「ペットとしてトカゲを飼いたいけど、種類はどれがいい?」「初心者でも飼いやすいトカゲはいる?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
初めてのトカゲ飼育ですし、どのトカゲを飼うべきか不安や疑問もありますよね。
そこで今回は初心者でも飼いやすいトカゲの特徴や種類について紹介していきます!
初心者の方でもわかるように要点を絞って解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%a4%e3%83%a2%e3%83%aa-%e3%83%92%e3%83%a7%e3%82%a6%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%82%ab%e3%82%b2%e3%83%a2%e3%83%89%e3%82%ad-3195466/)
トカゲにも様々な種類がいる
トカゲと一括りに言っても、世界中にたくさんの種類がいます。日本に生息している種類であれば「ニホンカナヘビ」や「ニホントカゲ」が挙げられるでしょう。
そんなトカゲですが、生息環境や生態なども種類によって大きく変わります。そのため、飼育するトカゲの種類によって飼育方法も様々です。
ただ、その中でも初心者に飼いやすいトカゲはある程度存在します。
どんなトカゲが飼いやすいのか、その特徴について次の項目でみていきましょう!
ペットとして飼いやすい条件①小型の種類
飼いやすいトカゲの特徴1つ目は「小型の種類」です。トカゲは種類によって大きさも変わり、20~50㎝満たないくらいで成長が止まるトカゲもいれば、1m近くまで成長するトカゲもいます。
トカゲの大きさは飼育スペースの問題に繋がってくるため、初心者の方は小型の種類を飼ってみるのがおすすめです!
また、「体長が大きくなって飼育スペースが足りない」ということが起きないように、自分が飼育するトカゲの体長はしっかり把握しておきましょう。
この記事で紹介するトカゲたちはどれも体長20~40㎝ほどなので、あまり飼育スペースが大きくないという方は是非参考にしてください。
ペットとして飼いやすい条件②体が丈夫で弱りにくい
飼いやすいトカゲの特徴2つ目は「体の丈夫さ」です。トカゲの中には湿度や気温、エサなどが適していないと、すぐに弱って死んでしまうトカゲもいます。
だからこそ、まずはトカゲの飼育がどんなものなのか慣れるためにも体が丈夫なトカゲを飼うのがおすすめです!
体が丈夫であれば、飼育設備やエサの管理もそこまで神経質にならなくて大丈夫なので、初心者でも安心して飼うことができるでしょう。
それでは下の項目から、実際に飼いやすいトカゲの種類を見ていきます!
ペットとして飼いやすいトカゲ①ヒナタヨロイトカゲ
ヒナタヨロイトカゲはヨロイトカゲ科のトカゲの一種です。寿命は5~10年ほどですが、大きくなっても10~15㎝ほどにしかならないため、初心者にとっては飼いやすい種類でしょう。
値段も5,000円から10,000円とお手ごろな値段といえます。
エサは昆虫食がメインでコオロギやレッドローチ(ゴキブリの一種)を食べます。
性格はとても臆病なので慣れないうちはシェルターや物陰に隠れていることが多いです。
名前 | ヒナタヨロイトカゲ |
飼いやすさ | ☆☆☆☆ |
寿命 | 約5~10年 |
値段相場 | 約5,000円~10,000円 |
エサ | 昆虫(コオロギやレッドローチなど)がメイン |
大きさ | 約10~15㎝ |
ペットとして飼いやすいトカゲ②ヒョウモントカゲモドキ
ヒョウモントカゲモドキは穏やかな性格と見た目の可愛さから、日本でも人気なトカゲの一種です。実際はトカゲといってもヤモリの一種です。
値段は5,000円~10,000円程で、体長は成体でも20~25㎝ほどにしかなりません。
体は丈夫で寿命も15~20年ほどと長いため、飼育する際は長く付き合うパートナーとして迎え入れてあげましょう!
