端的に言えば格安SIMとは、通信の利用料金が格安なSIMのことです。
よく広告でみる格安SIMは料金のことばかりで、なんで安いか、どんなものなのかを説明してくれないため、安さには惹かれるけど、わからないことばかりですよね。
ここでは格安SIMがなぜ大手通信会社(ドコモなど)より格安で契約できるのかなど、格安SIMについてのメリットやデメリットなどが書かれています。
あなた次第では月の携帯料金を半額にできるかもしれません。格安SIMの知識を身につけてお得をゲットしましょう。
「アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22383324」
格安SIM(シム)とは?
格安SIMとはドコモやソフトバンクなどの大手通信会社より安い料金で利用できるSIMのことです。
SIMカードは利用者のさまざまなデータが記録されたICカードの呼び名です。
このSIMカードをスマホに差し込むことで、契約している通信会社の通信回線を利用してネットや電話ができるようになっています。
なので通信会社と契約しているのはスマホではなくSIMカードです。格安SIMはその契約料金が安いことから「格安SIM」と呼ばれています。
大手の通信会社と何が違うの?
格安SIMは大手通信会社と違う点が3つあります。これはメリットやデメリットにも繋がることでしょう。その3つはこちらです。
- 契約は基本オンライン
- 契約できる通信量(ギガ数)が細かく分かれている
- スマホを販売していない
契約は基本オンライン
大手でもオンラインで契約できますが、店頭を利用して契約することもできます。
格安SIMは基本的にオンラインのみの契約となっているため細かな設定などは自分で進める必要があります。
契約できる通信量(ギガ数)が細かく分かれている
安く済ませたいと考えるユーザーのために、利用できる通信量が細かく分かれています。
格安SIMのLINEMOはスマホアプリLINEで使う通信量を換算しないなどのサービスもあり、少ない通信量で契約することができます。
スマホを販売していない
格安SIMの会社はスマホを販売していません。スマホ代を全て払い切った状態のスマホを準備する必要があります。
知ってて損はない格安の理由
今までの説明で、店舗を持たない、人件費をかけないなど料金が安くなる予想がついたと思います。
実は格安SIMが格安と言われる理由は他にあります。それは通信回線を借りているからです。
au、ドコモ、ソフトバンクは独自の通信回線を持っていますが、格安SIMの会社は通信回線を持っておらず、大手の通信回線を借りて通信できるようにしています。
そのため通信会社で一番大切な通信回線を維持する必要がなく格安にできています。ガス会社が電気を売っているのと似た原理ですね。
格安SIMの3つのデメリットとは
これでデメリットがなければ最高なのですが、もちろんデメリットも存在します。そのデメリットは3つあります。
- 通信障害が起こりやすい
- 端末(スマホ)などのサポートを受けづらい
- キャリアメールアドレスがない
この3つのデメリットは契約を検討する場合知っておくべきことなので、参考にしてください。
通信障害が起こりやすい
格安SIMは通信障害が起こりやすいと言われています。その理由は上記で書いたように通信回線を借りているからです。
例えばソフトバンク回線を借りている格安SIMは、ソフトバンク回線が混雑している場合ソフトバンクユーザーが優先されるため通信速度は下がり、通信障害が起こりやすくなります。
端末(スマホ)などのサポートを受けづらい
大手ではスマホを購入すれば保証や修理などのサポートを受けられますが、格安SIMはスマホを持っている状態で契約するため、スマホ自体のサポートを受けづらくなります。
キャリアメールアドレスがない
@softbank.ne.jpといった通信会社特有の@〜のメールアドレスが格安SIMの会社にはありません。
Googleなどのフリーメールアドレスは利用できますが、乗り換える際は登録しているサービスのメールアドレスを変更する必要があります。
今使ってるスマホは使えます!
上記にあるように、格安SIMの会社はスマホを販売していません。そのため、契約の際には自分のスマホを持っている必要があります。
乗り換える時はSIMカードを入れ替えるだけでいいので、スマホ自体の設定はする必要がありません。
機種を変更する場合、自分でスマホを購入しSIMカードを入れ替えれば引き続き使用することができます。
契約している会社によってはSIMカードが対応していない機種がありますので、注意が必要です。
要注意!SIMロックの解除が必要
SIMロックとは、情報を上書きできないように、通信会社がユーザーのSIMカードにかけてあるロックです。
最近ではSIMフリーといってロックのないSIMが大半ですが、長年使い続けているものにはSIMロックがかかっている場合があります。
SIMロックを解除したい場合、ロックの解除は自分で簡単に出来るものではありません。あなたのSIMがロックされているのかなど、契約する通信会社に問い合わせてみてください。
格安SIMの有名どころはこの5つ
いざ乗り換えようと思っても、格安SIMの会社は20社ほどあるようです。聞いたことのない会社より、名前を知ってるだけ会社の方が少しでも信用できますよね。
有名な格安SIMの会社は、LINEMO、ahamo、UQモバイル、NUROモバイル、マイネオ(mineo)この5つは聞いたことがあるでしょう。
それぞれ借りている通信回線も違いますし、特徴があります。自分に合った会社を選べます。
格安SIMに乗り換えるときに気をつけることとは
ここまでのおさらいになりますが、乗り換えるときに気をつけることが3つあります。
- スマホを持っている
- 登録メールアドレスの変更
- SIMロックの確認
この3つは乗り換える前にやっておく必要があります。スムーズに乗り換えるための準備ですので、目を通しておきましょう。
スマホを持っている
通信会社でスマホを購入し、分割で支払っている方は乗り換えるときに完済する必要があります。
また、あなたの持っている機種が、格安SIMに対応していない場合もあります。事前に確認してください。
登録メールアドレスの変更
格安SIMはキャリアメールアドレス(@〜)がありません。そのため現在キャリアメールアドレスで登録しているサービスのメールアドレスをGoogleなどを利用して変更しましょう。
SIMロックの確認
長年同じSIMを使っている場合、そのSIMには情報を上書きできないようにSIMロックされている場合があります。
あなたのSIMカードがロックされているか、解除できるか、通信会社に問い合わせて確認しましょう。
乗り換えるとどれほどお得なのか
あなたが月々に支払っている金額によっても変わりますが、LINEMOを例にすると3GB契約で990円税込。20GBで2,700円税込です。
大手の使い放題プランが5,000円程度なので、基本料金だけでおよそ半額近く安くなると年間で3万円近く削減できます。
また、LINEMOではLINEでかかる通信量を換算しないなど、会社特有のサービスを利用することで、少ないギガ数で契約することもできます。
格安SIMはあなたの条件次第では最高のサービス|まとめ
格安SIMが安く利用できる理由は通信回線を借りて運用していることにあります。それゆえに通信障害が起こりやすいですが、現在の契約によっては年間で3万円以上の支払いを削減できます。
契約や乗り換えるときはメールアドレスの変更など面倒なこともありますが、オンラインでの契約なので自分のタイミングに合わせられます。
身近に格安SIMを利用している人がいれば乗り換えや契約の話を聞いて参考にしてみるといいでしょう。
格安SIMの会社もそれぞれの特色があります。自分に合った会社があるか調べてみて、乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?