求職活動中に勉強中の資格試験は実績になる？証明方法や注意点まで解説

求職活動をする際に、資格試験の勉強をしながら失業保険給付金を受け取ることができますが、給付金を受け取るには求職活動実績として認められなくてはなりません。

しかし、資格試験の勉強をするだけでは求職活動実績とは認めらず、せっかくの頑張りが無駄になってしまいます。

そこで、勉強しながら求職活動を頑張るあなたに向けて、実績になる資格試験の内容や注意点について解説していきますので、最後まで読んでぜひ参考にしてくださいね。

（出典：https://www.photo-ac.com/main/detail/22471700?title=%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%81%AE%E7%AA%93%E9%9A%9B%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%B8%AD%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7%EF%BC%88%E8%AA%AD%E6%9B%B8%EF%BC%89&searchId=3572247347）

求職活動実績とは

厚生労働省が発行している「雇用保険失業等給付受給資格者のしおり」によると、求職活動実績とは、客観的に確認することができる仕事探しの実績と記載されています。

また、基本手当の支給を受けるには、求職活動実績として認められる活動を、原則として前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間中に最低2回以上行う必要があります。

つまり、資格試験中の勉強も求職活動実績と認められますが、客観的に確認することができなければ求職活動実績とは認められません。

求職活動中の資格試験を実績にするには？

雇用保険失業等給付受給資格者のしおりには、求職活動実績と認められるものとして以下の8つの項目が挙げられています。

以上のことから、求職中の資格試験の勉強を求職活動実績として認められるには、次の就職につながる資格を受験することが条件となります。

求職活動中に実績になる資格試験とは？

求職活動中に実績として認められる資格は、あなたが受ける就職先の履歴書の資格欄にアピールすることができ、実務に役立つ知識やスキルであれば求職活動実績として認められるでしょう。

たとえば、国家試験以外でもTOEICや日商PC検定や簿記などの民間の資格も求職活動実績として認められます。

医療事務や歯科助手などオンラインでの受験が可能なものもありますので、自分のニーズに合った資格を探して給付を受けながら勉強することも可能です。

求職活動中に実績として認められない資格試験とは？

趣味性の高い資格や国家試験や民間資格として認められない独自資格は求職活動実績とは認められない可能性があります。

そのため、なんでも求職活動実績に該当するわけではありません。

求職実績として認められるポイントは実務的であるか、次の就職に活かせる知識やスキルが身につくかどうかです。

自分の就職活動に役立つ資格であるかどうかを照らし合わせて考えながら、勉強する資格試験を決めて学習に取り組むようにしましょう。

資格試験を申告するために必要な書類は？

資格試験を申告するには「失業認定申告書」と「資格試験の受験を証明する書類」の2種類をハローワークに提出しましょう。

資格試験の受験を証明する書類とは「受験票」や「受験料払い込みの控え」など実際に資格を受けることが客観的にわかる書類であることが挙げられます。

受験票があると確実ですが、受験票の場合は試験の際に回収される場合がありますので、あらかじめコピーして控えを手元に残しておくと良いでしょう。

求職活動実績をつくるには公共職業訓練もおすすめ

スキルの習得を目指しながら、求職活動実績を作る方法として資格取得のほかに「公共職業訓練」を活用する方法もあります。

この場合、求職者は基本的に無料で受講することができ、介護や語学などの専門的な内容からパソコン教室のような基本的な内容まで幅広いコースが取り揃えられています。

スキルは身に着けたいけれど、資格取得のための学習に抵抗感がある方や、受験することに関してハードルが高いと感じられる方におすすめです。

忙しい方向け！最短1日！自宅でできる求職活動実績を作る方法

資格勉強のためにハローワークに出向いたり、セミナー受講をする時間を確保できない方はインターネットでの求人に応募しましょう。

求人に応募したこと自体が活動っ実績として認められ、合否に関わらず自宅にいながら求職活動実績を作ることが可能なため、転職サイトに登録して求人サイト企業に応募しましょう。

また、その際に応募した企業は失業保険申告書に記入することが可能なため、時間がない方におすすめです。

資格試験を求職活動の実績にする際の注意点３つ

せっかくスキルアップのために勉強するのに、ハローワークに認められなかったり認定期間外だと給付を受けることができません。

そのため、資格試験を求職実績と認めてもらう前に以下の3つの注意点を確認しておきましょう。

認定対象期間内に受ける試験である

求職活動実績として認められるのは、認定対象期間中に受ける試験であることが重要です。

そのため、失業保険を受けながら求職活動実績となる資格試験の勉強をすすめていく場合は認定対象期間であるかどうかをよく確認しておきましょう。

認定される資格かどうか事前にハローワークに確認する

求職活動実績として認められる資格かどうかは所轄のハローワークによって異なる場合があるため、申請に向けた準備を始める前に、ハローワークに相談してから資格試験を決めると良いでしょう。

また、この時の相談に関しても求職活動として認められるため、ハローワークに行って損はありません。

試験に不合格でも証明する書類は必ず保管しておく

求職活動実績として認められる資格試験の場合は、受験結果の合否に関わらず求職活動実績として認められます。

試験に不合格になった場合でも、受験票や受験を証明する書類はきちんと保管しておきましょう。

資格試験を受ける際の求職活動の書き方

資格試験を受けることを求職活動実績にするには、失業認定申告書に求職活動をした日と内容を記入する必要があります。

資格試験を求職活動実績とするためには、「求職活動をした（ア）」に丸をつけ、「活動日」と「求職活動の内容」に試験日と試験内容を記載しましょう。

資格のための勉強だけでは実績にならないため必ず受験をする必要がありますが、合否は関係ありませんので資格試験を求職活動実績にするために、受験は必ず行うようにしましょう。

再就職に役立つ資格試験を受験して求職活動実績にしよう！

スキルの習得を目指しながら、失業給付を受け取り資格試験の勉強を求職活動実績として認めてもらうためには、再就職に役立つスキルや知識に関する資格試験を受験する必要があります。

再就職につながらない資格や独自資格など知名度の低い資格は認められない場合もあるため、試験勉強を始める前にハローワークに相談することでも活動実績として認めてもらえます。

そのため、失業保険を受けながらスキルアップを図るためにも、どの資格を受けるのかを事前に確認して求職活動実績に活かしましょう！