「人を助ける仕事に就きたい」と言う動機から、心理カウンセラーを目指しているあなたは、最近の求人事情や転職について知りたいと思っているのではないでしょうか。
やりがいのない仕事を、毎日するのは辛いですね。人の悩みや不安に向き合う、心理カウンセラーになったほうが、やりがいもあり、何よりも人の為に役立つ仕事に就きたいですよね。
しかし、「心理カウンセラーに転職したい」と思っていても、今の仕事を辞めて、未経験の心理カウンセラーに転職する事に不安を感じて、頭を抱えて悩んでいませんか。経験のない職業に転職するのは大変ですよね。
この記事では、心理カウンセラーの仕事内容や最近の求人事情、心理カウンセラーになる為に必要な資格の取り方などを詳しく解説しています。是非、最後まで読んで頂きたいです。アイキャッチ画像出展元:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/5699479/
心理カウンセラーの信頼を得る為に資格は取得すべき
心理カウンセラーは、心のトラブルや悩みに寄り添い、問題解決のサポートをする仕事です。ストレス社会と言われている現代において、多くの人に必要とされている仕事と言えるでしょう。
カウンセリングは、相談者と丁寧に深いコミュニケーションを取る必要があるので、コミュニケーション能力は必項となる職業です。心理カウンセラーは、資格が必項と言う訳ではありません。
しかし、多くのプロが資格を取得して働いているのが現状です。信頼される心理カウンセラーを目指すのであれば、資格を取りましょう。専門知識を得る方法は大学の他に民間スクールや講座などが用意されています。
下記の見出しの「心理カウンセラーになる為の必要な資格を取得する方法」で紹介するヒューマンアカデミーでも講座を開講しています。全国各地の校舎で無料説明会があるので、参加してみてください。
心理カウンセラーは様々な働き方で活躍している
心理カウンセラー(相談員)は心に不安や悩みを抱えた人をサポートする専門職です。相談員は行動活性化療法、認知行動療法と言う技法や心理学の知識を使って相談者の心理的な悩みを対話で心理的な支援を行います。
冒頭で紹介しました、「行動活性化医療法と認知行動療法」について詳しい資料は下記の「資料ダウンロード」のボタンからダウンロードできますので是非、参考にしてみてください。
ここからは、「心理カウンセラーの仕事はどんな仕事なのか?」を心理カウンセラーの基本的な仕事内容と働く場所をご紹介していきます。
- 学校で行なう心理カウンセラーの仕事
- 企業で行なう心理カウンセラーの仕事
- 医療機関で行なう心理カウンセラーの仕事
- 家庭裁判所で行なう心理カウンセラーの仕事
学校で行なう心理カウンセラーの仕事
学校で働く心理カウンセラーの多くは「スクールカウンセラー」として配属され学校が用意した相談室で生徒の悩みの相談に乗り話を聞くのが主な仕事です。
普段から子供の様子を知る為に教員と連携して生徒のサポートを行います。また保護者から子育ての悩みを聞いて保護者にアドバイスをする事もあるそうです。場合によっては教員のカウンセリングを行ないます。
企業で行なう心理カウンセラーの仕事
職場の人間関係、パワハラ、リストラなど働く人が抱える悩みや心の不調をサポートする「臨床心理士」と「産業カウンセラー」として働くケースがあります。
ここでは、臨床心理士と産業カウンセラーの違いやそれぞれどんな仕事をするのかを詳しく解説していきたいと思います。
- 臨床心理士とは
- 産業カウンセラーとは
臨床心理士とは
臨床心理学に基づく技術や知識を用いて人の心の問題にアプローチする心の専門家です。臨床心理士は1対1で向き合い病んだ心を元に戻す専門家で価値観を尊重しクライアントの自己実現のお手伝いをします。
