「仕事を辞めたいけど、家族の反対が心配で退職できない」そんな家庭も多いかもしれません。
新しい仕事や職種にチャレンジするためにも、転職も視野に入れていることでしょう。でも、家族の反対が心配で、なかなか次のステップに踏み出せない今、何かきっかけが欲しいはずです。
転職は決してネガティブなものではなく、上手くいけば年収アップにつながります。
そこで当記事では、家族の反対でも転職をうまくいく方法を紹介します。ぜひお悩みの方はご覧ください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4294324?title=男性と女性の喧嘩&searchId=2066448650
仕事を辞めたい時、どんな理由なら良い?
仕事を辞めるにはさまざまな理由があります。例えば、別の仕事に挑戦したい、今の職場を変えたいなど色々です。
- 仕事内容が合わない
- 人間関係で苦しい
- 新しい仕事にチャレンジしたい
常に仕事をやっていると、今までの仕事について振り返り、今後やりたい仕事に変化が生まれることがあります。
その時に転職の2文字を思い浮かべ、検討を始めるはずです。でも、家庭を持っている男性や女性の場合、なかなか転職に踏み切れないかもしれません。
そこで大事なのは転職をするためにも、準備が必要です。求人情報を見て、実際に転職できるか確認したり、転職エージェントに相談して転職できるかを確認しましょう。
仕事を辞めたいのに家族に反対されてしまう3つの理由
家庭を持っている方は、事前に家族へ相談しましょう。その際に家族から反対されてしまうこともあります。
- 収入や生活が変わることへの不安
- 職場を離れるのは甘えと思われる
- 周りの反応が気になる
特に収入面では家族から反対される可能性が高いかもしれません。では具体的な家族の反応を紹介します。
収入や生活が変わることへの不安
家族が1番不安に感じるのは、収入面でしょう。マイホームや家賃が高いマンションを住まいにしている場合、ローンや家賃の支払いに不安を覚えるからです。
さらに、お子さんを養っている家庭では、養育費の支払も継続的に行われます。本当に支払ができるかも不安要素として挙げられてしまいます。
転職しても収入面は変わらないことをしっかり説明することが大切です。
「甘え」だと思われている
転職をネガティブに捉える家族には要注意です。転職が当たり前の時代で「甘え」と思われる家庭が少ないかもしれませんが、入社してからすぐに転職を繰り返す方は注意されてしまうかもしれません。
もちろん、仕事環境が悪い職場で、無理に仕事を続けることは体調面に大きく影響します。ただし、家族は職場の様子を見ることはできません。
うつ病などの疑いがある場合には、転職の話題に出す前に体調面でしっかり家族と相談しましょう。
周りの反応が気になる
つながりが強い職場では、自分が転職をすると、必然的に周りに知れ渡る方も多いはずです。家族ぐるみの付き合いであればなおさらでしょう。
新しい仕事にチャレンジしたい場合に、なかなか言い出せずに時間が経過してしまうこともあります。
どうしても家族に言いづらい場合には、上司に相談しましょう。会社からの提案で異動を提案してもらえる可能性もあります。職場に対して抵抗がない方は異動も視野に考えると解決策を見出せる可能性が高いです。
家族からの反対をうまく回避する2つの方法
どうしても家族から反対を受けてしまい、転職に踏み切れない場合、事前に反対をうまく交わすための手段を考えましょう。
家族もある意味会社として捉えると、わかりやすいかもしれません。会社も家族も相手は人間です。
相談することで、良い方向にいくことは十分にあります。ここではそんな家族の回避法を詳しく解説します。
日ごろから「ホウレンソウ」をする
突然、家族に「辞めたい」と言っても、驚いてしまうでしょう。状況を理解して賛成してくれることもありますが、場合によっては反対されるかもしれません。
そこで、まずは仕事に関する相談を家族にしてみます。給料や人間関係など、話せることは何でも話してみましょう。1日2日だけではなく、数週間、あるいは数か月に渡って相談すると良いでしょう。
長く話し続けることで、家族も自分の状況に理解を示して、賛成してくれる可能性が高くなります。
転職のリスクを考え、家族からもさまざまな要望を出すかもしれませんが、それにもしっかり応えると間違いなく賛成してくれるはずです。
