秋といえば紅葉、紅葉狩りといえば登山!ですね!しかし登山にどんな服を着ていけばいいのか悩んではいませんか?登山は用意しなくてはならないものが多々あります。
そこでこの記事では秋の登山に必要なものをまとめ、何に注意して登山服を選べば良いのか詳しく解説して行きます。
秋の登山に必要なもの、ポイントを理解して快適に楽しめるようアイテム選びをしましょう!ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24481534)
人はなぜ秋に登山をするのか。。。
まず人はなぜ山に登るのか、登山のいいところを見つめ直してやる気をあげていきましょう!以下の2点にまとめます。
以下の2点以外にもブランドや装備を知って、こだわりを持ち始め、趣味になる方もたくさんいらっしゃいます。秋の登山の魅力をどんどん知っていきましょう!
リフレッシュ、景色が綺麗
第一に山の景色に心癒される方が多くいるでしょう。秋であれば紅葉の季節、色鮮やかな紅葉に囲まれて新鮮な空気を味わうのは格別です。
頭の中がスッキリして日頃のストレスの解消にもつながります。秋だと気候も穏やかで登ってじんわり汗をかくくらい、登山に適した気候だと言えます。
家族でも楽しいですし、デートスポットとしても人気が出ています。ぜひ色んな山登りをしてみてください!
いい運動になる
登山はいい運動になります、まさに運動の秋に最適ですね。運動強度(METs)で表すと、登山は登る高度にもよりますが7〜9METs、ジョギングやスイミングに匹敵します。
ジョギングは平坦なアスファルトの道を走るだけですが、登山であれば綺麗な景色を見ながら、曲がった道、まっすぐな道など飽きることなく進むことができます。
秋に登山するための基本装備
登山に行きたくなってきたところで、登山に基本装備にはどんなものがあるのでしょうか?秋の登山に必要なものを紹介していきます。
- 帽子
- 上着・中間着・肌着
- ズボン
- 靴下
- 靴
- バッグ(ザック)
- ストック
帽子
標高が上がると紫外線の量も多くなります。頭皮の日焼けは白髪や薄毛につながるので登山に帽子は必須です。
秋の登山は少し肌寒くなります。ニット帽を被れば防寒対策にもなります。また、登山中に雨が降っても多少であれば帽子で防ぐことができます。おしゃれにもいいですね!
上着・中間着・肌着
秋の登山は、登ってる最中は少し汗ばんだり、日が暮れてくると寒くなったりと、寒暖差があるので脱ぎ着できる様に用意します。
上着は防寒性、防水性を持つものを選ぶとどんな気候にも対応できるでしょう。防風性も兼ねているとなお良しです。
ズボン
上着同様、防寒性、防水性、防風性があるものをチェックしましょう。ずっと動くことになるので、サイズにゆとりがあって動きやすいものを選ぶのも重要です。
上下セットで販売されている登山ウェアも多いですよね。おしゃれなものも色々ありますし、バラ売りでコーディネートするのも楽しいです。
靴下
靴、も大事ですがその前に靴下も大事です。靴の中で擦れてしまうのでしっかり厚手のものを買いましょう。秋でも汗を吸って乾かすものだと、快適に登山することができます。
素材はウールと化繊を合わせたものであれば、上記の機能のようにいいとこどりなのでオススメです。登山用靴下で探してみてください。
靴
いつも歩くような整備された道ではなく、砂利道、山道なのでクッション性があり、足の疲れないしっかりした強さのある靴を履いていかなければなりません。
最近は普段使いもできるようなおしゃれなものもたくさん販売されているので、次に紹介するブランドを見てみるだけでも楽しいですよ!
バッグ(ザック)
どの程度の登山レベルかによってザックの必要容量は変わってきますが、肩と腰への負担が少ない登山用のザックをオススメします。20L〜30Lが一般的です。
ザックは上着などと同様、自分の体にあった「背面長」のザックを選びましょう。適切なサイズを選ぶことでフィット感が増し、さらに負担が軽減されます。
ストック
長い登山道やより整備されていない道が予測される場合はストックを用意しましょう。登山の道が格段に楽になります。
1本と2本のタイプがあり、2本は安定しますが、1本だとカメラなどを片手にできるので便利です。ストックも背丈にあったものを選択しましょう。
秋の登山服で注目すべき4つのポイント
春夏秋冬、登山は楽しむことはできますが、特に秋の登山に必要な登山服のポイントについて4つ紹介して行きます。
また、次の項目で以下の4つについて詳しく解説し、より必要な知識をつけていただきたいと思います!
