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細胞検査士ってどういう仕事?「仕事の内容・なるためには?」

細胞検査士とは主に細胞を顕微鏡で観察する臨床検査技師の仕事のひとつです。聞き馴染みのない職業ですので、どんなことをしているのかわからないという人も多いと思います。

細胞検査士という仕事に興味があるのなら、その仕事の内容やなるためにはどうすればいいのかを知らなければなりませんよね。

この記事では、あまり知られていない細胞検査士という仕事について、「細胞検査士とはどんな仕事?」「細胞検査士になるためには?」といった疑問に答え、わかりやすくご紹介していきます。

医療に関わる仕事、あるいは化学に関連する仕事に就きたい人にとって 選択肢のひとつとなる仕事だと思いますので、最後まで読んでぜひ参考にしてみてください。

(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3914312)

細胞検査士とは?

細胞検査士とは、人間の体をつくる細胞を顕微鏡で観察してがん細胞を発見する仕事です。

臨床検査技師の仕事の一部が専門化して独立した医療従事者であり、がん細胞を見つけ出すエキスパートだといえます。

細胞検査士が活躍している場所としては、がん細胞を発見するための検査が行われる施設で、主に大型の病院やがん検診センターなどが多いです。

また、それ以外の医療系施設に加えて、大学や企業の研究機関、製薬会社などで働かれている人もいます。

細胞検査士の仕事の内容

(画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e9%a1%95%e5%be%ae%e9%8f%a1-%e3%83%a9%e3%83%9c-%e8%a8%ba%e6%96%ad-%e7%99%bd%e3%81%84-1817641/)

細胞検査士は、がんが疑われる病変部から作成した顕微鏡標本を顕微鏡で観察し、細胞に異常がないかどうかを観察して、特にがん細胞を発見することが主な業務です。

患者から採取した検体を顕微鏡で観察できるようにするために、まず塗抹、染色などの処理を施して標本を作成します。その標本を顕微鏡で観察して、異常な細胞がないかどうかを調べていくわけです。

観察の結果、がん細胞や異常があった細胞を見つけ出すことができたら、医師に確認をしてもらい、報告書を作成します。

医師以外の人間が診断をすることは禁止されているため、診断は医師と一緒になって行い、その後は医師が対処法や治療法を判断して、治療を進めていくことになります。

細胞検査士になるためには?

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4191026)

ここからは細胞検査士になるにはどうすればいいのか、何が必要かについてお話していきます。

細胞検査士として働くためには、細胞検査士の資格が必要です。この資格を得るためには、細胞検査士資格認定試験を受験して、それに合格しなければいけません。

ちなみに、細胞検査士は日本臨床細胞学会と日本臨床病理学会による認定資格であって、国家資格ではありません。

また、認定試験は誰もが受けられるものではなく、受験するためには受験資格を満たしている必要があります。認定試験を受験するための受験資格については次の章でご紹介していきます。

認定試験の受験資格

細胞検査士認定試験の受験資格を得るためには、3つの方法が存在します。認定試験を受けるためには、このうちのいずれかの条件を満たしていなけれなりません。

そのひとつは「臨床検査技師または衛生検査技師の資格を所持していて、1年以上の細胞検査の実務経験を積むこと」です。

次に「臨床検査技師または衛生検査技師の資格を所持していて、細胞診技術者養成機関を卒業していること(卒業見込みも含む)」というものです。

最後のひとつは「細胞検査士養成課程の修了者であること」で、これは細胞検査士養成コースのある4年制大学で所定の単位を修得して、卒業することで受験資格を満たすことができるのでわかりやすいですね。

認定試験を受けるために必要な条件
  1. 臨床検査技師または衛生検査技師の資格を所持していて、1年以上の細胞検査の実務経験を積むこと
  2. 臨床検査技師または衛生検査技師の資格を所持していて、細胞診技術者養成機関を卒業していること
  3. 細胞検査士養成課程の修了者であること

資格取得の難易度・合格率は?

