「格安スマホと大手キャリアの違いって?」格安スマホと大手キャリアの違いについて正しく理解していますか。
スマホの買い替え、キャリアの乗り換えなどを検討している人は「自分にはどちらが適しているのか」買い替える前に知っておきたいですよね。
「自分が求めていたサービスと合っていない」「安くなったのはいいけれども不便を感じてしまう」など、きちんと理解をしていないと乗り換えのときに後悔してしまうことにもなります。
この記事では格安スマホと大手キャリアの違い、どちらに向いているかなどをまとめました。しっかりと理解して自分に合った方を選択できるようにしましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22782345)
大手キャリアと格安スマホのサービスの違いについて
まずはじめに格安スマホと大手キャリア、この2つの違いがどこから生じるかについて説明しておきましょう。
それは自社で回線を持っているか、あるいは持たずにそれを借りてサービスを提供しているかの違いです。この違いは利用者の利用料金や通信速度などに影響してきます。
また、格安スマホのサービスを提供する事業者は、従来の大手キャリアのサービスから差別化を図り、強みとなる「安さ」をより求めようとしてサービスに違いが出てくる場合があります。
次の章からは実際に利用する際の格安スマホと大手キャリアのサービスの違いについて、利用料金など5つの観点でご紹介していきましょう。
格安スマホと大手キャリアの違い①利用料金・プラン
まず、格安スマホと大手キャリアの一番の違いは何といってもその利用料金でしょう。
月額利用料金の平均は大手キャリアがおよそ6,000円~7,000円、格安スマホでおよそ2,000円~3,000円になります。格安スマホではかなり値段を抑えて利用できることがわかるでしょう。
また、格安スマホでは料金プランが豊富に提供されていることが多いです。「データ容量○○GB」「月額○○円」などが明確になったプランを細かく提供しています。
一方、大手キャリアではプランが少ない代わりに「家族割」などに代表されるようなオプションや割引がついてくることが多いといえます。
気になる!?格安スマホが安くなる仕組み
ここで格安スマホが割安となる理由について簡単に説明しておきましょう。格安スマホの料金が安く抑えられている理由は、自社回線を持たずに大手キャリアから回線を借りているからです。
回線などの通信設備を整えるためには莫大な初期投資が必要となり、設備を整えた後も維持費用がかかります。これらの費用を負担するためにはお客様の利用料金に上乗せしてまかなわなければなりません。
格安スマホの場合には、この費用がかからないので利用料金を低く抑えることができているのです。
さらに、格安スマホには店舗を持たない事業者が多くあります。契約やお問い合わせなどの対応をオンラインだけで行い、店舗を持たないことで家賃や人件費などのコストも削減しているのです。
格安スマホと大手キャリアの違い②通信速度
格安スマホと大手キャリアでは通信速度も違ってきます。大手キャリアの通信速度は一般的に10~30Mbpsとされている一方で、格安SIMのそれは0.2~5Mbpsです。
大手キャリアは常に安定した通信速度で利用することができますが、格安スマホでは通信速度が安定せず、大手キャリアより遅くなる場合があります。
特にユーザーが集中する時間帯には回線が混み合い、通信速度が遅くなったり不安定になることがあります。
格安スマホの通信速度が遅くなる理由はご説明したように、大手キャリアから回線を借りているからです。借りている回線を多くの人が利用していると、回線が混雑することで通信速度が遅くなってしまうのです。
格安スマホと大手キャリアの違い③サポート
3つめの違いはサポート体制です。大手キャリアの方が実店舗が多く、サポート体制も整っています。
格安スマホはその安さの理由にもなっていますが、店舗を持たない事業者が多くなっています。大手キャリアのように店舗にて対面できめ細かいサポートを受けられるわけではありません。
格安スマホの中にも店舗を構えているところはありますが、格安スマホにおけるサポートは基本的にチャットサポートなどのネット対応、あるいは電話での対応になります。
格安スマホと大手キャリアの違い④メール
4つめの違いはメールの利用に関することです。格安スマホではキャリアメールを使用することができません。
