米国REITがいいとよく聞くから投資してみたいけど、米国REITのことよくわからないし、このまま投資するのは不安だと感じている人はいませんか?
REITって何?米国REITでなければいけないの?と思われている方も安心してください。REITとは何かからなぜ日本ではなくて米国REITがいいのかまで詳しくご紹介します。
あなたの生活を今よりも豊かにするためにぜひこの記事を参考にしてください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2787923
そもそもREITって何?
REITとは「Real Estate Investment Trust」の略で、不動産投資信託の一つです。
REITを金融商品として上場させ、投資家から資金を集め、家賃収入などの収益を投資家へ配当として分配する仕組みになっています。
投資家はREITを通じて間接的に不動産のオーナーになることができるのも特徴の一つです。
マンションやオフィスビル、商業施設、流通施設など種類が幅広いのであなたがオーナーになりたいと思った不動産のオーナーになることができるでしょう。
REITのメリット/デメリットは?
REITにも当然メリットとデメリットが存在します。REITのメリットとデメリットを以下でそれぞれ説明していきます。
REITのメリット
まずはREITのメリットは何でしょうか?REITのメリットは以下の4つが考えられます。
- 配当利回りが高い
- 小額から投資ができる
- 管理と運用はプロに任せることができる
- 流動性・換金性が高い
配当利回りが高い
REITは他の投資商品に比べて配当利回りが高いです。REITの配当利回りは4%~8%、株式投資(東証一部)は1.5%~3%と2倍ほど違ってきます。
小額から投資ができる
REITは小額から投資ができるのも魅力的です。不動産投資をしようとするとマンションを買わなければいけないなど、費用が非常に高くなります。
しかし、REITは数万円から始めることができ、誰でも手軽に始めることができます。
管理と運用はプロに任せることができる
REITは不動産投資信託なので、管理と運用はプロに任せることができます。
よって、REITを購入すればあとはほったらかしでいいわけですし、時間も取られず精神的にも楽に投資できます。
流動性・換金性が高い
買いたいときに買える、売りたいときに売れるのがREITです。
現物の不動産は買うのにも売るのにも非常に時間がかかるし、手続きがめんどくさいものですが、REITは売買が簡単で、手数料もそこまでかからないので手軽なのがいいところですね。
REITのデメリット
次にREITのデメリットをご説明します。REITのデメリットは主に3つです。
- 不動産市場におけるリスクがある
- 上場廃止のリスクがある
- 地震や災害のリスクがある
不動産市場におけるリスクがある
REITは「賃貸市場」「売買市場」「経済情勢」によって価値が変動します。また、取引があまり行われなくなるなど、流動性によっても影響を受けます。
実際にコロナが流行ってから、REITの価格は半値ほどに下落しました。経済情勢などにREITが影響を受ける典型的な例ですね。
倒産のリスクがある
REITの運用は不動産法人が行っています。そのため、その不動産法人が倒産してしまえば、あなたが所有していたREITの分だけ損をすることになってしまいます。
地震や災害のリスクがある
不動産は地震や災害による影響を直接受けてしまいます。災害で不動産が倒壊したとなれば、当然REITの価格も下落してしまいます。
災害はもう仕方がないものとして諦め、長い目で投資を続けましょう!
米国REITの特徴
全世界のREITを見たときにREIT全体の時価総額の約63%を米国REITが占めています。
日本は全体の7%、オーストラリアは全体の5%なのでいかに米国REITの占める割合が大きいかが分かります。
米国は経済の中心ですし、今後も成長していくことが予想されます。REITは経済情勢に影響を受けますので、米国REITは今後も成長していく見込みがありそうですよね。
米国REITについて学び、あなたの収入の柱の一つとしましょう。
米国REITのメリット
米国REITのメリットは以下の2つがあげられます。メリットをうまく活用することで、あなたが得られる利益も大きくなるはずです。
- REITの市場規模が大きい
- セクター数・銘柄数が多く分散効果が高い
REITの市場規模が大きい
米国REITのメリットとして、市場規模の大きさがあげられます。先ほどもお伝えしましたが、全REITの時価総額の63%を占めるのが米国です。
市場規模が大きいため、様々な商品があり、あなたに合った商品を選ぶことができるでしょう。
セクター数・銘柄数が多く分散効果が高い
REITの市場が大きいため、米国にはセクター数・銘柄数が多くあり、分散効果が見込めます。
そのため、ある分野の不動産の価値が下落したとしても、他の分野の不動産の価値が下落していなければ、あまり、REITが下落することはないでしょう。
分野が多いほどREITの価値が分散していくため、REITに与えるダメージも少なくなるのです。
米国REITのリスク
次に米国REITのリスクをご説明します。米国REITのリスク以下の2点です。
- 為替リスク
- 信託報酬の違い
為替リスク
米国REITは外貨(ドル)で購入します。従って、円安円高などの通貨の値動きの影響を受けることは大きなリスクの一つだと言えるでしょう。
米国REITの利益が出ている状態だとしても、円にするときに為替の影響を受けて結果として損をしてしまったなんてことも少なくありません。
米国REITを売買するときは為替の値動きを見て売買タイミングを決めた方がよいでしょう。
信託報酬の違い
次に米国REITは信託報酬が日本の不動産投資信託よりも高いのがデメリットの一つです。
J-REITの信託報酬が平均0.9~1.1%なのに対し、米国REITは約1.5~1.7%となっています。
信託報酬によって損をしてしまったなんてことがないように気を付けたいですね。
米国REITとJ-REITの違いは?
