメールってなに?まずはおさらい!
ショートメールとは、電話番号あてに短いメッセージのやり取りが出来るサービスで、SMS(ショート・メッセージ・サービス)とも言います。電話番号が分かれば宛先として送信出来るのが利点ですね。
スマホの前の携帯電話の時代、Eメールが登場する以前の通信手段として「電話をかける」か「ショートメール」の2つしかありませんでした。
今ではショートメール以外にメッセージのやり取りをする方法が多く、しかも手軽に出来る様になったので、ショートメールを使う機会はあまりないと思います。
そんなショートメールにスポットライトを当て、以下の順に説明していきますね。
- LINEがあれば不要?
- ショートメールが必要な理由
- 格安スマホで使うメリット・デメリット
この他にも、ショートメールの基本的なことから格安スマホで使う方法・トラブル例なども記事にしています。
LINEが使えればショートメールは不要でしょ!?
メッセージのやり取りにLINEを使っている人はとても多いでしょう。手軽に使えて無料となれば、これほど便利なものはありません。
「LINEが使えるなら要らないんじゃ?」と思う方もいるでしょうが、LINEとショートメールではそもそもの利用目的が違います。
LINEは主に友達とのやり取りや企業の情報を知ることに使われ、スタンプや動画像も無料で送れます。ショートメールではそういったことは出来ませんが、サービス利用の際の本人確認に使われる事が多いです。
LINEだけで見れば必要は無いように思えますが、色んなサービスやアプリを使う予定があるなら、本人確認の認証の際に使うSMSは必要な機能だといえます。
格安スマホにショートメールは必要!その理由とは?
SMS(ショートメール)は文字数の制限があり、添付ファイルやスタンプを送信することも出来ません。そんなSMSにとても重要な役割があり、本人確認に利用されている事が多いのです。
TwitterなどのSNSアカウントやメールアドレスなどは誰でも比較的簡単・自由に取得が出来る反面、アカウントの乗っ取りやなりすましなどの危険も増加しています。
アプリや会員制のサービスの中には、メールアドレスとパスワードだけでなく本人確認の際に、なりすましが難しく安全性が高いSMSを使った「二段階認証」を利用するところが増えてきています。
SMS機能が無い格安スマホの契約も出来ますが、色々なサービスが利用できなくなることも。特別な事情でもない限り、SMS機能はつけておきたいですね。
格安スマホでショートメールを使うメリットは?
ショートメールでのやり取りは文字数によって料金が変わるのですが、送信をしなければ料金は掛からず、それ以上に多くのメリットがあります。意外に知られていないものなので、1つずつ見ていきましょう。
- 電話番号でショートメッセージが送れる
- バッテリーの消費を抑えられる
- 位置情報の取得が早くなる
電話番号でショートメッセージが送れる
SMS機能があると電話番号でショートメッセージが送れます。たいしたメリットに感じないかもしれませんが、電話番号しか知らない相手にもメッセージが送れるという事です。
利用するのに必要なアプリは特に無く、「LINEを教えたいけど連絡手段が無い」「連絡を取りたいけど電話番号しか知らない」場合などにあると便利ですね。
バッテリー消費を抑えられる
SMS機能が付いていないとバッテリーの消費が早くなる事があり、これには「音声通信」と「データ通信」の2つの電波が関係しています。
SMS機能の付いていない格安スマホだと、データ通信の電波しかキャッチをしてくれないので、音声通信の電波しかない場所に行くと「通信状態が良くない」とスマホ本体が判断。
すると圏外という扱いになり、バッテリーを消費しながら電波を探し続ける事に。こんな問題を解消するのにも、SMS機能は役に立ってくれているのです。
位置情報の取得が早くなる
SMS機能が付いていることで、位置情報の確認が早くなるメリットも。位置情報は主にマップや天気、一部のゲームやフードデリバリーサービスなどを使う際に便利なものです。
位置情報の取得はGPSだけでなく、携帯基地局の位置から距離を測定し位置の特定をしています。SMS機能が付いていないと、基地局の情報がうまくキャッチ出来ず位置情報の取得に時間がかかります。
そうなると、上記のアプリやサービスなどが使いにくくなるだけでなく、バッテリーの消費も激しくなるのでSMS機能はつけておくと良いでしょう。
格安スマホでショートメールを使うデメリットは?
