仕事を辞めたいという人の中には、「人手不足で無茶な仕事量を任される。」「上司などの人間関係がうまくいかない。」「仕事内容が自分と合ってない!」といったような様々な要因があると思います。
思うようにいかないことが、仕事になるとどうしても出てきてしまいますよね。
この記事では、「どんな人が仕事を辞めて新たな転職先を探す」のが合っているのか?「なんで自分が仕事を辞めたいのか?」を頭の中で整理できる情報をまとめた形式で紹介しています。
こちらの記事を読めば、仕事を辞めるまでの流れから辞めた後どうすればいいのかについてわかるようになるので、最後までご覧ください。
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職場の人間関係が辛くて辞めたい
仕事を辞めたいのには、必ず理由があると思います。その理由が隠されているケースもあると思うので、以下の項目から自分がどのような状況に当てはまるのか確認してみてください。
- 全体的な関係
- 上司に対して
- 同僚に対して
- 後輩に対して
全体的な関係
これらに関しては、そもそも改善しようにも周りの人間が関わってくるので、非常に困難なことなので、辞めるための判断材料とするのもいいかもしれません。
- 大事な仕事でも周りがフォローしてくれない
- 業務配分が均等ではない
- 評価が公平ではない
上司に対して
上司に関しては、当てはまる人はそこそこいると考えられます。辞めたいと思う一番の要因としてもこの上司という項目はかなり大きいかもしれません。
- 評価のさじかげんにギャップが生じる
- 価値観の相違がだいぶある
- パワハラなどの経験
同僚に対して
同僚と衝突するといったようなケースもあるかもしれません。付き合いがどうしても一番長くなるケースなので、こちらも考えてみましょう。
- 仕事のペースの違い
- 仕事への考え方ややり方が原因でいざこざが起こる
- やりたいことの折りが合わない
後輩に対して
後輩との関係に関しても、舐められてしまったりあまり良く思われなかったりと様々な要因が重なって起こることなので、辞める要因の一つにも挙げられます。
後輩の失敗に対して責任を取らされるなんてことが続くようであれば、辞めることも視野に入れてもいいかもしれません。
- 仕事に協力してくれない
- 勤務態度が悪い
- 指摘しても改善してくれない
仕事の労働時間が長すぎて辞めたい
拘束時間が長すぎるという会社は、ブラック企業の可能性が潜んでいます。そこで、一例として完全にブラックな会社の例を挙げてみましょう。
- 人手不足な上に薄利多売な飲食店
- 荷物量が異常なまでに増えてしまった配送業者等のドライバー
- 納期ギリギリかそれを超える仕事量を任されるシステムエンジニア
すべてを人間の力だけで任されるといったケースの場合、途方もない拘束時間の長さがあります。ただ、同じ職種だから一概にブラック企業だと言われるかというとそうではありません。
職種によって、拘束時間が決められるわけではなく、同じ職種でも拘束時間が変わってくるケースも多々あります。
目安として、1日の拘束時間が14時間以上ある会社は、転職を視野に入れるのも全然悪くないでしょう。
この仕事を辞めたいけど次はないんじゃないか?