細胞検査士認定試験は年に1回実施され、試験は一次試験と二次試験に分かれています。

一次試験は、筆記試験およびスライド投影による細胞像判定試験を行い、二次試験では、標本作製や顕微鏡によるスクリーニングなどの実技試験が実施されます。

合格率は一次試験、二次試験とも平均しておよそ50%で、全体の合格率はおよそ25~30%程度となっていて、難しい試験だといってもよいでしょう。

また、細胞検査士の資格の有効期限は5年で、資格を取得した後でも5年ごとに資格更新の審査を受けることが必要です。これはがん細胞を正確に発見するために、常に新しい知識を身につけておく必要があるからです。

細胞検査士に求められる特性

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3422106)

細胞検査士として働くうえで求められるものは、向上心です。細胞検査は担当者の経験値や知識が大きく影響するため、常にスキルアップを心がけようとする向上心が大切とされます。

経験のない初めのうちは、観察した細胞が悪性なのか良性なのかを判断ができなかったり、対象物の小さな異変や変化を発見することができなかったりすることも多くあることでしょう。

経験をしっかりと積んで、日々新しい知識を身につけていくことで、小さな変化に気づいたり、正確な判断をすることができるようになっていくのです。

また、細胞検査士は多くの時間、顕微鏡を見続けることになるので、集中力や根気強さも求められるでしょう。

細胞検査士に向いているのはこんな人!?

先の章でお話しましたが、細胞検査士として働くためには向上心が欠かせません。向上心や根気強さがある人、幅広いことに手を出すよりもひとつのことを究めたいという人が向いています。

細胞検査士はがん細胞を見つけ出すことが一番の仕事です。細胞検査でがん細胞を発見することができれば、がんの早期発見となり、患者さんの命を救うことにつながります。

ただし逆をいえば、がん細胞を見落としてしまうと、その後の患者さんの命に大きな影響を与えることもあるので、その点はプレッシャーともなりえます。

患者さんと直接かかわる仕事ではありませんが、命にかかわる重大な仕事であり、多くの患者さんの命を救うことができる可能性のある仕事ですので、やりがいは大きいといえるでしょう。

細胞検査士を目指すなら!?

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/319929)

細胞検査士として働くためには、まずは認定試験に合格をしなければなりません。ご紹介したように試験の合格率はおよそ30%で、資格取得が難しい試験とされています。

受験者の中には臨床検査技師として働きながら資格取得を目指す人も多くいますが、そういう人たちはやはり勉強時間の確保が難しく、初めての試験での合格率はより低くなります。

細胞検査士を目指すのであれば、4年制大学の細胞検査士養成課程のある大学、あるいは細胞検査士養成所に入学をして認定試験の受験に備えるというのがおすすめです。

細胞検査士になるための知識、技術を専門に学べる場所での学びを選んだ方が、臨床検査技師としての選択肢の幅は狭くなるかもしれませんが、より速く細胞検査士の道に進むことができるでしょう。

細胞検査士に関連する仕事

既にお話しましたが、細胞検査士は臨床検査技師の仕事が一部独立したものですので、関連する仕事としても臨床検査技師が挙げられます。

細胞検査士になるために臨床検査技師の国家資格を取得しないといけないという点もありますしね。臨床検査技師とは、血液や尿、心電図や脳波などを測定して、外見からは分からない病気を発見する医療技術者です。

また、臨床検査技師の一部として細胞検査士という資格があるように、臨床検査技師として、その他にも認定輸血検査技師超音波検査士などをはじめとしたさまざまな専門性のある資格が存在します。

臨床検査には多くの種類が存在するので、その中で自分が極めたいと思ういずれかの専門性を高めていくのも良い選択肢となりえますね。

細胞検査士を目指そう!

細胞検査士は臨床検査技師の仕事のひとつが専門化した仕事ということでした。

がん細胞を発見し、早期治療へつなげるうえで欠かすことのできない存在であり、多くの活躍場所があります。

細胞検査士になるためには、資格取得のために、ご紹介した3つの方法のいずれかで受験資格を満たさなければいけません。

認定試験を受けるために必要な条件
  • 臨床検査技師または衛生検査技師の資格を所持していて、1年以上の細胞検査の実務経験を積むこと
  • 臨床検査技師または衛生検査技師の資格を所持していて、細胞診技術者養成機関を卒業していること
  • 細胞検査士養成課程の修了者であること

細胞検査士に特化して目指すのか、臨床検査技師の中の幅広い選択肢のひとつとして目指すのかを考慮に入れて、まずは自分に合ったルートはどれなのかをよく考えてみることからはじめていきましょう。