- 素材
- レイヤードスタイル(重ね着)
- 防寒
- 耐悪天候
素材
暑かったり、寒かったりする秋の登山を快適に過ごすためには、普段服を買うときにあまり注目しないであろう「素材」が重要です。
まずコットン100%は避けましょう。コットンは一度濡れてしまうと乾くために時間がかかります。そのため体が冷え、低体温症になってしまう可能性があります。
逆に速乾性のあり、登山以外のスポーツ着でも使用されているポリエステルは、登山着としておすすめです。
レイヤードスタイル(重ね着)
レイヤードスタイルは重ね着を意味します。秋の登山は動作時静止時、時間、時期、高度によって気温が大きく変わりやすく、それに対応できる様準備しなくてはなりません。
肌着(ベースレイヤー)、中間着(ミドルレイアー)、上着(アウターレイヤー)を最低限、専門店やネット通販で準備しましょう。
自分の体調や天候に合わせて脱ぎ着し、快適に登山に挑みましょう。
防寒
レイヤードスタイルでも挙げましたが、秋の登山は時間や時期によって寒く感じることが考えられます。防寒対策をしっかり取って行きましょう。
アウターを厚くしたり、帽子や手袋などの小物の活用をすることで自分の体調に合わせた登山をすることができます。
耐悪天候
季節に関係なく、山の気候は変わりやすいものです。雨に濡れて体を冷やすと体力も減ってしまいます。万が一の天候にもしっかり備えて行きましょう。
アウター、ズボンはレインウェアとしても併用できると便利です。また、すぐに体を拭けるようタオルなども用意していきましょう。
【秋の登山服】ポイント①素材
ここからは「秋の登山で注目すべき4つのポイント」で取り上げたそれぞれに対して詳しく解説します。
秋の登山服の素材に関しては以下の5項目を重要視してみましょう。
- 速乾性
- 透湿性
- 伸縮性
- 保温性
- 軽量
速乾性
秋といえど、山を登れば汗をかくものです。快適に登山するため「速乾性」のある登山服を選びましょう。上着、インナー、ズボン、靴下などにも言えます。
速乾性の良い素材は、スポーツ用品に使用されやすい「ポリエステル」、通気性に優れた「ナイロン」があります。
山の登山は天候が変わりやすいので、自分の体温を保てる「ポリエステル」をお勧めします。
透湿性
すぐ乾くことも重要ですが、体から出た汗、湿気を外に逃す機能「透湿性」も重要です。上着もそうですが、靴選びの際も重要視するべきです。蒸れて不快感を覚えます。
透湿性の良い素材はさまざまな会社が研究を行なっているため、聞いたことのない素材が多く発表されています。その中でも代表的なのは「ゴアテックス」です。
ゴアテックスはゴアテックスメンブレンという微細な「孔」を持った膜を表地や裏地に貼り合わせたものです。この「孔」は水滴ほどの大きさは通さないが水蒸気ほど微細なものは通すため透湿性を実現させています。
透湿性を持ったゴアテックスは登山やキャンプのようなアウトドアではとても便利に快適に活躍します。
伸縮性
登山は基本ずっと動くこととなります。登る山によりますが、場合によっては整備されていない崖、斜面を進むこともあるため衣類の伸縮性が必要となります。
伸縮性のある素材は、ウール、綿、ポリウレタンなどが挙げられますが、速乾性などのことも考えると「ポリウレタン」がおすすめです。
「ポリウレタン」は弾性繊維と言われ、なんとゴムよりも細くなります!登山であればズボンのインナーに使われていると快適でしょう。
保温性
秋の登山は少し冬に食い込む可能性もありますね。先ほども書きましたが、寒さは体力を減少させます。保温性のある登山服も重要視しなくてはなりません。
保温性のある素材は、ダウンに使われる「羽毛」、フリースに使われる「ポリエステル」があります。この二つは季節や場合によって使い分けが必要です。
ダウンは保温性が特に高く軽量なので寒すぎなければ初めは収納、通気性も兼ね備えるフリースで登り始めて、寒くなったらダウンに切り替えるスタイルでバッチリですね。
軽量
登山はどうしても荷物が増えるものです。秋の登山はこれから紹介する衣服で鞄が膨れてしまうので収納しやすく軽い衣類だと便利です。
その点羽毛でできているダウンは、軽く、とても小さく収納できます。ソフトシェルウェアと言われる中間着であり上着は、軽い上に防水性もあるため緊急時にも便利です。
【秋の登山服】ポイント②レイヤードスタイル
秋の登山は時期、時間、高度によって体温調整するために脱ぎ着できる「レイヤードスタイル」で行くのをオススメします。
以下に紹介する基本レイヤードスタイルを用意していけばバッチリです。外側から実際の商品イメージと一緒に紹介していきますね。