今の仕事は辞めたいけれど、次の仕事は見つけられるのかなと不安になると思います。そんな人は、自分のできる範囲内で次の転職に繋がるアクションを取っていきましょう。
先が見えないといった、不安になってしまう心理現象というのは、次にどうしたらいいのかわからない状態に起こりうるものです。何もしていないと辞めたくても先が見えなくて不安になることは当然なんです。
自分ができる範囲内で具体的に行動し始めていくことで徐々に現実的な課題ができ、見通しも立つようになってきて、段々次はないという不安が払拭されていくことでしょう。
自己分析と言語化を行うこと
今の自分が持っている経験やスキルを棚卸しする作業から行ってみてください。それに加えて、会社を辞めたい理由と、転職先の希望を言語化してみましょう。
「なんとなく辞めたい」よりも、「何が理由で辞めたいのか?」「今の会社での不満・今の会社では何が実現できないのか?」を言語化して紙に書き留めてみてください。
それを踏まえた上で「次の転職先で何を実現させたいか?」を記入してみましょう。
- 仕事の何に対して自分は不満を感じやすいのか?(受付業務が苦手。営業が苦手など)
- どんな仕事であれば、やりがいを持って働けるのか?(テレワークが集中しやすい、もくもくとやる細かい作業が好きなど)
金銭的な不安への対策を準備する
転職活動をする際に、すべての金策に関して問題はあらかじめ予防策を用意しておきましょう。そうすることにより、精神的にもゆとりが生まれてより転職活動に専念することができます。
- 転職後の希望年収はいくらが望ましいのか?
- 転職活動が長引いた時、貯蓄はいくら必要なのか?
- 貯蓄がない時の対策法はどうするのか?
予防策を用意したらまずは、「年収がいくらでいいのか?」と、「変化した場合どれくらい前後するのが許容範囲内なのか?」を明確にしておきましょう。
その次に、転職活動が長引いた場合、どこまで貯金額が残っているのか?を確認しましょう。自己都合退職の場合失業手当ては3ヶ月後から貰えます。
3ヶ月後に失業手当てが用意されたと仮定して転職活動にかかる資金を想定して(移動費など)自分の貯金額で持つのかどうか?事前に確認しておきましょう。
仕事を辞めたいけれどなかなか言い出せない
仕事を辞めますと言いたくても、実際問題、そう簡単に辞めようと言い出すことができないこともあるのが実情です。それぞれのケースについて解説していきます。
- 人手不足で中々言い出せない
- 職場での人間関係を悪くしたくない
- 会社や上司に強引に引き止められてしまう
- 家族に止められる
人手不足で中々言い出せない
真面目で責任感が強い人ほど「自分が抜けると後が困る」と思ってしまいます。そのため、中々仕事を辞めると表明しづらいんですよね。
しかし、次の転職先への入社が決まっていれば、必然的に今の職場は退職しなければいけません。
そうすれば、「早く退職を伝えなければ」という危機感も生まれますし、それを伝えれば、上司も「それなら仕方ない」と承認してくれる可能性も生まれてきます。
そもそも、人手不足はあなたの責任ではないということを忘れないでください。会社側としては、引き継ぎさえしっかりしてくれれば、辞めることは悪でもなんでもありません。
職場での人間関係を悪くしたくない
たしかに退職を知られたら、冷たく当たる人も少なからずいるかもしれません。この場合に関しては、辞めることを同僚にはギリギリまで伏せておいて、上司にだけ伝えましょう。
仕事に影響のある人以外には、口外しないように頼んでみましょう。会社側としても従業員が辞めることは大っぴらにしたく無いはずです。
そして、自分は知られても波風が立たぬように周りに気遣いをしながら過ごしていきましょう。
- 退職や次の仕事については、自分からは話さない
- 自分の仕事は完璧にこなすこと
- 十分に引き継ぎを行うこと
会社や上司に強引に引き止められてしまう
「今辞めてもらっては困る」「辞めるなんてもったいない」「他に行っても同じだぞ」と時には上司にこのようなことを言われるかもしれません。しかし、真に受ける必要はありません。
引き止められたら、いなくちゃいけないなんていう決まりはないのです。
「これまでお世話になったから」という義理を重んじることは否定しませんが、退職を決めたのであれば自分の気持ちを大事にして、はっきりと伝えましょう。
家族に止められる
この場合は、引き止められた場合、家族との信頼関係を重視して強引に辞めるということはあまりおすすめできません。
なによりも家族との信頼関係が崩れることだけは避けたいものです。なので、「なぜ仕事を辞めたいのか?」「今どんな状況にいるのか」を説明して、家族の人に理解・納得してもらうことが重要です。
「転職したらこんなメリットがあるんだよね。」ということを伝えるのが一番いいかもしれません。その理由が、「年収が上がる」「家族との時間が増える」とかだったら難なく受け入れてくれることでしょう。
話し合うことを諦めずに、根気よくお互い納得できるよう話し合いを続けてみてください。
20代で仕事を辞めたい人に
今抱えている疲れや、仕事を辞めたいと思うほどの苦痛をこの先耐え続けることができるでしょうか?