次を決めてから転職する
家族の反対理由が、収入面や周りの目と明確にわかる場合には、秘密裏で転職を進めてしまうのも一つの手です。
転職前から相談すると驚かれて、「本当に転職うまくいくの?」という反応がくるでしょう。すでに転職先が決まっている場合には、特に反対する理由も無くなり、すんなり受け入れてくれます。
ただし、転職では収入が下がる可能性もあります。秘密裏で進めて、収入が下がることがわかった場合には、先の不安でさらに強い拒否反応もあり得ます。
転職がうまくいきそうでも、家族への事前に相談することは大切です。
仕事を辞めたい時に行うべき、家族への相談内容とは
家族に相談はしたいけど、具体的にどのように相談すべきかはどうしても悩みがちなことです。
- 辞めたい理由をはっきり伝える
- 退職後の進路を説明するる
- 貯金の有無を説明する
- 何度も話し合う
では、家族が賛成してくれるためにも、どのような相談を行えば良いでしょうか。ここでは相談内容について解説します。
仕事を辞めたいのに家族から反対されるときは以下の方法で説得しましょう。
対処法1.家族としっかり話し合う
まずは家族としっかり面と向かって話し合いましょう。家で話しづらい時は、カフェやホテル先などいつもとは違うところが良いでしょう。
いつもとは違う雰囲気で、相手も集中して聞いてくれるはずです。
また、ネガティブに捉えられてしまうことを避けるために、仕事の悩み事から話すと理解を示しやすいです。
対処法2.仕事を辞めたい理由をはっきり伝える
退職の意思を伝える際には、はっきりと明確に伝えましょう。また理由を明確にしてから伝えます。
家族にとって退職はネガティブなイメージに捉えがちです。まずはどうしても仕事を辞める理由を伝えて、必ず家族に伝わる言葉で話すことが大切です。
「なんとなく辞めたい」では伝わることはありません。家族が相手とはいえ、まずは真摯な姿勢が大切です。
対処法3.退職後の進路を説明する
退職後の進路はしっかり伝えます。何より家族が気にするのは収入面です。お金のことは家族にとって真っ先に考えることですから、収入についてはさらに細かく伝えましょう。
大きく収入が減ってしまう場合には、それも正直に話します。嘘をつくと信頼を失ってしまいますので絶対に避けることが大切です。
また、転職ではなく起業を考えている場合には、家族も反対される可能性が高いでしょう。その場合には何度も交渉して納得するように話し合いましょう。
対処法4.貯金の有無についても説明しておく
家族が収入面やお金で反対している場合には、貯金についても話し合いましょう。
収入源が少なくなる、あるいは亡くなる場合には、貯金を取り崩す必要があります。どんな状況があり得るかを想定して、それを事前に家族へ相談すると、解決策を見出せるかもしれません。
また貯金は少なくとも3か月分もあると理想的です。無収入でも少なくとも半年分生活できる資金があれば家族も納得しやすいでしょう。
対処法5.複数回の話し合いで交渉していく
家族に相談したものの、一度の話し合いで説得するのは難しい時もあります。まずは何度も話し合うことを想定して相談しましょう。
家族によって反応を全く変わります。話し合いが何回続くはわかりませんが、忍耐強く交渉しましょう。すると、家族も考えを変えて賛成に回ることもあります。
どうしても、話し合いを少なくしたい場合には、雑談の中に退職ワードを入れることもおすすめです。相手の拒否反応を少なくするテクニックで、相手の理解を深めることにも繋がります。
会社に退職を伝える前に必要な準備
家族の賛成をもらえた場合には、実際に会社へ退職の意思を伝えます。その前に必ずやるべきことは就業規則などの確認です。
- 自分の気持ちを再確認する
- 就業規則を確認する
- 退職までの計画を立てる
退職するには、会社の就業規則に則って進めます。では具体的な確認する箇所を解説します。
自分の気持ちを再確認する
家族にはしっかり退職の意思を伝えたものの、会社へ伝えると実際に退職への手続きが始まります。本当に退職して良いのか、自信を持って伝えられるかをここで再確認しましょう。
一時的な不満や感情が理由では、会社から提案を受けた際に感情で揺さぶられてしまうかもしれません。
会社も人材確保に必死です。どんな提案でも退職の意思があることを伝える準備を進めます。
