「REITに投資をしようと思っているが、おすすめしないと聞き不安になっている」
このように、「REITはおすすめしない」と聞いたことがあるのではないでしょうか。そのような声が多いと、REITに投資しようか考えても、不安になってしまいますよね。
なので、今回はREITの正しい知識を理解するために、「REITのおすすめしない理由」について解説していきます。
この記事を読むことで、REITのデメリットについて知ることができ、毎日の生活を今まで以上によくすることができるので、最後まで読んでいってください!
(アイキャッチ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6837650/)
そもそもREITとは?
そもそもREITとは、「投資信託」の不動産バージョンです。「多数の投資家」からお金を集め、それを「多数の物件」に投資することを投資法人は行っています。
不動産投資は「家賃収入」が収入になりますが、REITの場合は「分配金」という形で投資家はお金を受け取るのです。
REITのような「多数の投資家」が「多数の物件」に投資することを、証券化不動産といいます。
このようにREITは「不動産」と「投資信託」を合わせた癖のある投資法であるので、以下のような様々なデメリットが出てきてしまいます。
- 元本割れリスク
- 金利変動リスク
- 投資法人の倒産・上場廃止リスク
- お金を借りられない
- 自然災害に弱い
- 複利効果がない
次からの項目では、これらのデメリットを詳しく解説していきます。
REITをおすすめしない理由①元本割れのリスク
REITには最初に投資した金額を下回ってしまう、「元本割れ」のリスクがあります。REITは「不動産市場」や「景気の動向」などの影響を受けやすいです。
不動産市場とは「空き物件」や「賃料・地代の低下」などがあり、景気の動向では「コロナ」や「リーマンショック」などがあげられます。
実際にコロナやリーマンショック時には東証REIT指数(日本REITの全体の動き)はかなりの影響を受けました。
- コロナ…約47%下落
- リーマンショック…約32%下落
このようにREITは、不動産市場や景気動向によって「元本割れ」のリスクがあるのがわかります。
REITがおすすめしない理由②金利変動リスク
REITは投資家からお金を集めるだけではなく、銀行からお金を借りて、不動産の購入を行っています。
そのため、銀行の金利が上昇してしまった場合、分配金が少なくなる可能性も出てきてしまうのです。
たとえば、銀行から1,000万円借り、金利1%で10万円返済していたとします。その後もし金利が2%に上昇した場合、20万円を銀行に返さなければいけなくなるのです。
その結果、投資法人が損をして、投資家の分配金が減ってしまいます。REITは、金利の上昇も考慮に入れながら、投資をしなければいけません。
REITをおすすめしない理由③投資法人の倒産・上場廃止リスク
REITは投資信託と同じなので、投資法人の倒産・上場廃止のリスクがあります。
実際に2008年のリーマンショック時には、複数の投資法人が倒産しました。
不動産法人が倒産しても、物件自体の価値がゼロになるわけでないので、物件の売却金の一部が返ってきます。しかし、投資額のすべてが戻ってくる保証はないので注意しましょう。
また、証券取引所の上場廃止基準に該当した時は、上場廃止となってしまうことがあります。上場廃止になってしまったら、REITをお金に戻すことが難しくなります。
REITをおすすめしない理由④お金を借りられない
REITは不動産投資と違い、銀行からお金を借りられないデメリットがあります。
銀行からお金を借りることを「レバレッジ」といいます。レバレッジをかけることで、投資の幅が広がり、効率よく投資を行うことができるのです。
しかし、REITだと金融機関からお金を借りることができないので、少ない資金で増やしていく必要がでてきます。
不動産投資において、一番の恩恵であるレバレッジをかけれないことは、かなりのマイナスポイントとして見られやすいです。
REITをおすすめしない理由⑤自然災害に弱い
REITに投資する先はオフィスビルや住宅、商業施設などの不動産なので、自然災害から大きな影響を受けることがあります。
最近だと「南海トラフ巨大地震」「富士山の噴火」「首都直下地震」など、様々な自然災害による被害が想定されています。
REITは火災保険や地震保険による保証も受けられますが、被害状況によっては分配金が減少してしまうこともあるでしょう。
自然災害が多い日本だからこそ、そのような予測不可能なリスクに対しても考えなければいけません。
REITをおすすめしない理由⑥複利効果がない
複利効果とは、投資で発生した利益を元本に組み込むことで、利益を加速させていくことをいいます。
しかし、支払い方法が「分配金」であるREITは、投資家に直接分配するので、元本の増加は小さいです。
そのため分配金をもらう投資では、「長期投資で大きくしていく」ことが難しくなってしまいます。
では、ここまでREITのデメリットを見ましたが、次の項目では「REITのメリット」について解説していきます。
REITの4つのメリットとは?