- アウトレイヤー
- ソフトシェル
- 薄めのフリース
- ベースレイヤー
- ドライレイヤー
アウトレイヤー
まずは一番外側になるアウターレイヤー。登山する時期が冬に近い場合や天候が荒れそうな時は着ていきましょうね。
防寒性と防水性、そして防風性を重要視します。防風性は軽視しがちですが、山では平地より風が強く吹きます。風速が1m強くなると体感温度は1度下がるので体調に直接影響します。
また、できれば収納できるくらいコンパクトなもので、必要な時に取り出せると良いでしょう。少し遅めの秋の登山でも安心です。
ソフトシェル
次にソフトシェル。中間着にもアウターにもなるので便利です。秋に登山していてじわっと暑ようでしたらアウターにして良いでしょう。
ソフトシェルはストレッチ性、撥水性、通気性に優れた万能ジャケットです。透湿性があるので汗でジメジメすることなく着心地がいいです。多少の雨も乗り越えられます。
裏起毛の商品もあるので登山に行く時期に合わせて選んでみましょう。
薄めのフリース
次に薄めのフリースで細かい体温調節です。秋なので厚手にする必要はないですし、寒ければソフトシェルやアウターに頼ればバッチリです。
フリースと一言で言っても色々あります。秋の登山には「薄め」がおすすめです。汗をかいても、さっと脱ぐことができますし、収納もかさばりません。
ベースレイヤー
肌に近いものは汗で濡れて体を冷やしてしまうので速乾性と吸収性のあるベースレイヤーを選びましょう。
ベースレイヤーは汗をかいてもベタつかないことも大事です。快適に登山するには肌触りや着心地もポイントの一つです。
首まで伸びているタイプだと紫外線を防げるので、日焼け防止にもなりますね。
ドライレイヤー
一番肌に近いドライレイヤー。登山中にかいた汗を直接透湿し、撥水する機能を持った服を選びましょう。
ベースレイヤー同様、肌触り、着心地もしっかり確かめたいところです。汗で冷えると低体温症にもなりかねないのでしっかり吸収速乾してくれるのも重要です。
【秋の登山服】ポイント③防寒
登る時期や高度にもよりますが防寒対策をしっかり整えて登山に臨みましょう。準備を怠ると低体温症になってしまう可能性も。
先に紹介した上着以外で、防寒に役立つものを2つ紹介していきたいと思います。
小物
小物とまとめましたが、グローブや帽子のことを指します。秋の登山では意外とこのような小物を重宝します。
グローブは種類が様々ありますが、保温性のあるものが良いでしょう。また、登山にストックを使うようならグリップ力も確かめておくべきですね。
帽子は秋であればニット帽が良いでしょう。登山用のニット帽は吸収速乾性に優れたものもあります。また帽子は頭を防護する意味もあるので、どの時期の登山にも必要です。
保温性のある水筒
登山の直前に買ったペットボトルに入った飲み物でも構いませんが、より登山を快適に過ごしたいのであれば、保温性のある水筒を持っていくことをオススメします。
秋の登山は冷えることが予想されるので、そこで冷たいものを飲むとさらに体が冷えてしまいます。冷たいものだけではなく温かいものを用意して体を温めましょう。
【秋の登山服】ポイント③耐悪天候
山の天候は平地に比べて非常に変わりやすいです。突然の雨、秋であれば雪も予想されます。
そんな悪天候時に備えて、登山服を選ぶためのポイントを紹介していきます。先ほど紹介した上着以外でも注意しなければなりません。
防水性
雨が降った場合、全ての登山服において防水性が備わっているかが重要になります。雨で体を冷やさないようにしましょう。
先ほど紹介した防水アウターに頼るのも良いですが、気温がそこまで低くない時期であればレインウェアを準備するのも良いですね。
また、靴の防水性も重要です。手も足も冷やすことなく快適に登山できるよう備えましょう。
靴のグリップ力
雨が降ると、登山道の地面が水を含んで緩み、より滑りやすくなります。靴のグリップ力は重要です。
今では様々な会社で登山靴のソールが開発されています。トレッキングか、ハイキングか、岩場を登るのか、トレイルランニングか、目的に合わせて開発されているので詳細をよく見てましょう。
雨の場合はソールの柔軟性、ソールのブロックが一つ一つ溝深くなっているかで滑りにくさが決まります。最悪の状況も想像してアイテムを選びましょう。
必見!秋の登山にあると便利なオススメグッズ
ここまで登山の基本装備、秋の登山服のポイントを紹介してきました。ですが冒頭でも書いたように登山に必要なものは考えれば考えるほど浮かんできます。
その中で「これがあったら便利だ!」というものを3つ紹介するので必見です!