キャリアメールとは、大手キャリアが発行している「@docomo.ne.jp」や「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」などのメールアドレスのことです。
格安スマホの中にも独自のドメインをつかったメールアドレスを発行している事業者もありますが、一般的にはキャリアメールを使うことができなくなるので、フリーメールを使用することになります。
キャリアメールを使用することができないデメリットは、最近では減ってきていますが、キャリアメールでないと登録できないサービスが利用できないということが挙げられます。
格安スマホと大手キャリアの違い⑤取り扱い端末
格安スマホと大手キャリアでは取り扱っている端末、つまり販売されているスマートフォン本体の機種についても多少の違いがあります。
大手キャリアでは最新型を含めた高性能の機種がずらりと取り揃えられていますが、格安スマホで選ぶことができる機種は少なめになってしまいます。
格安スマホでもiPhoneやAndroidの人気機種を販売しているところも多くありますが、最新型を販売しているところはありません。
その代わり格安スマホでは、その型落ちした機種を割引された低価格で購入することができるのです。
格安スマホと大手キャリアそれぞれのメリット
ここまで格安スマホと大手キャリア、2つのサービスの違いについてご紹介してきました。
ここでこれまで紹介してきたサービスの違いをふまえて、格安スマホと大手キャリア、それぞれのメリットについて簡単にまとめておきましょう。
ここで紹介するそれぞれにおけるメリットは、もう一方のデメリットとも言うことができるかもしれません。
自分はどちらを重視したいのか参考にして考えてみるといいでしょう。
- 月額利用料金が安く利用できる
- プランが豊富にあり自分に合った使い方を選びやすい
- スマホ端末を割安価格で購入できる
- 安定した通信速度で利用できる
- 手厚いサポートを受けられる
- 最新のiPhoneを購入できる
格安スマホと大手キャリアはどっちがおすすめ?
格安スマホと大手キャリアのメリットを比べて、自分に合った使い方を考えてみることはできましたか。
メリットは理解しているけれども、自分にはどちらが向いているのか、どちらを選べばいいのかと悩んでしまう人もいるでしょう。
格安スマホが向いている人、大手キャリアが向いている人、どのような使い方をする人がどちらに向いているのかについてまとめてみました。
自分の使い方はどちらに向いているのかしっかりと把握しておきましょう。
格安スマホが向いているのはこんな人
携帯料金をとにかく安く抑えたいという人には間違いなく「格安スマホ」が向いています。
料金プランやデータ通信をみると格安スマホの方が圧倒的に安くなっているからです。
電話に関しては、格安スマホの通話料は割高となっているので、通話はLINEなどの無料電話が多く、携帯電話番号を使った電話をあまりしない人にも格安スマホがおすすめです。
また、スマホを2台持ちたいという人に関しても価格を抑えられるので格安スマホの方が向いています。
- 携帯料金をとにかく安く抑えたい人
- 携帯電話番号を使った電話をあまりしない人
- スマホを2台持ちしたい人
大手キャリアが向いているのはこんな人
通信速度に関しては大手キャリアが圧倒的に優位です。スマホを常に安定した通信速度で利用したいという人には大手キャリアが向いています。
携帯電話番号を使った電話をたくさんする人も大手キャリアの定額通話のサービスを利用した方が割安にすませることができるでしょう。
その他、キャリアメールでないと登録できないサービスなどキャリアのサービスを利用したい人、端末の補償サービスなどを含めた分厚いサポートを受けたいという人にも大手キャリアがおすすめです。
- 安定した通信速度で利用したい人
- 携帯電話番号を使った電話をよくする人
- 手厚いサポートを受けたい人
自分に合った方を選ぶために大切にしたいこと
最後にスマホを使ううえで、そしてスマホを選ぶときにおいて大切にしておきたいことをお話しておきましょう。
スマホ選びで何よりも大切にしたいことは「自分にはどちらが向いているのか」ということです。
自分が必要だと思っていることや欲しいサービス、自分の使い方に合った方はどちらかということを理解して選ばなければいけないでしょう。
あなたの使い方はどちらに向いていますか。自分に適しているスマホを持って、より快適によりお得にしていきましょう。