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受ける事で「心理士専門職の証となる資格」を取得できます。1996年以降よりスクールカウンセラーとしても活躍しています。
産業カウンセラーとは
産業カウンセラーは、職場でカウンセリングを行うカウンセラーの事で心理学的な手法を用いて、働く人の抱える問題を自らの力で解決できるように援助する業務としています。
近年では企業の人事労務政策が変化しています。特に雇用の不安定化や成果主義の導入により労働者に与えるストレスは厳しいものです。これを放置しない為に、産業カウンセラーは個別カウンセリングを行います。
また、労働者を管理する監督責任者にメンタルヘルス研修、相談、指導などを行いパワハラやリストラを防ぐ活動も積極的にしています。
医療機関で行なう心理カウンセラーの仕事
医療機関で働く心理カウンセラーは、精神科、心療内科で医師と連携をして患者に心理医療的なケア、心理検査、認知行動療法などのお手伝いをします。
また、小児科、産婦人科、神経内科などで働く心理カウンセラーは、患者の心理的なサポートを行ないます。患者だけではなく、患者の家族が抱える悩みも対応が仕事です。
家庭裁判所で行なう心理カウンセラーの仕事
家庭裁判所で働く心理カウンセラーは、調査官として働くことがあります。離婚訴訟や非行に至るまでの経緯やメカニズムに関する調書作りや事実関係を調査します。
被告人への心理検査や面接を通じて、犯行時の責任能力を明らかにするのも、家庭裁判で働く心理カウンセラーの仕事です。
また、少年院で働く心理カウンセラーは、非行や犯罪をした人の心をケアして社会復帰のサポートをします。少年院だけでなく刑務所、少年鑑別所、警察署でも同じ心理カウンセラーが働いてます。
心理カウンセラーになる為の必要な資格を取得する方法
ここでは、心理カウンセラーとして働く為に必要な専門知識を学ぶ方法をご紹介ます。臨床心理士や公認心理士の資格を取る為には、大学や大学院を6年かけて心理学を学ぶのが一般的です。
特に臨床心理士は、指定の大学や専門学校を卒業する事が受験の条件になっています。中には公認心理士と臨床心理士の両方を取得できる大学や大学院もありますので、取得したい資格を考えましょう。
大学や大学院のほかに、心理カウンセラー向けの民間スクールや通信講座に通う方法があります。比較的に短期間で資格取得を目指す講座もあるので事情に合わせて選択すると良いでしょう。
業界最大規模の「ヒューマンアカデミー」が資格取得におすすめです。下記のボタンからヒューマンアカデミーのサイトに入る事ができます。心理カウンセラーを目指す人は是非、参考にしてみてください。
心理カウンセラーの転職は甘くない【求人事情】
心理カウンセラーは、決して軽い気持ちで出来る仕事ではありません。もともと心理学に興味があって、何となく楽しく仕事ができると考えて心理カウンセラーを目指す人もいるようですが、それでは務まりません。
心理学の世界で生きるには、継続的な勉強によって専門性を高める努力が必要です。転職の面接では、これから本気でこの仕事を突き詰めていく覚悟を面接官に伝える事が重要です。
全く違う業種から、心理カウンセラーに転職する場合は、志望先の施設や企業に対して、転職理由をきちんと伝わるような志望動機を考えておきましょう。
仕事を得る為には、どこかの事業所に業務委託と言う形でスポット的に仕事をもらうか、自分で開業するかですが、最近では、話し相手サービスを運営している事業所が求人を出しているケースも多いようです。
心理カウンセラーは将来性があるのだろうか?
