チンチラを飼い始めたけどチンチラが住むハウスのレイアウトや環境作りに頭を抱えてはいませんか?
チンチラは繊細な生き物なので生活環境に配慮をしつつ、レイアウトも考えるのは大変ですよね。
そこでこの記事では、チンチラハウスのレイアウトを作る際の抑えるべきポイントや、おすすめのレイアウト、レイアウト作りに必要なものなどをご紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、素敵なチンチラハウスを作ってください。
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%81%e3%83%b3%e3%83%81%e3%83%a9-%e5%ae%b6%e7%95%9c-%e5%8b%95%e7%89%a9-%e3%82%b0%e3%83%ac%e3%83%bc-4830472/)
ハウス作りにはチンチラの注意点を知ることが重要
チンチラハウスのレイアウト構造を考える前に、まずはチンチラについて知っておく必要があります。既に飼育していて、注意点は把握しているという方もおさらいと思って見直してください。
チンチラは高温多湿な環境が苦手なのと夜行性の動物です。また、病気にはなりづらいですが、ストレスに敏感で体調は崩しやすいです。
あらゆるものを齧ってしまう噛み癖もあるのでここも注意してレイアウトを考えていくことになります。反面、鳴き声は小さいため防音対策はそこまでしなくて大丈夫です。
とにかくストレスに弱いため、ハウス作りもストレスを感じさせないようレイアウトからしっかり考えていく必要があります。
チンチラの安全を第一に考えたレイアウトを考える
これからチンチラハウス用のレイアウトを解説していきますが、チンチラは繊細でストレスに弱い生き物です。
適当に作ったり、見た目ばかりにこだわって安全面を蔑ろにするとチンチラが怪我をする可能性もあります。
実際にチンチラハウス内の事故や落下で怪我をするチンチラは多いのです。うちは大丈夫だろう……という考えは持たず、真剣に取り組むことが大切です。
まずは安全面を考慮したハウス作りを念頭に置き、チンチラが快適に過ごせる環境を作っていきましょう。
ハウスの大きさはどれくらい?
チンチラは小動物の部類にはなりますが、成長すると体長が30cmになることが多いです。
そして立体行動(飛び跳ねるなど)もするため、狭い場所だとチンチラの生活環境には適しません。立体行動もすることから幅だけでなく、高さも必要となります。
このことからケージのサイズは、幅が60cm、奥行が50cm、高さが70cm以上はあるものがいいでしょう。
チンチラがジャンプしても頭をぶつけないよう、高さに気を配ったレイアウト作りを心がけます。
チンチラハウス作成の際の注意点
チンチラハウスを作る際の注意点について解説します。安全面を中心とした注意点を抑えてチンチラが住みやすいハウスを作っていきましょう。
- ケージのサイズが小さい
- 余計なものを入れない
- 落下対策を怠らない
- 足場やステージは木製を選ぶ
- 砂場を用意する
- ケージだけでなく周辺環境にも注意を払う
ケージのサイズが小さい
前述したとおり、チンチラは上下運動をはじめ立体行動をする動物なので部屋が小さいと怪我のもとになります。
ジャンプなどの運動をしても怪我をしないようにサイズの小さいケージは控えましょう。
余計なものを入れない
せっかくのハウスだからレイアウトをお洒落にしたい気持ちもあるでしょう。そこで装飾や見た目にこだわってチンチラにとって無くても問題ないものを設置する人が多いです。
気持ちは分かりますが、限られたスペースで運動をする必要があるため、あまり不用意にものは置かない方がいいです。
乱雑としていて逆に見栄えが悪くなったり、チンチラが体をぶつけたら危ないです。
落下対策を怠らない
チンチラはジャンプ運動で足場を使ったりしますが、足場が狭かったり、足場から足場の距離や高さがあると転落して怪我をする可能性があります。
足場の距離感覚を縮めたり、足場の高さも階段状にして降りたときの衝撃を和らげてあげましょう。床にマットを敷いてもいいですね。
足場やステージは木製を選ぶ
チンチラはストレス発散に齧る習性を持っています。木製以外だと齧ることができず、ストレスを溜めやすいため必ず木製を選びましょう。
砂場を用意する
チンチラは体の毛が密集して生えることから、濡れると自然に乾きません。乾かないまま放置するとカビが生えたりするため水での掃除が適さないです。
そのため砂遊びをして体の汚れを落としてもらいます。砂遊び用の砂風呂を用意しましょう。
