全世界で広いシェアを獲得しているTP-Linkの無線LANルーター。高速通信に利用されるIPv6に対応したモデルや、広範囲に安定したWi-Fi環境を構築できるメッシュルーターが有名です。
しかし、価格や機能はモデルごとに違い、口コミの評価や評判を見るだけではどれにすべきか迷いますよね。
そこで今回は、TP-Linkのルーターの選び方とおすすめの商品を環境別でご紹介します。
TP-Linkのルーターの設定・接続方法や、うまくつながらないときのサポート体制も解説していきますのでぜひ本記事を参考に各モデルを比較しながら、お気に入りのルーターを見つけてください。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%e7%84%a1%e7%b7%9a%e6%8a%80%e8%a1%93-%e4%b8%89%e6%ac%a1%e5%85%83-%e5%bd%a2-1967494/
TP Linkのルーターってどこの国のメーカー?
TP-Linkは、中国に本社があるIT機器メーカー。2021年には10年連続で無線LAN機器プロバイダーとして世界シェアトップに輝くなど、世界的に評価が高いといえるメーカーです。
日本ではバッファローなどが有名ですが、世界シェアでいえばTP-LINKの方が世界シェア率は高いです。
日本でなぜTP-LINKが浸透していないのかというと、TP-LINKの子会社は約二年前に日本に上陸してきて、日本での歴史が浅いのが原因と言えます。
ですが、日本での認知度が低いというだけで世界的にはトップシェアを誇っている会社ですのでおすすめのメーカーになります。
TP Linkのルーターの魅力とは?
TP-Linkの魅力は、性能と価格のバランスのよさ。高速通信が特徴の「Archer」と、広範囲で安定したWi-Fi環境を構築できるメッシュルーター「Deco」の2つのシリーズを展開しています。
いずれも手頃な価格のモデルが選べ、専用アプリを使った初期設定も簡単なので、初心者にも心強いルーターといえるでしょう。
TP-Linkのルーターは、公式サイトからサポートへの連絡が可能。保証期間は基本的に3年で、購入時のレシートや納品書などがあれば郵送で無償修理を受けられます。
ただし災害や不注意による破損の場合は保証対象外になるため、注意しましょう。
1万円台で買える一般家庭用TP-Linkルーター
TP-Linkのルーターで何を買えばいいか悩んだらArcher AX4800を買うことをお勧めいたします。スペックは下記になります。
- 無線LAN規格値:4234+574Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:4LDK、接続台数:80台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
お値段も1万円ちょっとで買え、Wi-Fi6対応ルーターに加え6本のアンテナから合計4800Mbpsの通信速度の電波を発信します
しかもIPoE方式の通信にも対応しており、夜間の混雑時でもIPv6プラスに対応した回線ならスムーズな通信ができるので、通信速度に悩んでいる方にもおすすめです。
ビームフォーミング機能もあり集中的に電波を飛ばす機能も搭載しており、最大接続台数は80台と家族使用にも向いているのがうれしいところです。
1万円代で買える一般家庭用TP-Linkルーター
続いておすすめするのが、Archer AX73です。Archer AX73は最初に紹介したArcher AX4800の上位機種で少しばかり通信速度が上がっています。スペックは下記になります。
- 無線LAN規格値:4804+574Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:4LDK、接続台数:80台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
ビームフォーミングなどの基本的な性能はArcher AX4800と同じWi-Fi6対応の無線ルーターです。
Archer AX73との違いは5GHz帯の通信速度が4324Mbps→4804Mbpsにスピードアップしてます。
5GHz帯の通信速度が少し上がっていていますが、そこまで大きな違いはありません。金銭的に余裕があるのであればこちらを買うことをお勧めいたします。
見た目も機能もいい?TP-Linkのハイエンドモデルルーター
次に紹介するのはArcher AX80となります。Archer AX80はハイエンドモデルでTP-Linkとしては初の内蔵アンテナモデルのWi-Fi 6ルーターです。スペックは下記になります。
- 無線LAN規格値:4804+1148Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:4LDK、接続台数:100台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
性能は圧倒的なハイエンドスペックで5GHz帯4804Mbps、2.4GHz帯1148Mbps、8ストリームの通信速度に対応。
ビームフォーミングやIPv6通信などの機能にも対応し隙がないスペックです。最大100台まで接続可能と家族やオフィス使用でも問題なし。
アンテナが内蔵されているため、外部アンテナが苦手な方には特におすすめしたいモデルです。
一人暮らしにお勧め!TP-Link低価格ルーター
次に紹介するのがArcher AX20です。特に一人暮らしの方にお勧めできるモデルとなっています。スペックは下記になります。
- 無線LAN規格値:1201 + 574 Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:3LDK、接続台数:36台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
値段も1万円以下で購入でき、Wi-Fi6規格に対応したモデルとなっていますが、安くなっているからと言って、ビームフォーミング機能や簡易NAS機能などは使えるコスパモデルとなっております。
合計接続台数は36台となっており、4人家族くらいでも必要充分なWi-Fiルーターです。Wi-Fi6ルーターで安いけど性能の良い製品が欲しいなら、Archer AX20がおすすめです。
一人暮らしにお勧め!不要な機能を除いたTP-Linkルーター
次におすすめするのがArcher AX23です。こちらも一人暮らしの方にお勧めのモデルとなっています。スペックは下記になります。
- 無線LAN規格値:1201+574Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:3LDK、接続台数:36台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
上記で紹介したArcher AX20から過剰な性能を取り払ってコスパを高めた機体になっております。
過剰な性能を取り払ったといっても通信スピードなどの基本的な機能は変わりません(合計1800Mbps)
見た目もほぼ一緒で違うのはUSB端子があるかとCPU性能です。簡易NASを使わない方や多くの機器を同時に接続しない方はArcher AX23がおすすめです。
TP-LinkのメッシュWi-Fiルーターで電波の死角無し?