心理カウンセラーを目指すあなたにとっては、心理カウンセラーの将来性について気になりますよね。心のケアに関しては、諸外国と比べると日本は遅れを取っているのが現状です。
しかし最近では、メンタルヘルスの重要性が高まっていて、自治体やNPOなどの相談窓口には、多く人の相談が寄せられています。
これから、さらに相談窓口や相談所が増えて、相談者が多くなることでカウンセリングを受けるハードルが下がり、今後は心理カウンセラーの仕事が増えていく事が予想されています。
転職の際に有資格者や経験者が求人条件になっている
心理カウンセラーになるには、臨床心理士や公認心理士の資格を取得するのに越したことはありません。採用条件には、臨床心理士や公認心理士の資格を持っている事が掲げられているケースが多いです。
心理系の仕事は経験が強みなりますが、職場によっては未経験者でも「臨床心理士」や「公認心理士」の資格があれば、優遇されるケースもあります。ただし、これらの資格があるから就職できる訳ではありません。
既に、公認心理士や臨床心理士、あるいは各領域で心理カウンセラー業務に就いている人たちは日々の努力と経験を積みながら、実力を高めています。カウンセラーの仕事も決して簡単に成功できるものではないのです。
心理カウンセラーの求人に求められる職務経験とは
心の問題と向き合い心理カウンセラーは、相談者とじっくりとコミュニケーションをとる仕事です。その為「対人」と言う要素が入った職業で働いていた経験があれば、その知識とスキルが実績となります。
例えば、販売員や営業職などが挙げられます。これらの職業は、相手が何を考えているのかを察しながら、話すことが出来るので、心理カウンセラーと言う業務に「生かせるスキル」と言えるでしょう。
心理カウンセラーの働く領域は様々です。医療機関でのカウンセラーを目指すのであれば、医療現場の元スタッフと言う職務経験を生かす事もできます。
企業での領域でカウンセラーを目指すのであれば、オフィスで働いていたと言う経験が産業カウンセラーとしての活躍に役立ちます。この様に、コミュニケーションが絡む職務経験者が求人として求められています。
心理カウンセラーの気になる求人年齢
心理カウンセラーの求人では、特に年齢制限など無いので何歳からでも、カウンセラーになれます。各種資格に関しても、資格取得に年齢制限はありません。世の中では、若い人のほうが就職に有利と考えれています。
しかし、心理カウンセラーの場合は、様々な人の悩みや不安を抱える人と接する事から、豊富な人生経験を積んでいるほうが、相談者の気持ちをより良く理解できると言う声もあります。
心理カウンセラーの求人に関しては、若ければ有利と言う訳ではありません。年を重ねていく事で見えなかったものが、見えるようになります。このように求人に年齢は関係ないので気にする必要はありません。
心理カウンセラーは正社員の求人が少ない
残念ながら、日本では心理カウンセラーの仕事は少なく、求人は余り多くありません。あるとしても、正社員のような常勤の求人は少なく、非常勤やパートの求人であることがほとんどです。
このように、安定した勤務形態で働ける人は少なく、収入に繋がりにくい現状が「心理カウンセラーに仕事がない」と言われる所似のひとつです。なぜ、日本ではこんなにカウンセラーの求人が少ないのでしょうか?
日本では、まだまだカウンセリングを受ける習慣が、根付いていないことが挙げられます。アメリカでは、ちょっとした悩みでも、すぐに心理カウンセラーに相談する習慣があります。
アメリカでは、大きな悩みが無くても、セルフマネジメントの一環として日常的に心理カウンセラーに相談します。日本では、心理カウンセリングを受けることにハードルが高いと感じる人が多いのが現状です。
気になる心理カウンセラーの給与事情
心理カウンセラーは、職場や雇用形態だけでなく、経験年数によって年収の差が大きくなる職業です。正社員なら初任給が約20万円前後、非常勤の場合、時給は1000~1500円から始まる事もあるそうです。
先途でも、紹介した通り正社員の募集は少ない為、非常勤だけで生計を立てるのは難しいです。その為、複数の職業を掛け持ちしなければなりません。
しかし、その中でも非常勤として経験を積んでから独立、開業に成功する人も意外といます。代表的な例として挙げると、スクールカウンセラー、病院でのカウンセラーで年収1000万円になる人もいるようです。
心理カウンセラーも、働き方が多様なので自分に合った働き方を選択すると良いでしょう。また、独立などをして「自分の力で仕事を取りにいく」と言う働き方を目指してみてはいかがでしょうか?
求人情報はこまめにチェックしょう【まとめ】
心理カウンセラーは、女性も多く活躍している職業です。その為、出産や結婚を理由に退職することが多く、募集もそれなりに見られますが、欠員が出たタイミングで不定期に募集が出てしまいます。
その為、インターネットを活用して、求人をこまめにチェックすることをおすすめします。また、働きたい施設をみつけたら、求人募集が無くても積極的に問い合わせをしてみましょう。
心理カウンセラーに、転職したいあなたにとって必要な情報は得られましたか。「やりがいのある仕事」だと感じて頂けましたでしょうか。
心理カウンセラーと言う仕事は「一生、学び続ける」ことが求められる仕事です。焦らず日々、努力を続けながら、本当に働きたいと思える新しい職場を探して参りましょう。最後まで読んで頂きありがとうございます。