フクロウカフェで見たフクロウがとても愛らしくて、「ペットとして飼うことはできるのだろうか」「どんな飼い方をするのだろう」と思っている人はいませんか?
人気になってきたとはいえ、犬や猫ほど周りに飼っている人もいないので、情報を集めるのが少し難しいですよね。
この記事では、フクロウをペットとして飼いたい人向けに、フクロウの生態や、初心者にオススメのフクロウの種類、飼うために必要なものや注意点を紹介します。
ぜひ最後までこの記事を読んで、愛らしいフクロウとのゆったりとした素敵な日々を過ごしてみませんか?
(アイキャッチ画像出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/22351039#goog_rewarded)
フクロウ人気の3つの理由
ここ数年、フクロウの人気が急上昇しています。フクロウが人気の理由は主に以下の3つです。
- 見た目が愛らしくて可愛い
- 縁起がいい
- フクロウカフェの登場で身近になった
見た目が愛らしくて可愛い
フクロウといえば、見た目が丸っこくて、大きな目がくりくりしていて、とても愛らしい見た目をしていますよね。可愛いキャラクターもフクロウがモチーフになっているものも多いです。
縁起がいい
フクロウには不苦労や不苦老などの字が当てられ、苦労せずに老いることができるなど、運気を上げる動物として親しまれてきました。夜行性で夜目が利くことから、見通しが明るいなど、幸運の象徴ともなっています。
ぼくが住んでいるメキシコでも、フクロウは富の象徴として、多くの家の前に置物が飾られています。日本だけではなく、世界的に縁起がいい動物として愛されています。
また、知恵の象徴ともされており、フクロウ博士のようなイラストも多く見かけますよね。
フクロウカフェの登場で身近になった
近年急激にフクロウの人気が高まっている背景には、フクロウカフェの登場があります。とても愛くるしい姿は見ているだけでとても癒されますよね。
従来フクロウと触れ合う機会は非常に限られていましたが、フクロウカフェが登場したことにより身近な動物となり、「家で飼いたい!」という人も増えてきました。
フクロウのペットとしての飼いやすさ
フクロウはペットとして飼うには比較的難易度が高い動物の1つと言われています。猛禽類と呼ばれる種類の動物であり、ペットとして人気が高まってきたのも最近なので、飼育方法が確立していません。
ですが、今から紹介するポイントを押さえた上で、比較的飼いやすい種類のフクロウを選ぶことで、ペットとしてフクロウを飼うことは十分可能です。この記事の最後まで、ぜひチェックしてみてくださいね!
初心者でも飼いやすいフクロウ5選
具体的にどの種類のフクロウが初心者でも飼いやすいのでしょうか。オススメのフクロウは以下の5種類です!
- コキンメフクロウ
- モリフクロウ
- メンフクロウ
- スピックスコノハズク
- ヨーロッパコノハズク
それぞれのフクロウの特徴を以下で紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
コキンメフクロウ
オススメのフクロウ1種類目はコキンメフクロウです。超小型で初心者でも比較的面倒を見やすい種類です。
価格 | 15〜30万円程度 |
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サイズ | 19〜23cm |
警戒心が強く、臆病な性格をしているので、慣れてくれるまでは時間がかかりますが、一度懐いてしまえば、ある程度スキンシップは可能です。
モリフクロウ
オススメのフクロウ2種類目はモリフクロウです。一般的に、フクロウと聞いて思い浮かべる人が多いのがこのモリフクロウです。
価格 | 20〜40万円程度 |
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サイズ | 30〜45cm |
サイズとしては平均的で、穏やかでおとなしい性格なので、比較的飼育しやすい種類です。
メンフクロウ
3つ目のオススメのフクロウは、名前の通りお面を被ったような顔が特徴的なメンフクロウです。
価格 | 10〜20万円程度もしくは50万円程度 |
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サイズ | 40cm程度 |
メンフクロウは、おっとりした性格で環境適応能力も高いため、比較的飼いやすく人気がある種類です。
スピックスコノハズク
オススメのフクロウ4種類目はフレンドリーな性格が特徴のスピックスコノハズクです。
価格 | 30〜40万円程度 |
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サイズ | 20〜24cm |