ケージだけでなく周辺環境にも注意を払う
ケージだけでなく、生活空間の温度やレイアウトの変更にも注意を払う必要があります。
高温や多湿を避けるために部屋の温度調節を怠らないようにしましょう。また、急に部屋のレイアウトを一新すると、生活場所が変わったことによるストレスを抱える可能性が出てきます。
レイアウト変更をする場合は、少しずつレイアウトを変えていくように意識しましょう。
チンチラハウスのレイアウトを怠るのは危険
チンチラハウスのレイアウトで先ほどの注意点を疎かにすると、チンチラの身に危険が及びます。丈夫とはいえ小動物には変わりません。
思わぬところに危険が隠れていたりするため念入りにレイアウトを考えてくださいね。
例えばチンチラは運動もするからケージは大きければ大きいほどいい、という考えになり、犬用の大きなケージを買ったとします。
しかし、犬用のケージだと網目からチンチラが脱走してしまったり、頭が挟まって怪我に繋がることもあります。レイアウトは販売されているチンチラ専用のものから選んで、安全第一で作ってください。
チンチラハウスにおすすめのレイアウト
注意点が分かったところで、今度はチンチラハウスにおすすめのレイアウトとはどういったものか見ていきましょう。
一定の空間があり、チンチラがストレスを感じづらく、怪我をしないことを前提に見ていきます。
- オーソドックスなレイアウトタイプ
- 見た目にもこだわったレイアウトタイプ
- コスト重視のお手軽タイプ
オーソドックスなレイアウトタイプ
チンチラの注意点を無難に解消したハウスですね。空間に余裕を持たせるため高さ1m以上のケージを用意します。
怪我対策にジャンプ台を登り降りするための階段も用意しましょう。コツは螺旋状に作ることです。バランスが崩れて階段横から落下するのを防ぐためです。
チンチラの運動場であるステージや階段を設置して運動できるようにしていきましょう。
見た目にもこだわったレイアウトタイプ
チンチラの安全面を考慮したうえで鑑賞したときに遊び心もあるレイアウトもおすすめです。
チンチラの寝床であるシェルターを木造や石造りにしたり、足踏み場の他にハンモックを備え付けたりして飼い主好みにアレンジしてみましょう。
チンチラにとっても必要なものをアレンジすることは問題ありません。
コスト重視のお手軽タイプ
レイアウトは大事だけど予算もあるし……という方におすすめです。あらかじめケージ内に足踏み場やハンモックが備え付けられているものを用意することで、コストを抑えることができます。
自分で好きなようにレイアウトは作れませんが、手っ取り早くハウスの用意が整います。
ただし、購入したケージセットとチンチラの相性が合わなかった場合、一部だけパーツを取り換えることができないものもあります。応用が利かないこともあるのでリスクも考えましょう。
ハウス内の掃除がしやすいレイアウトも考える
安全面の考慮も大事です。ただ、飼育する飼い主からすると、掃除もしやすいハウスの方がありがたいですよね。
チンチラハウスを作り終わってから、トイレや床の掃除がとても掃除しづらい状態に気付くケースはよくあることです。場合によっては一から作り直すなんてことも……。
そうならないように掃除のやりやすさにも目を配る必要があります。具体的にどのように対策するのか見ていきましょう。
- 餌皿・給水機の配置は手前に
- ケージの真下にはペットシーツを敷く
- ケージ内に設置する用具も掃除しやすいものを選ぶ
餌皿・給水機の配置は手前に
理由はいたってシンプルです。餌や水は毎日あげるものですから、ケージの奥に設置すると毎日の入れ替えが面倒だからです。手前に置くことで入れ替えを少しでも楽にできます。
ケージの真下にはペットシーツを敷く
チンチラが排泄をしたときのためにペットシーツを敷く必要があります。チンチラは所かまわず排泄をするため、ペットシーツを敷かないとケージ下が汚れてしまいます。
ケージの中をいちいち掃除するより、ペットシーツの取り替えで済む方が格段に楽でしょう。
こちらも毎日取り換えが必要となるものですので、ペットシーツを敷くのは必須と言えます。
ケージ内に設置する用具も掃除しやすいものを選ぶ
ケージの中だけでなく、ケージ内にある用具が汚れることもあります。掃除がしづらそうな作りの細かい作りの用品は避けるのも手です。
掃除が苦でなければ何を選んでもいいですが、掃除しづらいからと放置しているとチンチラが汚れを嫌ってストレスを抱えることも考えられます。
特にこだわりがなければ、用具も掃除のしやすいシンプルなものを選んでみてください。
チンチラハウスのレイアウトに必要なもの