米国REITとJ-REITの違いは何でしょうか?それはずばり「商品の豊富さ」です。
J-REITでは法令により、安定した賃貸事業しか行うことができないため、オフィス、物流施設、商業施設、住宅などの安定した商品が大半を占めています。
一方で米国REITにはそのような法令はないため、インフラ、森林なども多く扱っており、より収益が高くなるように運用することが可能です。
安定を求めたい人はJ-REITをお勧めしますし、より収益を上げたい人は米国REITを買うといいでしょう。
米国REITの買い方
次に米国REITはどのように購入すればよいのでしょうか?米国REITの買い方には2つ挙げられます。
- REIT型EFTを買う
- 投資信託を買う
REIT型EFTを買う
まずはREIT型EFTを購入することが一つです。EFTは証券取引所に上場しているため、証券会社を通じてリアルタイムに売買できることがポイントです。
また、投資信託に比べ手数料も比較的安くなっています。したがって、投資信託に比べてより大きな利益があなたに入ってくることになります。
EFT:「Exchange Traded Funds」の略。特定の指数に連動する運用成果をめざし、金融商品取引所に上場している投資信託のこと。
投資信託を買う
次は投資信託を購入することです。これがいわゆるREITと呼ばれる商品です。毎月分配金が多いのが特徴で、その分配金を再投資することもできます。
米国REITのおすすめ商品3選
米国REITを購入したい!という方へ向けて、「初心者向け」「成長株」「安い信託報酬」の3つの観点からそれぞれおすすめの米国REITをご紹介します。
「IYR」iシェアーズ米国不動産ETF
「IYR」iシェアーズ米国不動産ETFはダウ・ジョーンズ米国不動産指数を対象株価指数に連動する投資成果を目指したREITで米国REITの中でも王道の商品です。
これから米国REITの購入を検討している初心者の方におすすめの投資商品になります。
「IYR」iシェアーズ米国不動産ETFの分配利回りは約2%で保有銘柄は86、信託報酬は0.41%となっています。
コロナショックもあり低迷していましたが、現在は2019年初頭くらいまで値戻りしており、安定したパフォーマンスを狙うならこの銘柄がおすすめです。
「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」:米国株式市場全体の約95%を占めるダウ・ジョーンズ米国指数の構成銘柄の中から、不動産の保有・開発業及びREITのサブ・セクターを含む米国の不動産セクターの銘柄で構成されている指数。
「RWR」SPDR ダウ・ジョーンズREIT ETF
「RWR」SPDR ダウ・ジョーンズREIT ETFはダウジョーンズU.S.セレクトREIT指数に連動する目的のETFで、これから収益をどんどん上げていきたい人におすすめの商品です。
分配利回りは約3%、保有銘柄は116、信託報酬は0.25%と利回りに対し、信託報酬が低いので、より多くの収益を見込めます。
コロナショック後、価格は低迷しましたが、保有銘柄が多く、ホテルからオフィスなど様々な分野の不動産に投資をしているため、長期的に見れば今後も成長していくと考えられます。
「ダウジョーンズU.S.セレクトREIT指数」:商業不動産の資産所有および運営を目的とし、1960年REIT法に基づき運営される会社から構成されている指数。
「XLRE」不動産セレクトセクターSPDRファンド
「XLRE」不動産セレクトセクターSPDRファンドは不動産セレクト・セクター指数への連動を目的としたファンドで、信託報酬をとにかく安くしたい人におすすめの商品です。
分配利回りは約3%、保有銘柄は32、信託報酬は0.13%と信託報酬が上二つと比べ一番安いのが特徴です。
コロナショック後、同じく価格が値下がりしましたが、現在は2019年くらいの水準にまで値戻りしています。
チャート上、大きく成長はしていませんが、信託報酬が安いのが一番のおすすめポイントです。
「不動産セレクト・セクター指数」:S&P500指数における不動産セクターのパフォーマンスを計測する指数。
「IYR」iシェアーズ米国不動産ETF | 「RWR」SPDR ダウ・ジョーンズREIT ETF | 「XLRE」不動産セレクトセクターSPDRファンド | |
分配利回り | 2% | 3% | 3% |
保有銘柄 | 87 | 116 | 32 |
信託報酬 | 0.41% | 0.25% | 0.13% |
米国REITを買えるおすすめサイト
米国REITのを購入するうえでおすすめのサイトは以下の3つです。
- 楽天証券
- SBI証券
- 野村証券
楽天証券
楽天証券は楽天ポイントで投資できるのがポイントです。その他にも、EFT・REITの信用取引手数料が無料なので、より低コストでREITに投資できます。
SBI証券
SBI証券はTポイントやPontaポイントを使って投資することができます。
また、NISA口座の開設数が一番多いので、投資家に人気のある信用できる証券会社であると言えるでしょう。
野村証券
野村証券は世界各国に30か所以上拠点を持っており、顧客に有益な情報をたくさん提供してくれることがポイントです。
また、外務員資格を取得したオペレーターが平日から土日まで電話でサポートしてくれるため、投資初心者としてはとてもありがたいサービスになっています。
楽天証券 | SBI証券 | 野村証券 | |
銘柄数 | 62 | 61 | 62 |
特徴 | 信用取引手数料無料
楽天ポイントで投資可能 |
TポイントやPontaポイントで投資可能
NISA口座の開設数No.1 |
有益な情報の提供
外務員による電話サポート |
米国REITを買おう
米国REITはREITの中でも時価総額63%を占めており、REITを購入するうえで欠かせない存在となっています。
また、米国は今も人口が伸び続けており、不動産の需要が高いだけではなく、経済大国として、世界の先頭にいる国です。そういう意味でJ-REITよりも成長が見込めると思います。
米国REITを購入してあなたも収入の柱を増やし、少しでも生活が豊かになるように頑張っていきましょう。