スピックスコノハズクは丈夫な体をしていて、人に対する恐怖心が少ないので、比較的飼いやすいです。
ただ、鳴き声が大きいため、厳重な騒音対策が必要となります。マンションや近くに隣の家がある場合には事前にどれくらいの鳴き声かを確かめる必要があります。
ヨーロッパコノハズク
オススメのフクロウ5種類目はヨーロッパ原産のヨーロッパコノハズクです。
価格 | 25〜35万円程度 |
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サイズ | 15〜25cm |
手のひらサイズの超小型フクロウです。小さな飼育スペースで良いこと、価格が比較的リーズナブルという点で、ペット用フクロウとして人気が高い種類です。
飼い主が知っておくべきフクロウの生態
フクロウは愛くるしい見た目をしていますが、どんな生態なのでしょうか?ここでは飼い主として知っておくべきフクロウの生態を6つご紹介します。
- 生態系の頂点にいる鳥
- 夜行性
- 聴覚が発達している
- 目の感度が非常に高い
- デリケート
- 寿命が長い
生態系の頂点にいる肉食の鳥
フクロウは生態系の頂点にいる鳥として知られています。主食はネズミやウサギ、小鳥などで、ときにはカラスや鷹などを襲って食べてしまうこともあるそうです。
種類にもよりますが、可愛い見た目とは裏腹に凶暴な性格のフクロウも多いです。ただし、人が飼育している場合には、怒らせない限り、意図的に人を襲うことはありません。
夜行性
フクロウが夜行性だというのはご存知の方も多いと思います。昼間は林の中などで体を休め、夕暮れ頃から活動を始めます。
羽には音を消す効果があり、音を出さずに空を飛ぶことができます。獲物に気づかれないように発達した羽です。
聴覚が発達している
視界が悪い真夜中に獲物を捕まえるため、聴覚が発達しています。特徴的な平べったい顔は「顔盤(がんばん)」と呼ばれ、パラボラアンテナのように顔全体で音を集めて耳に送っています。
目の感度が非常に高い
フクロウの目の感度は人間の100倍程度と言われています。カメラのレンズと同じ仕組みで大きな目で光を集めています。瞳孔が大きいため、昼間の明るい日差しには弱いです。
一般的な鳥とは異なり、目が顔の正面についていることで、物を立体的に捉えることができます。
デリケート
フクロウはとてもデリケートで警戒心が強い動物です。ささいな音や物の動きにも反応してしまうことで、ストレスを感じやすく体調を崩しやすいため、注意が必要と理解しておきましょう。
寿命が長い
フクロウの寿命は小型であれば10年程度、中型や大型の場合は20年以上と長寿な動物です。
長い期間一緒に暮らしていくことになりますので、飼い主としてフクロウが快適に過ごせる環境を作り、最後まで責任を持って飼育しましょう。
ペット用のフクロウの入手方法
ペット用のフクロウは猛禽類の取り扱いがあるペットショップや、ブリーダーからの購入により入手可能です。最近では生体を販売しているフクロウカフェの店舗もあります。
フクロウをペットとして購入することを検討している人は、近くにフクロウカフェがあれば、店員さんに聞いてみると近くでオススメのペットショップやブリーダーを紹介してもらえるかもしれません。
ペットとして人気が出始めたとはいえ、まだまだ犬や猫といったペットに比べて取り扱っている店舗は少ないので、身近な人が購入実績のある店舗が安心です。
また、病気になったときに受け入れてくれる動物病院や、お手入れを引き受けてくれるペットショップが近くにあるかも調べておきましょう。
ペット用のフクロウの価格
ペット用フクロウの価格は、種類や時期によって大きく変わります。非常に安い場合で15万円程度が相場で、高いフクロウは100万円を超える場合もあります。
これはペット用のフクロウは海外から輸入するか繁殖するかしかないためです。野生のフクロウを飼育することは日本では法律違反となります。
概ね大形になる程、価格も高くなっていきますが、小型が安いわけではなく、平均価格は30万円を超えています。フクロウをペットとして飼うには、かなりの経済力が必要になります。
ペット用のフクロウの飼い方:環境
先述した通り、フクロウは非常にデリケートな動物です。少しのことで過敏に反応し、ストレスを溜めてしまいます。
ケージで飼育する場合には、中で歩き回ったり羽を伸ばしたりできる少し大きめサイズのものを用意しましょう。身を隠せる囲いのようなものも設置してあげるといいでしょう。
止まり木もできれば自然の木でできた、足のサイズに合ったものを探してあげましょう。少し歪みがあるものの方が、自然の環境に近く、ストレスを感じにくいと言われています。