就業規則を確認する
会社に意思を伝える際には必ず就業規則を確認しましょう。社員の退職は会社の規則に則って進めていきます。
事前に規則が書かれているファイルや文書を見つけると良いでしょう。就業規則には「退職の1か月前までには申し出ること」と記載されているはずです。
退職までの計画を立てる
退職は計画を立てて進めていきます。退職は突然できるものではなく、退職が決定して1か月や2か月先で実際に退職日が設定されることがほとんどです。
では、気になる一般的な正社員の退職までのスケジュールは次のとおりです。
2か月前 | 退職の意思を上司に伝える |
1か月前 | 退職願や退職届を提出する |
1か月前〜当日 | 引き継ぎをする |
当日 | 退職日 |
よりスムーズに退職を進めていくには、とにかくすぐに伝えることです。2か月前からと就業規則に書かれていても、会社側は人材確保のために引き留めを行います。
数回の面談で給与アップや異動の提案を行ってくることもあり得るため、余裕を持って伝えられるようにスケジュールを立ていくと良いでしょう。
仕事を辞めると伝えるタイミングと順番
実際に会社へ伝える際には、どのタイミングや順番で伝えると良いのでしょうか。
- 退職の意思を伝えるのは直属の上司
- 退職日は1か月前や2か月前が目安
- 提出は「退職届」
上記の順番に進めていくのが一般的です。通常の業務との並行で行われます。いつもよりは忙しい日々になりますが、会社側の要望にも可能な限り応えてことが大切です。
退職を伝える相手は直属の上司
まず会社側に意思を伝える際には、直属の上司に伝えます。事前に会議室などを借りて1対1で話し合います。
ここで明確に退職の意思を伝えるのが大切です。すぐに了解されることもありますが、場合によっては引き留めもあります。上司から給与アップや異動の提案をもらうでしょう。
もちろん、提案に納得できる際には退職の意思を取り下げて提案を受け入れることも可能です。それでも退職の意思が変わらない時は、粘り強く退職を伝えましょう。
退職日は1~2ヶ月後に設定される
退職を了承された際には、実際に退職日の設定が設けられます。規則や業務内容によりますが、1か月あるいは2か月後に退職日になることが大半です。
また、会社側の都合で退職日を延ばされるケースもあります。納得できる場合にはこちらも了承しても良いですが、あくまでも交渉です。
双方ともに都合があることから、交渉の中で納得いく退職日を設けましょう。
退職が決まった際には「退職届」を提出
退職を伝える際には、会社の人事部に手続きを行います。基本的には退職届を提出して手続きを進めていきます。
退職の意思を伝えてからは、上司から退職届の紙をもらいます。その紙に記入して、再度上司に提出しましょう。
仕事を辞める際、退職理由の伝え方は?
上司に退職を伝える時には、どんな理由を伝えれば良いのでしょうか。退職をするからには円満に終えたいものです。
ここでは、退職する上での円満に終えるための方法を解説します。
「一身上の都合」以外にも使えるフレーズ
退職の際によく使われるのは「一身上の都合」です。つまり退職の理由を明らかにしないという意思表示でもあります。
ただし、直属の上司に一身上の都合では良い印象を与えることはできません。そこでおすすめのフレーズは次のとおりです。
- 自分のやりたい仕事が見つかった
- スキルアップのため勉学に励みたい
- 家庭の都合や、健康上の理由
- 夫の転勤
別のやりたい仕事やスキルアップはとても前向きで、上司も応援したくなる理由です。実際にこの理由で上司から励ましの言葉をもらえた方も多くいます。
また、どうしても職場を離れなければならない理由もあるでしょう。その場合には「家庭の都合」や「健康上の理由」、さらに「夫の転勤」を理由で上司に話すと納得してもらうはずです。
上司には正直に話す
直属の上司に退職の意思を伝える際には、基本的には正直に話しても問題ありません。胸の内を離すと、上司も自分の部下の気持ちがわかり嬉しいはずです。
また、正直に離すと上司によっては相談に乗ってくれるかもしれません。部下思いの上司であれば、仕事とは関係なく家庭で抱えている問題に真摯に考えてくれることもあります。
退職の面談とはいえ、信頼を得た人間同士の話し合いです。周りに人がいない会議室であればなんでも話してみましょう。
角を立てずに退職するためには?