ショートメールを使うためにSMS機能を付ける事で、どんなデメリットがあるのか。といってもデメリットらしいものは無く、料金関係に繋がる2つがあげられます。
- 月額料金が高くなる
- SMS機能のみを外す事は出来ない
月額料金が高くなる
SMS機能が使えるSIMを選ぶと、その分月額料金も上がります。例として「ocnモバイルone」の料金表を見比べてみましょう。
ocnモバイルoneのSIM別料金表(3GBの場合) | |||
SIMの種類 | 音声対応 | SMS対応 | データ通信専用 |
料金 | 900円 | 900円 | 780円 |
データ通信専用のSIMと比べると、120円の差があります。年間になると1,440円になるので、少しでも安くしたい・バッテリーのもちや繋がりやすさは重視しない方はSMS機能は無くても良いでしょう。
SMS機能のみを外す事は出来ない
SMS機能のみを外すことは出来ず、ほとんどの場合SIMカードの変更という形になり、その時に変更手数料+SIMカードの再発行料金として約3,500円ほどかかってしまいます。
SMS機能の付いたSIMからデータSIMに変更をする人は少ないですが「料金をもっと抑えたい」といった方もいると思うので、その際は注意をしてください。
ショートメールで料金がかかるのは「送信時」のみ
ショートメールで実際に料金が発生するのは送信をするときで通話料として請求されます。受信はどれだけの文字数であっても料金は発生しないので、無料で受け取ることが出来ます。
文字数によって変わりますが、1回のショートメール送信が全角70文字までで約3円。最大の全角670文字で33円となっていて、半角文字になると送れる文字数が変わってきます。
メールなどで長文を送ることが多い人だと通話料が跳ね上がってしまうので、注意をしましょう。
格安スマホでメッセージを送るにはアプリがあればOK
格安スマホでショートメールを送るのに特別なものは必要なく、標準で搭載されている「メッセージ」というアプリで送受信を行います。特に設定することなどは無く、立ち上げるだけです。
宛先に直接電話番号を打ち込むことも出来ますが、電話帳から選ぶことも出来るので「あの人の番号は~」となる事も無く使えます。
送受信の履歴も見る事が出来るので、内容の確認も容易にできるのが便利ですね。
格安スマホで使うなら「データSIM以外」を契約する
キャリアでは必ず付いてくる機能でしたが、格安スマホではどうしたらいいのか。それは契約の際のプランをSMSの使えるものを選ぶだけでSMSが使える様になります。
格安スマホのプランは大きく分けると「音声通話SIM」「SMS機能付きデータSIM」「データSIM」の3つです。それぞれの名称などは格安スマホによって違いますが、機能の違いはありません。
その中でSMSが使えるものは音声通話SIMとSMS機能付きデータSIMの2つで、データSIMには対応していません。誤ってデータSIMを契約しないように気を付けましょう。
ショートメール利用時によくあるトラブル例
ショートメールを使っている人たちも、色々なトラブルにあってきています。ほとんどが送受信に関する事ですが、メインで使うものでは無いのでそうなると慌ててしまうものです。
ここではそんな「ショートメールトラブル」で、特に多いあるあるな事を紹介していきます。どれも冷静に対処すればなんてことないので、使う前によくあるトラブル例をみておきましょう。
- 電話番号が間違っていると…
- 文字数がオーバーしていると…
- 電波が悪い場所にいると…
- 格安スマホのプランが対応していないと…
- 相手も格安スマホでデータSIMを使っていると…
電話番号が間違っていると…
電話番号を使って相手にメッセージを送るのがショートメールですが、その電話番号に誤りがあると送ることが出来ません。
電話番号に誤りが無い場合、相手が番号を変えている可能性があるので注意しましょう。自分に届かない場合も、相手に正確に伝わってないかもしれないので要確認です。
文字数がオーバーしていると…
文字数がオーバーしていることも、ショートメールが届かない原因になります。「番号はあってるのにおかしい!」と思ったら文字数を確認してみましょう。
全角で670文字が最大なので、メールの様に長文が送れません。一斉送信などをすると相手によって届かない場合もあるので、なるべく文字数を抑えた利用をしましょう。
電波が悪い場所にいると…
電波が悪い場所だと、ショートメールの送受信が出来ない可能性が高くなります。例えば地下や山奥などは電波が悪くなりやすいです。
そこから離れて電波状況のいい場所に移動をしてから、再度送受信を試してみましょう。
格安スマホのプランが対応していないと…
自分の格安スマホがSMS機能の付いているSIMなのか確認をしましょう。データSIMだとSMS機能が無いので利用する事が出来ません。
お互いにSMS機能が付いてて初めて使えるので、一度確認をしてみるといいでしょう。
相手も格安スマホでデータSIMを使っていると…
相手が格安スマホを利用していて、データ通信のSIMを契約している場合も送れません。
SMS機能が付いているSIMでないとショートメールを使うことは出来ませんので、可能であれば確認をしてみましょう。
まとめると、ショートメールは格安スマホでも必要!
ショートメールは文字数の制限やスタンプ、動画像が送れないなどの制限がありLINEやメールなどと比べると不便な点しか無いように思われるでしょう。
ですが一部のアプリやサービス・SNSのアカウント認証にショートメールを使った認証(SMS認証)が使われており、それらを利用する際にSMSは必要不可欠です。
それ以外にバッテリーのもちを良くする、位置情報の取得がしやすくなるなどのメリットがあります。その反面、SMS機能を付けると月額料金が上がるので安く抑えたい人には悩ましいところ。
それでもデータSIMを使うよりも、快適に格安スマホを使えるという大きなメリットが。余程の理由が無い限り、私はSMS機能を付ける事をオススメします。