飼育環境にこだわってあげることで、フクロウのストレスは大きく軽減されます。飼い主としてフクロウがストレスなく過ごせる環境を作ってあげましょう。
ペット用のフクロウの飼い方:必要なもの
フクロウをペットとして飼うために最低限必要なものを紹介します。
- 餌保管用の冷凍庫
- ハサミ、ピンセット、水飲み容器
- 止まり木と係留用品もしくはケージ
- ファルコングローブ
- お手入れ用品
- 移動用キャリーバッグ
餌保管用の冷凍庫
先述の通り、フクロウは肉食性ですので、餌はネズミやヒヨコ、ウズラなどです。冷凍保存しておいて、必要なときに解凍して与える必要がありますので、保管用の冷凍庫が必要です。
ハサミ、ピンセット、水飲み容器
フクロウが食べやすいサイズに餌をカットするハサミや餌やりのときに使うピンセットも用意しましょう。とても鋭いくちばしを持っているので、手で直接餌やりをすると大怪我をしてしまう可能性があります。
水飲み容器は、フクロウが飲みたいときに飲めるよう、常に用意しておきましょう。フクロウがフチに乗っても転ばないくらいの安定感がある、少し大きめのサイズのものがオススメです。
止まり木と係留用品もしくはケージ
フクロウが逃げ出してしまわないように止まり木につなぎ止めておくための係留用品、もしくはケージでの飼育が必要です。
また、先ほど紹介したように止まり木はなるべくフクロウの負担にならないようなサイズ、形のものを選びましょう。
ファルコングローブ
くちばしと同様に爪も非常に鋭いため、腕に乗せる場合にはファルコングローブと呼ばれる厚い革でできた手袋が必要です。
それすらも破れてしまう可能性がありますので、予備としていくつか用意しておくのがオススメです。
お手入れ用品
野生のフクロウと違い、爪やくちばしの定期的なお手入れが必要です。
爪を手入れするためのニッパーやミニルーター、フクロウを固定するための布やバスタオルなども必要になります。ニッパーやミニルーターは犬猫用の爪切りややすりでも代用可能です。
また、フクロウの体を清潔に保つためにときどき水浴びが必要です。霧吹きなどを使って優しく水浴びさせてあげましょう。
移動用キャリーバッグ
フクロウを移動させるときに使うキャリーバッグも必要です。動物病院へ行く際には必ずキャリーバッグに入れなければなりません。目張りがしてあり、羽が挟まるスキマがないものを選びましょう。
ペット用のフクロウの飼い方:お手入れの仕方
野生で過ごしているフクロウの爪やくちばしは自然に削れていきますが、人の家で暮らしていると飼い主がお手入れをしなければなりません。
1ヶ月〜2ヶ月に一度、爪とくちばしを切りましょう。くちばしはお手入れをしてあげないと噛み合わなくなり、餌を食べられなくなってしまいます。
お手入れをする際にはくれぐれも怪我をしないように気をつけてください。黒いバスタオルなどで視界をさえぎってあげると、大人しくなってくれるケースが多いです。
どうしても自分でやるのが不安な場合は、動物病院やペットショップなどにお願いしてみましょう。
ペット用のフクロウの飼い方:注意点
フクロウをペットとして飼う際に特に注意しておきたい点を紹介します。
- 愛玩動物ではないとの意識を持つ
- 目視できないときは係留する
- 異変を感じたらすぐに病院へ連れていく
愛玩動物ではないとの意識を持つ
フクロウは犬や猫のような愛玩動物ではないことを改めて意識しましょう。フクロウは基本的に人間に干渉されることを好みません。
フクロウが嫌がることをすると、怒らせてしまい、爪やくちばしで大きなケガをする可能性があります。懐いてもらうというよりも慣れてもらう、という意識で飼育するようにしましょう。
目視できないときは係留する
放し飼いにすると、係留用品等を準備する必要もなく簡単ですが、異物を飲み込んだり、窓から逃げ出してしまったりと、思わぬ事故につながるリスクがあります。
フクロウがどこにいるか目視で確認できない可能性がある場合には、必ず係留しましょう。取り返しのつかないことにならないようにしっかりと管理することが飼い主の責任です。
異変を感じたらすぐに病院へ連れていく
フクロウは本能的に体調不良を隠す傾向があります。少しでもいつもと違うと感じたら、手遅れになる前にすぐに病院に連れていきましょう。
フクロウの飼い方まとめ
フクロウの生態や、ペットとして飼うのにオススメの種類や飼い方、注意点を紹介しました。
犬や猫のように愛玩動物として親しまれているペットと比べると、フクロウの飼育はやや難易度が高いですが、愛情を持って接することで、信頼関係を築くことはできます。
フクロウはとても長生きな動物です。愛くるしい見た目に癒されながら、ゆったりとした素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。