- 簡易座布団
- 給水速乾タオル
- 簡易トイレ
簡易座布団
流石に長時間ずっと立っているのは辛いです。休憩するときに便利なのが簡易座布団です。どこでもサッと出して座ることができます。
厚めで折り畳みできるが100g以下の軽量なものもありますし、探してみると500円以下で安価に手に入れることができます。
もし登山に持って行く荷物の重量に余裕があるのであれば、簡易のチェアでもいいかもしれません。登る時だけでなく休む時のことも考えましょう。
給水速乾タオル
タオルは何かと便利に使えますね。汗をかいた時、川で濡れてしまった時、雨に打たれてしまった時、帰りに温泉に入った時にも使用できます。
こちらも座布団同様、重量的に負担になるものではないので、登山のお供に1枚持っておくと安心ですね。
簡易トイレ
整備された登山道には各所にトイレが設置されています。しかし急にトイレに行きたくなってしまう緊急事態のことも考えておかなくてはなりません。
防災グッズでもよくある簡易トイレを持っていきましょう。ハイキング程度なら使わず帰ってくる可能性もありますが、何泊か考えているのであれば余分に準備してください。
決して山を汚して帰るようなことがないようしっかり注意しましょう。
秋の登山で注意するべきこと
登山は普段の生活圏内と違う環境なので、注意しなければならないことはたくさんあります。その中でも3つ取り上げて紹介して行きます。
安全に登山するために以下のことを心得て、しっかり準備して行きましょう。
- こまめな水分補給
- 道に迷ったらきた道を戻る
- 虫除けや救護セットを持っていく
こまめな水分補給
秋といえど、登山は長時間体を動かします。汗をかくので油断していると脱水症状になってしまいます。
喉が渇いた時にはすでに脱水状態です。こまめに水分補給をしましょうね。一緒に登山する方がいれば互いに気遣って給水休憩を促すことも大事です。
道に迷ったらきた道を戻る
登山道としてしっかり整備されていれば迷うことはないですが、整備されていない道なきみちを行く時は、最悪道に迷う可能性があります。
その場合は焦らず、来た道を戻りましょう。安易に勘で進んでしまうと命取りになる可能性があります。気をつけてください。
虫除けや救護セットを持っていく
山といえばいろんな生き物がいますね。秋でも虫はたくさんいますし、登山中に枝葉で切り傷ができてしまったり、転倒してしまったりと様々な危険が考えられます。
登山に肌の露出はNGですが、服の上からでも虫は攻撃してきます。油断せず、虫除けスプレーなどで対策しておきましょう。
また、緊急用に絆創膏、ガーゼ、消毒液など基本的な救護セットを持っていきましょう。
まとめ:秋の気候に合わせた登山服を選ぶ
ここまで秋の登山の魅力、登山に必要な基本装備、秋の登山服を選ぶ際のポイントを紹介してきました。秋の登山に必要な装備の機能についても詳しくわかったと思います。
実際商品のデザインも価格もピンキリです。また、日帰りなのか、何泊かするのか、どれくらい整備された山に登るのかによっても持って行く装備は変わってきますね。
登山のプランに合わせて装備を整えるべきですが、紹介した登山服はどんな登山にも共通するのでぜひ参考に購入を考えてみてください!
秋の登山は紅葉が映えです!しっかり準備して登山を楽しみましょう!