このご時世だと、高齢となっても働き続ける人もいます。これから先の数十年間心身ともに苦痛を感じ続けながら働き続けるのには無理があると言えるでしょう。
ましてや、体だけではなく、精神的な疾患(代表的なものにうつ病)などにかかってしまっては元も子もありません。
そうなると、復帰するのにも時間を要するため、長期的には今の仕事を無理に続ける必要はないといえるでしょう。
30代で仕事を辞めたい人に
「30代になると転職も難しくなりそう。」といった声も聞こえてきそうですね。
しかし、諦めるのはまだ早いです。たしかに転職自体の難易度はかなり上がってきますが、30代後半でも転職して上手くいく人もいることは事実です。
以下のような共通点があるため、自分と比較して今後自分がどうなるか想像しながら、今の仕事を辞めるに値する人物かどうか検討してみましょう。
- 事前準備をしっかりとしている
- 空き時間を有効に使える
- 自分の意見をしっかりと伝えられる
事前準備をしっかりとしている
30代での転職は、高いスキルを求められる場合があります。なので、職務の経歴や自分のスキルをしっかりとまとめておきましょう。
志望動機も同じようなことを話すのではなく、会社の理念や求められている人材に合わせて臨機応変に仕事に対する熱意を伝えられるようになりましょう。
空き時間を有効に使える
転職がうまくいく人というのは、ちょっとした空き時間にも転職活動に当てています。通勤時間中の電車内や、お昼休憩時などでもスマホを使ったりして情報収集などを行いましょう。
自分の意見をしっかりと伝えられる
企業の人にアピールをするには、自分の意見を伝えることも重要になってきます。
まずは、応募企業の知識を蓄えることから始めてみましょう。そして、応募企業のことを知った上で、自分の想いや意見をきちんと整理しておくことで転職時の面談でも自分の意見をはっきりと伝えられるようになります。
お金のゆとりは心のゆとり
もし、仕事を辞めることをあなたが決断したのであれば、まずはお金のゆとりを持つことをおすすめします。
お金をある程度蓄えておくと精神的に安心感が生まれてくると思います。それが心のゆとりです。多く持ちすぎず、かといって少なすぎず最低限の額は持ち合わせていた方がいいでしょう。
目安として、3ヶ月〜6ヶ月は余裕をもって暮らせる程度のお金を持ち合わせておくと仕事を辞めた後の転職活動にゆとりが生まれて自然体で転職活動ができると思います。
人によってお金を貯めるハードルには個人差はあるかもしれませんが、ぜひお金を貯めておいてから転職活動に勤しんでください。
仕事を辞めたい人に向けて(まとめ)
ここまで仕事を辞めたい人に向けて色々解説してきましたが、最後はやはり己の判断で今の仕事を続けるか辞めるのかを決定することでしょう。後悔のないよう、仕事を辞めると決めるのは、慎重に検討してみてください。
- 職場の人間関係がどうなっているのか振り返る
- 労働時間が規定範囲内かどうか
- 辞めたいのに自分から言い出しにくくないか
- 20代の人は、まだまだ先は長いのでいくらでもやり直しはできる
- 辞めた後の転職活動は積極的に時間を使おう
- 辞めたいのであれば可能な範囲内で事前に貯金をしておこう
この記事が今の仕事を辞めたいと思ったあなたに、いい方向へ動き出せるよう背中を後押しできたようであれば、嬉しく思います。