エサは生き餌中心です。人工餌をまったく受け入れない個体もいるので、注意しましょう。
名前 | ヒョウモントカゲモドキ |
飼いやすさ | ☆☆☆☆☆ |
寿命 | 約15年~20年 |
値段相場 | 約5,000円~10,000円 |
エサ | 昆虫(コオロギやレッドローチなど)がメイン |
大きさ | 約20~25㎝ |
ペットとして飼いやすいトカゲ③ニシアフリカトカゲモドキ
ニシアフリカトカゲモドキはヒョウモントカゲモドキの近縁種で、徐々に人気が出てきているヤモリの一種です。
寿命は7年~10年で、大きさは20~25㎝ほどにしかなりません。
値段はモルフ(模様や体色のこと)によって変わりますが、基本的には10,000~20,000円くらいでしょう。
ニシアフリカトカゲモドキは湿度や温度管理が重要なので、ヒョウモントカゲモドキよりも飼育は難しくなっています。
名前 | ニシアフリカトカゲモドキ |
飼いやすさ | ☆☆☆ |
寿命 | 約7年~10年 |
値段相場 | 約10,000円~20,000 |
エサ | 昆虫(コオロギやレッドローチなど)がメイン |
大きさ | 約20~25㎝ |
ペットとして飼いやすいトカゲ④ニホントカゲ
鮮やかなブルーのしっぽが特徴的なニホントカゲですが、飼育環境をしっかりと整えれば、飼育もそこまで難しくありません。
ケージは運動不足にならないよう大きめのケージを用意しましょう。加えて、紫外線ライトやシェルターは必ず用意するようにしてください。
餌はコオロギやクモなど、昆虫の活き餌がメインになっています。
寿命は5年ほどですが、運動不足を気を付ければ長生きしてくれるでしょう。
名前 | ニホントカゲ |
飼いやすさ | ☆☆☆ |
寿命 | 約5年 |
値段相場 | 約1,500円 |
エサ | 昆虫(コオロギやクモなど)がメイン |
大きさ | 約15~25㎝ |
ペットとして飼いやすいトカゲ⑤ローソンアゴヒゲトカゲ
ローソンアゴヒゲトカゲは性格がおとなしく、人にも簡単に慣れるため、初心者でも飼いやすいトカゲでしょう。
寿命は10年くらいで、長生きな個体だと15年以上生きる場合もあります。大きさは成体で30㎝ほどです。
価格としては15,000~20,000円ほどで流通しています。
ローソンアゴヒゲトカゲは雑食なので、餌としては昆虫類から小型の哺乳類、野菜、果実など様々です。栄養バランスを考えて与えるようにしましょう。
名前 | ローソンアゴヒゲトカゲ |
飼いやすさ | ☆☆☆☆ |
寿命 | 約10年 |
値段相場 | 約15,000~20,000円 |
エサ | 昆虫類、小型の哺乳類、野菜、果実 |
大きさ | 約30㎝ |
トカゲを飼う際の注意点
ここまでは初心者でも飼いやすいトカゲの種類を紹介してきました。
最後はトカゲの飼う際の注意点をいくつか挙げていきたいと思います。
実際の注意点としては以下の通りです。下で詳しく見ていきましょう!
- 湿度・温度管理
- 餌の管理
- 飼育環境の管理
- 病気の管理
- 脱皮の管理
湿度・温度管理
トカゲを飼育する際にまず注意してほしい点が「湿度・温度管理」です。
トカゲにとって湿度や温度はとても重要で、適した温度や湿度でないと脱皮の失敗や健康状態の悪化など、トラブルにつながります。
そのため、飼育する前に自分が飼うトカゲに適している温度や湿度を必ず調べるようにしましょう。
餌の管理
トカゲは生き餌が中心です。そのため、餌の管理をしっかり行う必要があります。
餌によっては臭いや鳴き声(コオロギ)の問題も生じるため、事前にそれぞれの餌の飼育についても調べておくと良いでしょう。
飼育環境の管理
飼育環境の整備はトカゲの飼育にとって最重要項目です。例えば、紫外線ライトやシェルター、バスキングライト(トカゲが体温調節するために必要)などは必須といえます。
床材は飼育するトカゲによって変わってきますので、こちらも事前に調べておきましょう!
病気の管理
トカゲは繊細でストレスの受けやすい生き物です。そのため、病気や体に異常がないかを常に気を配っておく必要があります。
トカゲがかかりやすい病気としては以下の3つがよく挙げられます。
- くる病:骨が変形して、手足を満足に動かせなくなる病気。主にカルシウム不足が原因。
- 細菌感染症:口の周りに膿ができていたら注意。ケージ内を清潔にしておくのが大事。
- 拒食:ストレスが原因なので、ストレスの要因をなるべく早く解決するのが大事。
また、トカゲを診察してくれる病院が付近にあるかを調べておくと良いでしょう。
脱皮の管理
脱皮が始まってから4日以上も古い皮が残っていると、脱皮不全の可能性が高いです。
脱皮不全をそのまま放置してしまうと、最悪の場合、放置した部分が壊死してしまいます。
脱皮不全の原因としては不適切な飼育環境やストレスなど様々です。
自力で脱皮ができなさそうであれば、病院を受診するのが良いでしょう。
ペットとして飼いやすいトカゲまとめ
トカゲはニオイも少なく、鳴き声も挙げないのでとても飼いやすいペットです。
また、この記事で挙げたトカゲであれば、体が丈夫で体長もそこまで大きくならないため、初心者でも飼いやすいでしょう。
ただ、飼育環境の整備はとても大事です。温度や湿度の管理、シェルターやライトの用意など、飼育するトカゲに必要なモノは事前に調べ、必ず用意しましょう。
加えて、トカゲは長生きする生き物です。最後まで責任を持って飼うことのできるトカゲを選んでください!