退職するからには円満に進めたいものです。ただし、退職の際にはさまざまな想定外があります。
- 引き留められた時
- 競合への転職の場合
- あっさり受け入れられた時
そこで、ここでは退職をスムーズに進めるための方法を解説します。
「引き留められた時」
上司との退職の面談をする際に、給与アップや異動などの提案を受けることがあります。いわゆる「引き留め」です。
会社側も貴重な人材を失うわけにはいきません。あらゆる方法で引き留めを行うこともあります。
相手が上司なことから、どうしても納得したくなる気持ちもありますが、納得しない限り譲渡する必要はありません。
退職日をずらすなどの提案がよくあるケースですが、難しい場合には可能な日をこちらから提示すると良いでしょう。
「競合への転職の場合」
すでに転職先が決まっている場合には、その会社名を伝えることは本人の自由ですが、今いる会社の競合先であるケースも考えられます。明言することは慎重に検討しましょう。
例えば、会社の機密情報をライバル会社に流出することは現代において最も回避したい事案になるからです。
もちろん、明言すること自体は特に大きな問題ありませんが、伝えられる範囲は事前に確認すると想定外のトラブルなく進められます。
「あっさり受け入れられた場合」
上司との面談で退職を伝えた際に、あっさり了承された時は嬉しいものの、引き留めがなく寂しく感じる時もあるかもしれません。
ただし、そこはトラブルなく進められると考え素直に喜びましょう。次の職場では必要とされる人材になれるように活躍すれば良いのです。
気持ちはポジティブに切り替えて次のステージは自信を持って進みましょう。
仕事を辞めたい時に行う① 残務整理・引継ぎ
退職の際に欠かせないのは残務整理や引き継ぎです。上司との相談後には、同じ部署やチームの人間と「引き継ぎスケジュール」が組まれます。
引き継ぎとは、新しい後任者に自分の抱えている業務を教えることです。業務内容や業務フローを後任者と擦り合わせながら行います。
また営業職の方であれば取引先に担当者が変わることを伝えていく必要があります。取引先との打ち合わせの時やメールでその旨を伝えていきましょう。
仕事を辞めたい時に行う② 退職当日
退職当日には、最後の退職手続きを行います。主な手続きは次のとおりです。
- 備品の返却
- デスク周りやロッカーを綺麗にする
- 社内外への挨拶
- 入館カードの返却
上記は別途、会社の総務部あるいは管理本部から指示があります。まずはそれに従って進めましょう。
また、指示などはありませんが、最後の挨拶回りはとても大切です。特に上司や先輩には社会人の最低限のマナーとして挨拶します。
以上がしっかり終わり次第、無事に退職の手続きが終わります。円満に進められた自分をしっかり褒めて家族にもしっかり報告しましょう。
まとめ 仕事を辞めたいときは家族にホウレンソウを行おう
ここまで、家族に反対されても転職が成功する方法を紹介しました。まとめます。
- 家族には日頃から「ホウレンソウ(報連相)」を行う。
- 悩みを正直に話すと賛成を得やすい。
- 退職後の進路を正直に説明する。
- 仕事を辞めるタイミングは1〜2ヶ月前が理想
- 上司には退職理由を正直に話して、理解者になってもらう。
- 引き継ぎや挨拶回りはしっかり進めると円満に退職できる。
立場が上になるほど生活の水準が高くなり、家賃や養育費などの支払いの不安から転職を反対されやすいでしょう。まずは日頃から自分の気持ちを率直に話すと賛同を得られやすくおすすめです。
また会社に退職の意思を伝えてからは、スケジュール感を意識して動くことが大切です。。引き継ぎは漏れなく進め、挨拶回りもしっかり行えれば、円満に退職できます。退職で迷われている方はぜひ参考にしましょう。