REITは確かにデメリットも多いですが、不動産投資や投資信託とは違った魅力もあります。ではどのような良い点があるのでしょうか。
- 少額から不動産投資できる
- 利回りが高い
- 換金しやすい
- 管理の必要がない
少額から不動産投資できる
不動産投資は物件購入だけでも、数十万円を必要とします。しかし、REITは一万円からでも投資をすることができます。
不動産投資とは違い、資金が少ない投資初心者でも手を出しやすいものとなっているのです。
利回りが高い
REITの分配利回りは、東証1部株式配当利回りや国債などと比べ「高い利回り」をもっています。
REIT | 東証1部 | 長期金利 |
約3.5% | 約2% | 約0% |
(出典:https://j-reit.jp/market/03.html)
投資法人は家賃収入や売却益を投資家に「90%分配」することで、法人税がかからないのです。
このことで、投資家に多く支払われるため、高い利回りを保つことができるのです。
法律上定められていることから、分配金が不正に使用されることがない「安心感」もあります。
換金しやすい
REITは一般の投資信託と同じように、証券口座で購入することができます。
証券口座で購入することで、すぐに現金に戻すことができるので、お金がすぐに必要になっても心配がいりません。
物件管理の必要がない
「実物不動産」は購入から物件の手入れまで、様々な手続きや管理が必要です。
しかし、REITは物件の手続きや管理などはすべて専門家に任せることができるので、労力を必要としません。
REITを購入するだけで、不動産物件のオーナーになることができるのです。
REITに向いている人はどのような人?
ではここまでメリットとデメリットを見てきましたが、どのような人がREITをするのに向いているのでしょうか。
- 定期的なキャッシュフローで、今を充実させたい人
- 少額から不動産投資をしたい人
REITは複利効果が得られない分、長期投資には不向きです。しかし、REITは分配金を定期的に手に入れることができるので、「今を充実」させることができます。
また、不動産投資には多額の資金が必要ですが、REITには必要ありません。不動産投資を少額でやってみたい人にもREITは向いているでしょう。
REITや長期投資、不動産投資にはそれぞれの性質があるので、自分に合った投資を考えましょう。
REITはどこから投資すればいい?
REITに投資するためには、最初に口座開設をする必要があります。口座開設を行い証券口座からREITを購入することができます。
最初に口座開設するのに、おすすめの証券口座は「SBI証券」です。
SBI証券は、「国内株式個人取引シェアNo.1」を持っていて、以下のようなメリットがあります。
- 取引手数料が業界最安値
- クレジットカード積み立てでVポイントが入る
- アプリやサイトが使いやすい
- Tポイントの投資ができる
実際に筆者もSBI証券を使っていますが、「自分が保有している株」や「どれだけ利益がでているか」などもアプリから簡単に見れて使いやすいです。
証券口座を開くことは「経済的な自由」になることにつながるので、投資を考えている人は絶対に開設を行うようにしましょう!
REITをおすすめしない理由とは?まとめ
今回はREITがおすすめしない理由について書きました。REITをおすすめしない理由としては以下のものがあげられます。
- 元本割れリスク
- 金利変動リスク
- 投資法人の倒産・上場廃止リスク
- 銀行からお金を借りられない
- 自然災害に弱い
- 複利効果がない
REITは実物不動産投資と違い、自分ではどうにかできないリスクが多くある投資です。しかし、REITにしかないメリットもあります。
- 利回りが高い
- 換金しやすい
- 管理の必要がない
- 少額から不動産投資できる
このことからREITは、定期的な分配金で、今の生活をよりよくしたいと考えている人はREITに向いています
このような人は「SBI証券」で口座開設をして、少額からでもREIT投資を実践してみましょう!