次におすすめするのがDecoX60というメッシュWi-Fiになります。メッシュWi-Fiは単体でも使えますが複数台組み合わせると、電波の届かない場所を無くすことができます。スペックは下記になります。
- 無線LAN規格値:2402 + 574Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:4〜7LDK、接続台数:150台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
Deco X60はWi-Fi6に対応したメッシュWi-Fiで、家のどこでも高速通信が可能となっています。
デメリットとしてポートが1ポートしかないので有線接続をした方には向いておりませんが、Decoシリーズではブリッジモードも使えるので、Archerシリーズと組み合わせるとさらに強力な電波網が作れます。
ストリーム数も6ストリームあり混雑にも強く、極めつけは最大150台まで接続可能。大家族でも余裕のスペックとなっています。
最新のTP-LinkメッシュWi-Fi最強ルーターとは?
最後に紹介するのはメッシュWi-FiのハイエンドモデルのDeco XE 75です。Wi-Fi 6Eは6GHz帯をあらたに利用した通信方式で従来の5GHz帯に比べて帯域幅が広く、安定した高速通信が可能。
- 無線LAN規格値:2402+2402+574Mbps
- 推奨利用環境:戸建て、3階建、マンション:4〜7LDK、接続台数:200台
- IPv6 , ゲストネットワーク , QoS(端末別優先順位設定機能):〇
- メーカー保証:3年
- 誰でもかんたんアプリ設定:〇
まだまだ6GHz帯通信ができるスマホやタブレット、パソコンは少ないですがメリットがあります。それはDeco同士のバックホール通信が6GHz帯で行われることです。
バックホール通信が6GHz帯で行われることによりDeco間の切り替えや通信速度が格段にアップ。資金に余裕のある方はこちらを買うことをお勧めいたします。
自分の環境にあったWi-Fiのルーターを選択しよう!
Wi-Fiのルーターは様々ありますが、まずは購入する前にご自身の今暮らしている環境を再認識しましょう。
一人暮らしなのか一戸建てなのか、マンション、アパートなのかによっても選ぶWi-Fiのルーターが変わってきます。上記で紹介した商品を一覧にまとめました。
商品名 | 誰向け | 値段 | 特徴 | |
① | Archer AX4800 | 一般家庭 | 約\10,,000円 | 最大接続台数80台 |
② | Archer AX73 | 一般家庭 | 約13,000円 | Wi-Fi6対応,5GHz帯の通信速度UP |
③ | Archer AX80 | 一般家庭 | 約\15,000円 | 初の内蔵アンテナモデルのWi-Fi 6ルーター。最大接続台数100台 |
④ | Archer AX20 | 一人暮らし | 約\6,000円 | ビームフォーミング機能や簡易NAS機能などは使えるコスパモデル |
⑤ | Archer AX23 | 一人暮らし | 約\8,000円 | Archer AX20から過剰な性能を取り払ってコスパを高めた機体 |
⑥ | DecoX60 | 一戸建て向け | 約\25,000円 | Wi-Fi6に対応したメッシュWi-Fiで、家のどこでも高速通信が可能 |
⑦ | Deco XE 75 | 一戸建て向け | 約\39,000円 | 6GHz帯通信ができ今まで以上の高速通信が可能 |
戸建ての方は①~③、一人暮らしの方は④~⑤、少し広めの家に住んでいる方は⑥~⑦で紹介したルーターを購入するとと快適にWi-Fiを使用することができるでしょう。
TP-Linkは世界シェアNO1なだけあって様々な種類のルーターがありますのでご自身にあったルーターを選んで快適なネット環境を楽しみましょう。