チンチラハウスを作る際に必要なものをご紹介します。餌皿や給水機などは当然必要になりますので、ここでは省略します。それでも用意するものは多いです。順を追って見ていきましょう。
- ケージ
- ペットシーツ
- 回し車
- ステップ(木製)
- フィーダー
- かじり木
- サンドバス(砂)
- シェルター
ケージ
ここまで散々出たワードですね。チンチラの住処になります。原則幅60cm、奥行50cm、高さ70cmを超えるよう用意しましょう。高さには特に余裕を持ちましょう。
ペットシーツ
前述しましたとおり、ケージ下に敷いて排泄物の掃除用にします。ペットシーツは、チンチラ用も売られていますが、犬用など他の動物用でも構いません。お使いのケージに合うサイズから選びましょう。
チンチラはペットシーツも齧ったりします。大きすぎてケージ下からはみ出るとチンチラが食べてしまうこともあるため、サイズ選びは重要です。
回し車
運動とストレス解消のために用意しましょう。ポイントは音が静かなものを選ぶことです。
チンチラは夜行性のため、夜に運動します。回し車の音がうるさいと飼い主が眠れないため、できるだけ静かなものをおすすめします。
また、車の網の幅が大きすぎると足を引っかけて危ないです。足を挟みにくそうなものを選んでください。
チンチラのサイズにもよりますが、小さい回し車だと背中や腰に負担がかかるため大きい回し車があるとなお良いですね。
ステップ(木製)
チンチラは上下運動をよく行う動物です。ステップは必須の用品でしょう。
一つではなく、いくつか用意して遊べるようにしましょう。木製にするとかじり木用にも使えるためおすすめです。取り外し式なら状況に合わせてレイアウトの変更が可能です。
フィーダー
フィーダーとは草やチモシーなどを入れる用品のことです。食器として必要になります。縦置きするタイプと壁に固定できるタイプがあります。
壁に固定できるものならチンチラのサイズによって高さの調節もできるため、壁掛けタイプがいいでしょう。
かじり木
チンチラのストレス解消用と歯の掃除用に用意しましょう。ステップやフィーダーが木製ならば、数はそこまで用意しなくても大丈夫です。
サンドバス(砂)
カバーつきのサンドバスならチンチラが砂遊びをしても、砂が飛び散りづらく掃除もしやすいです。
しかし、サンドバスを噛んでしまう場合は、ガラス製のサンドバスを使うことをおすすめします。
砂に関してはチンチラによって好みが分かれたりするため、実際に使ってみてチンチラが気に入ったものを使っていきましょう。
シェルター
チンチラの隠れ家ですね。チンチラはストレスを抱えやすく臆病な生き物です。安心してお休みできるところが必要ですので必ず用意しましょう。
シェルターは多くの種類が販売されているので好みのものを選べます。チンチラが気に入りそうなシェルターを用意してあげましょう。
チンチラハウスの予算
チンチラハウスのレイアウトが大方理解できたところで、ハウス作りはどれくらいの金額がかかるのか気になっているのではないでしょうか。
ここで用具費を見ていきましょう。楽天市場で販売されている用品の価格をまとめました。
【用具名】 | 【価格】 |
---|---|
ケージ | 10,000~30,000円 |
ペットシーツ | 1,000~5,000円 |
回し車 | 3,000円~8,000円 |
ステップ(木製) | 700~1,500円 |
フィーダー | 1,000~2,000円 |
かじり木 | 500~1,500円 |
サンドバス | 2,000~3,000円 |
砂 | 200~800円 |
シェルター | 1,000~5,000円 |
上記以外でも餌皿なども必要ですが、平均的な予算は20,000~30,000円前後になります。高く見積もっても50,000円前後と考えていいでしょう。ご自身の予算と相談してください。
ケージはサイズや利便性によって価格も大きく異なります。ケージに他の用具が付属しているものもあるため、まとめて購入してもいいですね。
チンチラハウスのレイアウトまとめ
ここまでチンチラハウスのレイアウトをご紹介しました。どのようにレイアウトを考えればいいのか理解したところで、早速チンチラハウスを作っていきましょう。
まずはチンチラの安全面を最優先に考え、利便性も踏まえたレイアウトを考えてみてください。そこまで考えたら、用品や装飾は好きなものを選んでみてください。
チンチラの飼育の中で、もっと良いアイデアが浮かんだらあなた自身で試してみましょう。
日々の生活の中でチンチラハウスをより良いものに仕上げていくのです。あなたが住みやすくて素敵なチンチラハウスを作れることを祈っています。